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chopianism さんのレビュー一覧 

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     2011/06/30

    ショパン特有の叙情性やロマンチシズムを期待しすぎると肩透かしを食らうだろう。だが、無駄な贅肉をそぎ落とした硬質な表現の中に、ショパンの強靭な精神と品格が見事に浮かびあがる。硬質ではあるが、十分にエレガントなショパンだ。ショパン弾きでなくとも、本当の音楽家は、ヘタな「ショパン弾き」より遥かにショパンの本質に近づく。

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     2011/06/28

    慈愛に満ちた、幸福感で心を優しく包み込むような、気品に溢れた演奏。チェロを愛する人にとっての理想の響きではないかと思える。ジェラルド・ムーアのピアノがいい。こんなパートナーに恵まれていたなら、デュ・プレの演奏はほとんどが「名盤」となっただろうに。

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     2011/06/24

    映画のサウンドトラックとなっているが、劇中で使われているのは4曲だけだから、むしろ「イメージアルバム」の趣。演奏者オレイニチャクは天才肌でもテクニシャンでもないが、ショパンを通してこの映画のテーマに肉薄する演奏を聴かせている。ポーランドという国、民族の歴史的悲劇を通して、ショパンの魂の慟哭が聴こえてくるようだ。

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     2011/06/24

    赤盤・青盤と言えば、どちらが好みかの話になる。いわゆる前期派と後期派だ。個人的には圧倒的に青盤=後期派だったが、今こうして聴いてみると、赤盤に収められている瑞々しい勢いは素晴らしい。何より、これだけの名曲をズラリと並べられるアーティストが他にいるか? たんに売れた曲というだけでなく、その音楽的充実度の凄さに圧倒される。まさしく世界最強のベスト盤。

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     2011/06/24

    クラリネットなどは協奏曲ぐらいでしか聴かないが、これは素晴らしい。クラリネットがこんなに変幻自在な音楽を奏でられるとは驚いた。メイエはジャズなども演奏するというらしく、テクニックは完璧。しかも実に美しく官能的な音を聴かせ、歌心もたっぷり。素晴らしい才能だ。普段聴かない楽曲ばかりだが、楽しめた。

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     2011/06/24

    ファジル・サイのどこが「奇才」なのか。4手版を独特の手法でアレンジ、多重録音しているわけだが、音楽そのものは実に真っ当であり、しっかりした曲想をもって音楽を構築していることが伺える。オケになじんだ曲のピアノ版を聴くとどうしても貧相な印象が否めないものだが、ピアノのみで「春祭」の原初的躍動をここまで表現し得たというのは驚異だ。ファジル・サイが曲にかける想いや世界観が実によく伝わってくる。

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     2011/06/24

    いい意味での問題作。ムソルグスキーの描いた「展覧会」を、アンスネスは全く新しい切り口で描いて見せた。クラシック優等生には煙たがられそうなアグレッシヴさに満ちている。まさに現代的に再解釈されたムソルグスキーで、ロックのテイストすら感じさせる。好みの分かれる演奏だろうが、これこそ真に創造的な芸術と言うに値する。「展覧会の絵」でここまで熱くさせられたのは初めてだ。

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     2011/06/24

    ショパンはこういう風に弾いてほしい。そう思えるピアニストはこれまで数えるほどしかいなかったが、ブレハッチは最右翼の一人となった。上手いとかの次元を通り越してショパンの魂がのり移ったかのようなノーブルさを感じさせる。ここまで自然にショパンを感じさせてくれたのだから、優勝は至極当然だが、こうなると今までの「優勝」を同レベルで比較することは難しくなるだろう。さらに今後ショパン・コンクールが何をもって優勝とするのか、不安になってしまうほどだ。ブレハッチのショパンはそれほど図抜けて素晴らしい。

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     2011/06/24

    ショパン・コンクールの覇者の中でも、ショパンを弾くに相応しい数少ないピアニストの一人だろう。アンコールでは、北京の聴衆の熱気に煽られて多少羽目を外し気味になったりもしているが、基本的に節度を持ったノーブルなショパンを聴かせてくれる。

    ちなみに、CDとDVDは収録曲は同じだが、音源は実際に聴けばわかるが一部差し替えられている。ソナタ第一楽章の終わりで聴衆が拍手してしまうDVDでの場面は、CDではうかがえない。

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     2011/06/24

    ゲイリーのブルースは本物ではないと言う人もいるがそれは問題ではない。これはゲイリーのブルースだ。本当にブルースが好きなんだなぁということが、映像から感動的に伝わってくる。ゲイリーは、ロックでもブルースでも、その音楽に真摯に向き合う。余計な虚飾は必要ない。音楽に人生を捧げたものだけが生み出せる「本物の」感動。「本物のブルース」とか何とかいうレヴェルを遥かに超えた高みで、ゲイリーの音が魂に響いてくる。

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     2011/06/21

    バラードとブルースを集めた企画モノだが、地味かと思いきや、珠玉の名曲・名プレイがてんこ盛り。しかも、ゲイリーのギター、どうしてこんなに上手いのか。深い音にに魂の奥底をえぐられる。「パリの散歩道」に泣いた人にとっては、これ以上ないくらいの「ベストアルバム」と言っていいだろう。

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     2011/06/21

    タイトル通り民族音楽的な作品を集めた小品集。とはいえ、どの曲にも全存在を注ぎ込むかのような緊張感が支配している。非常にダイナミックな演奏で、何かしらの情景が浮かぶような色彩感に富んでいる。聴くものを同じ世界に否応無く引きずり込んでしまう。音楽を通して同じ感動を共有することの素晴らしさ。リプキンの演奏目的はそこにあるのではないかと思える。注目すべき才能。

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     2011/06/21

    まさに、音楽の神が降りてきたような名演。冒頭のバッハの最初の一音でその場の雰囲気が一変する。今まさにそこで生まれたかのような瑞々しい音楽が、実に自然に、流れるように歌い紡がれる。カザルスとの縁、95歳という年齢、視野の障碍といったことも、この演奏を前にしてはただのエピソードに過ぎない。肉体の衰えが必ずしも音楽を蝕むものではないことが証明されている。音楽とは何かの一つの回答がここにある。「これ以上何をお望みですか」とは、こういう演奏に対して送られるべき賛辞だろう。

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     2011/06/20

    ルイサダはショパンとの深い魂の交流の末に、これまでのショパン像にあえて挑戦している。ショパンの流儀を超えてかなり自由に行なわれる左手のルバートは、右手との調和をあえて無視してまで独自のカンタービレを追い求めたかのよう。独特のオブリガートも、新たな旋律に光をあてることで、ショパンの心の奥底をえぐり出そうとしている。先人の偉業を行儀よくおさらいするだけの演奏が多い中で、ルイサダはショパンの内側からショパンを崩し、アカデミックな牢獄からショパンを解き放とうとしている。

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     2011/06/20

    ユジャ・ワンは、天性の「プレイヤー」だ。ピアノを見ると弾きたくてウズウズしてしまうという典型的タイプ。見ているだけで楽しい。音楽と演奏が分離していない。こういう音楽は、いい意味で考えすぎていないから、常にそこから生まれてきたような新鮮さがあり、自由に拡散して聴き手のイマジネーションを試す。それが音楽の原初的な喜びを生む。超絶的なテクニックも独り善がりにならず、音楽に奉仕している。クラシック界では貴重な存在であり、この先の成長も実に楽しみだ。

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