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kadoshin さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/08

    ブルックナーでいえば6番が入っていないのは何故でしょうか?マーラーはたしか9番もあったはず。
    せっかくセット化するなら、全部入れて欲しかったです。いずれ劣らぬ名演だけに残念です。
    ほとんど持っていますが、演奏だけの評価は文句なく星5つ。一般的なブルックナー、マーラーの名演とはいえません。あくまでも冷静に、モダンな感覚で楽譜が透けて見えるような現代的な演奏です。オーケストラは金管が抜群に巧いです。同コンビのテラークの録音はやや鮮明さに欠けますが、デッカの録音は超優秀です。
    どちらかというとマーラーよりブルックナーの方が面白く感じます。マーラーはやや常識的で、同系統としてはショルティだと思いますが、ドホナーニの方がさらに無機的。
    ブルックナーはドイツ的、構築的な演奏とは対極的に、素材をそのまま出しました、といった演奏。マーラー同様熱くならず、宗教的な趣を期待する向きにはまったく受け入れられないでしょう。ここにはない6番第1楽章コーダでティンパニのリズムを崩したのを聞いたときにはのけぞりました。随所で、こうした独特な解釈が出てくるのも実に面白いです。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2015/10/05

    柔らかい響きで丁寧に歌われたモーツァルト。ゼルキンと同オケと入れたピアノ協奏曲ではアバドの弦の歌わせ方の巧さに感心したものでしたが、それと同じ印象を受けました。とにかく品のある歌が2曲とも共通しています。弦だけでなくアバドの生涯通じた特徴でもある木管楽器、特にフルートへの偏愛といったものも強く出ていて微笑ましくなりました。
    こういう演奏だけに40番の悲劇性、ジュピターの壮麗さといったそれぞれの曲の持つ特徴はやや後退していて、そこを不満に感じる人もいるでしょう。ジュピターではもう少しティンパニが鳴ってもいいかもしれません。
    アバド、ロンドン響の純粋な音楽性で描かれたモーツァルトといっていいでしょう。

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     2015/09/18

    現代曲はよくわからないので、モーツァルト、ブラームスの評価を。
    どちらもトップレベルの素晴らしい演奏だと思います。浜中のクラリネットの音がテレビで見る限りやや細かったため、ランスロ風のものだと少し嫌だなと思っていたのですが、ドイツ風とまではいかないものの、やや落ち着いた音色。渋みはありませんが、モーツァルトなどは透明感があっていいと思いました。モーツァルトは弦も秀逸。特にチェロの安田はヴェテランとして名前はよく知られていますが、ここぞというときにアンサンブルを支えているのが良くわかります。
    フランセは初めて聴きましたが、ウィットに富んだ魅力的な佳品。
    ブラームスのソナタ第一番はランスロの名盤よりもかなりしっとりと落ち着いた表現。当然、曲想にはふさわしいです。弘中の安定感のあるピアノに支えられ、冒頭の寂寥感あふれるテーマが出てくるとたんに心を奪われます。技巧的にも万全で早いパッセージも危なげありません。ピアノともども楽想の変化にもうちょっと敏感であってもという場面もないではありませんが、そうなるとドラマティック過ぎて
    この曲の寂寥感とは違ったものになるのでしょうね。
    ブラームスのトリオも同傾向の演奏です。ここでも安田のチェロが素晴らしかったです。
    いずれをとっても、若いころN響のテレビで見ていた浜中を偲ぶいいCDでした。

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     2015/09/03

    ホロヴィッツの「子供の情景」はこれ以外に晩年のDG盤があるほか、RCAの「ホロヴィッツ・イン・ロンドン」(82年ライブ)にも収録されているが、テクニック的にはこれが一番良い。
    本当に独自の世界で、ホロヴィッツの独特の節回しが好きな人にはたまらない。大人が回想するた子供の心象風景とでもいうべきファンタジー性が素晴らしい。最後の2曲、「子どもは眠る」「詩人のお話」の語り口の巧さはやはり圧巻だ。
    クライスレリアーナも名演。この曲はアルゲリッチやケンプ、内田光子など他にも個性的な名盤が多いが、ホロヴィッツのは完璧にコントロールされたテクニックの冴えとロマン的な感情が両立した素晴らしい演奏だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/01/19

    メンデルスゾーンのピアノトリオは1番が有名で、実際に詩情あふれる佳作ですが、2番も円熟の時期に書かれたかなりの力作です。
    ボザールトリオはアメリカの常設の団体ということで何となく軽く見られがちですが、ソリストが3人集まる臨時のトリオよりこういう団体の方が実力があったりします。
    この2曲も知情意のバランスの取れた完熟の名演と評価したいです。
    技術的に最高のソロが3人揃ったこともなかなか稀有のことですが、それぞれの奏者が長いキャリアを通じて培った室内楽的なやり取り、駆け引きを見事に駆使して、どの瞬間もため息しか出ないような巧さを発揮しています。特に演奏機会の少ない2番での激しい感情表現は出色のものといえるでしょう。
    フィリップスの録音も自然でクリアなもの。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/15

    この盤はヤンソンスの音楽づくりの特徴がよくわかる格好の1枚です。簡単に言うと「ヤンソンス・クレッシェンド」と呼ばれるデュナーミクが彼の音楽の本質です。大衆に分かりやすい演出のため、喝采を浴びるのは当然でしょう。「現代のカラヤン」といっていい存在です。
    決してけなしているわけではありません。こういう分かりやすい音楽をつくる指揮者がいつの時代も人気があるのは当然ですし、クラシック全体のけん引役であるのは間違いないでしょうから。ただし、私は彼の演奏で心の底から感動したことはありませんが。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/30

    分厚い弦のグランドスタイルによる「四季」。古楽器全盛の時代には「時代遅れ」と思っていたのですが、今あらためて聴いてみると、さすが聴かせ上手のカラヤンだけにどうしてなかなか聴かせます。
    シュヴァルベのヴァイオリン・ソロも素晴らしい。こちらも美音とテクニックでぐいぐい弾き進めていき、コンサートマスターのヴァイオリンというより、ソリストとしての風格があります。
    ソロも含めて人工的な「四季」ですが、こういうのもありかなと思います。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/30

    「ます」が名演。レヴァインの清澄感のあるピアノ、ウィーン・フィル首席たちの精緻かつ伸びやかなアンサンブルがあいまって、この曲特有の爽やかさを引き立てている。レヴァインのピアノは定評があるが、こういう室内楽をやらせると実にうまい。ピアニストが有名だと、ピアノが目立ちすぎることもある曲だが、レヴァインはアンサンブルに徹し出しゃばらない。といって消極的なわけではなく、締めるところは締める。弦も当たり前だが、精緻なアンサンブル。弾き崩すということがまったくなく、細かい刻み一つとっても首尾一貫している。それでいながらウィーンの奏者たちならではの、何とも言えない典雅な雰囲気を失わないのが実にすばらしい。
    「死と乙女」はアグレッシブな熱演。ただ、ややスケールが小さいというか線が細いというか、曲の深さや広がりがあまり感じられなかった。こじんまりとまとまった印象を受けた。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/27

    ウート・ウーギは通好みのヴァイオリニストですね。80〜90年代にRCAの看板ヴァイオリニストの一人として結構な録音を残しました。NHK交響楽団にも何回か来ましたね。ベートーヴェンの協奏曲(指揮者は忘れました)の美しい音色と端正な演奏をよく覚えています。
    そんなウーギのRCA録音が集大成されたのがこのボックス。一部持っていますが、重複も気にせず買いなおしました。
    全体を通して、やはり音が抜群に美しいですね。すごいヴィルトゥオーゾというわけではないと思いますが、技術的には全く不安はありません。演奏はかつての印象通り端正そのもの。特にバッハの無伴奏はその美しさと躍動感、精神性のバランスの高さが際立っており、グリュミオー以来の名演といって差し支えないのでは。
    弾き振りのモーツァルトはインティメートな空間が目に浮かびます。ベートーヴェン、ブラームスのドイツ系も好演。さすがに厳しさや呼吸の深さという点では物足りなさを感じる場面もありますが、それは端正なウーギのスタイルの裏返しなので仕方がないと思います。
    ベートーヴェンのソナタではサヴァリッシュのピアノも堪能できます。「指揮者のピアノ」というにはもったいないくらいの巧いピアノです。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2014/10/24

    1巻に続き、すばらしいピアノの音と優秀録音にまず驚嘆します。
    2巻はより内省的な曲が多いので、もう一歩の呼吸の深さや細部の多彩な描き分けが欲しい気もしますが、そういう方向でないところにこのピアニストの真骨頂があるとも思いますので、まあ仕方がないでしょう。
    1巻、2巻そろって統一感のあるコンセプトで、超優秀な録音でまとまったことを喜びたいと思います。まずは現代のスタンダードな名演といって差し支えないでしょう。これに少し変化球でバレンボイム、正統派でグルダ、別格としてグールドがあれば私には十分です。

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     2014/10/02

    いよいよ「ハンマークラヴィーア」登場。リリースを重ねるに従って、超近接録音にも慣れてきました。
    演奏も右肩上がりに調子を上げているような気がします。激しいところでやや叩きつけるような、音が濁る癖があったのですが、今回は長大なソナタのどの部分をとってもそういうところがなく、余裕をもって弾ききっている印象です。相当準備をしたのでしょう。緩徐楽章の息の長い感興の高まりには特に感銘を受けました。
    ベートーヴェン後期の入り口の愛すべきソナタ、28番もさりげないようで後期様式を完璧に再現した演奏。
    前にも書きましたが、いい意味で近藤の若さが前面に出ている演奏。聴いた後の充実感の一方、疲れないかというと、録音のせいもあってかお腹一杯という感想。もう少し息の抜いた、枯れた演奏に惹かれる面もあります。
    これから年齢を重ねて、表現がどう変化していくのか。興味が尽きません。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/26

    個人的な話ですが、虫の音が聞こえ、秋風が立ち始める時期になると、そこはかとない寂しさの漂うこの曲の第1楽章第2主題やブラームスの第3交響曲が聴きたくなります。
    好きな指揮者のドホナーニが録音していたのは知っていたのですが、ずっと廃盤中で、ようやく再発売されたのを知り、すかさず買いました。
    ドホナーニらしく楽譜に即したドライな表現が徹底されていますが、クリーヴランドとは違ってウィーン・フィルの厚み、温かみのある響きによって、ドライな音づくりがかなり緩和されています。そこを中途半端とみるか、両者の良いところがミックスされたとみるかは分かれるかと思いますが、私としては曲想からしても好ましいと感じました。
    ドホナーニは基本的にイン・テンポで、歌わせるところもあっさり行きますが、ウィーン・フィルの歌い方がどうしても表れるところが何とも言えない魅力があります。1812年も最後の盛り上がりなどは十分にドラマティックですが、静かな部分での室内楽的なアンサンブルが実に美しい。ただ、演奏にもっとハッタリがないと持ちこたえられない作品ではありますね。
    ウィーン・フィルの弦と木管のソロは本当に魅力的ですね。ティンパニが結構マイクに近接して録音されているのも好みでした。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/26

    全曲新録音といううれしい5枚組。老いてますます盛んというか、持ち前のスタミナに衰えはまったくないというのが、数曲を一聴しての感想です。
    まず音が抜群に美しいですね。過去に録音してきたバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどで感じてきた、ピアノの音と音色の変化だけで勝負できるテクニックは健在。バレンボイムのピアノというと、この腕(体力?)に任せて言葉は悪いですが弾き飛ばしてしまい、やや細部の詰めの甘さを感じることもままありましたが、この録音は時間を十分取ったのでしょうか、そういうマイナス面は感じません。どの曲も丁寧な仕上がりです。
    シューベルトにしてはやや意志的、ドラマティックに過ぎるという批判はあるかもしれませんが、私はこうしたシューベルトもありかなと思います。彼岸の世界と紙一重の最後の3曲も、バレンボイムの手にかかると起伏の大きい山あり谷ありの世界。最後の21番も内田光子の灰色一色の諦観とは対照的に、あえていえば色彩感豊かな演奏となっているのがバレンボイムらしくて微笑ましくなりました。
    ファースト・チョイスとしてよりもいろいろな演奏を聴いた方にお勧めしたいです。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/07/23

    待ちに待ったアーノンクールのモーツァルト。やはり最高でした。特に40番はコンセルトヘボウとのテルデック盤を聴いたときの衝撃が忘れられす、どうかな?と危惧していましたが、衝撃度はむしろこっちの方が上。ヘボウの上手さは認めるものの、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの響きの方がよりアーノンクールの意図を生かしていると感じました。1楽章の独特のアーティキュレーション、2楽章のワルツのようなたゆたい、峻厳なメヌエット、そしてフィナーレ展開部冒頭の暗い深淵を覗き込むかのような表現…、どこをとってもアーノンクール節満載で、久しぶりにモーツァルトの40番を堪能しました。
    39番、41番についてもヘボウ、ヨーロッパ室内管との演奏をさらに過激にしたような演奏で、細かい聴きどころを挙げればきりがありません。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/04/01

    前作の4〜6番に比べて、さらに指揮者、オーケストラともども自信を持って演奏している様子がうかがえます。
    ブルックナーの初期交響曲は、凡庸な指揮者にかかると単に交通整理だけに終わってしまう危険性のある難曲ですが、小泉にその心配は無用。どの曲も自家薬籠中のものとして手の内に入れている「手堅さ」を感じます。オケも中規模編成をものともせず、というか薄い響きを生かして透明感のあるオーケストレーションのテクスチャーを描き出している。コントロールの利いていない大オーケストラのハリボテ、絶叫型の響きよりもよほど聴いていて心地良いです。
    緩い楽章で味が薄くなる気がするのですが、それを補う叙情性がありますのでそれほど気にはなりません。
    小泉はこのオケを退任するようですが、何とか7〜9番も録音して、全集を完成してほしいです。(できれば0番も)

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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