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風呂敷 さんのレビュー一覧 

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     2018/06/22

    ベルリオーズは「夏の夜」全曲を耳にすることなくこの世を去ったそうです。このクレスパンの演奏を聞き、小生は作曲家に心から「おめでとう」と言いたくなりました。「あなたの作品はこんなに素晴らしく演奏され、録音され、それが聞き継がれていきますよ」と。クレスパンは、大劇場のステージから客席の隅々まで圧倒的な声を届けることができたそうですが、ここに聞くのはサロン・コンサートのような親密さです。客と視線を交わし、その感動の表情に満足しながら、香水とお酒の香りが仄かに交じり合うフロアをなまめかしい声で満たしていく。小編成のオーケストラもおしゃれなことこの上なく、アンセルメの指揮はさすがの構成力です。こんな粋な演奏で聴く「夏の夜」は実に妖しい。誰よりも作曲家に聞いてほしかった。

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     2018/06/20

    この幻想はブーレーズの旧録音。LPで若い頃に繰り返し聞いたが、溝が傷んでしまったのと、後にフランスのオーケストラの往年の響きに魅かれたこともあってご無沙汰してしまっていた。このCDで久しぶりに聞いたが、異様かつ説得力のある響きとテンポで聞き手を追い詰める第4,5楽章はもちろん、全体に当時の「怒りのブーレーズ」にしか成しえない音楽が満ち満ちている。なんという新しさ!この交響曲がベートーヴェンの死後数年で書かれたことに改めて驚嘆する。レリオは必ずしも成功作とは言えない作品だと思うが、「漁師の歌」「歓びの歌」などには心を激しく揺さぶられる。この作曲家の孤独感、負のオーラに共感すると、すぐの社会復帰は難しい。ブーレーズ版のミッチンソン(Ten)はやや硬く、マルティノン版の二人のテノールには遠く及ばない。が、明らかに場違いな歌唱を繰り広げるディヴィス版のホセ・カレラスに比べれば数段優れている。リマスターにより音の定位がLPとは異なるが、飽和気味のLP(カッティングのレベルが非常に高い)の音より好ましいところもあり、リマスターはそれなりに成功していると思う。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/10/03

    皆様の素晴らしい批評に付け加えることがあるとすれば、スカラ座の弦楽セクションの美しさでしょうか。この曲で作曲者は弦楽器をオーケストラの中心に据えています。この演奏では、スカラ座の弦楽セクションの味が格別です。CDの音も素晴らしいですが、LPで聞く深い響きは一層魅力的です。ただ、LPはゴーストが結構聞かれます。この静かなたたずまいのオペラを最高に楽しむことができるのはSACDでしょうか。発売を待っております。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/10/03

    これまで何度も聞いたはずのこの演奏ですが、初めて聞くような新鮮な音に驚きました。SACDでは、LPで気になった大太鼓のひずみも気になりませんし、CDで平板に聞こえたオーケストラが見事な距離感を伴って定位します。ブーレーズには「冷徹」「精緻」などという言葉が冠せられますが、アナログ時代の演奏は壮絶です。オーケストラが鳴りきっていて、他の演奏では味わえない戦慄の響きが聞かれます。第1部の終結部はぐんぐんテンポを上げていく演奏もありますが、縦の線合わなくなり音がくすんでしまったり、響きが高鳴らなくなったりでは演出倒れ、名人芸とは言えません。このようにすべての楽器が鳴り渡ると、この曲は身の毛がよだちます。そういうすごさがSACDで際立っています。個人的には、LPを良い装置で聞いた時が一番鳥肌が立ちますが、まだ余裕を残しているかのようなSACDの音にも強く惹かれます。小生はDGの新録音よりこちらが好きです。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/09/26

    Del Monacoの歌唱を「素人」「出鱈目」と評する方々がいらっしゃるが、小生の知人で音楽家としてDel Monacoと一緒に仕事をした方、直弟子だった方お二人が共通して語ったのは、「ビロードのような柔らかい声」だった。超一流の音、声というのはマイクには入りきらないのだろう。だが小生は、理屈抜きでDel Monacoの声に、歌に感動する。彼のカヴァラドッシに、アンドレア・シェニエに感涙する。歌唱がどうとか考える前に心が動いてしまう。それでよいと思う。このオテロも然り。だが、イタリアオペラとしての生粋の姿はエレーデ盤かもしれない。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/22

    よくある「統率する指揮者、献身的に応えるオーケストラ」という図式は、あまりにも単純過ぎないでしょうか?私の大恩人はウィーンフィルの重鎮でした。ベームの晩年について先生曰く、「ベームの指揮のとおりに弾いたらよい演奏にならない。音楽が流れないから。そんな演奏をしてジャーナリストにたたかれるのは必ず我々だ。指揮者じゃない。だから我々は、指揮を見ているふりをしながら何でも自分たちでやる。すべきことは全部分かっている。我々は指揮者がいなくたってぜんぜん困らない。だが、そうして良い演奏になったとき称えられるのはベームだ。我々ではない。それなのにベームはリハーサルでフォルテだピアノだ、4分音符だ8分音符だなどとうるさい!本番になれば我々は完璧にやるさ。我々はウィーンフィルなんだぞ(怒)」先生の指揮者品評会では、ほめていると思って聞いていると、面白い逸話を持ち出しチクリと落とす。涙が出るほど笑わせていただきました。先生のような楽員ばかりではなかったろうけれど、このすばらしい日本公演でも指揮者とオーケストラの関係はもっと複雑で微妙なものだったと思います。そう思って聞くと、楽しみ方が深まるかも知れません。ちなみに、その先生が決してチクリとやらなかった指揮者は2人、フルトヴェングラーとシューリヒトでした。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/21

    新リマスター、SACD化により、音は著しく良くなりました。しかし、大きな問題がございます。第3楽章に数秒間のブランクがあります。昔はLPをここで裏返していました。若い方はご存じないかもしれませんが、幻想交響曲の第3楽章は2面に分けて収録されることがよくありました。CDが登場した時、ディスクを裏返したりせずに第九や幻想の第3楽章を通して聞けるということは大きな改善でした。今回のSACD化でこのブランクを設けたのはなぜでしょうか?ミュンシュがこのような間の取り方をしたとは到底思われません。国内版の既存のCDにもこんなブランクはありませんでした。LPのA面、B面用それぞれのマスターテープをリマスターして、ただつなげてカッティングしたのでは?リマスターをおこなった4人のエンジニアは、音は磨いたが音楽には無頓着だったのではないか?そう思われても仕方のない、非音楽的なブランクです。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/18

    小生がこの演奏にレヴューを書くのは2回目で大変恐縮ですが、SACDの音があまりにすばらしいので再度コメントさせていただきました。演奏に対する所感は以前のレヴューにあるとおりですが、従来のCDに不満があるとすれば、当時のフランスのオーケストラに聴かれる独特の倍音があまり聞こえてこなかったことでした。クリュイタンスの旧盤はフランス国立放送管弦楽団との録音でしたが、まさしく良き時代のフランスの音色が聴かれました。古いモノラル録音なのですが、パリ音楽院管弦楽団との新盤よりも独特の倍音が確実にとらえられていました。しかし、SACD化された新盤はその倍音をしっかり聞かせてくれるばかりでなく、音の密度、実在感において従来盤をはるかに上回ります。何という弦の響き!サックスやホルンの官能的なこと!従来盤でもこの花盛りの音は魅力的でしたが、それらが圧倒的な存在感を持って鳴り渡る様は、もう何と言うか…。解説では「これが最新のデジタル録音と言われたら、疑うことなく信じてしまうほどの音のすばらしさ」と自画自賛していますが、許してしまいたくなるほどの改善です。しかし、この音は最新のデジタル録音ではありえません。悲しいことに、フランスのオーケストラがこういう音を奏でなくなって久しいのですから。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/17

    クレンペラーのモーツァルト、こんなに魅力的であったか?リンツの終楽章で不覚にも落涙。フィルハーモニア管弦楽団のすばらしさたるや!弦の響きは最高だし、それに絡む管楽器の艶やかなこと。詰めがきつくないのも良い。しかしながら、他の方も指摘されているとおり、パッケージには問題がございます。開封し取り出しただけでディスク表面にこの傷!あるいは工場でディスクを入れたときについたのかもしれません。蛍光灯の下でディスクの傷をながめ、しょんぼり。下にどれほどの情報が記録されていたことか。別のケースに収納することにしました。また同シリーズの他の商品には、ディスク表面にべったりと指紋。ふき取れば済むとはいえ、良い気持ちはいたしません。なお、シューリヒトのブルックナーにも同問題で厳しい評価をつけたレヴューを投稿したのですが、掲載されません。このレヴューは星5つにしてみましたが、掲載されるでしょうか。本当は星1つです。傷をつけずにディスクを出し入れできない商品など論外だと思う故。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/01

    LPで愛聴していた演奏ですが、このSHM-CDは清冽な音質で、演奏全体の印象も若干違います。以下のコメントはSHM-CDの印象を基にしたものです。複雑なスコアを丁寧に音にしたような精緻な演奏です。第1,4楽章の音響にはしばしば圧倒されます。第2楽章は通俗的なメロディの引用があまりにも客観的に演奏されていて、作曲者が意図した「コメディ」とは少し違う印象です。第3楽章は美音とインテンポでフーガの厳しくも美しい造形が極められています。作曲家によればこの楽章は「形式主義と儀式主義に対する人生の反応」を表現しているとのことですが、この演奏からは人間性を回復しようとする熱望、心からの信仰、愛といった想念はあまり感じられません。私が好んで聞く演奏は、シャンドスから出ていたセレブリエル指揮LPOのものです。第3楽章では、懐かしさ、愛すること、信じることなどの想念が湧き上がってきて、強く心を揺さぶられます。時にマーラーかと思うような情念の噴出もあります。オーケストラの技量はBSOに譲るかも知れませんが、LPOのハーモニーは宗教的な心情に自然に結びつき、音符の向こう側の世界をより強く感じさせます。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/29

    曲とバーンスタインの魅力については他の方のレヴューに賛成ですが、商品としては問題があります。例えば「愛の情景」のリハーサルですが、チェロによるロメオのレシタティーヴォで弦楽器のピッツィカートが乱れた時、バーンスタインは「in one」と言います。これは「1小節ひとつ振りだよ」と言っているわけですが、字幕はで「合わせて」となっています。初歩的な誤訳です。他にも不適切な字幕があり、疑念を抱きつつ視聴してしまいます。編集にも杜撰な箇所があります。オーボエの青年との印象的なやり取りの場面でバーンスタインが指摘したブレスの問題箇所は2つあったはずですが、途中が変に省略され、いつの間にか問題箇所が移ってしまっています。結果、やりとりのつじつまが合わなくなってしまいました。熱心な視聴者にとっては残念です。ユーザーを馬鹿にしているのでしょうか?せっかくの貴重なドキュメントなのです。メーカーには、リリースが多少遅れても質のよい商品の提供を求めます。ドリームライフのコメント「最後には一流オケにも引けを取らない完成度に」は明らかに言いすぎですが、オケが若いために見えたバーンスタインの魅力が沢山ありました。小生はシェークスピアの原作を朗読するバーンスタインの姿に最も強い感動を覚えました。芸術の塊のような人です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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