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トップ > My ページ > こうやん さんのレビュー一覧
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/25
かつて平岡正明はこう言った。「梁石日は世界文学である。世界文学とは何か。帝国主義の内と外を描き上げる文学である。」さて、許永中である。バブル期にはイトマン事件の黒幕と言われ、巨額の金を動かす男として知られた、あの人物である。彼の手によって描かれたその人生には、人間の肉体的存在が常にそこにある。生身のひとりの男の物語だ。ノンフィクション?事実は小説より奇なり。その生き様には、誰もが圧倒されるであろう。そして彼の人生はまた、日本、韓国などの、政治的背景に翻弄され続けたのである。それは正に帝国主義の内と外を描き上げる文学、と言えるのではないだろうか。彼は今、海峡を挟んだ朝鮮半島に住む。その目にはどんな景色が写っているのだろうか。
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久しぶりに小説を、読んだ。学生時代にはよく読んだが、最近はもっぱらノンフィクションだった。きっかけは新聞の書評だったが、これが読み始めたら、面白い。青春って振り返る今があるから、青春なんだろう。ああ、つらいこともいやなこともあったけど、人生いいこともいっぱいあったな、と思わせてくれる、「素晴らしい青春小説」である。
今年の春、川崎の宿河原に花見に行った。二ヶ領用水沿いに咲く満開の桜。 ここが小説の舞台のひとつである。物語の始まりは、フロリダの先、キーウェストから。ヘミングウェイのゆかりの地でもあるとか。ここから舞台は、甲府、山形、そして川崎と展開していく。それぞれの場所は、登場人物一人一人の人生と結びついている。ボクサーを引退した男たちは、どう生きればよいのか。定年退職を迎えた自分にとって、とても興味深いテーマである。読書は時に、自分の足元を照らす一条の光にもなり得る。
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