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masato さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/27

     先にレビューされておられる方と同じく,私もこの演奏を夥しいカラヤンの演奏の中のベストと考えています。そして,私にとってのマーラーの交響曲第9番のベストでもあります。のみならず,もしかしたら耳にしたことのあるクラシックアルバムの中でベストかもしれない…(これは少し悩んでしまうところですが…)。
     バーンスタインの演奏も大好きですし,ワルター,クレンペラー,バルビローリ,ジュリーニ,ヴァント…多くの名演奏にも親しんできました。新しい世代の,シャイー,ティルソン・トーマス,ジンマン…本当にきりがないくらい。その名演奏たちになく,カラヤン盤から感じられるものは…“研ぎ澄まされた鋭利さ”…と言えばいいでしょうか…。鋭利な演奏は他にもありますが,このカラヤン盤は“冷たさ”を伴うものです。“玲瓏”という言葉が一番いいのでしょうか…。指揮者の研ぎ澄まされた解釈の下,研ぎ澄まされたオケが,これ以上研ぎ澄ますことが無理のような作品を演奏する…終始,金属的な下手な触れ方をすれば手を切ってしまうような鋭さ。が,それは決して単なるメタリックな感触とは違います。単なる金属ではなく,熱く熱し,精魂込めて叩き込んだ名刀の感じです。研ぎ澄まされた“鋭利”を見事形にした,正に“菊一文字則宗”の演奏版の風情。
     この後,カラヤンの作り出す音楽たちは“黄昏”ていく(衰え,弛緩とは思いたくない)。これだけ終始緊張感に貫かれた,恐ろしく研ぎ澄まされた,鋭利な演奏を残した。後は,素晴らしい思い出を懐古しながら,ゆっくりと黄昏ていくしかないだろう…(その黄昏色に染まった演奏たちも,みな一つひとつが輝いている)。その分岐点となった,カラヤンにとっても重要な,大切な記録であったのではないかと思う。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/27

     強力な打鍵から繰り出される音の迫力たるや凄まじいものがある。この強さはどこから生み出されるのだろう…? 怒り…? 作品自体には愛着をもっているのだろうが,だからこそなのか,何かに向う“怒り”を鍵盤にぶつけてしまっている…そう思わせてしまうほど,圧倒的な迫力を持った打鍵だ。『マゼッパ』や『ラコッツィ行進曲』など,これほど確信に満ちた強い演奏は後にも先にも存在しないだろう。その強さのおかげで,叙情的で繊細な曲の美しさも引き立ち,全体がとんでもなく魅力的になる。「これらを演奏するために生まれてきたピアニスト」…なのではないだろうか…シフラは。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/24

    1990年代はメカニカル度満載のドラティ&デトロイト響に夢中でした.クリアこの上ない突き刺さってくるような音に,ぞっこんでした.そこにブーレーズの新盤が現われ,メカニカル度も十分でありながら,人肌の温もりを感じさせてくれるという完璧なバランスを提示してくれました.その後,徐々にメカニカル度が薄れていく名演奏たちに出会っていきます.ただ,それは言葉通りに「メカニカル度が薄れて」いったわけじゃなく,演奏する側も聴く側もこの作品にこなれていった結果,そのように聴こえてくるのでは,と思っているところです.サロネンの新盤やティルソン・トーマスのものなど,恐ろしいほどの完成度…! そのくせ,ちゃんと「人間の作った音楽」「人間が作り出している音」が聴こえてくる.そして,このチョン・ミュンフン盤.私が気に入っている演奏の中では最も温もり度の高い演奏.冒頭のソロからして,柔軟で豊かで,そして温かい.奏している演奏家の姿までもが浮かんでくるような聴こえ方.前衛的(かつては)で,メカニカルな作品ではあっても,やはり生身の“人間”が作り,演奏する音楽…。また一つ,好きな『春の祭典』が増えた。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/23

     あまりに個性的で衝撃を受けた演奏(古楽器勢は除く)…グールドのゴルトベルク変奏曲,アファナシエフの録音の数々,チェリビダッケの特にブルックナー…色々ありますが,そんな中,衝撃度で抜きん出ているのがクレンパラーのマーラーの7番。かなりの衝撃は受けても,何度か聴いていくうちに慣れていき(アファナシエフ),納得させられ(チェリビダッケ),中には欠かせぬ愛聴盤となる(グールド)ものもありますが,このクレンペラーの7番だけは何度聴いても“衝撃”のまま。ところが,“嫌悪感”にならず,新鮮な“衝撃”のままでいるあたり,流石にクレンペラー。改めて大きな指揮者だったんだなぁ…と実感。いつか慣れるときがくるのだろうか…。でも,何度聴いても刺激的であるということ,愛聴盤となること以上に凄いことなのかもしれない。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/20

    「楽譜の正確な解釈と陰影豊かで格調高い演奏によるドビュッシー。あくまで作品を知的に読みとり、余情を挟むことなく、絶妙にコントロールされた表現に徹しているものの、その内容は決して無味乾燥にはなっていない」と書いてあります。正鵠を射ているとは正にこのこと。特に“陰影豊かで格調高い”や“余情を挟むことなく,絶妙にコントロールされた表現”といったあたりは「よくぞ私が感じたことを見事に表現してくれた!」と快哉。
     アラウのファイナルセッションズ(まるで名優大滝秀治氏の語りを聞いているかのような)の含蓄深い『ベルガマスク組曲』に親しんできた私の耳には,ギーゼギングのこの熱い演奏が,ものすごく新鮮に聴こえる。そして〈月の光〉を正に月の光のように際立たせてくれる。〈亜麻色の髪の乙女〉など,通俗名曲のイメージを覆してやるぞ!の意気込みが強く感じられるし,〈沈める寺〉の何たる迫力…!
     いやぁ…それにしても国内盤を買わなくてよかった…。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/20

     クレンペラーの作り出す音楽を聴いていつも感じること。作品を音の集合体として耳に届けてくれるのではなく,一つ一つの音の積み重ねとして届けてくれる。“積分”した計算結果を見せてくれるのではなく,先ずは“微分”をして,それを積み重ねる(“積分”)課程までも見せてくれる。その結果,従来埋もれがちなフレーズや楽器も驚くほど新鮮に耳に届き,録音年代など関係なく作品の細部までも見渡せることとなる。このような見せ方,聴こえ方は勿論このモーツァルトでも作品を見事に魅力的にしてくれている。とりわけ美しく浮き立つ木管群は「なぜモーツァルトがここにこの楽器でこの音を入れたのか」までも伝えてくれているかのよう。そしてジュピターの終楽章のなんという“聴こえやすさ”!この演奏ほど,この人間の作り出した最も偉大な音楽の一つを明晰に普請してくれたものはない。
     国内盤は\3,000×3で\9,000…それが\1,947…。本当に国内盤を買わなくてよかった…。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/19

    素晴らしい,とてつもない演奏…。なのに何故かしっくりこなかった…。
    人間って,幸せな時ほど悲劇をより理解し,不幸な時ほど幸福感を欲するらしい。80年代は幸福な時だった。冷戦も終わっていたし,NYにはまだツインタワーが立っていた。東北地方の壊滅的な被害など夢にも出てきていなかったし,原子力発電に対してほとんどの人は怯えてもいなかった。経済も順調で,戦後最大の好景気…。そんな幸福な時代,バーンスタインのマーラーは光り輝いていた。幸福感に浮かれている私に悶え苦しむ人間の様を体感させてくれた。その時にこの演奏を聴いていたら,恐らく打ちのめされていただろうな…。そして今…米ソ冷戦ほどではないにしても中国の台頭で何やら不穏…,朝鮮半島の北も…,ツインタワーはテロに倒れ,3.11以降,失われた命やその後の苦労に涙する日々が続き,大自然や放射能に怯える毎日…経済もとてもとても明るいとは言えず…。そんな暗い時代,私の精神がバーンスタインのマーラーを求めてはいなかったのか…。
    素晴らしく,とてつもない演奏であることは間違いない!これほど感動的なマーラーを伝えてくれる指揮者はバーンスタイン以外にはいない。ただただ,この驚異的な演奏に打ちのめされるような幸福な時代がまた訪れてくれるように…。

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     2012/04/05

     多くの方が書かれている通り,まずその美しい響きにウットリです。何て深く,魅力的な音を出すオケなんでしょう…。そして,それが仄暗いシューマンを見事に演出しています。シューマンは仄暗ければそれでよしというわけではありませんが,仄暗いシューマンもすごく魅力的です。
     サヴァリッシュ(一押し)の跳ねるようなリズム感,バーンスタインの前進性,カラヤンの美しさ,クレンペラーの構成力,クーベリックの温かさ…素晴らしい全集は沢山ありますが,“美しく響く仄暗いシューマン”としてずっと手元に置いておきたいセットです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/05

     この大作を一部の隙もなく見事に演じきっているインバル&フランス国立放送フィル、フランス放送合唱団に拍手喝采です。おまけにライブですから。
     それにしてもインバルという人は大作の処理が見事。かのマーラーをあれほど聴きやすく聴かせてくれた人ですから当然といえば当然ですが。大作の膨大なスコアをまず俯瞰し,それを微分していく…そんな感じで作っていくのでしょうか,ほんと聴きやすく伝えてくれています。
     初めて聴くこの作品も,「繰り返し聴いて感動したい」と思うに足る名作だと思います。次に出会う機会があれば,冒頭の打撃音はもっともっと重々しく,もっともっと強く,と望みたいのですが,その冒頭から,エンディングまで,あっという間。名曲・名作,既存のものでも私が知らないものは沢山あるんだろうし,これからもどんどん生まれてくるものなんですね…。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/05

     Pianistさんのレビューは完璧です。完全に同意です。
     録音状況にもよるのでしょうが,大味な解釈,大味な演奏,と感じます。でも,それが欠点に感じられず,文字通り“大きな”解釈,“大きな”演奏と感じられます。
     Pianistさんにあれだけ書かれてしまっては,もはや付け足すことなど何もありません。見事なレビュー!

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/03

     カラヤン&ベルリン・フィルとロストロポーヴィチ…私にとっては針を落とす前から「素晴らしい演奏であること」が約束されたものだった(リヒテルとのチャイコフスキーも)。初めて聴いた時から常に同曲のNo.1であり続けている。今後もその座を,絶対と言ってもいい,他に譲ることはない。スケールが大きく豪快なピアティゴルスキー(バックのミュンシュも豪快)もいいし,しなやかなフルニエ,渋いシュタルケル,勿論デュ・プレだって,マイスキーだって…その後沢山の素晴らしい演奏に出会ってきましたが,No.1の位置は微動だにしなかった。思い出しうる“褒め言葉”は全て当てはまり,否定的な言葉は1つとして見つからない…。何だかレビューとは呼べないような内容になってしまっていますが,とにかく一目惚れして以来,ずっとこの演奏に“ぞっこん”なのです。
     ちなみに,フルニエは明らかになっているだけでも十回レコーディングしています。ロストロポーヴィチよりも多いのではないでしょうか。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/02

     あまりに個性的で衝撃を受けた演奏(古楽器勢は除く)…グールドのゴルトベルク変奏曲,アファナシエフの録音の数々,チェリビダッケの特にブルックナー…色々ありますが,そんな中,衝撃度で抜きん出ているのがクレンパラーのマーラーの7番。かなりの衝撃は受けても,何度か聴いていくうちに慣れていき(アファナシエフ),納得させられ(チェリビダッケ),中には欠かせぬ愛聴盤となる(グールド)ものもありますが,このクレンペラーの7番だけは何度聴いても“衝撃”のまま。ところが,“嫌悪感”にならず,新鮮な“衝撃”のままでいるあたり,流石にクレンペラー。改めて大きな指揮者だったんだなぁ…と実感。
     2番の威風堂々感,9番の見事な構成力,いずれも素晴らしいですが,やはり何といっても白眉は4番と大地の歌。4番は冒頭の鈴の音からエンディングまで夢と現実の狭間・夢うつつの状態を体感させてくれるし,大地の歌はクレンペラーの構成力,楽器の出し入れ,ヴンダーリヒの若々しさ,ルートヴィヒの深さ…もうこれ以上何も望むもののないほどの申し分なさ。4番,大地の歌は,私にとって至高・至宝。
     7番…いつか慣れるときがくるのだろうか…。でも,何度聴いても刺激的であるということ,愛聴盤となること以上に凄いことなのかもしれない。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2012/03/30

     第3番の第1稿に感銘を受けた後の視聴です。やはり響きは素晴らしい…! ハイティンクの5番のライブの響きの素晴らしさ,そしてこのコンビの第3番の響きの素晴らしさに感動したばかりなのですが,この6番もそれらに負けず劣らずのもの。やはりブルックナーは美しく“響いて”いなければ…! その点から言えば,ほんと完璧といっていい演奏ではないでしょうか。
     ただ…何と言えばいいのか…優し過ぎる…?大らか過ぎる…?幸せすぎる…?。私の6番のベストはヴァント&ミュンヘン・フィルなのですが,彼らの演奏は,優しく・大らかで・幸せな音の連続の中にも,フッと鬼気迫るものが顔を出す時がある。厳しい表情でいることの多いヴァントの表情が,その時,一段と厳しくなる…こんな風に想像してしまうような瞬間がある。遠目に見るとただただ美しい大自然も,少し目を凝らすと,肉食動物・草食動物の食うか食われるかの厳しい現実が現れる…そんなものもヴァントらの演奏は感じさせてくれる。
     この演奏も★5つは付けなければなりません。★を4つにしなければならない理由など見当たらないような素晴らしい演奏。ただ,やはりヴァントらの方に惹かれてしまう…。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/30

     初めて第1稿を体験したときは「なんだ…このつぎはぎ音楽は…」でした。次々と“唐突”が現れ,鑑賞に身が入らなかった記憶があります。その後しばらく第1稿から遠ざかり,流麗・華麗なカラヤン,豪快なザンデルリング,どっしりヴァント,温かいクナッパーツブッシュ…と親しんできました。
     そして,久しぶりに恐る恐る第1稿を聴き始めました…。“つぎはぎ”と感じたのは変わりません。が,そのつなぎ目の何てなめらかなこと!よって,“唐突”感は皆無。全てがなめらかにつながっている。ここに聴くパウゼは決して休みじゃない。音楽そのものだ。音の止んだ状態の音楽だ。そして,そのパウゼの後に鳴り響く音の雄大なこと! 豊かなホールトーンに包まれた極上の美音が鳴り渡る。
     これで私の第1稿に対する偏見は消えた。というより,ザンデルリングやクナッパーツブッシュらと同等にさえ聴こえてきた…。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/29

     ハスキル&マルケヴィチのSACDのレビューに次のように書きました。「ハスキル,カーゾン,カサドシュ…本当に素晴らしいモーツァルトを残してくれた…。後の世代にも確かに名演はある。グルダは大好きだし,ブレンデル,シフ,ピリス,アルゲリッチ(ポリーニも入れていいかな…)らの演奏も凄くいい…。だけど,やはり何か大切なものがハスキル,カーゾン,カサドシュらに比べ足りないような気がしてならない…。何だろう…。「リスナーに受けるような演奏をしなければ…」という意識か…。「レコーディング=商品化」だから仕方のないことなんだろうけれど…。
     ハスキル,カーゾン,カサドシュは,自分が譜面から読み取った音楽を,完全に自分の方法で,淡々と,朴訥に,弾いている。「受けるように弾かねば…」とか「美しく弾かねば…」など微塵も感じられない。そして,そういう姿勢から紡ぎ出される音達の何と魅力的なことか…! モーツァルトに欠かせない“天然の純粋さ”“天然な無垢”を見事にこちらに届けてくれる。

     飾り気のない無垢…モーツァルトを最も魅力的に見せるために必要な要素は,突き詰めていくとこの“飾り気のない無垢”になるのではないでしょうか。それを最も感じさせてくれるのが上記3人であり,中でもこのカーゾンは他の2名より少し抜きんでているようにさえ感じます。特に27番(特に第2楽章!)。これ以上の27番は私には想像できない。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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