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いわごろう さんのレビュー一覧 

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     2010/09/03

    第1楽章。出だしから凄まじい気迫だ。コバケンのうなり声もあいかわらずで、第1主題の粘りは真骨頂といえる。ラストは多少のアッチェランドでなかなかの風格だ。

    第2楽章。夕暮れのラルゴ。遠き山に日は落ちて、の主題が懐かしい。チェコフィルの繊細な演奏に心ひかれる。中間部手前の静けさから中間部にかけては巨大な山を仰ぎ見るようだ。

    第3楽章。蒸気機関車のスケルツオ。地に足の着いた重量級の演奏がリアルだ。途中3回駅に停車するが、そこでの田舎じみた舞曲もチャーミングだ。

    第4楽章。コバケン流の思い入れたっぷりの粘りのある演奏。録音のせいか、金管がだらしなくでしゃばり過ぎなのが残念。

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     2010/07/29

    ■CD2 ルガノライブ 1961 指揮はバルビローリ 

    オーケストラは手兵のハレ管弦楽団。(^O^)/

    まずはバルビローリが名刺代わりによく演奏した、エリザベス時代の組曲だ。これは当時作曲されたいくつかの小品をバルビローリ自身が管弦楽に編曲し組曲としたもので、録音も何種類かあるらしい。( ̄ー ̄) 5曲、時間にして十数分足らずだが、緩急をつけた選曲で楽しめるものだ。
    続いてウィリアムズの交響曲第8番。こちらはぼんやりとスケールが大きくあまりメリハリがないので、いくらバルビ節を駆使しても難解さは否めない。
    と、ここまでは少し曇ったお国もののモノラル録音だが、後半は、地元イタリア語圏の聴衆に配慮してか、一転ラテン系の音楽で盛り上がる。録音もステレオでかなりクリアーだ。
    まずはリムスキーコルサコフのスペイン奇想曲。続いてシャブリエの狂詩曲スペインだ。シャブリエでの泣きすするバイオリンはよだれが出そうなくらいだ。それにしても熱い、熱すぎる。コンサートはやはりこうでなくちゃ。

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     2010/07/29

    ホルン協奏曲は伸びやかなホルンが印象的だが、第二楽章あたりから退屈してくる。すこしバックがおとなし過ぎやしないだろうか。第3楽章もまろやか過ぎてどうもサロン的だ。モーツアルトのレベルには達していない。別に埋もれたままでも良かったのでは。っていうかこれはハイドンの曲なのだろうか。 ┐( ̄ヘ ̄)┌

    ハープシコード協奏曲は勢いがあって楽しめた。第2楽章は出だしこそ深みがなくつまらないが、進むにつれて少し不安で悲しげな曲調がハープシコードのしみじみとした味わいとマッチしてくる。ハープシコードはピアノもフォルテもなく音量も小さいため、オルガンもしくはピアノで演奏してもいいだろう。ま、この繊細な音のさざなみが好きな人にはたまらないのだろうが。( ̄ー ̄)

    ダブルコンチェルトはハイドン唯一の曲らしいが、こちらも掘り出し物の名曲だ。と言いたいところだが、何か物足りないな。やっぱりサロン的なんだよね。まじめというか、まるでお手軽な練習曲のようだ。それでも第二楽章は独特の世界観が有り一瞬引き込まれる。これは曲の力というよりはすばらしい演奏のおかげだろう。第3楽章はダブルコンチェルトの本領発揮。見事な掛け合いが聴けるぞ。それにしてもフォルテピアノの音はスケールが小さいな。ヴァイオリンに圧倒されっぱなしだ。(・ω・)/

    トランペット協奏曲は言わずと知れた名曲。シュスターのまろやかな音色、名人芸が楽しめる。オーケストラもがぜんやる気だ。

    ミュラー・ブリュールのCDはどれも外れがない。要チェックだ。

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     2010/07/29

    ■映画音楽 ハムレット組曲 

    この盤は全曲盤ではない。友人の作曲家アトフミャンが編曲した8曲の組曲だ。
    映画音楽といえばジョン・ウィリアムズか久石譲か。しかし、ショスタコもなかなかやるわい。といっても映画はまだ観てないのでなんとも言えぬが・・・飯を食うために作曲したのか、国から言われてしかたなくやったのか、それともまんざらではないのか、ともかく映画音楽もたくさん作っているらしいぞ。

    純音楽として楽しめるかは疑問だが、随所にアイロニカルなショスタコ節を散りばめながらも盛り上がるところはとことん盛り上がり、美しいところは素直に美しく、やればできるじゃん的な名曲に仕上がっている。

    第1曲は前奏曲だ。勇壮で悲劇的な始まりだ。交響曲を思わせるが、それほど重たくはない。

    第2曲は舞踏会。スピード感と勢いのある踊りが不気味だ。ショスタコらしい音楽だ。

    第3曲は幽霊。すさまじい爆音とともに登場。交響曲第5番のラストにも匹敵するスケールの大きさだが、わずか1分程で終わってしまう。何が言いたいのか分からない編曲だ。

    第4曲は庭のシーン。こんな美しくチャーミングな曲も書けるのね。

    第5曲はハムレットとオフィーリアの場面。幻想的な雰囲気をかもし出す。そして、不安を煽る悲劇的な旋律が突如あらわれ、静かに曲を締めくくる。

    第6曲は役者たちの登場シーン。第7曲は毒のシーン。第8曲はハムレットの死の場面だ。壮絶なラストはどこかわざとらしく、人をばかにしたようなところがある。深みが全く無いのはどうしたことだ。

    演奏はスピード感があり、ここぞ言うときの迫力も申し分ない。ところどころ雑な印象もあるが、勢いでカバーしている。

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     2010/07/29

    ■ピアノ協奏曲第3番

    明るく楽しい第1楽章。(^O^)/
    パラ パーラッパ パラ パーラッパ パラ パッパッパッパ
    この曲いいね。若者のために書いた教育的曲らしいが、いいものはいいのだ。
    演奏はリュウのピアノ、ヤブロンスキー指揮ロシアフィルだ。
    ピアノがどこかもたれてすっきりしないな。どうしたのだろう。ちゃんと練習したのかな。簡単だからってなめてもらっちゃ困るな。( ̄へ  ̄ 凸

    第2楽章はとてもほがらか。どこか懐かしく、良い子の音楽だ。

    フィナーレはワクワクするぜ。こらっ、オーケストラ、もっときびきびやらんかい。(-з-)
    ピアノも、もっと細やかに。もーなんなんだ。
    なんでだってば。\(*`∧´)/
    後半がやけに重いぞ。・・・ははあ、ごまかしとるな。こやつら。

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     2010/07/28

    ■無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 

    第1楽章。アダージョ。出だしから空気が一変する。これは名曲だ。ひんやりして夏でもクーラーがいらないくらいだ。この心に切々と迫ってくるのは何だろう。(T_T) カーラーの演奏がすばらしいのはもちろん曲の力が半端ない。カナダの教会での録音も最上の部類だ。

    第2楽章。フーガ。カーラーの演奏はG線の切込みが強く、低弦のリズムを明確に刻んでいる。バッハと言えばフーガの印象が強いが、この曲も彼らしく厳格で深刻だ。それにしてもヴァイオリン一丁でこの曲を再現するのは至難の業だ。カーラーもここぞとばかり気合が入りまくりで少々うるさいくらいだ。

    第3楽章。安らぎの楽章。舞曲らしいが、そんなイメージはまるでない。どちらかと言えば第2楽章のほうが舞曲らしい。壮絶な第2楽章の後の箸休めといった感じだ。

    第4楽章。プレスト。木枯らしのような音楽。音が渦巻くさまは後のショパンにも通じる。第1楽章と第2楽章のインパクトが強すぎてあまり印象に残らないのは第3楽章と同様だ。これといった曲の展開がないのも問題だ。

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     2010/07/28

    ■交響曲第4番 

    がっちりとして重たい出だし。ガンゼンハウザー率いるポーランドフィルが熱演を繰り広げている。(アンサンブルはかなり粗い)雰囲気的にはチャイコフスキーやドヴォルザークの初期の交響曲に近い。展開部における高揚感のある音楽はなかなかのものだ。繰り返し出てくる第2主題は、どこかで聴いたことのあるやさしく懐かしい旋律だ。

    第2楽章。ポーランドフィルの厚みのあるサウンドとガンゼンハウザーの共感あふれる指揮がすばらしい。綿々と続く安らぎのアダージョはワーグナーを思わせる。中間部における曲の展開が少々ぎこちないが、続くクライマックスは雄大で感動的だ。

    第3楽章。おどけたようなスケルツオ。陰鬱な第1楽章からは想像がつかない明るい曲だ。それにしても演奏がすばらしい。まるで音符が噴出すようだ。

    第4楽章。ロシア風のメロディ。全体的に腰の軽い音楽が続く。ここで交響曲的にまとめてくるかと思いきや、それほど明確でもない。コーダでは第1楽章の主題が回想され一つの決着をつける。




      ■交響曲第2番 

    チャイコフスキーの幻想的序曲のような出だし。これぞロシア音楽だ。続く主部は軽快で輝かしい。ガンゼンハウザー率いるポーランドフィルは、もたつきながらも火照りにも似た熱い演奏を聴かせる。繰り返される短い主題がやけにしつこいが、対照的にさわやかな第2主題がロシアの大地に春を呼んでくる。そして感動的なフィナーレで曲が締めくくられる。

    第2楽章。悲しみのアンダンテ。オーボエが泣いている。弦楽からホルンへとテーマが受け渡されて行くオーケストレーションも完璧だ。流れるような曲の展開も無理がなく、一気に聴かせる。(T_T)

    第3楽章。ティンパニーのドラムロールで今までの雰囲気を一変、さわやかで明るい舞曲風の楽章に突入する。ほう、まるでドヴォルザークかスメタナのようではないか。底抜けに明るく屈託のない音楽に胸がはずむ。p(^-^)q

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     2010/07/28

    ■CD3 オペラ曲集  

    1曲目はロッシーニの歌劇『絹のはしご』序曲(1949年3月5日録音)だ。ノイズがゼロの驚異的な録音にまず驚く。音は曇った感じだが各楽器のフォーカスがバッチリで聴きやすい。演奏はトスカニーニとNBCのコンビならではの異常な緊張感につらぬかれた研ぎ澄まされたもので、聞き手を引き込む。

    次はロッシーニの歌劇『セヴィリアの理髪師』序曲(1945年6月28日録音)だ。こちらはいっそうクリアな音色で迫力がある。こいつは名盤だ。NBC交響楽団もトスカニーニの指揮に答えて必死の形相だ。とくにラストにかけての追い込みがすさまじい。

    続いてロッシーニの歌劇『シンデレラ』序曲(1945年6月8日録音)だ。こちらは多少の残響があるが音色は少し曇っている。大げさな序奏から、小気味良い音楽へ突入する。隅々まで神経の行き届いた演奏で、聞き手を圧倒する。相変わらず全体的にハイテンションで泣く子も黙る鬼の形相が目に浮かぶようだ。(T_T)

    そして次はロッシーニの歌劇『ウィリアム・テル』序曲(1939年3月1日録音)だ。しみじみとした前奏。チェロが泣いている。すると雲行きが怪しくなる。雨がぱらついているぞ、あ、嵐だ。演奏は激しいが、いかんせん当時の技術じゃ迫力不足。なんだか物足りない。嵐があけると山の静けさが訪れる。そしてドライなトランペットのファンファーレから怒涛の音楽となる。行け!NBC!

    後半はヴェルディの歌劇『椿姫』第1幕への前奏曲(1941年3月10日録音)から始まる。やっぱりオペラはじっくりと全曲聴きたいね。それくらいの生活のゆとりがなくちゃいけませんよ。これは録音がすばらしい。弦がしなやかで力強く、生き生きとしている。

    続いてヴェルディの歌劇『運命の力』序曲(1945年6月28日録音)だ。運命のトランペットの動機の上ずったピッチがかなり怪しい。録音上の問題か。それにしてもすさまじい緊張感がたまらない。こりゃ後半がただごとではすまされないぞ。・・・( ̄□ ̄;)!!・・・(ノ゚ο゚)ノ・・((((((ノ゚听)ノ
    これは名演だ。録音もすばらしい。まるでトスカニーニの鬼の形相が目に浮かぶようだ。

    次はヴェルディの歌劇『アイーダ』第1幕への前奏曲(1940年3月30日録音)だ。録音はいまいちだが、演奏が確信に満ちておりすばらしい。これはぜひとも全曲を聴くべきだ。

    最後は歌劇『オテロ』第3幕のバレエ音楽(1948年9月16日録音)だ。これだけはオケがミラノ・スカラ座である。雰囲気が今までとは違い緊張感はあまり感じられない。

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