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蓮華人 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/16

    首相になったこともあり、名前は知られていて、オペラが残されていることも、比較的知られている。しかし交響曲はマイナー系大好きのディレッタントに聞いても「ウーン?」。ポーランドには、しばらく滞在したこともあるが、コンサートの告知で交響曲を見たことなし。初めて聴きました。いや本当にうわさ通りの力作。厚く緻密に描かれた第1楽章は長大だがダレない。仄暗いポーランドの大地を感じさせる第2楽章も奥行き感があっていい(ティンパニーの処理やクライマックスでの対位法的書法に難はあるが)。しかしファンファーレを伴い民族の抵抗を精神を示そうとした第3楽章は、紋切形的な楽句が多く、さまざまな要素を加えるが、まとまりに欠き、せっかく挿入した国歌もフィナーレで活かしきれず、高揚感もいまいち。パデレフスキが著名だったこともあり、世界各地で初演されたもののお蔵という、まあ歴史を聴きとってしまいました。第3楽章には得意のピアノでも入れておけば、歴史だけに留まらなかったかもしれない。まあ聴けてよかった。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/16

    LP時代は結構いい音で楽しんだ記憶があるのに、CD化されたものは「海賊版」と疑いたくなるようなリマスタリング。あるいは殆ど手を付けず、とどのつまり「経年変化で音質が悪化」という御託だったのか。まあ詐欺行為と言ってはいけないのだろうが、実にフレッシュな音質を取り戻している。選曲編曲演奏ともストコフスキー節を100%楽しめる最高のセット。待ってました。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/16

    ほとんどの英国人作曲家は、独仏の聴衆から受けが良くない。ヴォーンウイリアムズは「どこがいいのかわからない」と言われ、ブリテンは「教科書みたい」で、エルガーは「どれ聴いても結局最後は英国国歌」など揶揄される。まあ同じ島国、日本人とすればエルガーなんぞ、旋律は流麗だし、和声はノーブルだし、堂々たるフィナーレは感動的で、飽きず聴くことができるのだが。でも30枚ともなれば、いかに何でもつらいかな。しかし、ずるずる聞いてみたが、実にすばらしい。未知の曲が数曲あったが、どれも演奏頻度が少ない理由が作品からは覗えない佳作ばかり。演奏も全てと言って過言ではないほど、それぞれ作品に対する演奏者の深い敬愛のようなものが感じられ、最高。一生のいいお友達となることを保証したい。

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     2010/04/11

    サポートがアバド&BPと贅沢な一枚。アバドは研ぎ澄まされた響きと明確なアインザッツをもって、しかし温和に、また甘美さを湛えるという離れ業を見せる。パユも好演。わずかな手抜きもなく、完成度の高いレファレンスと言える出来栄え。こんなに安くていいのだろうか。

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     2010/04/09

    素晴らしい選曲。シューベルト等ダブりが多いが、数曲付けくわえられたりして、ちょっと得した感じ。シューマンは、これ一枚で真髄に迫る、実に考え抜かれたチョイス。ヴォルフも買ったので、これもダブりと思いきや、編集によって、全然別の作品になっている。コルネリウスの「クリスマス歌」など、予期せぬ出会いもあり、お得感満点のセット。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/09

    殆どダブっているので購入せずにいたのですが、久しぶりに夜想曲(RCCD106、84年、¥3,800)を掛けてみたらヒスノイズが気になる。「こんなに入っていたっけ」。まあ以前だったら「時代相応」で我慢したのだが…最近、リマスタリングによる音質改善で吃驚ドッキリの経験が多いので、期待してみようかな。でも結果を報告しようにも、「すでに投稿いただいています」と再投稿できない。まあ、炎上防止にはいいシステムだが、結果報告や、価格上昇にともなる評価替えができないのも問題かな。「…」。ハイそうです、聴いてから書けばいいわけです。まあ、ここまで書いたので送信!

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     2010/04/08

    シューベルトに始まる(異論はあるでしょうが)リートの歴史の幕引きを行ったヴォルフ(これも)。しかし、いいですね〜。出来すぎ。内容と一致しようが、しまいが、全く意に介せず、それぞれ独自の世界を築いていく。甘く危険な夢のような、先が見えない不安とドキドキするような期待感。それらを現代に残していただき、誠にありがとうございました。音質は若干、EMIぽい無味無燥感はあるものの、手持ちのダブりディスクと比べると、大幅に改善されている。演奏も申し分なく、価格からすれば音楽を愛する者に必須のアイテムと言っても、過言ではないだろう。

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     2010/04/02

    ルロイ大好き。作曲者自身のぶっきらぼうな演奏も、アブラヴァーネルのサービス精神旺盛な演奏も、そして端正にして美麗なスラトキンもいい。音楽の成り立ちが単純なだけに、あまりに端正すぎると底が割れそうだが、ないはずの音が加えられているかのように、充実した音響で支えきっている。真面目なのに面白い。あるいは真面目すぎるが故に、逆にルロイの諧謔が際立つのかもしれない。

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     2010/03/13

    パワフル。その通り、そこのけそこのけ。気さく。そうとればそうでしょうが、剛毅殺伐。七光り。子息の力量も、それなりに評価が下ってしまっているようだし…。ただ、いろんな時に「何なんだ」と思ったことが幾度もありました。旧録でカザルスの呪縛から救ってくれたこともあり、バッハの無伴奏は最高。ハイドンは煩すぎるし、逆にブラームスのダブコンは音無しの構え。たぶんスタイリストだったのでしょう。己が一番いいスタイルに、すべてを変えていく。唯一つ救いなのは政治家ではなく音楽家だったことでしょう。政治家なれば、たぶん忘れ去られる存在になったでしょう。しかし現代の音楽は再生芸術。生きていた人物とは関係なく、最終的に「聴く芸術」として、プレイボタンを押してもらえるわけですから…。

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     2010/03/13

    まさに目から鱗ではなく耳から鱗。にわかに信じ難い音質改善によって、ステレオ初期録音が現役レベルに。ドビュッシーはパリ管での演奏を聴いた時「あーJBには合わないんだ」と思ってしまった。じつはパレのハレ盤でもがっくりだった記憶があったから。オケの音色が汚らしく、強音時には濁って楽器が鳴っているとは思えないほど。だからパリ管で再録したのだろうなと。しかし、いい音で入っていたんじゃないですか。細かなテクスチャ、8分音符と6連符の重なりをスコアで見るような克明な刻みを、しっかりと聴かせてくれる。ハレ管も限界を超えるような機能を求められ、しっかと応えている。初めて聴いた録音のように感じる。それほど今まで貧しい音質で、とくにハレ管の力量を誤っていたのだと思う。猛省。

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     2010/03/09

    赤茶けたカステーリャの大地は瘦せて乾き、人々は年に一度の祭りの日に燃え上がる。だから明るいばかりではなく暗い面もあるのだろうが、基本的にスペインの音楽はネアカ。強起で長調系、それに元気いっぱいの拍動感が大好き。ただ日本ではフラメンコの印象が強く、暗く激しい情念的なスペイン像が一般的かな。ラローチャのピアノは明るく輝く正義感あふれる演奏で、まさにスペイン。

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     2010/03/02

    ショスタコーヴィッチが苦手でも、現代音楽はちょっと敬遠する人でも、この24の前奏曲とフーガは、なんらの抵抗もなく受け入れられるだろう。バッハへの深い崇敬が、バロックからジャズまでのソノリティと、ロシアの大地に根ざす旋律との統合を果たした。二コラエワは、悠然たるテンポを採りながらも、全曲に亘って弛緩することがない。

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     2010/02/11

    これぞリート。心に染みわたるような歌。押し付けがましくもなく、しかし、詩に即した訴えかけが、言葉の垣根まで取り払ってしまう。3大歌曲集の稀代の名演が、こんなに気軽に買える値段。コストパフォーマンスなどという忌まわしい言葉は使いたくないが、とてもいい買い物をしたことだけは、間違いない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/11

    63年の録音なのでステレオで当たり前。しかしライブという条件や、慣れない杮落としの日生劇場での実演、それもオペラを録るというのは技術者にとって過酷な条件だったと思われる。やはり技術の国、日本。作品と演奏者はもちろんだが、録音も「この時代のベスト」として恥じない仕事だと思う。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/31

    LP時代、カラヤンの「不滅」が理解できず、ニールセンに近づかない時期が長くありました。そのトラウマを解消してくれたのがサロネン。きびきびと、また颯爽とスコアを駆け抜けるタクト。楽想がストレートに心に飛び込み、もたれることはない。管弦楽曲やヴァイオリン協奏曲も、ベストといえる存在で、相当数ダブるが、まあ買わなきゃならないでしょう。

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