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kadoshin さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/22

    この名盤がこんな値段で買えるなんて。ピエロ(ピエリーノ)・ガンバのロッシーニは知る人ぞ知る名演。今でも中古LPには相当な高値が付いています。もうCDでは出ないかなと思っていたので、発売されると見たときは飛びつきました。
    ガンバの録音といえばそう多くはなく、比較的知られたところものとしてはジュリアス・カッチェンの伴奏を務めたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集でしょうか。やや安全運転気味とはいえ、曲の魅力を伝える手堅い指揮が印象的でした。 
    さて当録音、録音はやや古いものの、デッカだけに録音年代を考えればまあ我慢できるレベルですね。ただマスターの保存状態が悪かったと思われる曲がいくつか見られるのは残念。
    しかし、演奏は素晴らしい。イメージ通りの理想的なロッシーニ演奏といえるでしょう。キビキビしテンポで颯爽と進みながら、曲想の変化を鮮やかに描き出す。とりわけロッシーニ・クレッシェンドの鮮やかさは古今無類なものでしょう。旧楽譜を使っているので、「セビリアの理髪師」序曲など今の演奏とはかなり違う印象を受けるかも知れませんが、こちらで慣れ親しんでいる私のような世代は懐かしさすら感じます。
    CD1の方は初めて聴きましたが、はじめのエグモントから全力投球の名演。名曲集だからといって流したところが一つもなく、どの曲もオケともども真剣に取り組んでいるところに好感を持ちました。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/25

    素晴らしい。久しぶりにモーツァルトをわくわくしながら聴きました。☆10個進呈したいくらい。
    最近すっかり巨匠風になってしまったアーノンクールですが、私のアーノンクール体験は、コンセルトヘボウとの交響曲(テルデック)。ヨーロッパ室内菅との再録音など、評論家の評価は高いですが、ずいぶん普通になってしまったと失望しました。
    この演奏を聴いていて、コンセルトヘボウとの交響曲の記憶がよみがえりました。古楽器オケだけにそれよりもさらに面白い。相当準備したなと思わせる演奏です。グルダとやったときよりもとんがっているのが興味深いです。
    ブッフビンダーのフォルテピアノは良くも悪くも「フォルテピアノだな」というもの。最新のベートーヴェン・ソナタ全集では立派な演奏に驚きましたが、彼ほどの名手にかかってもやはり楽器の制約は大きい。学問的な観点は抜きにして、ここは敢えて現代ピアノで欲しかったというのが本音。
    でもないものねだりは言いますまい。これだけ充実したオケパートが聴けるのだから。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/10

    かつてN響定期で「ライン」の名演を聴いて以来、この指揮者とシューマンの相性の良さに注目していたが、カンマーフィルとの演奏もますます好調と感じる。
    シャープな音で対象にズバッと切り込んでいくような指揮。シューマンの2番は音響的にも晦渋な印象があるが、この演奏はどこまでも明快であいまいさがない。といってもこの作品独特のロマン性が払拭されているかというと、必ずしもそうではなく、そこはかとなくロマンの香気が立ち上ってくる瞬間がとても美しい。
    皆さん書いておられるように、「マンフレッド序曲」は冒頭から気合のこもった名演。
    ちなみに「つよしくん」さんの「軽妙浮薄」という造語(?)、私も気になっていました(笑)。某個人のサイトでも同じ単語、言い回しを多用されていますね。個人的には多くのCDで私と好みが似ているので、親しみをもって拝読しています。今後も有用なレビューをお願いします。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/30

    こういうのが出ますか。今からシリーズ化がとても楽しみです。
    HMVのレビューにもありますが、スラトキンはオケを鳴らすのがとてもうまいです。かつてNHK交響楽団に客演したときに、同オケとは思えない音を引き出していたのがとても印象に残っています。フィルハーモニア(?)とのハイドンはオケのバランスが素晴らしく、知る人ぞ知る名盤となっています。最近は円熟味も増しているようです。
    リヨン国立管は最近の来日公演で聴いた限り、世界的なスーパークラスのオケではないけれど、フランスのオケらしい洗練された響きにとても好感を持ちました。
    値段も安いので、ラベルのオーケストラ曲を最新の録音で体系的に聴いていくには、とても良いシリーズになるのではないでしょうか。
    未聴のため、本来星はつけられないところですが、期待値として5つつけさせていただきます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/14

    両者のモーツァルトは本当にすばらしい。アバド指揮のオーケストラはヨーロッパ室内管よりもピリオドアプローチ的な解釈を出しているが、アバド独特の生命感、躍動感あふれる演奏は実に魅力的。
    20番でのピリスは相変わらずドラマティックな解釈。悪趣味に至る寸前でとどまり、モーツァルトの明暗を描きつくしてる。27番はピリスとしてはかなり抑制的な解釈で、透明感のあるオケとともにこの曲の持つ諦観を感じさせる。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/26

    VPO盤はオケの充実した響きと優秀録音で素晴らしい出来だったが、この盤もハイティンクの近年の円熟ぶりを如実に示した名演奏と感じた。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/01

    私は、バーンスタインのような濃厚なマーラーは苦手なのですが、一時代を画した名盤として、もっておきたいところ。いくつかの曲はバラで持っているのですが、安いので十分元が取れます。DGにありがちな変なリマスタリングがされているのか気になりましたが、2番を聴いた限りでは、発売時とまったく違わない音質なので一安心。今聴くと、やはりこの演奏の説得力は凄いと感じ、他の曲をじっくり聴いていこうと思っています。とにかくこの値段でバーンスタインのマーラーが揃うなら絶対に「買い」ですね。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/12

    最初に発売されたときの盤を持っていますが、世代交代前のこの時期のN響の音がいかにも貧弱で失望した思い出があります。端正な表現ですが、いかんせんオケの音の厚み、各楽器が溶け合ったまろやかな響きがないのが残念。スウィトナーとシュトラウスはおそらく相性が良かったと思うので、ベルリンシュターツカペレで録音して欲しかったというのが率直な感想です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/29

    興味がなかったのだが、視聴してびっくり。かなりいい。早いテンポであっさり進んでいくが決して味が薄いわけではない。シューリヒトのようだと感じた。爆裂系の指揮者だとばかり思っていただけに、これはどうしたことだろう。オケは超一流ではないが、大きな不満はない。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/29

    この演奏、かなり聴く人の好みが問われる演奏だろうと思う。教科書的な演奏が好きな人には耐えられまい。私は好きだ。何よりもピアノというある意味単調な楽器から、バレンボイムが持てる技術を尽くして、多彩な表情、音色を引き出している点。フーガが流れているという批判があったが、対位法を十分引き出しつつ、流れるように歌うこの演奏のどこが問題だというのだろうか。ごつごつと弾かれるフーガよりも私にはよほど魅力的だ。まるでオーケストラが弾いているような多彩な表情を見せてくれるバッハだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/28

    響きが硬く、リズムは前のめりになる癖がある。今となってはあまり聴くべき内容がないと感じる。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/23

    これは素晴らしい贈り物。ブレンデルが最後に到達した至高の境地を堪能しました。私は、70年代ごろまでのブレンデルの録音は、意味のないテンポの変化や鼻息の音、ペダルの音がうるさいと感じ、あまり好きではありませんでした。しかし、このジュノームやシューベルトのソナタはどうでしょう。すべてが自然で無理がない。晩年のモントゥーのような味がある。テクニックも衰えておらず、数年前より冴えている印象。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/23

     ドイツのたたき上げの職人指揮者、特徴的な容貌もあり、重厚な印象を受けるシュタインですが、私が実演や録音から接した限り、かなりスタイリッシュな音楽を志向する指揮者というイメージです。
     第一ヴァイオリンを徹底的に磨き上げる弦主体の伝統的な音作り。歌い方には一種独特の色気もあり、なかなか魅力的。中庸で温厚な音楽性で、安心して身を任せられるブラームスだと思います。一方で、厳しさや突っ込んだ鋭さがないのが物足りない。全4曲では第3番が比較的気合のこもった演奏。次いで1番もなかなか。2、4番はいまいち。あっさりし過ぎていて、ブラームスらしい寂寥感や諦観といったものが乏しかったように思います。音のドラマもないので、ただ鳴っているという感じでした。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/21

    円熟味を期待しましたが、シュタインに対する印象は変わりませんでした。オーケストラのバランスを整えるのはうまい指揮者だが、それ以上でも以下でもないということを再認識しました。安心して聴ける演奏ではありますが、踏み込みが浅く、表面的に整った演奏に感じました。オケは良く言えば暖かみのあるサウンドだが、金管、バスやティンパニが弱いのは、デッカ録音でもそうなので、シュタインの好みなのでしょう。第一バイオリン主導で、ほかの楽器のバランスが弱いのも私の好みではありませんでした。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/18

    期待して聴きました。テイトとの旧盤がすばらしかっただけに、どうしても比べてしまいましたが、一聴して感じたのは、旧盤より表情付けがかなり濃厚になっていること。テンポもかなり動きます。デモーニッシュ系、かつモノトーン系の演奏ではないでしょうか。同じデモーニッシュ系でもバレンボイムのような音の多彩さはなく、それが独特の魅力にもなっているような気がします。24番はそれなりに曲想に合っていると感じましたが、23番などは旧盤の透明感の方が私は好きです。ピアノ同様指揮も、自然体ともいえる旧盤のテイトに比べて、かなり細部にこだわった印象。精度も高い。これからほかの曲も録音するのでしょうか。25番や26番のような曲を聴いてみたいです。

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