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さきちくん さんのレビュー一覧 

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     2010/01/13

    たまたまここのレビューが目に付いたが、皆さんの点数や評価は別として、25年以上も前のこの作品について、未だにレビューする人が存在すること自体が、古いファンの一人として非常にうれしい。
    プレグレのプレグレたる所以は、まさに「プログレッシブであること」そのことに尽きる。クリムゾンしかり、EL&Pしかり、ピンクフロイドしかり。同じ所に滞まるを良しとしないが為、あるときは実験的で、あるときはとてつもない完成度で、またあるときはとても聞くに堪えない戦慄の旋律で、彼らは毎度毎度、僕らの期待を見事なまでに裏切り続ける。売れたからといっても、自らよく出来たと思っても前と同じことは二度とやらない。また僕らも前と同じことは決して期待しない。それがプログレ好きの宿命だ。(。。と格好をつけてみる)
    そこでこの90125だが、こわれものや危機と比べると「ゆるい」のは間違いない。しかし、イエスらしくないとは断じて言えない。プログレッシブであるが故に「イエスではこういう事もあり得る」「こういうのもあるからこそのイエス」というのを十分理解した上で聞くと、そこには実に楽しい世界があるからだ。
    そんな僕でも70年代ものと90125を比べてどっちがいいと思うかと聞かれれば間違いなく、危機やリレイヤーを挙げる。(リレイヤーはこわれものや危機に比べると人気は低そうだが、一度ハマルと病み付きになる音楽だ)
    しかし、もし90125が断然一番という人がいて、それを力説されたとすると、僕は彼の言葉に耳を傾けながら、今一度心を新たにして聞きなおすつもりだ。それは、何十回となく聞いてきたはずのこのアルバムから、また新たな発見があるかも知れないからだ。ダイヤばかりに気を取られすぎて、真珠に気づかなかったのかもしれないし、宝石にばかり気を取られて、極上ロースに気づかなかったのかも知れないからだ。(それにしても変な例えだが。。)
    ほんとに、昔のプログレには(良い意味で)散々だまされ続けた。新しいアルバムを買えば必ず「あ〜、彼らももう終わったな〜」と思い、そうは言ってもなけなしの小遣いをはたいて買ったレコードなので、仕方なしに何度か聴く。そうするウチに必ず「おやっ!」と思うようになる。何かに「気づく」。その瞬間が実に楽しい。一度聴いて「ヘンテコな音楽〜」と思うくらいがちょうど良い。だまされる事を期待しながら買い、やっぱり本当にだまされ(たと思い)、後に快感に変わり悶絶する、そんなドMな音楽こそがプログレだ。最後になったが、90125はやや悶絶不足により星4つ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/05

    一年の終わりに、深い祈りと共に過ぎ行く年を振り返るには最適な音楽。。とは言っても、ひたすら内向きなだけの祈りではない。ここにあるのはあくまでも人間的な響きである。喜びとともに、悩み、怒り、傷ついた全ての感情を一旦はさらけ出し、その上で来たるべき新しい年に祈る。。ざわめく心を鎮めるように祈る。別に神様にじゃなくてもいい、仏様でもいい、家族に、友人に、世の中の全ての人に感謝しながら祈る。そういう日をクリスマスと呼ぼうがなんと呼ぼうがどうでもよい。ただ、そういう日が欲しい。そんな思いには、中世も現代も、西洋も東洋も、老いも若いも、もちろん宗教も関係ない。

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