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　2009/08/31

私が手許に残している朝比奈氏指揮ブルックナー演奏の唯一のディスク。私が彼の指揮で実演を聞いたのは二度。この演奏と’93年の都響との９番。だが「実演で大感動だったから君等も聴いて感動しなさい」ということではない。実演で私が受けた印象は「もう少し音を整理してくれないかな」というものだった。「オケの必死さ」と「金管がうるさかった」記憶しか残っていないのだ。だがCDで聴くと各パートの音がよく聴き取れ印象も変わる。この指揮者の特徴は出まくりだし新日本フィルの頑張りは本当に表彰状もの。他に氏指揮のブル５ではキャニオン盤（２枚組）を聴いてみたがはっきり言って弛緩しまくり（大フィルファンには大変申し訳ないがオケ下手だし…）。七海氏の評のとおり「朝比奈最高のブル５」であろうし、また、５番に限らず朝比奈氏のブルックナーを一度も聴いたことがない、とりあえず手始めに…という方にすすめる一枚として、私ならザンクト・フローリアンの７番でも近年のＮ響との演奏でもなくコレを選ぶ。

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　2009/08/31

全集を買う勇気は無く、とりあえず７番でも…という訳で聴いてみました。ヨッフムのAltus盤よりこっちの方が好きだと言ったら「耳がオカシイんじゃねーのか」などと言われて変人扱いされるのでしょうね。この７番に関してはマタチッチ盤、スクロヴァチェフスキ盤と並ぶ私のお気に入りとなりました。ハッタリかましまくり、大見栄切りまくりの指揮者の要求を見事にこなすスーパーオケの新録音に大音響で浸りたい、そんな要望をお持ちの貴方におすすめです。最終楽章なんてもう涙もの。恥も外聞も捨てて我が道を爆走するバレンボイム氏。「要するにこれがやりたかったのネ」と納得してしまう私。そりゃこの手の重厚長大路線でティーレマンとかいう若造に負ける訳にはいかんもんなぁ。バレンボイム氏の今後の健闘を祈念しつつもさて、全集購入は是か非か？

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　2009/08/26

ブラ全に関して。う〜ん、どうしてもっと話題に上らないかなあ。ザンデルリンクやケンペの全集などと同格に扱われて然るべきだと思うのですが。もちろん私にとっては同格どころではなくそれらを遥かに凌ぐ演奏。私の３大おすすめブラ全はベーム盤、ホルスト・シュタイン盤、そしてこのスウィトナー盤。カラヤン？ゴージャスで良いんだけど聴き疲れしません？、えっ、ジュリーニ？あれって単に遅いだけでしょ？（失礼！）ベーム？オケは素晴らしいんだけどちょっと枯れ過ぎ？などとお感じになられる方にお薦めします。

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　2009/08/26

優しく暖かく、聴き手を大きく包み込んでくれる演奏。まろやかで蕩けるようなコンセルトヘボウ管の音色が全くもって美しく、皆様の高評価に全く異存は無い。だがマタチッチの「武骨」、スクロヴァの「透徹」、朝比奈の「異形」そしてカラヤンの「耽美」をより好む私と同類の偏屈者にはお薦めしない。