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like_a_junkie さんのレビュー一覧 

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     2016/10/13

     全9曲で、まとめ買い価格でも3000円近くというのは、あまりにも高い。こういう価格設定と取り寄せ期間の気の遠くなるほどの長さが、HMVがアマゾンに勝てない最大の理由であろう。それさえなければ、各地から実店舗を撤退させるという低迷もなかったのではなかろうか。正直、かつてのHMVの品揃えは悪くなかった。タワレコにない興味をそそられる輸入盤がゴロゴロあった。
     それはともかく、音楽内容的には、このアルバムは5つ星、最高ランクをつけられる文句なしのお薦めアルバムである。
     2015年に亡くなったアメリカ・ポピュラー音楽界の巨匠アラン・トゥーサンの音楽を、2013年に Michael Kaeshammer がカヴァーしたアルバムであるが、Allen Toussaintの音楽の最もPopなスタイルでの継承といってよいのが、
    このアルバムではないかと思う(Michaelの声質の印象によるところも大きいが)。
     Michael Kaeshammer は日本ではわずかにミュージシャン向けブルース・ピアノ教材にトラックを提供していたり女性ジャズ歌手ソフィー・ミルマンの日本版アルバムでThe Best Is Yet To Comeをデュエットしていたりしたのが一部で注目されたぐらいで、これまで数枚の好アルバムを発表しているが一枚も日本版にはなっていないが、 私が思うに、音楽界の巨匠とか大御所とかそれに準じる老練の達人とかでもなく、かといって若手とか新人とかでもない中堅アーティストの中で、潜在能力的にピアノ弾き語りをさせたら世界で三本の指に入るぐらいの演奏能力を持つアーティストである(あとの二人は、Peter CincottiとニューオーリンズのDavell Crawford )。
     ジャンルを超越した音楽性によるのか、日本の音楽業界の了見の狭さによるのか、本当のところはよくわからないが、日本では能力に見合った注目はされておらず、なかなかそのアルバムをコレクションしたくても日本では簡単には入手できないものが多いのが実に残念だ。
     トラックは冒頭の Sweet Touch of Love から、アーマ・トーマスの歌で知られ、今世紀に入ってからではノラ・ジョーンズもカヴァーした(アルバム「ノラ・ジョーンズの自由時間」参照)名曲Ruler of My Heart、最後を締めくくるCertain Girlまで、全てがすばらしい。
     惜しむらくは、もっと多くの曲をこの調子で取り上げてほしかったところだ。タイトルから連想される曲 With you in my mind とか、Southern Night とか、All these things とか。

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     2012/02/23

     全15曲のうち、12曲は1994年にリリースされたソロ・アルバム「オン・ア・フル・ムーン」(日本フォノグラムPHCR-1301)で発表されたもの。旧作全15曲のうちMIDIオーケストレーションの楽曲2曲がカットされ、この2000年作品では冒頭2曲のピアノ・ソロ曲に置き換わり、ボン・ジョヴィとしての楽曲である”In These Arms”は、ピアノ・ソロ・ヴァージョンから、ジョンとはまた一味違った魅力的な声を持つデヴィッド・ブライアンのヴォーカル入りヴァージョンに置き換わった(なお、旧作に収録された”In These Arms”のピアノ・ソロ・ヴァージョンについては、後掲誌1994年11月号に石川芳氏採譜の完全コピー譜が収録されている)。
     私は旧作も愛聴しているが、この2000年作品も愛聴している。ロック・ミュージシャンらしい力強いタッチを保ちながらも、ときにロマンティックに、ときにメランコリックに、ときにハッピーに、叙情的なピアノ音楽が繰り広げられる名盤だ。

     収録曲については、デヴィッド自身が「キーボード・マガジン」(日本版)
    1994年11月号、1995年7月号で解説しているので、以下、一部を紹介する。
     ピアノらしいフレーズを生かした”April”は、デヴィッドが妻に捧げた曲、”Kissed by an angel”は自身の子供達に捧げた曲だという。
     可愛らしい”lullaby for two moon”もデヴィッドも自身の双子の子供に捧げた曲だが、この曲の基本となっているテーマ自体は、デヴィッドが13歳のときに初めて作曲した曲だという。
     ”Endless Horizen”はもともとは(A Dedication to Horowitz)との副題がついていて、クラシックの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツが亡くなって間もない頃にブライアンがホロヴィッツ愛用のスタインウェイ・ピアノ(通常より鍵盤のウェイトが軽く調律されたカスタマイズ・ピアノ)をホロヴィッツのピアノ技師であるフランシス・ムーアに弾かせてもらったときの体験が強く印象に残り、ホロヴィッツに捧げる曲として、このピアニスティックな曲が作られたようだ(ただし、このアルバム自体はホロヴィッツのスタインウェイ・ピアノではなく、ヤマハのアコースティック・グランドピアノで録音されている。Midi音源との連動が可能なMIDIグランド、というタイプのグランド・ピアノらしい。)。
     アルバム全体の中ではやや異色な”Room full of Blues”はニューオーリンズ・ピアノ風Bluesナンバー。リッチー・サンボラにブルースの魅力を教えられ、その結果、こうしたドクター・ジョン風のピアノ曲ができたようだ。
     ゆったりした中にEdgar Winterの印象的なサックスも配した ”Netherworld Walts”は1991年の映画”Netherword”用に作られた楽曲とのことだ(サウンドトラックCDは輸入版がFull Moon 1240-2)。

     なお、1995年1月20日(米国時間)に、カリフォルニア州アナハイム市で、世界的な楽器見本市であるNAMMショー’95の開催と合わせて、米国”Keyboard”誌の20周年記念コンサートが開かれているが、そこでデヴィッド・ブライアンは、約2000人の観客の前で、”In These Arms”の弾き語りを披露したという。そのコンサートには行けなかった多くの人も、おそらくは、このアルバムの”In These Arms”のヴァージョンのような弾き語りだったのだろうと想像しながら聴くのも楽しい。

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     2010/05/12

    人の好みはそれぞれであるが、このアルバムは、1920年代から1970年代にかけてのポップス名曲を、とくに甘いラヴ・ソングを中心に集めて、甘いムード音楽風にアレンジしている。
     極めてゆったりとしたアレンジが多いので、忙しい通勤・通学途中や、その他外出先などで聴くには向きそうにないが、家などで、時間に余裕のあるときに、ゆっくり寛いで聴くにはとても向いている。邦題が「恋人たちのラブソング」とされているように、寛いだ時間に、恋人と一緒に、あるいは恋人を想って(いる人もいない人も)、ゆったり聴くのがお薦め。コーヒーを飲んだり、本を読んだり、観葉植物や絵画を眺めたり、書き物をしたり、パソコンに向かったり、そういう時間にBGMとしてかけるのにも似合う。
     全体的にスロー・テンポだが、例外的にテンポが上げられているのが、ロック界のピアノマンであるビリー・ジョエルとエルトン・ジョンの歌だが、これは原曲よりも軽快な感じになっていて私はとても新鮮な印象を受けた。とくに、エルトン・ジョンのYour Songは、ハリーのニューオーリンズ風のピアノが隠し味的に効いていて、原曲とはまた違った素晴らしさがある。
     なお、末尾に追加された日本版ボーナストラックの3曲は、1曲が直訳すれば「優しく殺して」という歌であり(封入された対訳の佐々木南実氏もタイトル以外の部分ではそのように直訳している。もちろん、実際に殺してほしいわけではなく悩殺して、という意味だが)という歌で、残りの2曲は失恋の歌であり、歌詞の内容的にはやや、他の曲とは趣が異なる。

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     2009/12/08

    雄大なヴォーカルもカントリー、ウェスタン・スウィング的な音楽性も、各楽器の演奏も素晴らしい。カントリー、サザン・ロック好きにはたまらない名盤。

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