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meji さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/18

    このBOXの白眉は「展覧会の絵」だ。オリジナルスコアの改変が随所に認められるが、これがホロヴィッツのように悪趣味でないうえ、どれもが見事にツボに嵌っている。小人の後半の左手の半音階パッセージや、カタコンブ後半の右手のトレモロ、終曲のコーダの処理など惚れ惚れする上手さだ!それに何と言ってもワイセンベルクならではのモノトーン調で、硬質かつ強靭なタッチがこの曲に見事にマッチしている。単発盤は廃盤状態が続くが、BOXでも十分安いのでもとはとれる。なおLPではB面に入っていた「クープランの墓」が収録されていないのが残念だ。なお、有名なブラームスの第一コンチェルトは2012年の最新リマスターになっており、手元の岡崎リマスター国内盤と比べてずいぶん音がほぐれ、歪っぽさも解消しスッキリとしたサウンドに生まれ変わっているのも嬉しい。これも第4弾でSACD化されるかも・・・。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/15

    この録音の特徴は何と言っても当時のピアノ録音の常識を覆した圧倒的な低域のダイナミクス、弦の振動が見えるような生々しく、ハンマーアクションのノイズまで聴き取れる超リアルな高解像度、真珠のような高貴でマットな輝きを放つ高域のトーン、実大のコンサートグランドの大きさを伝える絶妙な距離感とナチュラルなホールレゾナンスである。エンジニアは新鋭のコリン・ムーアフットだが、このリスト録音に先だって同会場で収録されたベートーヴェンソナタがK・ウィルキンソンによるものであることを考え合わせると、この文字通りの超絶録音はムーアフットが師匠ウィルキンソンの教えに忠実に従ってマイクをセッティングした成果であることは明らかだ。もちろん現代においてもこれを凌駕する録音は未だ一枚も無いといっても過言ではない。そしてアシュケナージの演奏がまたテクニック、表現力共に素晴らしく、間違いなく彼のベストフォームを示している。驚異的な指の廻り、香り立つような美音、圧倒的なダイナミックレンジ、濁りのないペダリングに加え、不自然なアクセル、ブレーキとは無縁の堂々たるインテンポはまさに巨匠的であり、この曲集のスコアイメージを正確に聴き手に伝える唯一の演奏である。惜しむらくは全集でないこととリマスタリングがいまいちであることだ。抜粋版とはいえ、せめてマゼッパと雪かきだけでもいいから録音して欲しかったし、これほどの名盤が過去に96-24でリマスタリングされていないことは大いに疑問が残る。ユニバーサルにはSACD-SHMでの再発を強く望むものである。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/06

    ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、第九、幻想交響曲らとともにクラナートセンターにおける数少ないセッションにおいて円熟期のK・ウィルキンソンによって録音された貴重な1枚である。これも他のアルバムと同様、実に素晴らしい出来で、「夜の歌」の全ディスク中、J・ダンカーリーがコンセルトヘボウで収録したシャイー盤と共に王座を分かち合う圧倒的な優秀録音である。冒頭の低弦のさざなみの後ろで不気味に存在感を主張するバスドラムの水銀のように鈍く重い響きや、続くテナーホルンの明るくて軽いが深い独特の音色がフレンチホルンともテューバとも異なることを、これほど明確に捉えた録音はざらにはお目にかかれない。サウンドステージの広がりや奥行きは原寸大でスピーカの後方に広がるが、どんなにオーケストレーションが混みあっても、どんなに音量が膨れ上がっても、混濁や歪みは一切無く、リスニングポイントからホールの後壁が見えるような見通しの良さはウィルキンソン録音の真骨頂だ。ソロ楽器の定位と立体感の両立もこれ以上は望めない高みに達している。時々強奏部で堅さを感じさせるがこれはCDフォーマットの限界かもしれず、いつの日かSACD化で改善されるのを待つしかなさそうだ。全盛期のショルティ&CSOの演奏は、スコアに書かれた音符やダイナミクスを機械的な正確さで再現したもので、時に暴力的に聴こえる場面もあるが、これだけの技術と力を示されると、こちらとしても何も言えなくなってしまう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/06

    真黒な反射面を見たときは、アルミ蒸着工程を忘れた不良品と思い込んでしまったが、トレイに乗せると無事に音が出たのでひと安心(笑)。ジャッドの指揮は正統派の王道路線で、新鮮味には欠けるが、却って音楽にのみじっくりと浸ることができる。録音はP・マッグラスによるシンプルなワンポイントセッティングで、作為性を何も感じさせないナチュラルなサウンドと音場が好ましいが、いかんせん終楽章クライマックスにおけるピーク音量を0dbに設定したノンリミッターカッティングのため、CDの音量レベルは異常に低く、全曲に渡って音は痩せ気味で特にppp部はノイズっぽいのが残念だ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/25

    78年の我が祖国はN響の管の弱体さが悲しいくらいモロに露呈している。
    糞詰まりトランペットコンビの津堅、祖堅は絶不調で、ヴィシェフラッド、モルダウ、シャールカといいかげんなリズムと音程が目立ち、他の楽器を制してひたすら目立つ節制無い音量も著しくバランスが悪い。ホルンでは千葉馨同様b管シングルにこだわった安原が主席を吹いているが、薄氷を踏むような不安定な音程と弱い音量はいかにも力不足だ。お馴染み音割れまくりトロンボーントリオの伊藤、三輪、牧野は相変わらずの下手くそで、シャールカ終結部のユニゾンの音の汚さには思わず吹き出してしまう。楽音よりもブレスノイズが目立つモルダウ冒頭の小出のフルートもいつもながらだ。ノイマンの解釈はテンポもダイナミクスも同時期のチョコフィル録音と瓜二つであるが、オケの技量の差は月とスッポンほどの大きな開きがある。しかしN響のこの演奏、整い過ぎているチェコフィル盤よりも、ノイマンの曲に対する熱い心がヒシヒシと伝わってくるからなんとも不思議だ。個人的に本ライブのエアチェックでこの曲に親しんだこともあろうが私にとって永遠に愛すべき名演である。90年のスラブ舞曲も良い演奏だがオケが上手くなっておりスリリングさに欠ける(笑)のが玉にキズだ。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/19

    国内盤クラシックサウンドを所有している人の中には「レジェンズやオリジナルスも同じ音源だろうから、買い変える必要はない」と思っておられる人が多いと思うし、かくいう私のその一人であった。しかし今言えることは「国内盤クラシックサウンドに価値はない」ことである。まずマスターテープの世代からして異なる。クラシックサウンドは、音が後ろに引っ込んでおり、音に精彩が無く、ディテールは潰れているし、強奏部では明らかに音が歪んでいる。おそらくは、昔LP用に作成した孫世代のマスターテープからの焼き直しだと考えられる。これを称して一部に「LPの音に近く好ましい」と支持する人もいるようだが、そのような意見には耳を向けないことだ。リマスターCDに必要なことは「いかにオリジナルマスターに近いか」である。ちなみにオリジナルス(レジェンズも同じ)では音の奥行き、広がり、ディテール情報ともに大きく改善し、クラシックサウンドでみられた強奏部の歪みも無い。聴き手は、今は無きゾフィエンザールの広大な空間に、全盛期のショルティ&シカゴ響がその超絶的なパワーを注いで鳴り響いたゴージャスな音響を、これも円熟期のK・ウィルキンソンが世界最高の録音技術をもって
    ホールの空間ごと切り取ったスペクタクルサウンドにただ唖然とすることしか許されない。こうなるとオリジナルスの在庫があるうちに他のディスクも買い替えを進めなければ…。というよりも一日も早いSACD化を強く望む。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/19

    今回のSACDはかつての大英帝国の栄光への威信をかけて、青息吐息のEMIが渾身の力をふりしぼってのリマスターとなったが、出来栄えは想像をはるかに超えた素晴らしさだ。前回のartでは暗騒音を除去しすぎたため著しく臨場感に欠けたうえ、ヒスノイズの除去に伴い失われた高域の精彩をイコライジングで補正したため、化粧美人的な作為的なサウンドであったが、今回のSACDではオリジナルマスターに最大限の敬意を払っての、忠実かつ丁寧な仕事ぶりが感じられ、SACDが生来有する圧倒的な情報量に支えられ、EMIアナログ録音の黄金期の豊潤かつ芳醇なサウンドが半世紀を経て蘇っている様は感動的ですらある。なかでも本ディスクは従来art盤との向上が特に著しい。本録音はセッションでは必ずしも音響条件の良くないムジークフェラインでの収録だが、あの狭いステージに展開されるオケの中でも楽器の距離感が感じられるし、ウィンナホルンやウィンナオーボエの音色は他のオケと間違えようもない。またこれまでのディスクでは聴き取れなかったディテールが随所にあり、手練手管の限りを尽くすシューリヒトの指揮の全容が今回初めて明らかになった。本ディスクはマストバイだ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/14

    従来CDと比較すると、低域と高域方向へのFレンジが大幅に拡大しており、
    音色も粒立ちもアップライトピアノがコンサートグランドに変化したかのように改善著しく音場も一段と前に出て、マスターテープの世代が本物のオリジナルにまで遡ることができたことを実感させる。ようやく天下のEMIも本領発揮というところであろうか・・・。このサウンドであればモノラル録音である引け目を全く感じさせない。肝心の演奏だが、音符やダイナミクスの改変や追加に加え、麻薬のように魅惑的なルバートや、病的なまでにロマンティックなテヌートやレガートは、フランソワの絶好頂を示しており、録音後50年を経た今なお本曲の頂点の一角に位置する名演である。フランソワの名演が刷り込まれた私の耳にはポリーニなど音大の卒業試験にしか聴こえない。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/26

    2番はオケの技術さえ良ければ全ディスク中最高の演奏だ。ゆったりとしたテンポは田園的であり、金管の強奏や強いアクセントとティンパニの強打が凛とした緊張感を与える。とにかくテンポと間のとり方が絶妙で、演奏の呼吸が実に自然である。しかしNHKホールの音響は相変わらず最悪で、楽器の距離感は皆無であり、解像度が悪く異常に盛り上がった中低域は著しくバランスを壊し、ブルックナーに必須な豊かななホールレゾナンスは望むべくも無い。それに対し、文化会館での4番の方が音響バランスは良いが、録音が悪い。ドロップアウトが多く、Dレンジの狭い録音が致命的だし、マイクの位置も悪く、距離感や広がりがほとんど感じられない。N響の演奏はなにかと興味深い。ホルンの千葉馨は4番では壮年期の充実したテクニックを聴かせるが、2番ではさすがに技術の衰えを隠し切れない。トランペットの北村源三は、4番、2番共に下手くそで節制を欠くが、これも壮年期の4番の方が伸び伸びとした音を聴かせる。トロンボーンの弱体さは4番も2番も変わらず。4番のティンパニ奏者(誰かは不明)は節度があるが、2番の百瀬は力まかせで汚い。弦と木管は10年で明らかな進歩を遂げている。全体としては70年から80年までの10年のN響は必ずしも技術的な進歩を遂げているわけではないことが実に面白い。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/22

    本SACDも第7同様XRCDを遥かに凌駕する圧倒的なサウンドに生まれ変わった。第7より3年半後の本録音ではスプラフォンにおいてもマルチマイク化が進んだせいかよりメンインマイクはオン気味で、各楽器のディテールやパワーも強化されており、サウンドステージは若干の不自然さも感じさせるが、第5には却って好ましい結果をもたらしている。ブラインドで聴かされたらデッカのG・パリーによる録音と間違えるに値する資質を有する優秀録音である。マタチッチの第5は生真面目な聴き手にとっての評判はいまいちであるが、かかるマスタテープクオリティで改めて聴き込むと、過激ともいえるメリハリある解釈こそこの曲に相応しいと思えてくるから不思議だ。特に第1楽章コーダの猛烈なスピードとクレッシェンドも、フィナーレのトライアングルとシンバルの追加やティンパニの改変も、騒がしさが解消され、まるでオリジナルスコアにそう書かれていたかのような必然性をもってダイナミックに響く。本ディスクはマストバイだ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/22

    本盤は何種類ものリマスター盤があったが、個人的にはXRCDをもって決定盤と決め込んでいた。しかし本SACDはこれを遥かに凌駕する恐るべきサウンドに生まれ変わっている。特に低弦やティンパニ、金官群における深々とした低域の伸びは素晴らしく、その量感の違いたるや比較にならない程であるし、ピーク感から開放された、柔らかく、輝かしく、ストレスなく伸びていく高域方向の改善も著しい。さらにミクロダイナミクスの再現性向上により、これまで気付き得なかったディテールがくっきりと浮かび上がるし、サウンドステージの広がりも奥行きも桁違いで、冒頭の弦のトレモロではホールの暗騒音に加え、プラハの春の冴え冴えとした空気までしっかりと感じ取ることができる。それにしても67年当時のアナログマスターにこれほど圧倒的な情報量を収めたスプラフォンの技術の高さには感動すら覚える。この情報量はCDフォーマットに収めきれるものではけっしてなく、このSACDこそマタチッチのブル7の真の決定盤であると断言できる。ユニバーサルのSACD-SHMと比較してデジパックパッケージも高級感があるし、平林氏の録音評も具体的で的を得た好ましいものであるが、肝心な音源やマスタリングエンジニアに係る情報が無いのが唯一残念だ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/04

    「我が祖国」SACD-SHMの再レビューを投稿しようとしたが、システムが受け付けないのでこの場を借りて…。筆者はオリジナルスCDの音質を酷評した者であるが、SACD-SHMのサウンドは別物というほど改善されており、DG録音とは思えない自然なサウンドステージの再現性と、低域方向へのFレンジの伸びには目を見張るものがある。ディテールのミクロダイナミクス再現性も信じ難いほど向上し、その結果本ディスクをもってクーベリックの「我が祖国」の決定盤と推すことになんの躊躇も感じない。一方のドヴォルザークではDGお馴染みの低域成分のカットが致命的であり、さすがにオリジナルスCDより改善されてはいるが「我が祖国」ほどの感激は得られない。ちなみにヘルマンスが収録した第8番より、ヴィルトハーゲンが収録した新世界のサウンドステージの方がナチュラルであるのは、ヴィルトハーゲンがDGのエンジニアの中でも音場重視派で、使用するマイクの数も6〜12本と少ないためである。「我が祖国」のトーンマイスターはヴィルトハーゲンであるが、オリジナルスCDのサウンドが酷かったのは、マルチトラックのマスターテープからのリミキシング時にマスタリングエンジニアがバランスを取り損ねたことが原因だと思われる。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/24

    本ディスクの魅力は何と言ってもケネス・ウィルキンソンによる録音の素晴らしさである。本拠地キングスウェイホールでの収録で、ホールレゾナンスはやや少なめながら、オケ全体を俯瞰した広大なパースペクティブと、ホールの空間隅々にまでX線を照射したかのような解像感は御大ウィルキンソンの真骨頂である。第一楽章終結のティンパニのトレモロの凄みは鳥肌が立つようだし、第2楽章中間部後半で弦合奏の後ろで点滅する木管の動きが手にとるようる分かるのは新鮮な感動すら覚える。終結のオルガンの音量も適度で唐突な違和感を感じさせない。しかしアナログテープでこの曲の広大なダイナミックレンジを収められるはずが無く、録音中のフェーダー操作で乗り切っていたはずであるが、音量のピークは抑えても、楽器のエネルギー感を一切削ぐことなくテープに納める技術は、魔術的であり、神様ウィルキンソンのみが可能な神業といえよう。アシュケナージの指揮は常識的であるがこの優秀録音に助けられ曲の持つ魅力を最大限引き出している。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/15

    CD初出ながら、物凄い録音があったものだ。本ディスクの白眉はバルトークのPC3!エンジニアは御大K・ウィルキンソンでアシスタントはJ・ダンカーリーという夢のようなコンビである。切れば血が出るようなサウンドとはまさにこのディスクを評するためにあるのではないかと思わせるミラクルサウンドだ。オケとピアノのバランス、力感、パワー、解像度、Fレンジ、Dレンジ、SN、距離感、広がり、奥行き、レゾナンス、パルパビリティが高次元で結晶した超絶的なサウンドである。CDのリマスタリングも素晴らしくSACDにも引けをとらない。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/14

    リファレンスの総帥キース・ジョンソンが英国に乗りこんで収録した意欲作であり、J・ダンカーリーが収録した歴史的な優秀録音として有名なアーノルド自作自演の「イギリス舞曲」「スコットランド舞曲」(英リリタ)を彷彿とさせる優秀録音である。ブックレットにはセッション風景が掲載されているが(楽器編成が異なるので別の演奏だと思われる)、中央のメインマイクの位置こそ異なるものの、左右両端に高くセッティングされたアウトリッガスマイクや、最小限のピックアップマイク配置、また客席を畳んでオケをステージ手前に張り出すなど、ジョンソンが黄金期のデッカスタイルを相当意識していることが分かり興味深い。低域成分の豊かなホールレゾナンスを伴って左右奥行き共に原寸大のオケがリスニングルームに再現される様は
    まさにデッカ的であり、彼の米国録音ではけっして聴かれない魅力といえる。ただし収録に際しリミッターを用いていないため、全体的なCDの音量レベルが低く、弱音部で音が痩せ気味になるのが唯一残念である。音楽はアーノルドらしい親しみやすい旋律と、カラフルなオーケストレーションで聴き手を飽きさせない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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