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オットー さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/20

    前奏曲,楽興の時ともにラフマの決定盤だろう。ラフマにはホロヴィッツの演奏という超名演〜誰も超えられない壁―が存在するのは確かだが,それはさておき,ここまでロマンチックな解釈でラフマの甘く濃厚な雰囲気をたっぷりと堪能できる演奏はそうざらにはない。音色の細やかな表情付けも魅力的だし,自然なルバートも好印象。鐘や23-6などがオススメ。そして最大のポイントは楽興の時の4番!!名曲なのにもかかわらず録音が少ないこの曲に,やっと決定盤が登場したといえよう(アシュケナージなんて目じゃない笑)。粒の揃った超滑らかな左手は冒頭から圧倒的で,とにかくドラマチック。この曲はこうでなくちゃ笑。そして中間部のしっとりした旋律の歌わせ方に着目!!劇的でありながら細部の表現も完璧で,他を寄せ付けない名演だとつくづく思った。

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     2012/02/07

    上手いの一言!冒頭の前奏曲「鐘」から圧倒されました。旋律の歌い方、陰影のつけ方、ルバートどれをとっても完璧です。ラフマの前奏曲はどれも本当に美しい。今のピアニストは端正に弾く人が多いから、欲求不満だったが、ソフロニツキーは何と言ってもこの灰汁の強さが魅力。ラフマの濃厚なロマンティシズムをたっぷりと楽しませてくれます。

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     2012/02/03

    よく弾けています。ただそれ以上のものは感じられません。現在のキーシンの演奏は大好きですが、少年のころのキーシンの録音は硬い解釈のものが多く、下の方が仰ってますが「コンクール的名演」だと思います。ぜひ再録音してほしい。もっともっと音色の微妙な表情の変化が欲しいところがあっさりと弾かれていて、物足りない。そして、やっぱりこの曲はホロヴィッツの煌びやかで艶のある演奏が頭に染みついていて、どうしても比較してしまうので、そういった意味でも、ピンとこなかったのかもしれない。
    ところで、余白のヴォカリーズとシューマンの献呈がなかなかの名演である。協奏曲を聞いた瞬間に即中古屋行きだと思い、CDを鞄に入れそうになったが、入れなくてよかった。この2曲のために私はこのCDを手許に置いておきます。ぜひ聞いてみて!★★★★★は一般的な評価に対してである。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/27

    しっかりとよく弾けています。粒もそろっているし、一音一音大切に弾いていますし、リズムの乱れとかの些細なミスもないのでそういった意味では完璧な演奏です。音色の細かなニュアンスとか表現の陰影のつけ方には目もくれず、非常にピュアな印象を受けます。こういった演奏はファーストチョイス向きだと思います。はじめから色のある演奏を聴くと、正直言ってツィマーマンの演奏はピュア過ぎな印象を受けます!シューベルトのこの曲ってもっと陰があるような気がしますね。そこらへんを加味して再録音していただけたらなと思います。この曲には思いつめた嘆きが必要だと思います。こんなに健康的な演奏じゃ物足りません。★★★★★は一般的な評価に対してである。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/18

    ラフマの前奏曲、スクリャービンの練習曲2-1は最高の出来。スクリャービンのこの曲はもう数えきれないほどホロヴィッツは録音しているが、DGに入れたものとモスクワライブがやはりもっとも完成度が高いが(60年代のソニー盤よりもわたしは好き)、このベルリンライブの方はそれらとはちょっと表現が異なる場所があって面白かった。楽譜の改変点なども上記のものとは少し違うし、細部の表現もいつもと少し違う。それにしてもなんでこんな艶のあるきらきら光る音色がでるのだろうか。ラフマの2曲の前奏曲とスクリャービンの2−1を聞いてつくづくそう考えさせられた。とここまでは感動の連続だったのだが(ディスク2から聞き始めた)、ここからである笑。まずスクリャービン8−12。もともと期待はしていなかったのだが、やはりあまりにひどい出来。あまりの強打でピアノがビンビンと変なところが共鳴してるほど笑。DGスタジオ、モスクワライブ、東京ライブ(CDR盤)の方がまだまし。中間部の表現がうまいから。しかしこちらの方は中間部のきれいなところもイマイチだし、後半部は例によってめちゃくちゃ笑。この曲は若いころのソニー盤かRCAに入れたやつが断然いい。それから、英雄ポロネーズ、これもイマイチ。DGスタジオ、ソニースタジオには全然及ばず。音色のきらめきが感じられずじまい。リストのペトラルカのソネットはいい曲だなと思った。もち、音色キレイ。聴衆もめっちゃ感動して拍手してる。トロイメライ、ショパンのマズルカはそこそこ。やっぱスタジオ盤の方がいいが。それから、クライスレリアーナ。この曲は60年代のソニー盤の出来がイマイチで、DGの晩年のものの出来が神の領域だったので、86年の当盤も大いに期待して購入。結果は・・・。私の大好きな第3曲目の反復が見事に省略。しかも1回に減ってしまった部分で音が鳴りきってなく抜けていて肝心なところは聞けずじまい。第2曲は大分うまいと思った。これは会心の出来だろう。それ以外の曲はどれもこれも雑、雑、雑!とてもシューマンとは思えないffffの連続笑。ラフマじゃねえよ、爺さん!って感じ。それにもかかわらず、音色の美しさには参ってしまう。やっぱりうまいですよ、ホロヴィッツは。★は3つぐらいが妥当なような気がするが、やっぱり5つ付けとく笑。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/14

    こういう演奏を人間的、温かみのある演奏とでもいうのだろうか。素朴で着飾らない真っ直ぐな演奏だとも言えよう。私個人の好みは別にして、一般的にはこういった演奏を好む人も多いだろう。ただ、どうしても気になるのは、音の弾き終わりのときの処理である。これがケンプの特徴といえばそうなのだろうが、あまりにぶっきらぼうすきないだろうか。これを素朴でいいという人もいるだろうが、私個人としてはどうしてもこれが苦手である。しっかり音価分伸ばしてほしいし、音価以上にできるなら伸ばしてくれた方が私の好みである。ペダリングも非常に端正な印象。言い方換えれば淡泊、物足りなさを感じる。そして、もっとも致命的なのが音色の表情付けがあまり感じられないこと。まあ、ホロヴィッツとかと比べるのはあまりに・・・という気はするが、やはりああいった何色もの色を巧みにあやつれるピアニストが弾くシューマンと比べると、どうしても単色的な、のっぺりした、退屈な印象を受けるのは否めない。それはホロヴィッツがすごすぎるからなのだから仕方ないけれども、しかしシューマンでこれでは致命的ではないだろうか。もっともっと研ぎ澄まされた鋭い刺激が欲しいように思う。それは決して迫力が欲しいといういう意味ではなく、精神的に、という意味であるが。もっと病的にと言った方がいいだろうか。ちょっとあまりに平和なシューマン過ぎる気がしてならない。★★★★★は一般的な評価に対してである。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/09

    スクリャービンの前奏曲&ソナタ3番が最高の出来栄え!こんなに美しくソナタ3番を聞かせる奏者もなかなかいない。冒頭からスクリャービンの色気がムンムンと立ちこめる。音の洪水ならぬ色の洪水である。すごい。左右の手のタイミングのずらしが絶妙。1,2,4楽章は文句なしの名演だが,しかし,3楽章だけあともう一歩と言う気がする。ここはフランソワ,ウゴルスキなどの出番である。ただ,彼らの演奏も3楽章は申し分ない出来だが一方で1,2,4楽章はキーシンが圧倒的である。難しいところである。キーシンの3楽章はもっともっと音色の微妙なニュアンスまで磨き上げて表現を深くして欲しかった。前奏曲の方もこれまた珠玉の小品である。いろんな演奏が出ているがロマン的性格がもっとも強調された演奏であると思う。スクリャービン初期の甘い音楽をたっぷりと堪能できる。前奏曲は作品11が有名だが,この作品15の前奏曲ももっと有名になってもいい曲だと思う。余談だが,この作品15−1がニトリでBGMとして流れていた(もちろんキーシンかどうかは不明だが)。私は大喜びだったが,商品を選んでると切なくなってくるのは選曲としていかがなものか笑。メトネルとペトルーシュカは私はあまり好みではないので,コメントは省きます。★★★★★はスクリャービンに対してです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/09

    よく鳴らす人だと思う。とにかく威勢がいいし,はっちゃけてるショパンって感じである。テクニックも完璧だし非常に優秀な演奏家だと思う。もう少し欲を言えば,内面を磨いてほしい気がする。音色のカラーが常に平均的におさまってるあたり非常に惜しい。速いテンポのところは達者なのだが,ゆっくりと聞かせる部分では物足りなさを感じる。こういった部分をいかにしっとりと艶っぽく魅力的に聞かせるかが私のショパンの演奏のひとつの試金石になっているので,そういった点で残念ながら私の琴線に触れることはできなかったようである。禁欲的でベートーヴェン的なショパンだなあと思う。もっともっと危うい豊艶な美がほしいところである。それゆえに,達者な技巧が虚しく響くし,空回りしている感じが否めない。そういった点では是非ホロヴィッツを聞いていただきたいと思う(葬送ソナタのみだが)。新旧両盤とも葬送ソナタの中で最高の位置にある演奏だから。華麗なる大ポロネーズにしても,よく弾けているのだが,なんだろう,何かが足りない。香りだなあ。香りが足りない。コルトーやルービンシュタインを聞いてしまうともう後戻りできないといった感じだ。全体的によく弾けているし,文句はないのだが,欲を言えばこれだけいろいろ出てくる演奏である。しかし,ピアニストは,欲を言われてしまってはお終いでもある。言わさないぐらいのレベルじゃないとね。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/09

    よく鳴らす人だと思う。とにかく威勢がいいし,はっちゃけてるショパンって感じである。テクニックも完璧だし非常に優秀な演奏家だと思う。もう少し欲を言えば,内面を磨いてほしい気がする。音色のカラーが常に平均的におさまってるあたり非常に惜しい。速いテンポのところは達者なのだが,ゆっくりと聞かせる部分では物足りなさを感じる。こういった部分をいかにしっとりと艶っぽく魅力的に聞かせるかが私のショパンの演奏のひとつの試金石になっているので,そういった点で残念ながら私の琴線に触れることはできなかったようである。禁欲的でベートーヴェン的なショパンだなあと思う。もっともっと危うい豊艶な美がほしいところである。それゆえに,達者な技巧が虚しく響くし,空回りしている感じが否めない。そういった点では是非ホロヴィッツを聞いていただきたいと思う(葬送ソナタのみだが)。新旧両盤とも葬送ソナタの中で最高の位置にある演奏だから。華麗なる大ポロネーズにしても,よく弾けているのだが,なんだろう,何かが足りない。香りだなあ。香りが足りない。コルトーやルービンシュタインを聞いてしまうともう後戻りできないといった感じだ。全体的によく弾けているし,文句はないのだが,欲を言えばこれだけいろいろ出てくる演奏である。しかし,ピアニストは,欲を言われてしまってはお終いでもある。言わさないぐらいのレベルじゃないとね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/08

    ホロヴィッツのショパンはショパンの全世界の録音の中で一番麻薬に似た魅力をもつものだと思う。このショパンを聞いたら最後,ほかの演奏を聴いても,でもやっぱりホロヴィッツだなあ・・・と思うようになってしまうので,ほかの演奏家を存分に楽しみたい方は買わない方がいいかもしれない笑。しかも本盤はホロヴィッツがCBSとRCAに入れた全録音が入ってるので,華麗なる大ポロネーズとかポロネーズ1番5番などが聴けるので貴重(ポロネーズ1番,神業です。)。おすすめはCBSに入れた晩年のもの。若いころのものにもいいものはあるが(葬送ソナタとかスケ2とか)やはり極度に磨き上げられた音色とピンと張りつめた神経質な雰囲気の中での,超絶的に美しいカンタービレが聴ける60年代以降のものがいい。英雄ポロネーズ,ワルツ3番,幻想即興曲,ワルツ9番,葬送ソナタ(62年)あたり,ホロヴィッツの独壇場である!!!スケ1,バラ1とかいうこれまた(爆演という意味で)ホロヴィッツの十八番もたくさん入っていて(5種ぐらい。若いころのライヴ含む)面白いが(とくにスケ1でのオクターブで半音階を駆け上がる改変とか笑)やはりホロヴィッツの真骨頂は究極のピアニッシモにあると痛感した。そして,ショパンにはこの超絶的な弱音が必要である。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/08

    葬送ソナタがとってもいい。音色の変化のつけ方,左右のタイミングのずらし方などロマンチックに絶妙にやっている。ホロヴィッツ,コルトーの演奏と正々堂々と肩を並べられる名演だと思う!英雄ポロネーズはあとで再録し(04年)た理由がわかる演奏である。04年盤のほうが断然よい出来なのでみなさん04年盤も買いましょう!前奏曲は私,あまり好きでない曲なので,聞いてません。あしからず。★5つは葬送ソナタに対してです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/01

    リヒテルのスクリャービンということで大いに期待したのだが(だからいい評価をつけたかったのだが)正直この音質では評価しようにもできないです。もともとの音質はそこまでひどいということはないのでしょう。しかし,ここのレコード会社,ノイズカットしすぎです。モコモコしているし,変にステレオかかってるし(それもEMIのブライトクランクのような優秀疑似ステではなく,左右のスピーカーのタイミングをずらすという原始的なやり方なので,聴衆の咳払いが2度重なって聞こえるのが辛すぎる!!),あんまりな音質になってます。下手にいじるな!って感じです。もったいない。あと,ジャケットには書いてある詩曲32−2がなぜか入ってなくて超残念。
    ★の数の評価としては
    みなさんへのおすすめ度としては★☆☆☆☆
    演奏への評価としては(音質が悪すぎて評価不能なので)★★★☆☆
    後者を代表の評価としました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/26

    はじめてハイドシェックなるピアニストの演奏,聴かせていただきました。コルトー大先生にそっくりですね。シューマンとか。ちなみにホロヴィッツは弟子はあまりとらなかったそうですね。なんでかわかりますか?

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/26

    とてもよく弾けてると思います。とってもお上手です。しかし彼よりもよく弾けてないコルトーやホロヴィッツに魅力を感じるのはなぜなのだろう?この評価をどう解釈するのかは読者にお任せすることにいたします。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/24

    うまいものもあるし,いまいちなのもある。うまいものは超絶的にうまいし,いまいちなのは本当に同一人物なのかと疑うほど心に訴えかけてこない。面白いピアニストであると思う。これほど出来不出来の差があるピアニストも珍しいのではないだろうか。気分が乗ってるときの,酒を一杯ひっかけて弾いたような演奏は,言葉では言い表せないくらい素晴らしいが,それを通り越したような演奏はひどく乱暴で頂けない。しかし,ショパンの演奏を聴くなら必ず一度は聞いておかないといけない演奏ではある。巷の凡演とは格が違う。このレベルに達しているフランソワ以外と言えば残るは,コルトー大先生(笑)とホロヴィッツぐらいしかいないだろう。私が安心して聴けるショパンを演奏するのはこの3人。ぜひ!!

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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