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karayanus さんのレビュー一覧 

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/09

    そろそろこの演奏の神格化は考えた方が良い。第一楽章のテンポは断じてベートーベンが想定したものではないし、第三楽章も遅すぎ。音については時代を考えれば十分であり、些細な向上が毎回製作者の金づるになっているだけ。上級者向けにはぜひ備えたい演奏だが、初心者に勧められる演奏ではない。ベートーベンの第九を元にしたフルトヴェングラーによる自由なファンタジーであり、興行としてのお祭り、祭典として歴史の証言である。こういう表現もありだし、これはこれで素晴らしい名演である。第九をここまで想像力により、原曲を改編し、聴き栄えのある形に仕上げたフルトヴェングラーの力量は大したものである。しかしベートーベンの設定はもっとテンポが速いのである。勿論作曲者の意図だけが唯一ではないことも事実である。フルトヴェングラーがベートーベンを上回る天才と信じる方には、このバイロイトが唯一最高の演奏となろう。その気持ちも解らぬではない。ベートーベンの残された楽譜を忠実に再現するだけという制約を課していては、フルトヴェングラーの時代の指揮者では不可能だった早いテンポによるベートーベンの感動的な再現が その後記録された。その指揮者は フルトヴェングラーがいずれは自分を抜いていく才能と看破し、抜かれる前に潰してやろうと嫉妬心を燃やし、徹底的に活動を妨害したヘルベルト・フォン・カラヤンである。カラヤンの記録では1968年のDVDにより 最高の結実を見ることができる。そしてカラヤンは見事にフルトヴェングラーを抜き去ったのはご存知の通りである。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/30

    イタリアが最高の名演である。この第一楽章は早すぎたり 重くなりすぎたり、
    実に演奏が難しい。録音直後の西ドイツ製LPで鑑賞しているが、正にバイオリンのバチが飛ぶほどの生々しくしなやかでありながら 同時に大理石のごとく硬質な音である。部屋全体に響きが反響する様は残響が豊かでありながら 細部はきちっと全部聞こえる超優秀録音でもある。全部傑作だが特筆すべきは第三楽章。心持ちゆったりとしたテンポの中で、音楽の細部まで全部聞こえます。そして全盛期のカラヤンの音の出し方はデリケートで フワっと出します。そこが最高で ぼんやり聞いていると軟体な演奏に聞き間違える恐れがありますが、実は極めて硬質な芯があることがきちっと聞けばわかります。終楽章は正に極限の名演です。1971年。カラヤン63歳。この年齢で指揮者生活の頂点を極めたカラヤンは わずか3年後から下り坂に入りますが、このみずみずしく生気に満ちた演奏は あまたのイタリアの最高の演奏と断言致します。CDでは角が取れたのっぺりとした音に聞こえる可能性がありますのでご注意を。LPでは全く別世界です。SACDに期待しますか。
    スコッチも勿論最高級の名演ですが イタリアほどカラヤンが ダントツというわけでもありません。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/24

    カラヤンとしては標準的な響きと構成で、全体はキリシャ彫刻のごとき堅牢な作りであり、響きは大理石のごとく硬質である。同時にしなやかさも持っているのは驚異だ。カラヤンの代表作であると同時にモーツァルト演奏の極地と言えよう。刺激さでは余りないが 万事万端たる完熟たる名演です。後のDGとは一線を画す本場の名演奏である。ただCDではぬっぺりと聞こえるのでLPを聞かないとこの演奏の価値はわかりにくい。本当に初期版のLPは溢れんばかりのエネルギーに溢れ
    まるで眼前でライブを聞くようである。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/18

    カラヤンは全盛期は61年から76年の15年間と思う。この全盛期に来日したのは3回のみであった。66/70/73年である。意外と少ない。特に得意中の得意のブラ1は東京では59年に演奏し、次に東京人が同曲を聞けたのは81年である。勿論81年のブラ1はヴィデオで残され 大変な名演であるが、それでも全盛期の同曲(66年の大阪公演)を知る大阪人としては大変物足りないのは明らかである。ここでは59年と79年のライブを中心として収録されている。何故でしょう? この全盛期の66/70/73年のライブのアーカイブをカラヤンが拒否したからです。書物によれば当時カラヤンは自分の演奏が様々コピーされて行く事に警戒していた。(66年の運命や新世界など)
    そこで全盛期の演奏記録を 削除するよう指示し 当時の律儀な日本人はそれを実行したらしいのです。(夫人が所持との噂もあるが)カラヤンの最大のミスは 60代になり その後も同水準の演奏を10年後も続けられると勘違いしたこと。 老いに対する過小評価と申しましょうか その後カラヤンは急激に老いました。でも70年代はかろうじて全盛期の雰囲気は味わえます。カラヤンの演奏は全盛期が常にベストとは限りません。そこを考えればすぐれた演奏群が収録されており、興味は尽きません。残された数少ない貴重な記録は永遠の価値を誇ります。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/12

    カラヤンの最高傑作。同時に同曲の最高の名演です。全盛期のカラヤンはブルックナーの本当の響きを現出できた殆ど唯一の指揮者です。7番だけは朝比奈の75年のフローリアンのライブがこれと同レヴェルに達しております。残響を最大限に生かし そこから核となる音が浮き上がる様は鳥肌が立ちます。4番の第一楽章の最後の和音の強奏と気迫は 寒気がするほど慄然とします。いつものカラヤンの演奏に比べ、特段の気迫と熱気が御座います。この熱い演奏振りはどうでしょうか。カラヤンとは何か。この遅いテンポで緊張感を失わず、叙情的な楽章も大変に美しい。Karayanus一押しの演奏のひとつで御座います。カラヤンの真髄が凝縮された世界遺産クラスの名演です。75年のDG盤は 古典的に割り切り、ロマンティシズムを意図的に拝した感もあり、明らかに方向性が変わりKarayanusとしてはこのEMIの演奏を凌駕するものとは到底思えません。ブルックナーのもっとも有名な2曲の最高の名演での組み合わせで 必ず聞くべきCDで御座います。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/10

    全体にだれており高揚感が薄く、何よりもベームのリズムの独特の硬直感は重い。いずれの曲も余程さらに良い演奏があるが、来日公演と言う特異な状況を重んじ個別の思い出を楽しむ嗜好はあろう。その視点なら大名演であろうと思う。演奏に破綻はないし、ベームファンには受け入れられると言う一定のレヴェルは保っている。1000円盤で買えるのは嬉しい。TDKのFM放送を当時リアルタイムで聞いたが、当時はベーム人気一色で思い入ればかりで正常な批評はまずなかったように記憶している。残念だが時を経て忘れられる演奏なんだろうな思いつつ、鑑賞に耐える名演の末席に入れても良いと思われる。大甘で星三つだ妥当な所でしょう。

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     2010/02/08

    非常に優れたCDであり、戦争交響曲も収録される。LPより収録時間の長いCDの特性を生かしている。この種の作品の芸術性の高さはどうだろう。普段余り耳にすることのないこうした曲を改めて認識する良い機会となろう。カラヤンの価値のひとつがこうした曲の開拓にあると思われます。その辺のブラスバンドとは次元が違い 優雅さや柔らかさがこうしたブラスバンドで聞けることは奇跡に近い。ブラスバンド演奏経験者が絶賛しているのはこうした背景が御座います。演奏経験がない方は 行進曲にしてはパンチが足りないとかの分けの判らぬ批評があるのは事実。こうした演奏が如何に難しいかを本当の吹奏楽のプロは認識されております。カラヤンは吹奏楽すら 最高の域に達したのです。これをバーンスタインのアメリカ吹奏楽行進曲の演奏と比べれば その差は天と地ほどの違いが御座います。行進曲を精神的な曲にまで高めたカラヤンの全盛期の底知れぬ力を感じます。絶対のお勧めです。73年のキリスト教会での最後期の録音ですが 80年代には大きく毀損するしなやかでありながら、同時に力感溢れる全盛期のカラヤンが堪能できる素材です。ぜひお聞きください。

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     2010/02/07

    70年代まで決してライブを発売しなかったカラヤン。75年にDGと再契約をするまで同曲の再録音ができずEMIに再録音をしていた。オズボーンとのインタビューが75年に行われ ライブ録音を”嫌だね。絶対したくない。”と語っていた。多くの方がカラヤンにライブ録音を薦め バーンスタインの成功もあって踏み切ったのが1982年。エロイカとファルスタッフ、マーラー9番で始まったが遅きに失した。60/70年代の稀代の名演が各国にかろうじて残された演奏旅行の記録に頼らざるを得ない現実。今後の発見が期待される。カラヤンの正規発売は60/70年代前半の記録を除き カラヤンの実力を100%反映しているとはいえないものが多いのも事実。
    当然の事ながら全盛期と言えども スタジオ録音では 音を置きに行っている演奏も散見される。ドンジョヴァンニは60年と70年前のライブが残っており 全盛期イコール最高の名演とは限らないことを教えてくれる。この演奏は最晩年に近い時期だがオペラとは演奏技術だけではない為 結果最高の結果を見せていると思う。ギャウロフとの正に全盛期の演奏(70年)が明らかにこの演奏より優れているとも言えないと思う。この時期のカラヤンは明らかに衰えているはずだが、ここが交響曲とは違う点であり難しいが この演奏はドンジョヴァンニの最高の映像記録と自信を持って薦められる演奏であります。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/07

    定番のベートーベンの序曲集。晩年に近いとは言え それこそ何度も演奏してきた
    これらの曲において全盛期に比べ 差ほど遜色は認識できない。何よりもBPOがカラヤンの指揮を得て 豪快かつ繊細という今のBPOにはなくなった音の出し方をしている。早くから存在が予告され 痺れを切らしていたもののようやくの発売は歓迎したい。衰えた晩年のカラヤンもそれを越える指揮者が今いるのかどうか?
    カラヤンが果たしてベートーベンの交響曲において そのすべての才能を発揮したかは多少の疑問はあるがそれは歴史が判定するであろう。しかし協奏曲や管弦楽曲、オペラ、宗教曲においてはアンチカラヤンも 絶賛している事実もあり 遅きに失したとはいえ これらの作品の発売の意味は大きいと思う。戦後からずっと日本でBPOが何故そんなに騒がれたのか判ると思いますしかろうじて そうした名に恥じぬ演奏です。

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     2009/09/01

    カラヤンを聞いて40年のkarayanusです。論評が皆様の参考になれば幸いです。モーツアルトですが さすがに全盛期の流麗で音の出し方も柔らかい名演ですが ライブでは省略される事の多いメヌエットが演奏されているからといって それはDGでは演奏されていますから特段の価値は御座いません。
    ハルサイは楽器の分離が明瞭で さすがにグールドが絶賛したカラヤンのハルサイのライブで音はややオフですがティンパニは明瞭に強打されており、一聴の価値は十二分に御座います。特にハルサイファンは必聴です。ストラヴィンスキー本人の存命中に演奏したライブであり (ここが重要)カラヤンの自信が伺えます。最後のティンパニの強打は肝をつぶしました。

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     2009/09/01

    晩節のカラヤンの演奏です。オケがWPOに変わっていますが カラヤンを
    40年近く聞いてきたkarayanusにとり4番と5番は特段の印象を残す演奏ではありませんでした。ただ悲愴は全く別格の演奏で、精神性がその極みに達し 71年版とは違う意味で究極であり、明らかにフルトヴェングラーを凌ぐ寂しさと深さと室内楽的とも言える諦観を伴った言語に絶する名演とは思います。がしかし悲愴では71年版の練り上げられ 烈火のごとく燃え盛る演奏は今後恐らく誰も凌駕しえぬ最も熱い演奏で御座いましょう。80年代のカラヤンの評価にはこのkarayanusをもってしても未だに決めかねるところで御座います。歴史がそれを決めるのでしょうが悲愴は語り継がれる畢生の名演と存じます。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/24

    全盛期の72年なので迷わず購入。
    カラヤン定番のベト4と英雄の生涯でなく
    より長い演奏と言う事で田園になったようですが
    猛烈に速いテンポながら(第二楽章は10分を少し上回る程度)確固とした
    様式が感じられます。62年のDG路線の完成版と感じられます。
    英雄の生涯は45分半で若干早めのテンポですが 74年のEMI盤よりは
    腰が据わってがっしりとした演奏です。戦場の音響は限界に近い程鳴ります。録音の楽器のバランスはライブですから仕方ありませんが よく
    まとまっている方だと思います。
    強調したいのはこの頃までのカラヤンの音の出し方がデリケートで
    繊細でしなやかです。(73年の来日時はまだこの精細さはありました。)
    晩年やや硬直して乱暴な音の出し方になってがっかりですが
    この頃は期待通り フワっと出す感じが最高です。(正にカラヤン節)
    これこそがカラヤンの最高の美質ではないでしょうか。音も再強奏はやや
    リミッターが掛かるようですが期待を十分満たしてくれます。好悪は兎も角
    所謂カラヤンのカラヤンたる演奏が聞けます。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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