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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2015/05/12

    マリア・カラスはプッチーニの『トスカ』を2度録音している。1度目は1953年、カラス30歳の時のもので、巨匠サーバタの万全のサポートのもと全盛期のカラスが炎と燃え上がるような凄まじい歌唱を披露していて、『トスカ』の古典的名盤として名高い。しかしカラスの全盛期は長くは続かず、自身の声の衰えを自覚した彼女は1965年にオペラからの撤退を表明する。彼女が最後のオペラとして選んだのは愛着のある『トスカ』で、2度目の録音も実施された。

    1964年12月&1965年1月、パリ、サル・ワグラムでのセッション収録で、カラスとしては数少ないステレオ録音である。相手役カヴァラドッシはカルロ・ベルゴンツィ、敵役スカルピアは旧盤と同じくティート・ゴッビ、指揮は若き日のジョルジュ・プレートルと共演者も豪華である。カラスの歌声は旧盤ほどの輝きはないのだが表現力の巧緻さ、演技の陰影の深さはさすがで、歌声だけでなく美貌や演技力においても抜群の存在だったカラスの貫禄である。ベルゴンツィの清新なカヴァラドッシ、カラスの公私にわたる友人であった「名優」ゴッビの重厚なスカルピアも聴き応えあり。当時40歳のプレートルの指揮は明晰で熱気があり、後年の大成を予感させるもの。音質も当時の旧EMI録音としてはまずまずのレベル。

    マリア・カラスは1965年7月5日のコヴェントガーデン王立歌劇場における『トスカ』を最後にオペラから去った。伴奏指揮を担当したのは彼女のお気に入りのプレートルだった。

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     2015/05/03

    まず、間違いを一つ指摘しておきたい。日本の代理店のインフォメーションではなぜかモノーラル録音として紹介されているが、一聴すれば明らかだがこれはれっきとしたステレオ録音である。タワーレコードの店内レビューではちゃんとステレオ録音だと紹介されていたので、HMVさんには速やかな対応を望みたい。若干オフマイク気味ではあるものの、1959年のライブ録音(本当かな?)としては良好な音質に驚かされる。演奏はというといかにもいぶし銀の堅実で質朴なブルックナー。スケールは中型くらいだが、ビュンテという指揮者の職人気質は十分に聴取できる。
    ビュンテという指揮者は決して日の当たる存在ではなかったが、しっかりとした実力の持ち主であることが理解できる音盤。

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     2015/05/01

    1991年11月29日、ミュンヘン、ガスタイクザールでのライブ収録で、楽譜はハース版を使用。全曲演奏時間は62分で、テンポ設定はチェリビダッケらしくやや遅めだが、他の曲の「超極遅」なテンポ設定に比べると彼の演奏としては常識的な部類と言える。「ブル6」はブルックナーの交響曲の中では目立たない楽曲だが、この曲独特のリズミックな歌謡性をメリハリの効いた豊麗な響きで表現していてさすがの手腕である。第2楽章アダージョの粘っこさ、終楽章の劇的な盛り上がりは聴き応えあり。音質も非常に良好。

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     2015/04/26

    レスピーギの代表作の一つである『リュートのための古風な舞曲とアリア』は、16世紀から17世紀にかけてのイタリアの作曲家たちが残したリュート演奏用のための楽曲に華麗なオーケストレーションを施したもので、古い舞曲の形式を取りながら豊麗な近代管弦楽の魅力も同時に堪能できるというユニークな作品である。三つの組曲から成るが特に第三組曲、とりわけ「シチリアーナ」は広く親しまれている。第三組曲だけ抜き出して録音されたり実演で演奏されたりしていて、全曲演奏は意外と少なかったりする。この小澤征爾盤は貴重な全曲盤の一つである。

    1975年10月〜1978年4月、ボストン、シンフォニー・ホールでの収録。小澤征爾という指揮者は近現代の作品において本領を発揮するタイプの人だと思われる。彼の楽譜を徹底的に読み込む勉強熱心さとスマートで丁寧な音楽造りという個性は、近現代の作品において最良の適性を見せている。このレスピーギの作品でもバランスの取れた丁寧で隙のない演奏で、手兵ボストン響から厚みのある優雅な響きを引き出すことに成功している。音質も非常に良好。

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     2015/04/26

    1968年8月18~22日、スイス・サンモリッツ、ヴィクトリアザールでのセッション録音。カラヤン指揮によるモーツァルトのホルン協奏曲全集というと、伝説の天才デニス・ブレインをソリストとした1953年盤が余りにも有名だが、こちらは2度目の録音でステレオ録音なのが強み。ソリストのゲルト・ザイフェルトは当時のベルリン・フィル首席ホルン奏者。ブレインほどの圧倒的な輝きとはまた違った、渋いいぶし銀の響きはいかにもドイツ人演奏家といったところ。カラヤンが紡ぎ出す豊麗優美な音楽に乗って、高度で堅実なテクニックを披露している。音質良好。

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     2015/04/26

    2001年から2003年にかけて録音されたエド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団によるラフマニノフの交響曲・管弦楽曲全集。オランダ、ヒルフェルスムのオランダ放送フィルスタジオでのセッション収録。最近はこうした全集録音はライブ録音で済まされることが多いので、こうして時間をかけてセッション録音を行う姿勢は評価すべきであろう。まず特筆すべきは気持ちいいほどの音質の良さ。EXTONの録音技術の高さを知らしめるには十分すぎるほどの、非常にいい音である。SACDだから当然といえば当然なのだけれど、それでもそう言わずにはいられないほどの音質である。演奏内容も素晴らしい。甘ったるくならないように適切に抑えつつ、ラフマニノフの優美で感傷的な旋律を明朗で品良く表現している。それでいて力感も不足しておらず、中身もギュッと詰まっていて聴き応えあり。名オーケストラ・ビルダーとして有名なワールトの腕の冴えを堪能できる。改めて、SACDの威力には感心せざるを得ない。

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     2015/04/26

    Juice=Juiceのニュー・シングルは両曲ともこれまでの彼女たちにはなかった感じの楽曲で、歌唱力、表現力が向上したからこそ新しい挑戦ができるのであろう。『Wonderful World』はスケールの大きい「歌い上げる」系の爽やかな青春ナンバー。なにげない小さい幸せが世界全体の幸せへとつながっていくんだ、と伸び伸びと歌い上げていく。曲を作ったのはイイジマケン氏だがその世界観はつんく♂Pがこれまで楽曲で提唱してきた世界観と同一のものと言える。一方『Ca va ? Ca va ?』は1960〜70年代あたりのフレンチ・ポップスを思わせる小粋な楽曲。アコーディオンが活躍していていかにもフランス風味だ。曲の最後で宮本佳林ちゃんがつぶやく「ジュテーム・ビアン」は日本語に訳すると「とっても大好き!」となる。新境地をどんどんと開拓していくJuice=Juiceにこれからも目が離せない。

    4/20付オリコン週間シングルランキング初登場第1位、3万4千枚。モーニング娘。以外のハロプロ所属グループ(派生ユニットを除く)でのウィークリー1位は初の快挙!おめでとう!!!

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     2015/04/26

    フクちゃん(譜久村聖)リーダーの新体制となったモーニング娘。’15、12期メンバーのお披露目シングル盤。つんく♂Pが声を失った事実を公表した直後にリリースされたシングルだけに、彼が手がけた『青春小僧が泣いている』と『夕暮れは雨上がり』を聴くと、いろいろと考えさせられ胸に迫るものがある。『青春小僧』の歌詞に引用された「いろは歌」、『夕暮れは雨上がり』でのまるで自分で自分に言い聞かせるような内容の歌詞、おそらくつんく♂Pは相当な葛藤を経てきたんだろうな、と思わされる。しかし彼は生きるという決心をしたわけで、物悲しさの中にも前向きな意志が感じられる。『夕暮れ〜 』でのまーちゃん(佐藤優樹)のイノセントな歌声が一層切なくさせる。「エアピアノ」での活躍も見どころ。劇場版プリキュアの主題歌となった『イマココカラ』は打って変わって多幸感あふれる明朗快活なナンバー。初センターとなったおださく(小田さくら)の堂々とした立ち居振る舞いが見ものである。

    付録DVDは『青春小僧』MV。撮影当時脚を負傷していたズッキの代打としてJuice=Juiceの宮本佳林ちゃんが入ってパフォーマンスを務めている。異例のことだが何の違和感もなく溶け込めていてさすがである。12期メンバーではやはりまりあ(牧野真莉愛)の圧倒的な「華」が目を引く。オリコン週間チャート第2位、10万枚越え。新体制のスタートとしては健闘と言っていいだろう。

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     2015/04/26

    1973年12月&1974年6月、ミュンヘン、ヘラクレス・ザールでの収録。リリース以来、『スラブ舞曲』の決定盤として聴き継がれている名盤である。「ドヴォルザークの使徒」としてその作品の普及に尽力してきたクーベリックの風格ある指揮が聴き応えあり。熱意はありながらもバランスは取れていて、いい意味で中庸な演奏と言える。クーベリックによって鍛えられた手兵バイエルン放送交響楽団の豊潤なアンサンブルも美しい。音質良好。

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     2015/04/26

    ベルリン・フィルにとってモーツァルトの作品は伝統ある重要なレパートリーで、フルトヴェングラー、ベーム、フリッチャイ、そしてカラヤンなど名指揮者のもとで様々な演奏を披露してきた。カラヤンの後継者となったクラウディオ・アバドが就任直後の1990年から1994年にかけて録音したモーツァルトの交響曲・合奏協奏曲・管弦楽曲を集めた4枚組みのアルバムである。アバドは特に伝統に捉われることもなく精妙で繊細、軽快なモーツァルトを聴かせてくれる。評論家筋の評価は必ずしも芳しくはなかったが、アバドは自分の解釈に自身を持っていたようだ。ベリンを去ったアバドは自らモーツァルト管弦楽団を結成し、このベルリン・フィル盤で披露した精妙で繊細、軽快なアプローチを基本としてそこに古楽奏法を取り入れさらに緻密な演奏解釈を世に問うていた。音楽家としてのアバドの信念の結晶ともいうべきアルバム。

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     2015/04/06

    2015年4月4日、シャ乱Qのヴォーカルでありハロー!プロジェクトのプロデューサーでもあるつんく♂が癌の治療のため声帯の摘出手術を行ったことを明ら
    かにした。つまり彼は永遠に声を失ったのだ。あのセクシーで艶やかで、誰にもマネのできない独特のクセのある歌唱を聴くことはもうできない。忌野清志
    郎は命を捨ててまでも声を守ることを選んだが、つんく♂Pは声を捨てて命を選んだ。どちらも自分の信念、哲学を貫いた上での行動なのでいい悪いは決め
    られない。キヨシローとつんく♂Pに違いがあるとするなら、つんく♂Pには幼い3人の子供とハロプロの沢山の少女たちを育成する仕事があった、ということだ。ヴォーカルとして一世を風靡した経験のある人だけに、声を捨てるという決断には相当な葛藤があったと思うがつんく♂Pは声を捨てて生きる決断をした。とても重く、かつ立派な決断だったと思う(もちろん現役のロックスターのまま死にたいというキヨシローの決断にも敬意を表するが)。

    つんく♂Pはシャ乱Qのヴォーカルとして沢山の録音を残している。Blu-spec CD2仕様による高音質で彼の全盛期の歌声を聴けるのはありがたい。ハロプ
    ロのメンバーたちに「魂を燃やして歌う」ことを要求し続けてきた彼の、歌うたいとしての集大成的なアルバム。つんく♂Pはハロメンのために膨大な量の仮歌を歌ってきていて、その録音も残されているのでそれらの録音のアルバム化にも期待したい。

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     2015/03/25

    里田まいちゃんが一人で守ってきた「カントリー娘。」の看板は新メンバー5人とプレイング・マネージャー嗣永桃子(ももち)に引き継がれ、カントリー・ガールズと改名して再起動することとなった。その第一弾シングルがこの『愛おしくってごめんね/恋泥棒』である。

    新メンバー5人は年少のオーディション組3人と年長のハロプロ研修生からの昇格組2人という構成。年少組でいきなりセンターを任された島村嬉唄(うたち
    ゃん)は5人の中で唯一歌もダンスも未経験だが、そのハンディを補って余りある素材の輝きが素晴らしい。まるでフランス人形のようなルックスとはにかんだような初々しい言動でハロヲタのハートを鷲掴みにした。人気だけならすでにハロメンでもトップクラスの仲間入りをしており、これからの成長が多いに期待できる逸材である。同じ年少組の森戸知沙希(ちぃちゃん)と小関舞(おぜこ)は共にインディーズアイドルとしての活動経験を持ち即戦力としての活躍が期待できる。おぜこは元西武ライオンズの小関竜也氏を父に持つことで話題となった。ちぃちゃんのポニーテールの似合うさわやかなルックスと生きのいいダンスにも注目。一方年長の研修生組は稲場愛香(まなかん)と山木梨沙(やまっき)。まなかんは元EXPG札幌校の特待生でEXILEのバックダンサーを務めた経験を持つダンスエリートで、ほんわかした外見とキレキレのパフォーマンスのギャップが最大の魅力。やまっきは某有名私立女子高に通い英語が堪能な才媛で5人の中では最年長のお姉さん。まとめ役としての働きが期待される。そしてPMももちは今更説明は不要だろう。百戦錬磨のプロフェッショナル・アイドルとして新メンバーを指導する先生役。ももち先生の指導のおかげもあってメンバー達は急速な成長を遂げている。

    『愛おしくってごめんね』『恋泥棒』はどちらもプリティでスイートな王道アイドルポップス。両曲とも作詞はシンガーソングライターの児玉雨子さんが担当しており、つんく♂Pの作詞とはまた違ったポップな世界観を提示している。振り付けもユニークで、『愛おしくってごめんね』のサビの「ごめんねダンス」が注目だが、イントロでの「人形振り」も面白い。最後方に居るももちが人形使いのように腕を動かし、メンバー達が人形となって操られる動きを見せる。このグループの性格を端的に現したような振り付けであろう。歌唱面ではももちが一枚加わったことで歌に一段と厚みが増した感がある。

    付録のDVDは『愛おしくってごめんね』のMVとメイキング、おぜこ・ちぃちゃん・やまっきのインタビューが収録されており、こちらも必見。

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     2015/03/15

    シューマンの交響曲第2番は1970年7月18日、シューベルトの『未完成』交響曲は1968年7月、いずれもアメリカ・バーモント州マールボロ、マールボロ音楽祭でのライブ録音。指揮のパブロ(パウ)・カザルスはすでに90歳を越えているという高齢であったが、両曲とも気迫が凄まじい。「きれいごとで音楽をやってるわけじゃない!」という、カザルスの魂の咆哮のような大熱演である。ライブの一発撮り、しかもオーケストラも臨時編成であるためアンサンブルの精度は今一つだが、カザルスの徳を慕って集まってきた音楽家たちによって構成されているためか、カザルスの気迫に反応して一緒になって燃えている。表面は荒削りだが中身はギュッと詰まってる音楽といえる。音質はさすがにザラつき気味だけど鑑賞には支障ないレベル。

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     2015/02/13

    横浜アリーナという会場はモーニング娘。、そしてハロプロにとっては節目となる重要なライブが行われてきた会場である。1998年1月の娘。メジャーデビューイベント、2004年1月の安倍なつみ卒紺、2009年1月のエルダークラブ卒紺、2010年12月の亀井絵里・ジュンジュン・リンリン卒紺などなど。そして2014年11月26日に開催されたモーニング娘。’14第8代リーダー道重さゆみの卒業コンサートもまた、ハロプロ史上に残る、歴史的に重要な、後々までの語り草となるライブとなった。

    何事もなく無事に終了していたとしても、素晴らしいライブになっていたであろうが、さゆの脚の負傷という想定外のアクシデントが、このライブをドラマティックなものにしていった。脚の痛みをこらえながら必死にステージを務めるさゆ、しかし目に見えて動きが悪くなっていく。そんなさゆを献身的にサポートするメンバーたち。後で分かったことだが、この時動揺するメンバーたちをまとめ上げ、リーダーシップを発揮していたのは譜久村聖(フクちゃん)と飯窪春菜(はるなん)であったという。このライブにおいて第9代リーダーへの昇格が発表されたフクちゃんと、サブリーダー留任となったはるなんの働きが危機を救ったといえる。メインステージから動けなくなったさゆの元へ花道を全力疾走するフクちゃんと、それを頼もしげに、嬉しそうにみつめるさゆの笑顔。このライブのハイライトの一つである。

    リーダーの卒業ライブは、後輩たちに後事を託す場でもある。フクちゃんの昇格&はるなん留任と同時に、生田衣梨奈(えりぽん)のサブリーダー就任も発表された。どよめく会場のヲタの皆さんに向って「これが現実です!」と言い放ったえりぽん、実にオットコマエであった。また、第5代ハロプロ総合リーダーへの就任が内定していた℃-uteリーダー矢島舞美もゲスト出演し、さゆへ花束を贈り新リーダーとしての決意を表明、「矢島ちゃんなら大丈夫!」とさゆも太鼓判を押していた。舞美と一緒に初代リーダー中澤ねえさんと同期「戦友」田中れいなも登場し、さゆの卒業を祝福していた(この時中澤ねえさんはちょっとふっくらした感じだったが、後日第2子懐妊が発表された)。

    セットリストはとにかく攻撃的!オープニングの『TIKI BUN』から全速力でぶっ飛ばしていく。『彼と一緒にお店がしたい!』ではテンションの上がったさゆが隣りにいた鞘師里保(りほりほ)の唇を奪うというハプニングが(笑)。「道重さゆみ、やりましたー!!」はまさに心の叫び、という感じだった。中盤のメドレーはまるでトライアスロンのようであり、脚に古傷のあるさゆが負傷してしまったのもやむをえない。『Be Alive』の曲前で見せたさゆの涙は、自分自身への悔し涙だったのだろう。長いアンコール明けの『見返り美人』では12期メンバーも参加、特に元気一杯に踊っていた牧野真莉愛(まりあ)が目に付いた。そして卒業セレモニー。号泣するまりあ、絶句してしまうまーちゃん(佐藤優樹)、普段はめったに泣かないのに珍しく涙を見せた鈴木香音(ズッキ)、「道重さんに嫉妬していました」と心情を吐露するりほりほなど、見せ場の連続であった。そんなメンバーを優しく抱きしめ、耳元でメッセージをささやくさゆ。かつてなっちが横アリの卒紺で行った事と同じ事をやったのだ。

    セレモニー後のソロ曲としてさゆが選んだのはなんと『赤いフリージア』、ヲタの間では”さゆーじあ”として知られるあの曲である。娘。としての始まりの曲を締めくくりの曲としてチョイスするなど、中々に心憎い演出。花で飾られたドレスを身にまとい歌うさゆ、「変な人たちサンキュー」という名スピーチ、この日道重さゆみは間違いなく大輪の「華」であった。最後の曲『Happy大作戦』をメンバーとお揃いのコスチュームで歌い上げ、道重さゆみは去っていった。2014年11月26日、この日道重さゆみは「伝説」となった。12年間お疲れ様、そしてありがとう。いつでもいいので、また元気に戻ってきて欲しい。

    当然のことだけれど、テレビの実況生中継をそのまま録画したものと、画質・音質を適切に調整しカメラアングルを時間をかけて編集したブルーレイ版とではおのずからクオリティが異なる。他のレビュワーさんも指摘されておられることだが、特に音質の違いは大きい。スカパーの生中継は横浜アリーナの音をそのまま拾っているので、音の透明度が若干落ちるのはやむを得ない。横アリのような大きい会場では音が散ってしまうからである。ブルーレイ盤のほうはおそらくマイクの音を直接録音してるのではなかろうか。カメラアングルの点で言うと、例の「フクムラダッシュ」はスカパーの生中継だと真正面のカメラで撮影していたので若干分かり難かった。このブルーレイ盤では分かりやすいアングルで撮影された映像が使用されているのでファンとしては嬉しい限り。特典映像の卒業ドキュメント、これはもう感涙ものだ。”さゆロス症候群”をこじらせるハロヲタが続出すること必至の映像である。一個の商品としてはブルーレイ盤のほうが完全に上だが、スカパー生中継版の実況ならではの緊迫感、ドキュメントとしての記録的価値も捨てがたい。ファンとしては両方持っていて見比べて楽しむべきであろう。

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     2015/02/06

    『カヴァレリア〜』は1970年、『道化師』は1968年、いずれもミラノ・スカラ座での収録。出来がいいのは『道化師』のほう。アルバムではカルロ・ベルゴンツィが担当していた主人公カニオ役をジョン・ヴィッカーズ、同じくアルバムではジョーン・カーライルが担当していたネッダ役はライナ・カバイヴァンスカを起用、この起用が大成功だ。ヴィッカーズはその美声はもちろん、舞台俳優としての演技力も高く評価されていた練達の舞台人で、この映像版『道化師』でも嫉妬に狂う道化師が次第に正気を失っていく様を鬼気迫る演技で演じきった。有名なアリア「衣装をつけろ」もすばらしいが、終盤の「俺はもう道
    化師じゃない!」からの狂気に満ちた演技が圧巻。ネッダ役のカバイヴァンスカは映画女優顔負けの美貌のソプラノとして人気のあった人だが、評判通りの美貌で不貞を働く若妻にして女優という難役を、小悪魔的な軽やかさで演じていた。カラヤン自らが監督を務めたが、クローズアップを多用した演出で緊迫感を巧みに表現している。ヒッチコックよろしくチョイ役でカラヤン本人も第二幕に出演している。指揮は文句なし、流麗豪華な伴奏で興趣を盛り上げる。

    一方『カヴァレリア〜』はジョルジョ・ストレーレルが監督を務め、カラヤンは指揮に専念している。ほぼ舞台の演出をそのまま映像化したような感じで、これといって難はないが『道化師』ほどの強烈さもない。主役のサントゥッツァ役はアルバムと同じくフィオレンツァ・コッソットが担当。この役を当たり役にしているだけあって堂に入った存在感である。アルフィオ役もアルバムと
    同じくジャンジャコモ・グエルフィで、いかにもイタリアの伊達男らしい男臭さ。トゥリッドゥ役はアルバムのベルゴンツィからジャンフランコ・チェッケレに交代しているが、チト線が細い。有名な間奏曲はカラヤンの流麗なレガートが優美の極み。オルガンも入っていて、崇高さもある。

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