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saitaman さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/05/17

    シベリウスの交響曲は全集だけで20セット持っている。しかし、フランスのオーケストラの全集はこれが初めて。英語のブックレットの前半はヤルヴィ自身が書いているが、これはヤルヴィの提案で、入念に、5年の年月をかけLiveで録音されたものだそうだ。フィンランドに近いエストニア出身のヤルヴィにとってシベリウスは親しみのある音楽で、自身のプロデビューも2曲のうち1曲はシベリウスだったという。ヤルヴィは伝統は必ずしもプラスばかりではないと強調していて、実際パリ管にとって元々あまり馴染みのないシベリウスのこの全集の演奏は、ヤルヴィの意図が強く出ており、細部までよく統制が取れていて、きめ細かく表現されている。Liveなので完璧とはいえない部分もあるが、かえって熱いところもある。フィンランド的かというと、うーん、というのはあるものの、たくさんある中でこういう全集もあっていい、という個性を放っている。

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     2020/05/16

    優れたソリストたちが時々集まってチームを組み活動している管楽器とピアノの室内楽アンサンブルによるユニークなアルバムである。6人の異なる作曲家の作品が合計6つ。いずれも20世紀の音楽である。あまり聴いたことが無いが個性的な曲がズラリと並んでいて、よくこれらを集めてアルバムとして録音して出したな、という感じである。よく練られて企画されているし、名手揃いだけに演奏は当たり前に良い。

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     2020/05/05

    異色の作品である。フランス六人組の一人で「ローマの休日」をはじめとする映画音楽の分野で活躍したジョルジュ・オーリックが、純粋音楽として書いた室内楽作品である。6つのイメージを連作風に構成しており、抽象性が高く、ドビュッシーとメシアンの間の時代の音楽という感じがある一方、どことなく饒舌さがあるところにフランスらしさを感じなくもない。演奏は集中度が高くとても良い。万人受けするものではなく、クラッシック音楽ファンでも心が動く人は一部ではないかという気がするが、フランスの近代音楽に関心がある人には良いと思う。

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     2020/05/04

    エンリケ・グラナドスはアルベニスと並ぶスペイン楽壇を代表する作曲家である。特にピアノを得意とした人であり、このアルバムはその全曲が求めやすい価格で収められているという点で貴重である。「ゴイェスカス」が特に有名だが、基本的にがっちりした大曲というよりも、魅力的で多彩な旋律に特徴のある人なので、有名な曲かどうかということは作品の優劣にはそれほど関係なく、小品であっても魅力的で歌うような曲がいくつもある。初めての曲であっても、聴きながら思わずメロディーを口ずさみそうになるくらい親しみやすい。演奏は、真面目で、素朴で、作品そのものを尊重したものであり、濃厚なスペイン情緒やピアニストの個性を前面に押し出したものではないが、それだけにかえって作品そのものを安心して味わえるものになっている。

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     2020/05/04

    もの凄い演奏だ。研ぎ澄まされた集中力。卓越した技巧。作品との一体感。この頃のクレーメルは本当に天才バイオリニストと呼ぶのにふさわしかったことがよくわかる。

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     2020/04/29

    息の合った一体感の有るDUOというだけではなく、さらにその先を極め、互いに遠慮なく対峙しあって完成度を高めているような絶妙さと立体感があって、素晴らしい。曲目は聞きやすいポピュラーなもの中心で、文句なく楽しめる。

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     2020/04/22

    いい意味でちょっとおっとりした感じのひと昔前のシュターツカペレ・ドレスデンの名門らしい豊かなサウンドが教会にきれいに響く。いまやすっかり大巨匠になったブロムシュテットもこの頃はまだ若く、働き盛りのきびきびした指揮ぶりである。特に「田園」はとてもいい。

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     2020/04/21

    すごいです。一言で言うなら変わったベートーヴェンです。特に、ノリノリの交響曲第7番を、どうしてこんなに暗く演奏できるのか、驚きです。第9番も、歓喜の歌という感じではありません。好悪はともかく、星の数ほどあるベートーヴェンの交響曲全集の中でも異色のものだと思います。

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     2020/04/20

    小澤征爾がDGで行った録音をまとめたBOXセット。豊かな残響のホールを生かして美しい弦楽器セクションが聴かせるボストン交響楽団との演奏が多く、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」、オネゲルの「火刑台の上のジャンヌダルク」、ラベルの管弦楽集、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は、美しく物語性があって非常に良い。マーラーの交響曲第1番も悪くない。また、フランス国立管弦楽団とともに演奏しているオッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」は、ドミンゴの熱唱が実に素晴らしい。プロコフィエフの交響曲全集は、名手ぞろいのベルリンフィルが重厚かつ繊細に20世紀の巨匠の手の込んだ作品群の構造を明晰に解き明かしており、これはロシア系の指揮者とオーケストラのもの以外では、おそらく一番手に上がる全集ではないかと思う。チャイコフスキーの交響曲もよかった。協奏曲もいくつか録音されており、ムター、ツィメルマン、クレーメル、パールマン、ユンディ・リーと豪華な顔ぶれ。録音はステレオ録音が安定期に入って以降のものばかりで音質は良い。

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     2020/03/29

    アメリカの作曲家アイビスのバイオリンソナタを全て納めた2枚組のCD。率直に言って曲そのものは地味なのだが、世界的なコンクールで優勝を重ねてアメリカ中心に活動をしながら58歳にして乳がんで亡くなってしまった日本人女流バイオリニスト若林暢の見事な演奏が光る。内省的な曲調を丁寧に解きほぐし、繊細に表現している。隠れた名盤である。

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     2020/03/28

    緻密な書法で多くの作品を残したフランスの近代作曲家ケクランの室内楽作品を集めたBOXである。もうひとつ地味な曲が多い上に、一般受けする耳当たりのいい代表的な旋律の代表曲というのが無いせいもあるのだろう、素晴らしい作品をたくさん遺している割にはいつまでたってもあまり陽が当たらない作曲家なので、室内楽だけで7枚組のCDはそれだけで貴重である。おまけに、ここには世界発録音の作品がいくつか含まれている。管弦楽も悪くはないのだが、ケクランはやはり室内楽である。内省的でおとなしめではあるのだが、研ぎ澄まされていて、洗練されている。演奏は個々の演奏者の個性というより作品を尊重している感じである。ケクランもそうであるが、フランスの近代音楽では繊細な音色は非常に重要で、特に室内楽はその傾向が強くあるが、これは録音という点でも安心して聴ける。

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     2020/02/16

    アシュケナージはレパートリーが広く、非常に多くの優れた演奏を残しているが、このスクリャービンのソナタ全集はその中でも必聴といえるベスト中のベストだと思う。独特の美意識、時代を先取りした自由な形式、幻影、妖艶。素晴らしい。

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     2020/02/11

    かつてショパンコンクールで優勝したハラシェヴィチのショパンの録音を集めたBOXセット。。演奏、録音、音質、ともに素朴な感じ。ところどころ味わいがある。この録音は最新のリマスタリングで音質を上げればもっと良くなる可能性がある気がした。

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     2020/01/05

    ランドン校訂版によるハイドンのピアノソナタ全曲集。ハイドンのピアノソナタの全曲録音はベートーベンやモーツアルトに比べて数が少ないのでそれだけでも貴重だが、ブッフビンダーによるこの全集は演奏も解釈も手堅く安定している。しかもボックスセットでコストパフォーマンスにも秀でている。録音も悪くはない。ハイドンのピアノソナタは人気があまり無いだけで作品自体は良質で、交響曲や弦楽四重奏ともども、音楽職人ハイドンのプロ気質が宿っている。特に後期のものはベートーベンの初期のソナタと比べても見劣りしないし、変ホ長調の最後のソナタにいたってはかなりの傑作だ。

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     2020/01/05

    DGで録音されたクレーメルのソナタと室内楽曲のアルバムを集めたボックス。アルゲリッチとのベートーヴェンのソナタ集やシューベルトそしてプロコフィエフ、アファナシエフとのブラームス、マイセンベルグとのシューベルトなどが収められている。特に、ブラームス、バルトーク、プロコフィエフは素晴らしい。リマスタリングによって特によくなっている感じはないが、どれもデジタル録音が安定期に入ってからのものなので、音質は安定している。この内容でお安いボックスセットというのはお買い得。

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