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ユローヂィヴィ さんのレビュー一覧 

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     2010/07/02

    素晴らしい。名作。名演です。

    ヤナーチェク独特の音楽がなんとも言えません。
    登場人物の背景に流れる音楽に心が揺さぶられ、ドラマの中にぐいぐい引き込まれます。

    何と美しく、何とせつない音楽でしょう! 

    登場人物の心情が音として流れだしたようで、美しいとか悲しいとかうれしいとかそんな単純なものでなく、人間の心、魂の奥深さ、不可解さなどなどあらゆる複雑な感情が音楽に見事に表現された傑作といえるでしょう。

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     2010/07/01

    このグノーの歌劇『ロメオとジュリエット』はベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』と違ってシェークスピアの原作を元にしている。

    音楽はグノーの魅力満載。グノーの美しい音楽がリズムよく歌われている。歌劇『ファウスト』にも共通する音楽性を感じる。

    シェークスピアの戯曲にもあるが、この歌劇でもプロローグ(口上)が付いている。歌劇で口上といえばレオンカヴァッロの『道化師』でバリトンがソロで歌うのが印象的だが、『ロメオとジュリエット』では合唱で歌われる。

    第一幕の宴の音楽も明るくて美しいし、第二幕の音楽(いわゆるバルコニー・シーン)もいい。 第三幕のロメオとジュリエットの別れもいいし・・・。 全体としてはこの劇的な物語にしては静かな方だと思う。(ベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』もそうだが。)これはやはり作曲家の個性というものだろう。 『ファウスト』に比べても音楽は穏やかな印象を受ける。グノーは教会音楽に重きをおいていたそうだが、この『ロメオとジュリエット』にしてもローランド神父につけられている音楽が静かで美しく感じた。グノーの信仰心がよく表れているのだろう。

    この作品は内容、完成度から考えてもけっしてマイナーな作品の部類には入らないと思う。

    ドミンゴは1974年にメトロポリタン歌劇場でこの『ロメオとジュリエット』を歌っているそうだが、その時の記録映像はないものかと思う。あったら是非国内版でDVD化して欲しい。

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     2010/07/01

    VORISEK(1791‐1825)はベートベンと交流のあったチェコの作曲家。
    交響曲ニ長調(1820‐21)第3楽章のスケルツォはベートベンの交響曲第9番のスケルッオを感じさせるところもある。

    ドイツ・オーストリア・ロマン派のスタイルによる交響曲。

    録音が古いことからくるのか弦楽部の音がややつっぱって(ひずんで)聴こえる。もうすこし丸みがあってもいいように感じたが、これがアンチェルの指揮がもつ切れ味の良さだろう。どこで切っても断面(縦のライン)がしっかりしている。


    モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番では、愁いを含むこの協奏曲をしみじみと聴かせ、派手な自己主張などせずに音楽に入り込むオイストラフの演奏スタイルに共感した。

    この作品でこう言うのは大袈裟かもしれないが、心の底にある深い秘めた歌心、心理描写までをオイストラフは弾いているように思える。
    オイストラフの演奏はいつもこうした深い印象を受ける。
    音楽の深いところとまで入って行くことのできる一級の芸術家だ。

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     2010/06/30

    ロシア音楽史の中で実に重要な作品だが、国内版で紹介されたことはあるのだろうか?

    物語はモーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』と同じくドンファンの物語。

    プーシキンの同名の作品を一字一句変えずに(?)作曲するという意欲的な作品だが、このCDでは作曲家がリブレットに手をいれたとある。
    ト書きなどをカットして言葉だけを作曲したということだろうか?

    プーシキンの原作を読んだことがないので未確認なのだが・・・。

    ロシア語のイントネーションを旋律にする挑戦をし、ムソルグスキイに大きな影響を与えたことでも有名な記念碑的な作品。

    たしかに全体の旋律はそんなに派手でなく、話し言葉が全体の旋律をつくっている。

    ロシア語初心者にとっても文章(詞章)がとても聞き取りやすい。
    言葉がうまいこと旋律にのって歌われているのがよく分かる。
    作曲の技術がいかに優れているかの証明だろう。

    プーシキンの作品だが、物語の舞台がロシアでないためにスペイン的な香りのする音楽で彩られている。

    未完のままダルゴムィシスキイが亡くなったのでキュイとリムスキイ=コルサコフが補筆完成した。


    ブリリアント・レコードは現在廃盤だったり入手困難ないろんなレコード会社の録音を格安で次々に販売してくれるのでファンとしてはたまらなくうれしいのだが、リブレットの情報が極端に少なく、くわしいことはホームページを見てくれとある。

    安いだけにこれだけはさすがにがまんしないといけないか。

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     2010/06/29

    Mikhail Kollontay(1952-)のヴィオラ協奏曲は冒頭がピアノだけで始まるなど、管弦楽という大音響(多くの音色)のなかでの室内楽的な響きを大切に創られている。
    (一瞬ピアノ伴奏のヴィオラ・ソナタかと錯覚した。)
    また途中で登場するサクスフォンの響きも印象的だ。
    独特の静けさをもつ不思議な雰囲気の曲。

    Boris Tchaikovsky(1925-1996)の最良の作品であろう「主題と8つの変奏曲」と、これまた素晴らしい「弦楽のためのシンフォニエッタ」。この演奏はこれらの曲の名演だと思う。

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     2010/06/24

    いつもながらあの熱い指揮振りのわりには響いている音楽が弱い。

    その意味でゲルギエフの指揮はロストロポーヴィチを連想させる。

    しかし選曲やプロデュース力は優れている。
    ビジネスのセンスにたけていると言おうか。
    しかし肝心の指揮がいまひとつ物足りないように感じる。

    このCDはカンタータ『モスクワ』が聴きたくて買った。名曲ではないが損はなかった。
    第一曲などソプラノの旋律に歌劇『マゼッパ』に近いものを感じた。

    このCDでは『スラヴ行進曲』が名演だと思う。

    ゲルギエフはこのCDがそうであるように「マリインスキイ」というレーベルを立ち上げてCDを出し初めたが、今回のようにキング・レコードが国内版を出して解説と対訳をつけてくれるといいのだが、ショスタコーヴィチやシチェドリンの歌劇がすでに発売されているが解説と対訳をつけた国内版が今後出るのだろうか?

    ぜひ販売をして欲しい。

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     2010/06/22

    グリーグ作曲、組曲「ペール・ギュント」の中の グロテスクな音楽を演奏するとより彼の指揮の魅力が増す。(ガラバーノフにもってこいの曲だ。)

    ラフマニノフの交響曲第2番は、旋律の歌わせ方でこんなところにフェルマータがあったかなと首を傾けたくなる程、間を持ってたっぷり延ばしたり、そうかと思うとたたみこんでこけるように走ったり、「エッ」と思う個所の多い不思議な演奏です。
    ケレンがありすぎると拒否反応を起こす正統な(?)音楽ファンもいるでしょうが、こんなこともできるのかと関心せずにいられません。

    実に面白く聴かせてくれます。

    このCDのなかで一番気に入ったのはグラズノフの交響曲第7番でした。
    これはそれ程こしらえてえていないシンプルな演奏ですが、ロシアの広大な野原や深い森、黄金の秋を感じさせるスケールの大きな演奏で、聴いていてロシアへの憧れがつのってきました。

    この曲の名演ではないでしょうか。

    同じくグラズノフの交響曲第5番は、第3楽章がまるでブラームスの音楽のように響いて聴こえました。(他の指揮者で聴いている時はブラームスを感じることはありませんでした。)
    グラズノフがブラームスの音楽を意識していたのか、それともこれはガラバーノフの意図なのでしょうか?
    録音が古いために(保存が悪かった?)歪んでしまっていて音が乱暴に聴こえたりしますが、たたみかけるようなガラバーノフ節で演奏されています。

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     2010/06/22

    Isa krejci(1904-1969)の交響曲第2番ハ調(1956-57)が印象に残った。
    特に第三楽章が飛びぬけて素晴らしい。
    コラールが響くところなどとても美しい。それに対立する暗いテーマもあり、その対比があいまってこの曲を印象的なものにしている。

    交響曲全体の暗さは何を表現したものなのだろうか?

    とても思わせぶりな音楽だ。

    第三楽章の終わりはフルートのトリルとコラールによって実に美しく平和な雰囲気を創り、和音によるいったんの解決もみるのだが、ティンパニがどこかこの先の不安をかきたてつつ第四楽章へと進む。

    この曲全体がどう完成されるのかと大いに期待して聴いたが、これまでの決算をしようとするのは感じられるのだが、消化不良で終わっているように思える。
    第三楽章の出来がとてもいいだけに残念だ。

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     2010/06/22

    Lubor barta(1928-1972)のヴィオラ協奏曲(1957)はロック・ミュージックによくあるような少しチープな(?)テーマが出てきてその違和感が印象的だった。
    ヤナーチェクの影響を感じさせるところもある。

    アンチェルの指揮は実にスマートでセンスがいい。1960年代の録音とは感じさせない切れ味のいい現代的な演奏だ。

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     2010/06/20

    全体的に音質があまり良くない。音が遠くにある感じ。(ライブ録音なのでしょうがないのだが。)

    これらの演目は音だけでなく映像で観たいというのが率直な感想。

    すでに『アンドレア・シェニエ』、『イル・トロヴァトーレ』、『カルメン』の国内版DVDは販売されているのだが、 珍しいマスネの『エロディアード』、マイヤベーアの『預言者』をぜひ観たいし、ドミンゴが歌う演目として珍しいプッチーニの『ラ・ボエーム』、チャイコフスキイの『スペードの女王』、ワーグナーの『ワルキューレ』、『パルジファル』そしてアバド指揮で国内版があるがこのCDにある1985年の時の『ローエングリン』を観てみたい。(このCDで聴いたところアバド指揮のときよりドミンゴの歌唱がいいように感じた。)

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     2010/06/17

    チャイコフスキイの序曲「1812年」が目当てで買って、期待通りの演奏で満足しましたが、一番面白かったのはスクリーャビンの交響曲第1番でした。

    スヴェトラーノフの全集で以前聴いていましたが、ガラバーノフの指揮でその良さがわかりました。

    スクリーャビンの交響曲第1番って初めはたいそうすぎて抵抗というか先入観がありましたが、いい曲ですね。この演奏で印象が変わりました。(曲が大袈裟なのには変わりませんが・・・。)

    『展覧会の絵』の演奏も彼ならではのテンポのゆらしが多く、実に個性的です。
    『禿山の一夜』はさぞやすごいだろうと思っていたら以外と普通でした。

    ボロディンの交響曲第2番やチャイコフスキイの交響曲第6番も彼独特の演奏を期待していただけに僕には以外と普通に聞こえました。(と言ってもこれはスマートな演奏とは言えないものです。)

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     2010/06/13

    ハープ作品の名曲選。

    どの作曲家の作品も素晴らしいが、とくにカゼッラとフラジェッロがいい。
    また、ウーディやタイユフェールの作品も耳に残る印象的な作品だ。
    このアルバムの中で一番有名な作曲家であるヒンデミットの作品がかすんで聴こえた。それほど素晴らしい作品が収録されている。

    特殊な奏法だとか特殊な作曲技法を用いているわけではないが、味わい深い思わず聴き入るような、そんな作品が多い。

    ハープが好きとか20世紀音楽が好きといったかきねなどなしに純粋に音楽的に面白い。

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     2010/06/06

    グラズノフの交響曲全集は他にアンドレイ・アニハーノフ指揮とエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮によるものを持っているが、このフェドセーエフの全集が前の2種類の全集よりも個人的には気に入った。
    総合点においてフェドセーエフ指揮の演奏(解釈)がベストだと感じた。

    (CHANDOSやBISから出ている全集もこれから聴いていこうと思う。)

    ただ僕の一番好きな第5番が少し弱い感じを受けたが、これまであまり興味を感じなかった第1番、2番、3番がとても面白く聴けた。

    聴いていて思わぬ発見の連続だった。これまでなんとなく聞き流していた所に思わぬ美しさがひそんでいた。細部にまで光をあてて曲全体をわかりやすく、丁寧に演奏している。

    録音の音質も良く、オーケストラもとても美しい響きをしている。

    グラズノフの交響曲の価値を問い直す貴重な全集だと思う。

    そしてフェドセーエフの録音の中でも特に最良のものと言えるのではないだろうか。

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     2010/06/05

    19世紀から20世紀までの幅広い時代の間に生まれたお馴染みの名曲からフロロフ、コーチマーの珍しい作品までロシアの室内楽を存分に楽しめる一枚。

    そしてなりより演奏が素晴らしいです。

    美しい作品から滑稽な作品まで個性的な作品が並んでいます。

    個人的にはグリンカの「夜想曲 変ホ長調」が気に入りました。

    また、バロックとジャズが古典派音楽のスタイルの中に融合したフロロフによる
    「ディヴェルティメント」もなかなか面白いです。

    クラッシック初心者からロシア音楽ファンにまでおすすめの名曲・名演集です。

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     2010/06/05

    ロシアの作曲家によるフルート作品のいわば秘曲集ですが、どの作品も美しく、コンサートでもっと演奏される機会があってしかるべき作品たちです。

    とくにキュイの「5つの小さな二重奏曲」。グレチャニノフの「早朝に」、「緑の草原で」。チェレプニンの「フルート、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲」が気に入りました。

    演奏も素晴らしい。これは名盤でしょう。

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