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としちゃん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/27

    この盤を聴いて、バーンスタインにとっての『復活』は(新盤で聴かれた濃密な表現は)この時期に既に固まっていたのだな、と感じた。怒涛の勢いに圧倒された。しかし神がかりのような新盤も捨てがたい。波長が合わない日は、モタモタするテンポに付き合いきれなくなりますけれども。デジタル録音の新盤がSACD化されたら、この印象はまた変わるのかもしれません。旧盤の魅力は、指揮者もオケも合唱も独唱も、音楽の素晴らしさにうち震えていることがビシビシと伝わることでしょう。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/27

    この奏者の「歌い方」は、とても素晴らしい。音質も豊かでとてもいい。こんなに退屈しないトランペットのアルバム(クラシック)は珍しいと思った。

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  • 17人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/18

    マーラーの3番が素晴らしい。オーケストラの演奏が素晴らしい。私は特に、管楽器の妙技に圧倒された。さすがブラスの国だ。ホルンはもちろん、トロンボーンのソロが実に上手い。またポストホルンのソロは、ビブラートをつけて歌いまくる。以前はこのビブラートが好きじゃなかったことを、今回改めて聴いて思い出した。今聴くと、これはこれで上手だし素敵だと思う。そして指揮者がいい。オケの魅力を引き出し、ときにゴツゴツとした野蛮さも出し、繊細でやさしい表情もつけたり、聴いていて飽きることがない。アルトソロも上手い。大好きな第6楽章では、弦楽器が実にのびのびと歌う。力いっぱい吹きまくる金管の思い切りの良さに圧倒される。録音も良いと思う。魅惑のバーンスタイン旧新盤。完璧なベルティーニ盤。「世界文化遺産級の音」を遺したアバド盤。ケイマルの神の如きソロが聴けるノイマン新盤、いずれもが手放せないCDだ。ホーレンシュタイン盤も以上の盤と同格のCDとなった。

    17人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2015/06/25

    学生時代にレニーのDG盤を聴いて心奪われました。しかし、アバド盤に比べると、弦楽器(特に中低音域)の豊かさに欠けるなぁ、とも思いました。その後、評論家の宇野さんの著書を読み、「3番は旧盤の方が良い」、ということを述べていました。それならばとワクワクしながらCDを購入したものです。ロイヤル・エディションの2枚組でした。印象はサッパリで、宇野さんの評論に納得がいかなかったものです。SACDで聴いて、長年の疑問がとけました。宇野さんは、当然レコード盤でまず聴いていて、その印象をCD盤に対する評論にも流用したのではないでしょうか。つまり、レコード盤で得ていた音の瑞々しさ、生命力あふれる音楽の素晴らしさを脳裏に刻んでいたので、CD盤を聴いても同じく「旧盤が良い」、と一言書いていたのだろうと私は思いました。ソロ、特に金管楽器の個々の技量は、圧倒的に新盤が優れているでしょう。しかし、紡がれる音楽のなんと素晴らしいことでしょう!天才指揮者のもと、「マーラーの時代が到来した!」と生き生きと演奏するNYPの輝かしさはものすごく魅力的です。なんとまぁ、本来の音質に近づいただけで、聴き手の印象はこんなにも変わるものかと、我ながらびっくりしました。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/04/26

    高校生の時、レコード盤を寮のステレオで聴いた記憶がある。とにかく爽快で、当時の私の心を鷲掴みにしたレコードだった。すぐにCD時代に移り変わり、CDを購入したが、「あれ、金管下手じゃないか?」とか「薄っぺらい弦楽器だなぁ」などと思い、すぐに売り飛ばしたと思う。ショルティ=シカゴのマーラー第1番のCDと比較してしまったからだ。時は過ぎ、ハイブリッドSACDを購入して驚いた。金管合奏は確かに粗削りだが、聴いてすぐに「NYPの音だ!」と分かる。強い個性のある、キラキラと輝くトランペットの音(シカゴのA・ハーセス師のような、超絶の名人と比較してはダメなのだ)。これはこれで実に魅力的だ。弦楽器の引き摺るような音も、バーンスタインの指示があればこそだろう。バーンスタインが晩年再録音したアムステルダム・コンセルトヘヴォウ盤は、私はもう受け付けない。病人の音楽だとさえ思う。バーンスタインのマーラー第1番といえば、やはりこのニューヨークフィル盤であり、SACD盤でこそレコードで聴いた時代の息吹をよりよく伝えてくれるものと思う。感情を良くも悪くも揺さぶるのが感動というのなら、最も感動的なマーラー第1番は、私はこれだ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2015/03/19

    学生の頃はじめて聞いたのはワルター全集のCDだったが、あっという間に睡魔に襲われた。年齢を重ねてから聴くと、実に丁寧に音を処理していることに気付いた。しかも実によく歌っている。プロの音楽家集団を歌わせているのはワルター先生の歌心と適切な指示なのだろうと素直に感じられた。テンポも心地よく、音と音の重なりあいは深く心に染みてくる。熟成ブレンデットウィスキーのような。旨み、甘み、香り、苦み、作り手の愛情…。グランドスラム盤で久しぶりに聴いて、こんなに素晴らしい演奏だったのだなぁ、と感動した。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/02/05

    教会に響く妙なる和音の連なり。なるほど、このテンポで適切なのだ。実に美しい、浸るようにして聴いた一枚。

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     2015/01/01

    何よりも嬉しいのは、冒頭のホルンを吹かせているところ。クナッパーツブッシュ=ウィーンフィルの古い、古い録音でブルックナー好きになった私にとって、あのホルンは特別なのだ。他の演奏がスイスイ進めてしまうところだが、クナッパーツブッシュは違う。深呼吸のように自然な、絶妙のリタルダンド・間合いで、弦楽器の主題を呼び起すが如く「ポー…」と吹かせる。そこから紡ぎだされる弦楽器の濃密で色っぽく、厚みのある弦楽器の音!私はすっかり「ブルックナー」という作曲家のファンになってしまったのだった。冒頭のホルンが「キマッテ」いる録音は、クナッパーツブッシュと内藤盤の他は、私はまだ知らない。ヨッフム=コンセルトヘヴォウでも吹かせているけれども、ぶっきら棒でイマイチはまらない感じに私は聴こえる。こういう吹き方だと、「なんなんですかね、あれ?」と、この「フライング・ホルン」について語った朝比奈隆の気持ちも分かるような気がする。肝心の、内藤盤は、クナッパーツブッシュとは全く違う。弦楽器はビブラートをつけ過ぎず、清澄で明瞭な、とてもスッキリとした歌わせ方をする。私は、これもまた大好きだ。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/21

    ブルックナーの凛とした美しさ。スタジオ録音盤とは録音方式も当然違うのでしょうから、特に第3番では指揮者が考えていたであろう楽器のバランスが聴こえてくる。初めて聞く音響が現れ、実に面白い。7番も素晴らしい。しかし、やっぱり第8番に一番の感銘を受けた。第4楽章の終結部分は、ベルリンフィル海賊盤でも圧倒的な感銘を受けた、各主題の浮き上がらせ方が際立って分かりやすく聴こえてくる。鮮明すぎて、指揮者の手の内、ここで何がしたかったかが、分かりやすすぎるのが問題点か。しかし、とてつもないレヴェルのライヴ録音だ。こんなライヴは日本ではなかなか聴けないだろう。なんという詰めの厳しさだろうか!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/11

    はるか昔、ノヴァ・エラという海外盤で聴いたことがあったと思う。まったく印象に残らなかった演奏だ。しかし、久しぶりに聴いてみたら、素敵なライヴだったことが伝わってきた。ぐいぐいと、生き生きとした音楽を紡ぐ指揮者のやる気が伝わってくる。ウィーン交響楽団も上手だ。音はさすがに古いけれども。ルートヴィヒの歌は若々しくて、クレンペラーやカラヤンよりもずっと美しいと思った。※この感想は、Solo Musica Cl盤に対するものです。

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     2014/12/11

    見通しが良く、しかも合奏も上手で文句なし。第2楽章の適切なテンポもいい。11分から12分程度のアダージョにはずれ無しだ。唯一、第4楽章の最後は、急ぎ足みたいな落ち着きのなさが少々物足りなくなる。軽やかで実に上手いんだけれども。クナッパーツブッシュ=ミュンヘンフィルのライヴみたいな、怒涛の低音金管楽器の轟きが懐かしくなる。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/12/11

    オーケストラの表現力の凄さに圧倒された。何よりも、金管楽器のもの凄さ。主席トランペットの演奏が、合奏の核として全てを凛と引きしめている。かの、アドルフ・ハーセスの演奏だろう。弦楽器のふくよかで厚みのある美しい響きも最高だ。大砲の入らない1812年もまた、潔く音楽のみで勝負しているところが有無を言わさず好い。※この感想は、グランドスラム盤に対してです。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/29

    第2楽章の、まさに適正なテンポ!こうでなければ音楽の形が伝わってこないよな、などと勝手に感じつつ、感激しながら聴いた・見た。そう。他の大多数の演奏録音は、テンポがたいていのろすぎる!15年以上前か、店頭にて大音量でマタチッチ=フランス盤の海賊盤が放送されていた。その時は、大いに感激して聴いていたものだが(約18分22秒)。その後、クナッパーツブッシュ盤を聴くと、シャルク版による録音であることを差し引いても、実に流れの良い、素晴らしい第2楽章で、未だにあの2楽章は大好きだ(約13分12秒)。ところが、ウィーンフィルの演奏でもDG記念盤で出たシューリヒト盤を聴いて、もたもたした2楽章でガッカリ(約17分36秒)。スケルツォは最高なのに。その後出たヨッフムのライヴ盤ではついに20分を超え、チェリビダッケに至っては24分(凄い演奏だとはおもうけれども)。第五番は私のお気に入りだけれども、第2楽章はとばして聴くことも多かった。ところが、単なる音楽愛好者の直感を裏付けしてくれた演奏と書籍に出会う。内藤彰氏の著書とCDだ。版の違いはそれぞれあれど、あのすっきりと澄み切った、そして美しくも力強い演奏録音と「素直に、楽譜通り演奏しましょうよ!」という尤もな理屈は、私の15年来の「変だなぁ」という気持ちに区切りをつけてくれたのだ(内藤盤:約11分47秒)。クナ盤はテンポが心地よかったから、私は好きだったのだ。拍子の取り方は、やはり伝統に引きずられていたにしても、だ。アーノンクールは実に素晴らしい記録を残してくださった。オケの充実度は最高峰。文句なしの名演だと私は思った。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/26

    ワルターの第五番、初めて聞いたのですが、素晴らしいじゃないですか!吉田秀和氏が「不思議な出だしだ」などと書いていた記憶があり、宇野氏もあまり高い評価をしていなかったようなので、今まで聴かず嫌いしていましたが、この盤を聴いて「やはり自分の耳で聴かないと評価はできない」と反省してしまいました。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/26

    ブルックナーの第4番。冒頭の美しくも勇ましくもある(男気みたいな)盛り上がりで一気に心を奪われる。クナッパーツブッシュとも、ヘレヴェッヘとも、ヴァンスカとも、もちろんチェリビダッケとも違う、剛毅な演奏で実にすばらしい。そしてブルックナーの第5番。以前よく聴いていたベルリンフィル盤や、SACD化された北ドイツ盤も素晴らしいのだが、録音の傾向が違う。ライヴのド迫力が伝わる、これまた豪快さと緻密さの共存する素晴らしい演奏だ。第2楽章の、トランペット随一の聴かせどころと私が勝手に思う、あのソロでミスをしている(音の出が遅れ、オケも指揮者も驚き即座に合わせにかかる様子が伝わる)のも無修正である。このトランペット・ソロで、音を外しているのを録音で聴いたのは初めてだ。第4楽章の終結部の凄さは、会場ではさぞや、という出来栄え。いい買い物をした。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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