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らいかろりん・S さんのレビュー一覧 

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     2008/07/19

    フォークギター抱えた風来坊、クールな皮肉で下らない批評を煙に巻く反骨の詩人、仕事と家庭に悩む一人の男…これは、ボブ・ディランにまつわるキーワードを6つに切り分けた後、再構成して描き上げた新たな自画像だ。ケイト・ブランシェットの激似ぶりだけでなく、ディランの歌詞を活かした映像も上手い。たとえディランを知らなくても、一人の人間にこれだけの要素が詰まっている事に彼の偉大さを感じるだろう。

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     2008/03/02

    もしブッシュが暗殺されたらどんな事態になるかをシュミレートした作品。今の現状なら、やはりアラブ人が疑われ、真犯人を見つけるのが難航するのだろうか。政府関係者は“アメリカ教”の信者で、自国の政策は全く疑わない。狙撃されうる原因がそこにある事を、この映画で暗に示している。

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     2008/03/02

    モンティパイソンの“チョンチョン男”みたいな顔だと思ったら…なんだ、英国人か。そんなお上り男がアメリカもカザフスタンも馬鹿にしまくる偽ドキュメンタリーなのだった。下品なネタが多くて「やり過ぎじゃ!」と何度もツッコミたくなる場面ばかり。吹替えは山寺宏一、広川太一郎ばりに好演しております。

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     2008/03/02

    Jazzと紫煙が流れていた時代は、報道陣も紳士的でクールだった。これは、過熱する《赤狩り》にファシズムの匂いを嗅ぎ取り、知的に立ち向かったTVマン達の記録。見習うべきジャーナリストの手本だ。正義感と反骨心が満ちた報道の現場がかつては有ったのである。

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     2008/03/02

    これを見た外国人は、名前の連呼しかしない日本の選挙を不思議がったとか。ホントに名前ばかりだよな、選挙って。選挙事務所では何が行われているのか…有りそうで無かった貴重な映像である。政策の主張は後回しで、結局は名前と顔を覚えてもらう事を本気で重視してる選対関係者のオヤジ達の姿に…呆れるばかりだ。

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     2008/01/07

    女性の起源はエデンのイヴだが、現代女性の先祖はマリー・アントワネットじゃなかろうか。見た目の華やかさと、見えない空虚な胸の内。パステルカラーのベルサイユ宮殿とモッズのような貴族達の描き方が印象的だ。

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     2008/01/07

    未開の業界に鬼上司…キャリアを積み上げるのも大変でござんす。それでも喰らいついていく根性は女性の方が強いのかしらね。スパッと気持ちを切り替える潔さも女性の方が上手いのかしらね。

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     2007/12/30

    女優として生きていく事はどういうことなのか?引き際を考える時に何を思うのか?…欧米を代表する女優達が女としての喜びも苦悩も赤裸々に告白したインタビュー集。どの女優もロザンナ・アークエットに生き生きと本音を語る姿が印象的だ。悩みを抱えながらも、誇りや情熱を失わない力強さが彼女達の美しさなのだろう。

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     2007/12/30

    ヤンキーとロリータ…タイプは違えど、アウトローなのは一緒なのだった。ファンキーで小ネタも効いてる映像が最高。なるほど『嫌われ松子』に繋がる訳だ。深田恭子の吹っ切れぶり、随分大人になっちまったなぁ…でも、良いと思います。

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     2007/12/30

    髪のツヤ、肌のハリ、奔放な物言い…年をとると女性は、若さへの憧れや嫉妬で心が乱されるものでしょうか?そして閉ざした精神を開放させようとするものでしょうか?あと“秘め事”を抱えても何食わぬ顔で振る舞える強かさ…これは本当のようですね。

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     2007/12/30

    淋しさはジワジワと人の心を錆びつかせてしまう。そして自分ではその事に気付かない。…生徒と関係を持った若い新任教師。弱みを握って意のままにしようとする孤独な中年女。心の隙間を埋めようとして傷つけあう偽りの友情。親切もよく見極めないと、恐いものです。

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     2007/12/30

    遊女の土屋アンナ…文句の付けようも無く、バシーッと決まっとる!!極彩色の吉原遊郭に椎名林檎のブルース、脇を固めた木村佳乃や菅野美穂にも艶があって、女性の可愛いらしさも淫靡さも両方描いて見せた。腹を決めた女ってのは、なんとも力強い。

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     2007/12/10

    愛に満たされない女優の、歪み続ける淫らな妄想…喜多嶋舞にこんな肉体が潜んでいたとは。意外な所から飛び出た変化球、あえて避けずにデッドボール。

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     2007/12/10

    隣の部屋に蒼井そらが越して来たら…壁に耳を立てるわなぁ。盗聴妄想男と盗撮ストーカー男の、あまり大きな声で言えない対決、気まずい恋。

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     2007/12/10

    前3作に比べると、今回の犯人は小者だ。ネットワークをいじれば、神にでも成れるとでも思ったか。訳の分からない事件にストレスを感じながら、血みどろで犯人のシッポを探るマクレーン。「頭ばかりデカくしないで、ちゃんと足腰も鍛えておけよ」と身体を張って伝えているように見えた。

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