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演奏家歴40年 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/19

    バルビローリは演奏中に唸りまくるので,どちらかと言えば苦手な指揮者である。この演奏も,第2楽章や第3楽章などは,まるで最前線の客が鼾でもかいて寝ているのかと思いたくなるほど耳障りな唸りがずっと聴こえていて参ってしまう。だが,この終楽章の出来の良さを聴いてしまうと,唸りが多少あったとしても,この演奏を聴く価値は絶対にあるという確信が得られる。どの指揮者もあっさりした開始をしているのに,この演奏だけは終楽章の冒頭から非常に熱い演奏で,心をこの上なく震わせてくれる。この終楽章に匹敵する演奏は今のところ見当たらず,今後も出て来るかどうかは非常に疑問であると言わざるを得ない。このむせかえるような濃厚な旨味を持つ音楽に浸ってしまうと,他の指揮者の演奏がカップラーメンのように味気なく感じてしまうのをどうしようもなくなってしまう。

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     2012/03/19

    一般には Vn.,Vc., Pf.で演奏されるピアノ三重奏の Vn. パートを Fl. に編曲しての演奏だが,まるで最初からこの編成のために書かれたかのような自然なアレンジになっていて,非常に聴き応えのある音楽である。特に,メンデルスゾーンの姉 Fanny とシューマンの妻 Clara の作品が非常に立派な作品であることをこの上なく洗練された演奏で示すことができている。このトリオは非常に親日家で,先日も来日して田舎の教会で演奏してくれたので,幸運なことにライブで聴くことができたが,それぞれの高い音楽性が察せられる素晴らしい演奏であった。

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     2012/03/09

    1年1曲ずつ定期演奏会で披露されてきた飯森と山響のブルックナーもこれで4曲目となった。今までのどの曲の演奏も,現在日本のオケで期待できるブルックナー演奏の最高クラスのものであると思うが,今までの演奏の美点は全く失われることなくこの曲でも披露されている。総勢 55 名での演奏などとは到底思えない充実した厚みのある音響は,紛れもなくブルックナーの音である。バランスを考慮しつつ迫力を失わない金管群の響きも健在である。録音が昨年の大震災の翌月ということもあってか,演奏に込められた追悼の思いは,特に第2楽章の出来を素晴らしいものにしていると思う。今年度はいよいよ第7番が取り上げられるとのことで,これまた非常に楽しみである。

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     2012/02/20

    Horn のクレヴェンジャーや Tromnbone のフリードマンといった超ベテランが参加してこれほど高水準なブラスアンサンブルを立ち上げてくれたのは感謝に堪えない。できれば Trumpet のハーセスがいたころにやってくれていればと惜しむ気持ちが抑えられないが,こんな超絶的な演奏ばかりのライブが聴けた聴衆は羨ましいものである。シカゴ響の金管といえば技量の高さばかりが注目されて来ているが,Gabrieli の3曲や Bach のパッサカリアなどを聴けば,彼らが如何に深く金管アンサンブルの美しさを表出すべく心を砕いているかが察せられる。後半に収められた Grainger の「リンカンシャーの花束」や Prokofiev の「ロメオとジュリエット」からの3曲は,アレンジの見事さもさることながら,この演奏で音響として迫って来るものは,オケ版と比較しても何ら遜色のない紛れもない本物の熱い演奏である。是非続編のリリースに期待したい。

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     2011/12/19

    第1部がサラ・ブライトマンで,第2部が森 麻季という一流歌手を起用し,感動の余韻を引き立てていたエンディングが,この第3部では麻衣とかいう久石の娘のド素人丸出しの下手糞な歌で台無しにされてしまった。最終回のエンディングにまでこんな聴くに堪えない歌が流されると言うのはもう作品に対する冒涜である。久石は自分の娘のこの程度の歌唱をもって十分であるとプロとして判断したのであれば,完全に見損なった人物であったと言わざるを得ない。ドラマ化がアナウンスされた10年前から楽しみにしていた作品に,これほどの汚点を残した久石親子のことは決して忘れないと思う。恥を知れと言いたい。

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     2011/12/06

    1977 年にバイヤー版でこの曲を録音したマリナーは,1984 年の映画「アマデウス」でもバイヤー版を用いて,映画音楽として瑕疵を残してしまったのではないかと個人的には考えている。1990 年のこの録音は改心したのかジュスマイヤー版に立ち返っており,その正統派の演奏はベームの名演に肉薄するかのような素晴らしい演奏である。ティンパニの音の深さは,非常に心を打つものがある。紛れもなく超一流の演奏である。

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     2011/11/27

    モーツァルトのクラリネット協奏曲の名盤は数多くありますが,その中でもとりわけ独奏者のデリカシーと豊かな音楽性を感じさせるのがこのブライマーの演奏です。この曲ならではの pp での広範囲な音程の跳躍の美しさは震えが来るほどで,まさに名人芸といえるものです。ブライマーはマリナ―やデイビスと組んで同曲を録音していますが,同じ奏者とは思えないほど魅力に陰りがあり,それに対してこの演奏は曲と奏者の魅力が全開になっています。クラリネット演奏の頂点を極めたと言っても過言ではないと思います。

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     2011/08/20

    人間的な感情が豊かに盛り込まれた感動的なドラマを,ますます高めてくれたのがこの音楽だったと思う。いきなりあのテーマ曲が始まるのかと思ったら,躍動の時代を感じさせる「幕末」から始まったのには唸らせられた。メインテーマの切なさと感動は今更言う必要もないが,「南方仁のテーマ」や「咲のテーマ」も胸を打つ魅力的な曲だ。高見氏の今後の作品に非常に期待している。

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     2011/08/20

    使われている歌の多くは他人の作曲したものであり,武部氏の作ったものはスィング・ジャズ風の曲がいくつかあるだけで,しかも同一曲が楽器と名前を変えて3度も聴かされるのは頂けない。それも,3度も聴きたくなるような曲ではないものを,である。いかにも引き出しが少なく,収録時間を稼ぐための水増しのように思えてしまう。また,曲風に昭和30年代を感じさせるものが特にないのも痛い。しかし,最も残念なのは手嶌葵の素人丸出しのささやき声の歌唱だ。なんでこんな人に大事な歌を何度も歌わせるのか,納得させてくれるものは何もない。囁くような歌声もそうだが,いちいちブレス音を聞かせながら息継ぎをするのも耳障りなことこの上ない。

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     2011/05/07

    リンカーンシャーの花束の演奏は,名演の名高いイーストマン版を凌ぐ超一流のものだと思います。金管に要求されている超高音なども余裕で演奏していて,ディミネンドまでしているところには圧倒されます。他の曲も,ラトルの解釈の正統さは素晴らしいもので,グレインジャーの魅力を余すところなく伝えていると思います。惜しむらくは,モールバラ侯爵のファンファーレも収録して欲しかったところです。

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     2011/03/25

    素晴らしいアレンジがどの曲でも魅力的だが,特に無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番のシャコンヌは,この曲のあらゆる編曲作品の中でも最高水準の一つだと思う。この1曲だけのためにこの CD を買っても価値はあるように思えるほどだ。また,Rachmaninov の前奏曲 Op.3-2 の悲劇的表現もこうしてオルガンで演奏されるとスケールが違って聴こえる。

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     2011/01/27

    特にヨハネ受難曲のアリア「ことは成就した」が深く胸を打つ名演でした。このアレンジは本当に凄い。曲の素晴らしさを再認識させてくれました。マーラーのアダージョ楽章より深く心が持って行かれました。ずっと一日中でも浸っていたいような音楽になっています。ストコフスキーの腕前の凄さと,それをここまで深く共感しての演奏に出会えたことは本当に幸せなことだと思っています。

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     2010/11/29

    非常に洗練された演奏なのだが,肝心のティボルトの死での後半,Horn のユニゾンを引き継いだ Trumper の重要な旋律において,Ges を吹くべきところを半音上の G を吹いているために,ここを聴いてるとほとんど吉本新喜劇のようにズッコケてしまう。なんでこんなミスを放ったらかしにしてしまったのだろう?これさえなかったら星はもう一つ増やせたのに。

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     2009/12/10

    非常に清廉で,この曲に合った演奏だと思います。他の演奏をいろいろ聴いても,結局この演奏に戻って来てしまいます。冒頭のユニゾンの音からして他の演奏とははっきり区別できるほどです。全盛期のパリ音楽院管は個々の奏者の実力が素晴らしく,特に柔らかなヴィヴラートをかけたホルン奏者の音はパリ音楽院管ならではの魅力溢れる特徴で,ラヴェル等他の名曲の演奏演奏同様に魅了されます。全曲の中でも,Pie Jesu の美しさは比類がないほどだと思います。

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