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Loup-cervier さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/16

    非常に優秀な音質。実にクリアで、厚みもあり、ホール内で今耳にしているような臨場感を備えています。演奏も至高の域に達しているといっていいでしょう。細部のすべてが、全体の構造の中でかくあらねばならないという必然性を備えており、このシンフォニーに対する指揮者の信念がすみずみまで行き渡っているようです。初来日がどうのこうのという外部の「物語」など余計なこと。そんなエピソードを知っていようがいまいが、優れているものは優れている。それにしても、当時のレニングラード・フィルの合奏能力の高さには舌を巻きます。序奏から終楽章コーダに至るまで、緊張の糸がいささかも途切れることがない。もちろんベト4には、ムラヴィンスキー以外にも良盤があり、それぞれ独自の価値をもっていますが、これほどにも緊迫感に満ち、かつ美しい演奏には、当盤以外では接することができないと断言できます。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/14

    なるほど録音状態がよいとはお世辞にも言えないけれども、演奏のすばらしさは十分に伝わってくる。力強い打鍵と流れるような曲想とが絶妙にマッチしていて、聴いているうちに、良好とは言えない音質まで、なにか味のある世界の構成要素のように感じられてくるから不思議だ。一回聴くだけ、あるいは拾い聴きするだけなら、音質のぶんが減点されて星4つになるかもしれない。しかし、じっくり聴くと、どうしても星5つ以外にないように思われてくる。やっぱり、フランソワのショパンはすばらしいという、当たり前の結論に行き着きます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/13

    なんと感動的なブラームスだろうか。これほど劇的に彫琢されたブラームス4番は他では聴くことができない。既出のRehearsals & Concerts BOX盤に納められた同演奏は、ノイズが目立たないようにマスタリングされているぶん、耳には優しいが、すこし音がおとなしくなってしまっていた。それと比べると、当盤では、無理にノイズを除去しようとするよりも、原音の生々しさを重視したマスタリングになっている。我が家のオーディオでは、やや高音が強く感じられるが、だからといって窮屈なわけではなく、実にのびのびとした強さである。とにかく弦の響きがすばらしいうえに、管楽器、打楽器のコントロールもすごい。終楽章まで聴きとおしたときの感動は、繰り返しになるが、他では得ることができない仕上がりである。これだけでも買う値打ちは十分あるだろう。ベートーヴェンの方は、東京公演の録音が優っているとは思うが、もちろん、こちらの演奏がまずいというわけではない。いずれにせよ、すばらしい企画だ。ロシア音楽編のショスタコーヴィチとチャイコフスキーも楽しみになってきた。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/18

    これほどの名盤に、星2つの評価が20件もあり、星1つの評価さえあるのを不思議に思っていたが、2008年のある時期に、ある特定の人物が連続投稿をした結果のようだ。惑わされてはなるまい。リヒテルによる演奏は雄渾にして清澄、バッハの魅力をみごとに表現している。グールドの演奏も魅力に富み、好ましいが、バッハの世界の構築性がより明確に伝わってくるのはリヒテルの方。折に触れ取り出し、耳と心を預けているうちに、こちらの精神が洗われるのような気がするほどだ。

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