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最後の一閃 さんのレビュー一覧 

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/05

    リヒター通算3度目の演奏。古楽器全盛の現在においてもリヒターの演奏だけは「最高の折り紙つき」と評しても過言ではないと思う。いやむしろ古楽器演奏の「何とつまらないこと」と思わせる程。ここにはリヒターの厳格さとリラックスして音楽を楽しむ様子が共存している。音の状態もCDより勝る。そして第1番を除けば、リヒター自身がチェンバロを弾いているのが嬉しい。CDではかなりを他者に任せていた。リヒターはこの演奏の翌年倒れ、5年後には視力をほぼ失った。「演奏家リヒター」としての映像は、この時期において「晩年」とも言え、極めて貴重です。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/05

    この作品はバッハの冒涜以外の何物でもない。確かにマルコ受難曲を復元する試みの中で「ルストの仮説」(カンタータ198番他を素材に復元)には批判的意見もあろうが、100%復元不可能なレチタチーフを勝手に作曲し「バッハの霊感を得て書いた」とは狂喜の沙汰です。復元に使用した素材もカンタータ198番、54番に比べ魅力が無い。繰り返しますが、このディスクの演奏は「紛失作品の復元」では無く「コープマン作曲バッハ風」なのです。コープマンはバッハのスペシャリストの地位を、こんなつまらない企画で「汚す」必要もなかろう。尚、マルコ受難曲の復元史は小学館の大全集中の論文に詳細が書かれている。興味のある方は一読を勧めます。概略すれば、マルコ受難曲の歌詞はカンタータ198番、54番他のパロディーで作詞されたが、作曲は「おそらくは新作された可能性が高い」と言う事です。つまりほぼ永遠に復元は出来ないのです。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/05

    マニフィカトはリヒターの最高傑作と言っても間違いないと思う。何よりもソロ4人が「初期のエース揃い」で全く穴がない。同様の布陣はクリスマスオラトリオでの布陣が唯一同レベル。歌曲集は偽作揃いだが貴重な演奏。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/05

    フルートソナタ第1番ロ短調は可能性の1つですが、2つのオーボエの為の協奏曲「ト短調」にまで遡れるのだそうです。つまりは娯楽性の高い協奏曲から、緻密な室内楽曲へと凝縮された経緯からも「息が詰まりそうな」この演奏は、方向性としては最も曲の本質を突いた演奏という点で、旧盤よりも、ニコレ自身の3度目の録音よりも優れた演奏でしょう。二人がレーベルが異なるとは言え、再録音した意味は「旧録音に満足していない」からでしょう。むしろリヒターの弾くモダンチェンバロの音色がピリオド楽器程の魅力に欠ける点が惜しい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/05

    リヒターは何故か再録音に「失敗作」が多い。例外はフルート・ソナタとクリスマス・オラトリオでしょうか。140番のカンタータもこれだけのキャスティングなのに「彼の録音」では最低レベルの演奏。今では入手困難の旧盤や、ヴェルナー盤の方が遥かに優れた演奏です。147番は、テノールがヘフリガーならば・・・、録音がもう少し後年ならば・・・という演奏。いづれにせよ一般的には「第一級」の演奏には間違いない。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/02

    古楽器演奏全盛の現在においても「最高」の折り紙付き演奏と言えるでしょう。但しブランデンブルク協奏曲はDVDの方が、演奏も音の分離も遥かに良い。さらに興味のある方は「第5番」には多数のライブ録音も発売されているので・・。第5番のカデンツァをどの盤でも「弾き間違えている」のも「通」ならご存知の事。(これはミスでは無く、彼の編曲らしく、同様の例はパルティータ第6番、ゴールドベルク変奏曲、オルガンのトッカータとフーガBWV565にも聞かれる)

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/02

    リヒターのアルヒーフへのカンタータ録音は、1楽章づつ個別に録音する方式なので足掛け2〜3年かかって最終的に繋いでいます。しかし当時のライブ録音と比べても演奏時間と解釈に殆ど差が無いのは驚きです。それはリヒターがいかに確固たる信念に基づいて演奏を繰り返したかの反映なのでしょう。これらの「セッション録音」は限りなく「ライブ演奏に近い」のです。リヒターの60年代、70年代のライブ録音は大変多いのに「掘り起こし」が極めて少ない要因は、その点にあるのでしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/01

    15ケ月で全集を完成させるのだから、相当の実力があるのでしょうが録音には上手く反映されなかった様です。このBOXセットがほしい方は、あと僅かの金額で155枚組の「大全集」が購入出来ます。その点でもこのBOXセットには「存在価値」を見出せません。過去のレビューに、世俗カンタータの批評がありますが、ここで掲載するのは「不自然」ではないでしょうか?

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/01

    ブリリアントレーベルから100枚を超える作曲家全集として、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンがありますが、残念ながらそれらに比べ格段に内容が落ちます。主力の教会カンタータとオルガンが極めて劣るのです。
    値段が安いので「音のカタログ」には良いでしょうが、バッハには個別で幾らでも優れた演奏があるので、BOXセットを無理に揃える必要も無いのでは。どうしてもバッハ全集がほしい方には、小学館の旧全集を薦めます。これは本当に演奏も解説書(4千ページ)も第一級品でした。さて手に入るかな?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/31

    リヒターのカンタータはアルヒーフ、テルデックの全録音他、マイナーレーベル音源も所有しています。これは彼の新・旧の代表的録音。147番はリズムが全盛期に比べやや生命力に欠け、80番は体調の悪い晩年にしては、生き生きした演奏でいずれにせよ第一級品。但し80番は使用楽譜が、新バッハ全集ではなく、彼が愛用した旧バッハ全集(3本のトランペットとティンパニィ付き)でもなく、彼の「編曲版」なので、古楽器全盛の折、学術研究的見地で演奏を判断される向きには、非難轟々なのでしょう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/31

    価格破壊と言ってしまえば簡単ですが、これは凄い。CD1枚売価でCD10枚+DVD10枚分の内容!!映像と音声には多少「おやっ?」と感じる部分もありますが、演奏は特にこれといった「穴がない」。唯一の欠点は収納BOXの形状位かな?これでは不便ですよ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/02

    このシリーズは「取り敢えず音にしてみようか」のレベルを超える物では無いが、貴重な音源である点に何よりも価値がある。ホ長調作品はモーツァルトに多大な影響を与えたヴァンハルには珍しく「ハイドン交響曲第7番からの明らかな転用」が見られ興味深い。ハ長調作品は代表作品では無く、「ハ長調作品での代表作」です。ヴァンハルの最高傑作はニ長調BD12であり、サプライズがあります。サプライズとは該当CDの私のレビューを見て下さい。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/26

    メンデルスゾーンのピアノ協奏曲は何故か「大物」の演奏が少ない。だからではないが、この演奏は「飛び抜けた」レベルの演奏です。ゼルキンのピアノも見事ですが、サポートするオーマンディの指揮が圧巻。併録のバイオリン協奏曲は言うまでも無い「歴史的名演」。これがこの価格。絶対「買い」でしょう。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/15

    3人の女性作曲家の弦楽四重奏曲が収められている。ファニー・メンデルスゾーンは比較的有名ですが、エミリー・マイヤー(メイヤー)とロンバルディーニ・ジルメン(伊)1735又は1745〜1785又は1818の作品、特に前者のは極めて美しい。マイヤーはルイーズ・ファラン(ファランク)と史上初の女性交響曲作家の名誉を競った御仁なので、それだけで実力が分かるというものです。このCDは拾い物ではなく立派にスタンダードコレクションに加えて損は無いと思います。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/15

    第1集よりも「交響曲拾遺集」を感じさせる内容。勿論「何かを予感させる曲」も収録されている。元来「歌劇序曲」と「交響曲」は一卵性双生児なので、当然と言えば当然でしょう。シューベルト交響曲全集も未完成交響曲完成版も聴いた方には是非お勧めしたい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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