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ヒューブーン さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/15

    甘口のブルックナーで、耳あたりはミルクティーのように心地よい。いわゆる『最高の解釈』ちは言えないが、ブルックナーからぬ視点でこれほどまで聴き応えのある演奏に接したのは初めての体験だ。この3曲しか聴いていないので、「小泉&大阪センチュリーは、長調のブルックナーに向いている」と、つい言ってしまいたくなるくらい「陽性ブルックナー」というのが全体をとおしての印象。批評家の誰かが、「ブルックナーを絵画で表現するならフリードリヒ」。と書いていたが、これらの3曲に関して言えば、むしろセガンティーニを思わせる。

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     2015/04/17

    音楽が始まった瞬間「おぉっ!」と思わず声を上げてしまうような重厚かつ理想的なブラームスであり、朝比奈節である。指揮者がどのようなブラームスを演奏しようとしているのか? そのコンセプトが手に取るようにわかる。その意味でも、パーツパーツは、史上最高のブラームスと確信できる造りになっている。とはいえ、コンセプトが先走り、すべての瞬間に疑問がなく感動的かと言われると難しいところだ。とはいえ「こうあらねばならぬ」的ブラームス第1番としては、その解釈は成功している。

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     2015/04/15

    これらの曲が録音された同時代のバーンスタインの演奏は、表現力においてもおもしろさにおいても、遙かにカラヤンを凌いではいるが、どこかしら「古臭さ」を感じてしまうのも事実だ。その点これらカラヤンの演奏は、21世紀の現在に有って未だ新鮮に耳に響く。他の(同曲の)演奏を聴いた後これらのカラヤンのディスクを聴くと、他の演奏が曖昧模糊とした凡百な演奏群に思えてしまい、カラヤン演奏の優越性を強く感じさせる… そういった演奏である。
    ただ 個々の曲を聴いて評すれば、幾多の不満も出て来るのも事実だ。例えばここに録音された曲の中では、個人的には「悲愴」などはまったく僕には受け付けられなかった。 とはいえ、好き嫌いを超え、今現在に至るまで、「演奏水準」においてこれら以上の演奏は、希少であることも事実だし、 それはその後のカラヤンが晩年にいたるまで録音し続けた同曲等の演奏に比しても言えることで、もし仮にカラヤンが演奏活動を15年早く辞めて引退していたとしても、カラヤンファンが減ったとは思えず、逆にアンチカラヤンファンは減ったに違いないと思わせる。そういったカラヤン最盛期の遺産である。

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     2015/04/15

    ギター曲に詳しいわけではないが、ソルの音楽には「深み」を感じていて愛聴していて、このCDは今回初めて買ったソルだけのアルバムだった。
    まずは、ギターそのものの音色にちょいと疑問を感じた。なんだか随所に「こりゃフォークギターか?」と思わせるような箇所があり、なんというか「クラシックギターの持つ古めかしさの魅力」が希薄だったから。(フォークギターが悪いと言っているわけではないです。念のため)
    全体的にも耳を惹きつける瞬間がなく、あまり他の人にお薦めできる事象はない。

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     2015/04/10

    タッソー、マゼッパ、オルフェウスの3曲は始めて耳にする音楽だったので、前奏曲だけの感想とします。こういう交響詩には、西洋芸術にありがちな「俺が!俺が!」的な自己主張が、音楽をおもしろくさせるものだと思っている。そういう観点から聴いてみると、フルトヴェングラーやカラヤンなどの個性には遥か及ばない。でも他の曲を体験できたことを考えたら、この価格設定は悪くない。

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     2015/04/08

    正直言って聴くに耐えないCDだ。
    録音が貧弱なのは、モノラルとの表記で最初から覚悟していたが、演奏も心に響くモノが皆無で、これでは雑音と変わらない。
    ジャケットのデザインも、ここに載っているものとはだいぶ異なる。

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     2015/02/09

    ハイティンクや、このインバルのように、「ブルックナーもマーラーも得意」という指揮者に共通して言えることは、『彼らの指揮するブルックナーもマーラーも、作曲者臭が薄い』と言うことだと思う。インバルには、フランクフルトを振った旧盤全集もあり、中でも3番5番は今でも古臭さを感じないディスクとして聴くことができるが、今回の新盤に比べれば、まだまだ「マーラー臭」(インバル的なマーラー臭?)が感じられる演奏だった。この新盤は、まずは録音のよさに驚かされた。カーステなんかではまず拾うことのできない細かい音がくっきり聴こえ、今更ながらに新鮮。演奏も絶好調でやる気ブンブン。前え!前え!とグイグイ進み、不要な力みもなく、聴いていて面白いこと比類がない。推進力に溢れている割には演奏時間が短いわけではないのは、やはり演奏そのものが充実しきっているからだろう。
    とりわけ第1楽章の立体感溢れる表現が見事。もし難点をどうしても挙げろと言われるならば、他の様々な名演(インバル/フランクフルト も含む)が、森林のクウキ感や動植物の命の息吹を感じさせる雰囲気に溢れていたのに対し、この新盤では、コンサートホールにおける指揮者の指揮姿を連想させる。生々しいリアルな「音響としての音楽」を、この曲にもとめていないリスナー諸氏には あまりお薦めできない…ことくらいだろうか。

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     2015/02/08

    朝比奈隆/大阪の2001年サントリーライブや、チェリビダッケのリスボンライブのような、桁外れの思考の名演群レヴェルを例外とするなら、このCDは同曲中の最高の名演の一つに数えられるだろう。飛びぬけた魅力があるというのではなく、まずは欠点がない。どのパーツをとっても、文句のつけようがない。ブルックナー教徒? もそうでない音楽ファンにも、等しく尊敬される。。。そんな位置づけの中庸を得た名演である。

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     2015/01/23

    チャイコフスキーに関して=もうソロの始まる前の冒頭からして、超名演の片鱗が覗いている。いわゆる「火花が散るような」激演でもなく、「ロシア臭プンプンたる土臭い」演奏でもないが、万人の聴覚の琴線をくすぐるような、良質かつ高質な要素をふんだんに備えた演奏と言える。とにかく五嶋みどりは上手い。テクニック、感情表現力、確立した個性など、まさに巨匠以外の何物でもないように思える。昨今は東洋人(日本人)のソリストの活躍はまったく珍しいものではないが、五嶋みどりの個性(才能)は、(少なくとも、ディスクを聴く限りにおいては)その中でも頭二つくらいは秀でている。アバドのサポートも積極的な個性でグイグイ押すことはなく、五嶋みどりの奏でる主張や感情を、充分に下支えしている。////
    ショスタコーヴィッチに関して=オイストラフの演奏でばかり聴いていた僕にとっては、「これが同じ曲か!」と思えるような洗練さを備えた演奏だ。自分の中でこの曲は「現代音楽」の一角だったが、五嶋みどりの演奏を聴いて初めて「古典」の仲間入りした…そんな演奏。

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     2015/01/21

    (エルガーの評)指揮がバレンボイムだからと言って、モトツマの演奏を想像しているリスナーさんにはお薦め出来ない。ただ、録音は抜群によく、無音の部分は、まるで「作られたような静寂感」であり、初っ端のソロの部分などは静謐ともいえる孤独感が漂う。こういうエルガーは初めて耳にしたのでとても新鮮。聴きすすむにつれ、オケがほとんど発言しないという特徴にも気づく(ただし バレンボイムの芸風と言えばそれまでだが)。興味深い演奏解釈ではあるが、パーツパーツで主張がまったく変わったような複数の視点を(解釈?)感じる演奏で、まとまりの点で難癖付けたくもなるが、深みを感じない演奏にもかかわらず、いつ聴いても、いつまで聴いても飽きない不思議な一枚だった。カーターは曲そのものが何を言いたいのかサッパリわからず、ブルッフはまったく物足らない。エルガーだけなら好みを加味して星5つ。総合平均してしまったら3つか4つになってしまうだろう。

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     2014/11/14

    子供に読み聞かせるとき、ストーリーのあまりの日常さに「退屈していないだろうか?」と心配だったが、子供たちは目を輝かせて物語の世界に入り込んでいた。
    絵の醸し出す空気感と、その空気感が、刻一刻と変化していく夕暮れ時の雰囲気に包まれていたのだろうと思う。起承転結とは無縁の物語であってもなんら問題ない。

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     2014/11/12

    ショスタコヴィッチの作品で最も好きなのが、11番(のとりわけ第1楽章)である僕としては、この曲に対してはこだわりがあるつもりだったが、このゲルギエフの演奏は非常にわかり易いし、好感度も高い。文句なく万人にお薦めできる。ショスタコはマーラーの後継者であると(たしかラザレフが)言っていたが、この演奏を聴いていると、マーラーの後継である以上に、アラン・ペッタションの前継?であることがよくわかる、そういった演奏だった。第2番はよく聴きこんでいないので感想は控えます。

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     2014/10/09

    ウィーンフィルはとてつもなく美しい音を出すことがあるというが、この一枚でひさびさにそれを目の当たりにした気がした。もっとも耽美的という表現をされるワルターの時代にはその美しさは明白だったが、だいたいベームの逝去を以てしばらく聴けた記憶がなかったからだ。今の時代(1990年代以降)のアバドがベルリンフィルを振った録音からは、この美しさは想像できない。オケによってここまで音色が違うものか!と再認識した。しかもライブ録音だというから、ナマ演奏ではどんな音が流れていたのか?その場にいた聴人には垂涎を禁じ得ない。
    また、同ウィーンフィルを振った4番や9番も確かに美しいが、さすがにこの5番の域には達していない。
    もうその美しさは冒頭の一音を以てして違う。この演奏、ブルックナーの音楽からドイツを感じることは不可能なほどイタリア的?(ウィーン的?…明確で明るいという意味)であるが、ラテン的なカトリックの世界も決して不自然ではない。音楽は軽く明るく、スイスイと流れ、野人ブルックナーを連想させるクウキは希薄だが、これはこれで中世カトリックの世界を外面から磨き上げて仕上げた壮大美麗な建造物であることは間違いない。

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     2014/09/24

    ブルックナーの曲を聴いていると、時として無性に「このまま永遠にこの世界にひたっていたい」と思えることがあり、そのようなニーズに的確に?答えてくれるのがこの一枚だと言える。この演奏者たちは、ブルックナーの「キモ」を完全に習得しているのだろう。大交響曲としての迫力などを鑑みれば確かにまったく物足らないかもだが、ブルックナー好きとして持っていたいディスクの一つだと思う。

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     2014/08/07

    あのシベリウスの協奏曲ですら、ムターの手にかかるとオリーブオイルまみれのコッテリギトギト南欧風になってしまう。にもかかわらず、名演という意味では女王的だった。このドヴォルザークはさらに拍車をかけた「自己流」ぶりだが、コッテリ感はほとんど退き、ジックリ感が全編を覆う。特に印象的なのが、2楽章のソロ部分。一音一音に込められた意志の密度は、同曲の他のディスクをぶっちぎりで引き離す。例えばスーク/ノイマンの演奏系を理想とするリスナー諸氏には、ドヴォルザーク節が物足らなく感じるかもしれないが、五嶋みどり/メータ の演奏系を好むリスナー諸氏の耳には、この上なく最高に聴こえるかもしれない。

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