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月光石 さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/09/04

     無数にあるショパンのノクターン集の中でも至高の演奏と言えましょう。
     まさに球を転がすような音色の美しさはもちろんですが、何よりも素晴らしいのは絶妙な間の取り方です。
     それこそはショパンのノクターンの本質であり、完璧にコントロールされた
     深々とした音色と相まって、ショパンのノクターンはこうでなければならない
     と、30年以上にわたって、その他のもろもろのノクターン集と聴き比べては、未だに深い感銘を受ける演奏です。
     であればこそ、ポーランドショパン協会が満を持して発売したショパン全集に    て、並み居るポーランド人のピアニストを差し置いて、ショパンを代表するピアノ協奏曲とノクターン集とを、敢えて外国人であるダン・タイソンの演奏で刊行したのも当然と納得がゆくのです。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/20

     ラモーやF.クープランのクラヴサン曲のピアノ演奏の決定版がついに出現したといっても過言ではないでしょう。
     アレクサンドル・タローのピアノの演奏は、第一に、如何にもクラヴサン原曲に相応しい、繊細で透明なピアノの音色の美しさに感心させられます。
    これほどに美しいピアノの音色の美しさはダン・タイ・ソンの引くショパンのノクターン以来、久しく聴いたことがありません。
     それに加えて、テンポや曲想の表現も典麗にして優雅。
    明快なF.クープランとやや陰影を帯びたラモーとの対比が実に見事に再現されています。 
     バッハは真面目に弾きすぎているか、と思われますが、あくまでもグレン・グールドの闊達自在な演奏との比較ですから、タローのクリスタル・ガラスを偲ばせるバッハもこれはこれで楽しめます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/09

     この曲に楽器の指定は無く、様々な演奏スタイルが可能です。 このレコードでは現代ヨーロッパで屈指の奏者によるファゴット、フルート、オーボエとによる木管楽器とハープシコードとヴィオローネの通奏低音による小編成の室内楽として演奏されています。が、本来、彼らのために作曲されたかと思うほどに水際立った音楽が奏でられます。
     ミラン・トゥルコヴィッチのファゴットによる深々としたコンティヌオにフルートとオーボエの冴え冴えとした音色が、あたかも天上の音楽のように響き渡ります。
     フランソワ・クープランの至上の傑作の最上の演奏と録音と言っても過言ではありません。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/08

     バロック音楽とは耳ざわりの良いBGMと思っている人には、この団体の演奏は驚天動地でしょう。実は私も驚いた。 しかし、これこそがバロックの時代実際の演奏スタイルなのだと、散々聴いた後に、思うのです。
     目からウロコ、とはこういう演奏なのでしょう。
     バロックの時代に、楽譜は単なる参考、舞台でのオペラや芝居の進行に合わせて、腕利きの奏者たちは、自由にテンポや音楽のダイナミクス、時には和音を不協和音にまで変更して、即興を楽しんだに違いありません。
     ジョバンニ・アントニーニが率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコは、同じ曲を100回演奏しても、二度と同じようには演奏しないでしょう、それこそがバロックの真髄。
     この演奏を聴くと、同じイタリアのフランコ・セフィレッリの”ロメオとジュリエット”の目の覚めるようなスピード感溢れる映画を思い出します。
    あれは二人の出会いから死まで、たった3日間の物語だったということを
    再認識させてくれる演出でした。この作品以降、”文豪 シェイクスピア”の芝居も映画も大いなる変貌を迫られざるを得なかった。いや、正確には
    シェイクスピアの時代に戻っただけだ。当時のシェイクスピアは座付きの役者件脚本書きに過ぎなかった。重苦しく、のろのろした展開の芝居などやっていれば、舞台に腐った野菜と卵と罵声と共に雨、あられと投げ込まれたことだろう。客席の反応に応じて即興の駄洒落、猥雑な台詞や演技を次から次へと繰り出すのが役者の醍醐味、芝居の面白さでありました。
     バロック音楽もまた、そういう時代に生まれ、育まれたということを、イル・ジャルディーノ・アルモニコはの演奏は際立った技術と音楽性で教えてくれたのです。ただただ感嘆 !! 

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/08

     名前のみを聞き知っている作曲家でしたが、メロス・カルテットが演奏しているのなら聴いてみようと購入して聞き始めて驚きました。
     一瞬、ベートーベンのラズモフスキーかとディスクを見直したほど。
     それからどんな経歴なのか、おもむろに解説を読んでなるほどと思いました。 この6曲のカルテットは曲の構成、それぞれの声部の深みのある、緻密な重なりと展開等々、いずれをとっても、古今東西の数ある弦楽四重奏曲屈指の中で屈指の傑作に違いありません。
     

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