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　2011/02/17

一言で言えば洗練された演奏です。ラフマニノフならではの濃く甘美な旋律美というよりは曲の構造やリズム感を見せるといった趣で、全体的に早くあっさりした印象を受けますが、かえってこの曲の冗長さが見え難く、BPOのソリッドな響きも相俟って確りした構成や間合いの演奏が聴けます。逆にスヴェトラーノフやプレヴィンのような濃さを求める人には不向きと思います。

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　2011/02/03

ネタ（あるいは冗談音楽、パロディ）としてはこの上なく面白いと思います。1楽章のオリジナルのカデンツァの作り方やピアノの入り方は、ピアノ協奏曲3番あたりを研究した音がするので、単に書き換えただけではなく、ラフマニノフ独特の管弦楽法もある程度検証、研究はされています。

ただ、あくまでパロディ、遊びとしての範疇の話であり、期待しすぎると肩透かしを喰らうかも。万人にはオススメ出来ません。原曲を知っていて、なおかつパロディ音楽を容認出来る方なら楽しめるでしょう。

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　2010/08/17

格調高いラフマニノフの名盤。疾走感・痛快さを求める方には不向きかもしれませんが、危なげないピアノ技術と良く練られた音楽的表現、ハイティンクの万全のサポートはベストバランスと言えるでしょう。

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　2010/07/22

生で聴いた時の衝撃と言ったら！

いずれも極めて優秀な録音群で、現代的オーボエの音色を堪能出来ます。当然技巧的にも不安感は皆無、学生達必見の謳い文句は的を得ており、勉強中の方には大変参考になる模範的演奏だと思います。

いずれも録音、演奏共に良好です。逆転満塁本塁打のようなインパクトは無いですが、好守が出来る堅実な内野手、あるいはリードオフマン、安打製造機的な盤ですので、これで満足出来ないとしたら、古典的な音がお好きか余程の痛快さを求める方だと思いますから別のをお勧めいたします。

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　2010/07/22

非常に端正な演奏で、良くも悪くも「模範的」だと思います。表題曲のボザはシリアスさにやや欠けますが、それでも緩急の効いたフレーズをきっちり別けて吹いているのは師故か、流石と言うべきでしょうか。ヒンデミットはここまで美音を活かし切った演奏は初めてです。

疾走感、痛快さ、エッジの効いた演奏とは全く以て無縁で、それを求める方々には物足りないかも（野球で言えば安打製造機です）。聴き飽きる可能性を否定出来ませんが万人向け、曲を勉強されている方々（私もヒンデミット勉強中・・・）にはうってつけの盤だと思います。