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ユローヂィヴィ さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/30

    ロシア音楽史の中で実に重要な作品だが、国内版で紹介されたことはあるのだろうか?

    物語はモーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』と同じくドンファンの物語。

    プーシキンの同名の作品を一字一句変えずに(?)作曲するという意欲的な作品だが、このCDでは作曲家がリブレットに手をいれたとある。
    ト書きなどをカットして言葉だけを作曲したということだろうか?

    プーシキンの原作を読んだことがないので未確認なのだが・・・。

    ロシア語のイントネーションを旋律にする挑戦をし、ムソルグスキイに大きな影響を与えたことでも有名な記念碑的な作品。

    たしかに全体の旋律はそんなに派手でなく、話し言葉が全体の旋律をつくっている。

    ロシア語初心者にとっても文章(詞章)がとても聞き取りやすい。
    言葉がうまいこと旋律にのって歌われているのがよく分かる。
    作曲の技術がいかに優れているかの証明だろう。

    プーシキンの作品だが、物語の舞台がロシアでないためにスペイン的な香りのする音楽で彩られている。

    未完のままダルゴムィシスキイが亡くなったのでキュイとリムスキイ=コルサコフが補筆完成した。


    ブリリアント・レコードは現在廃盤だったり入手困難ないろんなレコード会社の録音を格安で次々に販売してくれるのでファンとしてはたまらなくうれしいのだが、リブレットの情報が極端に少なく、くわしいことはホームページを見てくれとある。

    安いだけにこれだけはさすがにがまんしないといけないか。

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     2010/06/29

    Mikhail Kollontay(1952-)のヴィオラ協奏曲は冒頭がピアノだけで始まるなど、管弦楽という大音響(多くの音色)のなかでの室内楽的な響きを大切に創られている。
    (一瞬ピアノ伴奏のヴィオラ・ソナタかと錯覚した。)
    また途中で登場するサクスフォンの響きも印象的だ。
    独特の静けさをもつ不思議な雰囲気の曲。

    Boris Tchaikovsky(1925-1996)の最良の作品であろう「主題と8つの変奏曲」と、これまた素晴らしい「弦楽のためのシンフォニエッタ」。この演奏はこれらの曲の名演だと思う。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/24

    いつもながらあの熱い指揮振りのわりには響いている音楽が弱い。

    その意味でゲルギエフの指揮はロストロポーヴィチを連想させる。

    しかし選曲やプロデュース力は優れている。
    ビジネスのセンスにたけていると言おうか。
    しかし肝心の指揮がいまひとつ物足りないように感じる。

    このCDはカンタータ『モスクワ』が聴きたくて買った。名曲ではないが損はなかった。
    第一曲などソプラノの旋律に歌劇『マゼッパ』に近いものを感じた。

    このCDでは『スラヴ行進曲』が名演だと思う。

    ゲルギエフはこのCDがそうであるように「マリインスキイ」というレーベルを立ち上げてCDを出し初めたが、今回のようにキング・レコードが国内版を出して解説と対訳をつけてくれるといいのだが、ショスタコーヴィチやシチェドリンの歌劇がすでに発売されているが解説と対訳をつけた国内版が今後出るのだろうか?

    ぜひ販売をして欲しい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/06/22

    グリーグ作曲、組曲「ペール・ギュント」の中の グロテスクな音楽を演奏するとより彼の指揮の魅力が増す。(ガラバーノフにもってこいの曲だ。)

    ラフマニノフの交響曲第2番は、旋律の歌わせ方でこんなところにフェルマータがあったかなと首を傾けたくなる程、間を持ってたっぷり延ばしたり、そうかと思うとたたみこんでこけるように走ったり、「エッ」と思う個所の多い不思議な演奏です。
    ケレンがありすぎると拒否反応を起こす正統な(?)音楽ファンもいるでしょうが、こんなこともできるのかと関心せずにいられません。

    実に面白く聴かせてくれます。

    このCDのなかで一番気に入ったのはグラズノフの交響曲第7番でした。
    これはそれ程こしらえてえていないシンプルな演奏ですが、ロシアの広大な野原や深い森、黄金の秋を感じさせるスケールの大きな演奏で、聴いていてロシアへの憧れがつのってきました。

    この曲の名演ではないでしょうか。

    同じくグラズノフの交響曲第5番は、第3楽章がまるでブラームスの音楽のように響いて聴こえました。(他の指揮者で聴いている時はブラームスを感じることはありませんでした。)
    グラズノフがブラームスの音楽を意識していたのか、それともこれはガラバーノフの意図なのでしょうか?
    録音が古いために(保存が悪かった?)歪んでしまっていて音が乱暴に聴こえたりしますが、たたみかけるようなガラバーノフ節で演奏されています。

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     2010/06/22

    Isa krejci(1904-1969)の交響曲第2番ハ調(1956-57)が印象に残った。
    特に第三楽章が飛びぬけて素晴らしい。
    コラールが響くところなどとても美しい。それに対立する暗いテーマもあり、その対比があいまってこの曲を印象的なものにしている。

    交響曲全体の暗さは何を表現したものなのだろうか?

    とても思わせぶりな音楽だ。

    第三楽章の終わりはフルートのトリルとコラールによって実に美しく平和な雰囲気を創り、和音によるいったんの解決もみるのだが、ティンパニがどこかこの先の不安をかきたてつつ第四楽章へと進む。

    この曲全体がどう完成されるのかと大いに期待して聴いたが、これまでの決算をしようとするのは感じられるのだが、消化不良で終わっているように思える。
    第三楽章の出来がとてもいいだけに残念だ。

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     2010/06/22

    Lubor barta(1928-1972)のヴィオラ協奏曲(1957)はロック・ミュージックによくあるような少しチープな(?)テーマが出てきてその違和感が印象的だった。
    ヤナーチェクの影響を感じさせるところもある。

    アンチェルの指揮は実にスマートでセンスがいい。1960年代の録音とは感じさせない切れ味のいい現代的な演奏だ。

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     2010/06/20

    全体的に音質があまり良くない。音が遠くにある感じ。(ライブ録音なのでしょうがないのだが。)

    これらの演目は音だけでなく映像で観たいというのが率直な感想。

    すでに『アンドレア・シェニエ』、『イル・トロヴァトーレ』、『カルメン』の国内版DVDは販売されているのだが、 珍しいマスネの『エロディアード』、マイヤベーアの『預言者』をぜひ観たいし、ドミンゴが歌う演目として珍しいプッチーニの『ラ・ボエーム』、チャイコフスキイの『スペードの女王』、ワーグナーの『ワルキューレ』、『パルジファル』そしてアバド指揮で国内版があるがこのCDにある1985年の時の『ローエングリン』を観てみたい。(このCDで聴いたところアバド指揮のときよりドミンゴの歌唱がいいように感じた。)

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     2010/06/17

    チャイコフスキイの序曲「1812年」が目当てで買って、期待通りの演奏で満足しましたが、一番面白かったのはスクリーャビンの交響曲第1番でした。

    スヴェトラーノフの全集で以前聴いていましたが、ガラバーノフの指揮でその良さがわかりました。

    スクリーャビンの交響曲第1番って初めはたいそうすぎて抵抗というか先入観がありましたが、いい曲ですね。この演奏で印象が変わりました。(曲が大袈裟なのには変わりませんが・・・。)

    『展覧会の絵』の演奏も彼ならではのテンポのゆらしが多く、実に個性的です。
    『禿山の一夜』はさぞやすごいだろうと思っていたら以外と普通でした。

    ボロディンの交響曲第2番やチャイコフスキイの交響曲第6番も彼独特の演奏を期待していただけに僕には以外と普通に聞こえました。(と言ってもこれはスマートな演奏とは言えないものです。)

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     2010/06/13

    ハープ作品の名曲選。

    どの作曲家の作品も素晴らしいが、とくにカゼッラとフラジェッロがいい。
    また、ウーディやタイユフェールの作品も耳に残る印象的な作品だ。
    このアルバムの中で一番有名な作曲家であるヒンデミットの作品がかすんで聴こえた。それほど素晴らしい作品が収録されている。

    特殊な奏法だとか特殊な作曲技法を用いているわけではないが、味わい深い思わず聴き入るような、そんな作品が多い。

    ハープが好きとか20世紀音楽が好きといったかきねなどなしに純粋に音楽的に面白い。

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     2010/06/06

    グラズノフの交響曲全集は他にアンドレイ・アニハーノフ指揮とエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮によるものを持っているが、このフェドセーエフの全集が前の2種類の全集よりも個人的には気に入った。
    総合点においてフェドセーエフ指揮の演奏(解釈)がベストだと感じた。

    (CHANDOSやBISから出ている全集もこれから聴いていこうと思う。)

    ただ僕の一番好きな第5番が少し弱い感じを受けたが、これまであまり興味を感じなかった第1番、2番、3番がとても面白く聴けた。

    聴いていて思わぬ発見の連続だった。これまでなんとなく聞き流していた所に思わぬ美しさがひそんでいた。細部にまで光をあてて曲全体をわかりやすく、丁寧に演奏している。

    録音の音質も良く、オーケストラもとても美しい響きをしている。

    グラズノフの交響曲の価値を問い直す貴重な全集だと思う。

    そしてフェドセーエフの録音の中でも特に最良のものと言えるのではないだろうか。

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     2010/06/05

    19世紀から20世紀までの幅広い時代の間に生まれたお馴染みの名曲からフロロフ、コーチマーの珍しい作品までロシアの室内楽を存分に楽しめる一枚。

    そしてなりより演奏が素晴らしいです。

    美しい作品から滑稽な作品まで個性的な作品が並んでいます。

    個人的にはグリンカの「夜想曲 変ホ長調」が気に入りました。

    また、バロックとジャズが古典派音楽のスタイルの中に融合したフロロフによる
    「ディヴェルティメント」もなかなか面白いです。

    クラッシック初心者からロシア音楽ファンにまでおすすめの名曲・名演集です。

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     2010/06/05

    ロシアの作曲家によるフルート作品のいわば秘曲集ですが、どの作品も美しく、コンサートでもっと演奏される機会があってしかるべき作品たちです。

    とくにキュイの「5つの小さな二重奏曲」。グレチャニノフの「早朝に」、「緑の草原で」。チェレプニンの「フルート、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲」が気に入りました。

    演奏も素晴らしい。これは名盤でしょう。

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     2010/06/04

    ボリス・チャイコフスキイの自作自演も含む管弦楽曲集。

    作曲家自身のピアノ独奏による「ピアノ協奏曲」(1971)は作曲家の透明感あるピアノの響きが素晴らしい。
    力強さと美しさを兼ね備えた聴きどころがたくさんある作品。
    ピアノと打楽器セクションとの掛け合いも面白い。
    シュニトケのピアノ協奏曲第一番と並んでソビエトを代表するピアノ協奏曲の名曲と言える。

    「イギリスの主題による奇想曲」(1954)はアンコール・ピースにもってこいの明るく楽しい小品。

    「Juvenile」(1984)はドストエフスキイの小説の印象を音楽にしもの。
    どこかもの悲しく、そしてはるかなる風景が目の前に広がるようだ。

    管弦楽のための作品だが、ピアノやチェロ、フルートなどによる室内楽を取り囲んだような構成にも一部なっている。
    弦楽による静かな川の流れのような穏やかな旋律の上にピアノ、ハープ、チェレスタ、ハープシコードなどいろいろな打楽器の音色が重なりあって深い音楽空間を創っている。

    大変美しく、味わい深い作品だ。

    これは彼がドストエフスキイの作品を通じて書いた作品だが、この一曲を聴いているとまるで一つの大きな物語を読み終えたような濃密な時間を味わうことができた。

    この作品は彼の傑作の一つではないか。

    またこのCDはボリス・チャイコフスキイの入門としても特におすすめだ。名盤といえる。

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     2010/06/03

    今回初めてディーペンブロックという名前も音楽も知りましたが、生まれた年代やジャケットから後期ロマン主義のどろっとした音楽かなと勝手にイメージしていたら、その音楽はどちらかというとさわやかでそしてほどよくロマンチックで聴いていてとても心地いい音楽でした。

    このジャケットのイメージは彼の音楽のほんの一部を表しているにすぎません。もっと明るい絵をこのジャケットに持ってくるべきです。その方が彼の音楽に共鳴できると思います。

    とくに「序曲」と「コンサート組曲」がおすすめです。「交響組曲エレクトラ」でさえR.シュトラウスの歌劇にあるようなドロドロさはありません。

    彼の管弦楽の書法がシンプルで響きもよく、風通しが良いためかもしれません。

    管弦楽伴奏による声楽曲もいいです。

    彼の作品をもっとたくさん聴きたいという興味がわきました。

    音源としてはシャンドス・レコードのものを使っています。
    ブリリアントはよくシャンドスの音源を使っていますが、どうせならいまはなきオリンピア・レコードの音源をどんどん使って欲しいです。
    オリンピアでしか聴けないような貴重な音源がたくさんあるのですし。

    とにかくこれは名盤だと思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/02

    素晴らしい! 

    交響曲第5番が特にいい。

    20世紀の音楽を振り返るなかで調性音楽の可能性、新しい音楽を求める人々と作曲する側の関係を考える中で、ソヴィエトのいわゆる体制音楽を研究することはとても大事なことだと思う。

    とかく体制に媚びた自由のないつまらない音楽だと簡単にくくられてしまうことがあるが、このシリーズを通していくつかの価値ある作品を聴いていくと、ソヴィエト政府が考えていた人々を幸せにする力、元気づける力が確かにこれらの音楽にはある。

    もっとこれらの作品を先入観なく新しい視点で見直していかなくてはならないと思う。

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