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スカルダネリ さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/16

    協奏曲は,シューマン独特のくすんだ響きの管弦楽に,明るく艶やかなヴァイオリンが映える。分厚い雲の中に光る地中海の青空や明るい陽光が,シューマン晩年の沈鬱さを和らげてくれるかのようで,晦渋な楽想も楽しく聴くことが出来る。シューマンの管弦楽法を熟知したサヴァリッシュの指揮もすばらしく,この曲の名演のひとつと思う。サヴァリッシュの練達のピアノを得たソナタは更に良い。第1番の甘美にして高貴な悲歌は非常に魅力的であるし,第2番も好演だ。個人的にはクレーメル&アルゲリッチよりも曲想の把握度の高さと響きの美しさでこちらに軍配を上げたい。このヴァイオリニスト,飛び切りの名器の美音のために誤解されている向きもあるかもしれないが,堅実なテクニックと端正な解釈を持った名手だ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/23

    この演奏の板起こしCDはすでに国内他社から発売されている。にもかかわらずのこのリリースは,音質に相当自信があってのことと窺われる。というよりも,当該他社製復刻版への批判として出されたのではないだろうか? 事実その復刻盤は,音そのものこそ確かに力があるものの,いかんせんノイズが多すぎた。冒頭からパチパチバチバチ,まるで「竹屋の火事」状態である。それにくらべてこちらの復刻は,使用した盤の状態が良いようで,ノイズがほとんど気にならない。板起こしとしては大変に優秀な復刻である。

    演奏は力強く各楽想をくっきりと描いてゆくといった風情で,複雑な楽曲をわかりやすく提示している。この曲の好きな方や,逆にいまひとつ馴染めない方にもお勧めしたい。

    さて,板起こし2種の出たこの演奏だが,それほどまでに原盤は劣化しているのだろうか。以前MCAから出ていたヘルマン・シェルヘン・エディションの輸入盤CDを中古で安価に購入したが,やはり1953年としては驚異的な高音質と感じた。歪みの極めて少ない高音に加え,当然ながら盤面ノイズが皆無なのもやはり快適であった。マスターからの良質の復刻版も企画してほしいものである。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/03

    数多くのコメントの中に,はっきりした指摘が無いのが不思議な気がするが,第2楽章のはじめ,第1主題部の遅さとピアニッシモに驚かされる。深い悲しみに沈潜するかのようなその味わいは格別である。親しみやすい第2主題からはやや速くなり,弛緩した演奏にはなっていない。この曲の魅力ある演奏の一つとして,是非とも聴いて頂きたい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/22

    これは驚くべき名演奏だ。まずオーケストラの響きが,普通の日本のオケの音ではない。まるでチェリビダッケのような音の取り方である。それも,シュトゥッツガルト時代のチェリを思わせるような,鈍重にならない,緻密にして雄大な名演奏(チェリもフランクを録音していたが,彼としては今一つの出来)。初期の宇宿の盤は,勢いで勝負した荒々しいものが多いが,このフランクは非常に成功している。颯爽として剛直なポール・パレーと,雄大な宇宿があれば,自分としてはこの曲は十分である。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/10/30

    エフレム・クルツの第1番が圧倒的名演奏。1957年の演奏だが,録音状態もよく,全盛期のフィルハーモニアのソロ楽器の旨さも堪能できる。クルツの指揮は速めのテンポの引き締まったもので,アンチェル=チェコ・フィルの名演に近いが,オケの特質もあって,こちらはより明るく華やかなイメージだ。プレヴィンの第5については,より個性的な旧録音があることを指摘しておきたい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/11

    入手困難な盤と思っていたので,半信半疑で注文したところ,やはり出荷遅延の知らせを頂いたが,気長に待っていたら・・・着きました!

    これは元ユーライア・ヒープのジョン・ロートンのリズム・アンド&アルバム。かなり白っぽい,淡白なR&Bだけども,ロートンの歌のうまさは堪能できます。ソロアルバムではギターのヘヴィなリフを多用したハードロック(でもサディスティックなサウンドではなく,ミディアム・ハードという感じ?)の”Sting In The Tale”もよいが,ロートンより一回り若いものの,年食った今の私には,こちらの風通しのいいアンサンブルがより好ましくも思える。(まあ両方とも良いのだけど)

    派手なヒープの3枚の参加作も悪くないけど,シングルヒット狙いの俗っぽい曲が全くないソロアルバムは,全曲通してストレスなく楽しめるのがいい。
    このコーナーのジャケ写がボケて見えるけど,現物を見たらこのまんまでした。意図的にボケた写真を使っているらしい。ちゃんと歌詞カードがついているが,それの印刷は非常にきれいで,添えられた写真も鮮明。うーん,やはりボケ写真採用のデザインは失敗作かな・・・。

    ともあれ,ロートンの好きな方には,是非この渋いロートンもお聴きくださいとお勧めしたいので★5つ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/09

    マーラーのスーツが緑色だったのかどうかは知りませんが,少々野暮ったい彩色写真を用いたジャケットのイメージより,中身は断然よろしいです。シュミット=イッセルシュテットは無難にまとめるよりも,的確に細部を抉り出しており,例えば第1楽章の木管群の強調など,音楽のエキセントリックさを生かした,モダニズム的演奏になっています。当時の「大地の歌」歌手のひとりナン・メリマンの安定度は高いですが,やはりフリッツ・ヴンダーリヒの瑞々しい歌が聴き物でしょう。彼のライブ録音では,音質に難のあるカイルベルト盤は置くとしても,最近出たクリップスとのDG正規盤に勝るとも劣らぬ演奏と思います。シュミット=イッセルシュテット自身,この日の演奏を会心のものと述懐したと伝えられています。

    この演奏は現在三種のレーベルから発売されていますが,中ではこの盤の音質が最も優れているとされています。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/26

    オーケストラのダイナミックで切れ味鋭い演奏も抜群に魅力的だが,この盤最大の魅力は,酒場の場面での,酔っ払いのアーメンフーガにあると信じる。この曲の最近の名演のケント・ナガノ盤など,ここを美しくきれいに決めているが,それではこの曲の面白さは生かせない。この盤でのエリザベート・ブラッスール合唱団は,まるで本物の酔っ払いの集団のようだ。地声に近い発声で,音色バラバラの荒っぽい合唱が,かまどに飛び込んで焼け死んだネズミの追悼に,罰当たりなアーメンコーラスを歌うさまは諧謔に満ちて爆笑を誘う。そこにいきなりメフィストーフェレスが現れ,俗物音楽評論家張りの陳腐な美辞麗句を述べて罰当たりコーラスを絶賛するあたり,ゲーテのテキストの白眉である。であるから,地獄落ちの場面の悪魔たちによるハナモゲラ語コーラスも鬼気迫る。となると,天上の天使達の合唱の透明度は今ひとつ,それにキャストもメフィストーフェレスにもう一歩の存在感が欲しいが,上記の諧謔性を存分に生かしたこの盤を聴かずして,この曲の演奏について語って頂きたくないのである。

    雑感:
    ・ベルリオーズはその自叙伝で,ベートーヴェンのミサ・ソレムニスのアーメンフーガを酷評しているのだが,この酔っ払いコーラスはそのパロディではないだろうか。
    ・天使のコーラスと悪魔のコーラスは,別の合唱団を起用するのが良いと思う。合唱団が気を悪くするかな?
    ・メフィストーフェレスは,ショルティ盤のダムが最高だなあ。

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     2011/06/26

    紙ジャケが保管に不便でうざいのと,値段が安いので,むさいメンバー写真のジャケットでもまあいいや・・・とこの輸入盤を注文したら,その後予告なしの変更があったのか,オリジナルジャケットを全面に生かしたデザインのものが届いた。ヒープのアルバム中でもことに美しい絵が用いられているので,やはりこの方がいい。(ヘンな蛇のジャケットの次作はオリジナルじゃなくていい・笑)

    バイロンのヴォーカルは味があるし,彼の歌った曲は彼の歌でしか聴きたくないけれど,ジョン・ロートンのうまさはバンドの新しい境地を開いており,というか,ジョン・ロートンの参加した3枚は,彼の卓越した歌唱を聴けるアルバムとしての価値が高い。イアン・ギランのフォロワー云々など無意味な話で,ギランのような強烈な個性には欠けるものの,とにかく「巧い」ことではギランを凌ぐ歌手であり,その点ではなかなか並ぶ者が考えにくい。まあちょっと華に欠ける,スター性がないってことではあるんですけどね。

    最近のロートンは,カツラかアデランスか知らないけれど,金髪ふさふさの直毛で,かっこいい親爺シンガーになっておりますね。この頃からそうしていれば,もっと人気出たろうになあ。

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     2011/06/26

    怪しげなブルックナー集だが,怪しいもの好きには一聴の価値あり。

    ホルライザーの4番,ロスバウトの7番は,なかなか美しい部分にも出会える,水準に達した演奏だ。ことに,純正ハース版使用で,アダージョに一切の打楽器を使用していないロスバウトの第7は貴重。スケルツォに推進力が欠けるのが惜しいが,スコアに忠実な演奏で,同じ版の扱いをしている朝比奈の巨匠風とかなり異なるため,比較にも好適。中堅,悪く言うと二流のドイツオペラ指揮者として度々来日していたホルライザーの第4も,それなりに聴かせる場面がいくつもある。これらはLP時代,大変に盤質の悪いアメリカ盤しかほとんど手に入らなかったため,正当に評価されることがなかった。オケの実力や録音の古さ(とは言え,ちゃんとしたステレオのスタジオ録音なので,水準には達している)を越えて,粗探しより美点を求める人なら十分に楽しめるだろう。

    問題(というか注目・笑)はライヒャルト指揮の第6だ。この当時のヴェストファーレン交響楽団は,弦のメンバーがパートあたり5人ぐらいしかいなかったのではないのか? 各パート数人ぐらいのあまり揃ってない弦楽合奏と,頼りない管楽器群による薄っぺらな響きで,ブルックナーを演奏しちゃってイイのか? 録音スタッフとか疑問起きなかったの? 謎に満ちた演奏である(笑)

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     2011/06/26

    ファーストやセカンドのゴリゴリのジャズ・ロックと,ヒプノシスの神秘的ジャケットデザイン(特にセカンドは,当時ずば抜けてファンタスティック,なにやら「未来的」に感じられた・笑)に魅了されていた私は,ヴォーカル入りポップ曲(レコード会社の意向で強制されたとの噂であった)に始まり,透明感のないゴチャゴチャしたジャケットのこのアルバムには失望したものである。それから長い年月が経ち,フィル・コリンズがポップスターとして功成り遂げた今改めて振り返ると,確かに彼にドラムだけ叩かせるのはもったいというのも,やはり否定できないところだ(笑) ジャケットのキッチュなユーモアも,時代を先取りしていた言える。冒頭の”Don’t Make Waves”はなかなかの佳曲で,よく耳に残る。フィルの歌がちょっと精彩を欠き気味なのは,もしかしてドラムスを叩きながら歌っている???

    キッチュでポップでテクニカルなこのアルバム,このところ良く聴いて楽しんでいる。ポップ・スターとしてのフィル・コリンズ・ファンが,彼のドラム演奏をたっぷり楽しみたいと言う場合,ポップな歌も織り交ぜているこの盤が勧められると思う。

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     2011/06/26

    Jade Bridge(ジェイド・ブリッジ=翡翠の橋)はNYの中国系アメリカ人による,中国民族楽器のグループだ。その名はクラシックの作曲家,グスタフ・マーラーの作品「大地の歌」の歌詞からとったと,ジャケットに記されている。「大地の歌」は李白など中国の唐代の古典詩のドイツ語訳に作曲された作品であり,マーラーは20世紀初頭にニューヨークに滞在してメトロポリタン・オペラやニューヨークフィルを指揮して音楽活動を行った。中国とNY両方に縁のある,東西文化の橋渡しをした人物というわけだ。

    とは言え,彼らが演奏するのはクラシック曲ではなくほとんどがオリジナル曲。ベース,ドラムスはもとより電気楽器などは使用しておらず,フュージョンでもない。聴いた感じは完全に中国民俗音楽である。琵琶,胡弓,笛などのアンサンブルやソロによるテクニカルな演奏が繰り広げられ,耳を傾けても楽しめるし,ハイブロウな中国風BGMとしても好適だ。

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     2011/06/24

    これは素晴らしい! ファリャの演奏はこうあってほしいという理想を絵に描いたような演奏だ。乗りの良いリズム,沸き立つクレッシェンド,土俗的ド迫力,熱いカンタービレ,鋭い切れ味,ドビュッシー・ラヴェル風ニュアンス,そうしたものの全てが詰まっており,更にソリストは若きベルガンサとソリアーノ! フランス国立放送管も,アルヘンタの熱い指揮に良く応えており,乾いたラテン的響きがファリャに良く合う。選曲は文句なしのファリャ名曲集。会場の熱狂も無理もない。

    録音は,最初ベールがかかったようにややこもり気味なのが気になるが,熱気に溢れた演奏を聞き進むに従って気にならなくなってくる。この年代のライブとしては良い録音ではないだろうか。

    パコ・デ・ルシアのファリャ集と双璧の,熱くして涼やかなファリャの名盤としてこの夏の愛聴盤になりそうだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/29

    バーンスタインはシューマンの第2を単独で2回,全集で2回の計4回録音しているほど得意にしていたが,この曲の素晴らしさを知ったのは,師のミトロプーロスの演奏を聴いてだと読んだことがある。バーンスタインのドラマティックな第2の源流を求めてこの演奏を聴いたなら,十分報われることだろう。ワーグナーの楽劇の前奏曲のように重々しく粘っこい序奏から,豪快にスフォルツァンドを叩きつける第1楽章,緩急自在のスケルツォとティンパニ強打しながら暴走するコーダ,これぞ元祖バーンスタイン,デュオニソス的爆演と言えよう! ところが第3楽章は一転して非常に速いテンポで流れすぎる。この曲を愛好する人なら是非聴いてほしい面白さだ。録音は古めかしいながら,ウィーン・フィルの弦が唸り本気の響きが聞こえてくる。

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     2010/12/04

    ザンデルリンクの指揮は,重厚さと克明さを併せ持つ。シュライヤーの歌は,リート風に端正だったインバル盤とは異なるアグレッシブなもの。他にあまり類の無いタイプの演奏で一聴の価値あり。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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