トップ > My ページ > classic さんのレビュー一覧

classic さんのレビュー一覧 

検索結果:21件中1件から15件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/30

    指揮者もオーケストラも、彼らにとって異国の地で燃えに燃え、一回限りのライヴの熱気がスピーカーを通して伝わってきます。強さがまず際立つ演奏で、振幅の広い、繊細で冷徹なイメージだった大指揮者ムラヴィンスキーの別の一面を見る思いがします。第一楽章の、何の揺るぎもないリズムの刻みとティンパニの打ち込み、押し寄せる波がいつまでも続く中間楽章、フィナーレのこれでもかと畳みかけて来る最高のクライマックス、どの部分をとってもブラームスの2番では一番の名演です。日本でのライヴ録音もCD化されていますが、こちらの方が音質も演奏も優れているように感じられます。「オベロン」序曲は、フルトヴェングラーの名演もありますが、フルトヴェングラーの熱気に一番近いものがあります。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/30

    「オルガン付き」の一番個性的な演奏です。第一楽章の、ヴァイオリンのリズムがすべて分かる遅いテンポは、慣れるとこれが好きになってしまいます。あちこちで大活躍するティンパニは、再現部に入り遂に地鳴りのような音を響かせてくれます。オルガンの登場する第二部でも、ゆっくりした速度で、残響の中楽器がくっきり響くのがきいています。指揮者にとっては、これが自然なテンポだったというだけで、無理に遅くしようとしている風には聴こえません。大好きな交響曲をこうやって演奏してくれて本当にありがとう!と思います。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/30

    一番聴きやすい「5番」以外で初めて感動したのがバーンスタイン指揮の「レニングラード」で、自分にとってはショスタコーヴィチへの入口になったCDです。音楽を通して全てを語れる天才ショスタコーヴィチの、言いたいことが全て分かるような名演です。中でも、第一楽章のあの「戦争の主題」の凄まじさはこれが一番だと思います。第三楽章では、楽器の音がすべて作曲家の声として聴こえて来ます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/26

    録音の古さを超えて伝わってくる上品さがあり、特にラヴェルの弦楽四重奏曲はこの演奏が一番素晴らしいと思います。何となく、昔ながらの古き良き時代の感じがするというのでなく、本当にいい音がしています。中でも第二楽章は、ピッチカートの極意がここにあるというような逸品です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/26

    演奏が感動的なのは言うまでもありませんが、有名な「ベルリンの第九」がこの音質で甦っているのが素晴らしいと思います。今までに聴いたどの音源よりもザラザラ、パチパチとした雑音が少なく、しかもベルリン・フィルの豊かさが損なわれていません。また、シューベルト「ザ・グレイト」では、迫力だけでない演奏の全貌がようやく見えた気がします。戦時中最後のコンサートとして有名なブラームスの第2番は、フルトヴェングラーの諦観とウィーン・フィルの音色が相まって印象深いものですが、これも他の音源では伝わってこなかった明瞭さがあり、実は迫力のある演奏だったんだなということが分かりました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    トロンボーンやサクソフォン、ユニークな楽器の協奏曲を作曲されている吉松隆さんですが、このマリンバ協奏曲は一番ユニークで、身体がスイングしてしまうような躍動感があります。わけても、第三楽章は楽しくて仕方がないくらい楽しい曲で、日本の作曲家の作品を聴いたことのない人にぜひ聴いてもらいたいと思います。山形のホールの客席でこの演奏を聴いていた人達がうらやましいです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    「オーベルマンの谷」を聴いて、リストの音楽にはこんなにも多くの思索や嘆きがあるのかと驚きました。”巡礼の年”を聴いていい曲だと思ったのは、このCDが初めてでした。どこもかしこも音色が透徹しています。また「夕べの調べ」では、楽譜に書かれたおびただしい音符のすべてが大切にされ、弾き急ぐようなところはありません。曲のタイトル通り、「夕べの調べ」に耽るような深遠さは、ザラフィアンツの真骨頂です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    力強さより繊細さが支配するユニークな「超絶技巧」と思います。どこからも乾いた感じがせず、リストの気持ちそのものが聞こえてくる気がします。「マゼッパ」や「狩り」などは、迫力の弱さがやや物足りないですが、逆に「雪あらし」や「鬼火」、また「前奏曲」や「回想」は最高です。「雪あらし」の、吹雪の中からひとすじの陽光が差した様子や、つむじ風のような伴奏に乗せて聴こえる旋律の静けさ。音(雪)の1粒1粒ははっきりとしているのに、隠してしまう贅沢さ。これこそ超絶技巧だという感動、リストの音楽はこんなに深遠なものなのかという感動があります。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    よく知られている「月光ソナタ」とは全く違う演奏ですが、あらゆるベートーヴェンのCDで最も衝撃を受けた演奏です。初めて聴いた時の発見がいつまでも心の中に残り、甦って来るところが素晴らしいです。第三楽章の、ポツポツした音からいきなりの凄まじいクレッシェンドに触れた時の気分を忘れることはできません。考え抜かれた振幅の広さと凄まじさのある名演です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/23

    「未完成」はベーム晩年の傑作です。ウィーン・フィルの音にはすべて充実感があります。前へ前へと進むのではなく、常に後ろを振り返る様子が伝わってきます。人生に振り返るものがたくさんなければ、このような演奏は生まれないと思います。曲名は「未完成」でも、4年後に他界する、生涯の完成が迫ろうとしている指揮者の哀愁があふれています。
    逆に「新世界より」は若々しく、壮絶な演奏でした。ベートーヴェンやブラームスの交響曲と同じような密度の濃い響きがしていました。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/22

    迫力は控え目でも充実感の高い名演でした。第一楽章で、ヴァイオリンの動きがすべて手に取るように分かるのが印象に残ります。緻密なリハーサルが行われたのだろうと思います。そういったところが演奏の品の良さに結びついています。第二楽章のソロも格調の高い素晴らしい音色でした。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/21

    「伝説の宇和島ライヴ」シリーズでは、4枚目のこのCDにおさめられた「革命のエチュード」が最も印象に残っています。他のすべての演奏とは全く趣きを異にしています。演奏を通してテンポの激変が続出し、豪快なクレッシェンド・大きな左手のアクセント・念を押すような表情に急激な加速、全曲を通して聴きどころが満載です。音色がかなり明るい目で、いかにも革命らしい暗さはありません。革命の他には、シューベルトの即興曲における自由な強弱の付け方がユニークだと思いました。アンコールに演奏された、ハイドシェックの自作自演曲がおさめられているのもいいです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/21

    自分にとって、ホロヴィッツの演奏に興味を持つきっかけになった名盤で、ホロヴィッツを語るうえで必聴の名演奏だと思います。中でも、このCDにおさめられた「革命のエチュード」を初めて聴いた時の衝撃は、何十年たった今でも忘れられないものです。ペダルをほとんど使わない繊細な左手の動きが個性的で、巨大なアクセントはショパンの深い嘆きをそのまま伝えます。同じ練習曲の、「別れの曲」の透明感や「作品10 第4番」の切れ味の鋭さも印象的です。「軍隊ポロネーズ」には、こういう弾き方があったとは!という驚きがあります。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/21

    チャイコフスキーの考えていた通りの、作曲家の理想に最も近いに違いない名演です。過去を振り返って思いどどまる気持ちが演奏に現われています。この味の濃さがなければ、チャイコフスキーの特徴は生かされないと思います。総決算のようなフィナーレでは、自然なテンポの流動が、音楽を一層感動的なものにしています。ほとんど激変のような変化ですら、痛切な音楽の流れの中で、全く作為を感じさせず自然に行われるのです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/21

    横浜みなとみらいホールでこの演奏会を聴いた時はとても感動したので、こうやってCDとして発売されるのは喜びもひとしおです。弦楽器のピアニッシモの何とも言えない透明感は、新日本フィルの演奏会でいつも聴いているのと同じでした。「タンホイザー」では、ごく自然に味の濃さがホールを埋め尽す様子が、ワーグナーの楽譜が現代にそのまま甦ったと思うほどの演奏でした。「ジークフリートのラインへの旅」では、ホルンやピッコロの名人芸が印象に残りました。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:21件中1件から15件まで表示