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カラジャン さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/12

    「幻想」のミュンシュ盤はスタジオ録音盤も持っているが、これは別物。燃焼力が異常に高く激しく、雰囲気が尋常ではない。切れば血が吹き出そうな勢いで爆進してゆく様は圧倒的で、振幅の激しい驚異的な演奏である。ちぇっと、こんな演奏は、もう2度とは出てこないのではなかろうか。

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     2010/04/10

    超絶技巧練習曲は、第5曲「鬼火」と第10、11曲「夕べの調べ」のみ推薦。この3曲はベルマン盤(1963年メロディア)とは違った味わいがありなかなか良いが、他の曲は全てベルマン盤に劣る。「メフィスト・ワルツ」の演奏もベルマン盤には及ばないが、おもしろく聴けた。ソナタロ短調はシフラ節といってもよい独特の魅力がありなかなか面白いが、他にもベルマン盤やポリーニ盤など名演もあり、音楽の深みという意味では“どうだろうかなー”といういま一つの印象。ハンガリー狂詩曲はシフラの独壇場といってもよく、僕には評価が手に負えない感もあり、批評はパスするが、たぶん良い演奏であろう。スペイン狂詩曲は迫力もあり個性的でなかなかよいが、ベルマンの名演に比べればいま一つ。リストの最高傑作「巡礼の年」からの曲目が1曲と少ないという面もあるが、この価格でまとめてリストの独奏曲を購入出来るのは魅力的であろう。とにもかくにも演奏が独特でピアノというよりも打楽器を聴いているような感じの、個性的なピアノズムである。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/08

    この頃のベルマンは超絶的な技巧で、“私の指は何でも出来た”と豪語するほどのものであったが、今聴くと、後年の味わい深さには到達しておらず、技術に偏りすぎの感がある。確かに指の動きはもの凄いものがあるが、この段階ではまだロングペダリングを使用しておらず、スケールにおいてやや小ぶりである。やはりベルマンが真にピアノの巨匠として我々の前に登場するのは1970年以降になってからである。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/26

    クリーブランドOとのブルックナーの8番が大名演だっただけに期待は大きい。
    モノラル・ライヴ録音ということもあって、なんせ音は良くない。細部が聴きとりにくく、フォルテッシモがヒステリックに響くのは大きなマイナスだ。出来るだけ音質は演奏の評価に影響しないように聴くようにしているが、さすがに気になった。
    演奏は基本的にインテンポできっぱりとした表情が印象的だ。歌うべきところはよく歌い、鳴り響く場所ではよく響く、第2楽章などはなかなか深い情緒もあり、さぞかし名演と思われるが、なんといっても前述のように音が悪いのが残念だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/25

    1954年から64年にモノクロ収録された映像作品で、このころはまだフランソワは酒におぼれていない時期と思われ、演奏の足取りはしっかりとしている。
    大変貴重な映像で、フランソワのファンには絶対のオススメ。
    戦後、フランスから出た最高のピアニスト、フランソワ。その演奏からはこのピアニストならではの高貴なエスプリが立ち上る。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/17

    凄いなこれ。予想はしていたが、それ以上に良い演奏で驚いた。堂々たるスケールの演奏で、とても14歳とは思えない。すでに自分という物をしっかりと持っており、あのアルゲリッチが驚いたのも当然だ。テクニックは完璧で、紡ぎだされるピアノの音が太くて底鳴りしており、どっしりとしていて、しかも美しいのが印象的。この音を聴くと、リストやラフマニノフを聴いてみたくなる。カーネギーホールに3回登場はだてではなく、今後の期待はとても大きい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/15

    フランソワとは違った意味でこの先何が起こるか分からないような演奏で、ショパンを聴いていると言うよりリヒテルを聴いているような趣があり、スリリング。穏やかに弾いているかと思えば、突然爆発するし、テンポもさまざまだ。ショパンという一般的な意味での枠には収まりきれない巨人的な演奏が魅力。ただ綺麗で美しいだけの演奏とは一線を画す。旧ソビエト出身で、今はほとんど指揮者になっている某ピアニストの演奏より何倍も面白く、評価できる演奏。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/03/14

    この先、何が起こるか分からないような所がいいね。自由奔放というか、閃くままに演奏しているが、この人の気性の激しさのようなものも感じた。他では味わえない独自の演奏で、フランソワのファンは聴き逃せない。音質はこのレヴェルなら演奏を楽しむのには十分だと思う。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/12

    リストの「超絶技巧練習曲」はかなり若い時の演奏で出来にムラがある。「メフィスト・ワルツ」の出だしはいまいちだが、その後は持ち直して名演。「スペイン狂詩曲」、「巡礼の年」の一連の録音は素晴らしい。ピアノ協奏曲第1番もスケールが大きくて迫力が凄いが、詩的情緒も美しく魅力的。「ロ短調ソナタ」は若い時の演奏だが、後年の特徴をすでに備えいる。若い時から情緒のある演奏をしていた事がうかがえるが、スケールの大きさでは今一歩及ばずか。後年の演奏に比べ、ペダリングが未成熟な印象を受けた。というふうに全ての曲にコメントすると長文になってしまうので、全体的に言うと、ベルマンは“超絶技巧のピアニス”であると過大に宣伝されてきた。ベルマンのピアニズムには格別な歌心と味わいがあり、その点が見過ごされてしまいがちである。そんなベルマンは、年を取るほどにスケールが大きくなり、音も厚みを増し、70年以降、オペラのベルカント歌唱から学び取ったロング・ペダルによるレガート奏法は見事で、他のピアニストとの大きな違いの一つであり、あの体格から繰り出される鍵盤の底まで打ち抜く巨大でビロードのような深い光沢をもった音から、水晶のように透明で美しいピアニッシモ、他の追従を許さない叙情は、確かに19世紀的ヴィルトゥオーゾであった事を痛感させる。このベルマン・エディションは、1950年〜87年までの録音がよくまとまっており、ベルマンを総評的に知る上でも非情に価値のあるCDである。

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     2010/03/11

    シューベルトのD960は、ベルマンらしい叙情的な歌心と構えの大きさが素晴らしい。同曲はEMIにスタジオ録音があるが、LPで1度だけ発売されただけでCD化されていない。スタジオ盤の方がよりシューベルトの心情を読み取った深い演奏になっているが、現在、手に入るのは当盤と「ラザール・ベルマン・エディション(7枚組CD)」に含まれる1980年の録音である。当盤に比べると80年録音盤の方がよりなめらかな歌心にあふれており好ましい。
    クレメンティのソナタはソニー・クラシカルから2枚組で出ている「カーネギー・ホール・ライヴ 1979」でも取り上げられているが、遜色ない素晴らしい名演だ。「ラザール・ベルマン・エディション」にも同曲が含まれており(1968年録音)たびたび取り上げているところから見ても、ベルマン得意の曲なのだろう。

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     2010/03/10

    ラフマニノフの「楽興の時」OP16は完璧な演奏で、演奏が終わった後、拍手が聞えてきてハッとする。ああ、これはライヴだったのだと。DGのスタジオ録音盤(未CD化)に勝るとも劣らない名演。一方、リストの「超絶技巧練習曲」は、最初の数曲はベルマンらしさがなく、指の回りが重くピアノが歌っていない。どうも変だなーと思っていると、尻上がりに調子が出てきて、「マゼッパ」以降はベルマンらしく技巧も冴えてくる。後半になるほどよく歌っており名演。表現が巨大でこのような演奏は他のピアニストでは決して聴くことができないだろう。こちらの曲は数度CDでメロディアのスタジオ録音盤が発売されたが、現在は廃盤。不滅の名盤と思われるので、再発売を希望する。

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     2010/02/21

    凄ましい音響、ライヴ録音だが音がマイクに入りきっていない印象。全盛期のカラヤン/BPOが成し遂げる轟音が鳴り響く。作品の解釈はカラヤンらしく、スマートかつ颯爽としているし、全力疾走の力演をしている感がある。カラヤンと言えばイメージされる演奏そのもので、技術的にもライヴでありながらほぼ完璧な演奏なのである。この爆演に対抗しうるのは、ムラヴィンスキー/レニングラードPOか、ショルティ/シカゴ、あるいはジョージ・セルとクリーブランドOくらいのものだろう。最晩年の味わいや深さにはまだ達していないが、このアクロバティックともいえる爽快な演奏も一つの魅力だろう。老いてなお意気盛んな面を見せつけられた。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/14

    オーケストラの響きが良いのにまず驚く。
    これがあのハレ交響楽団の音とは信じがたいくらいに。
    そして、バルビローリの指揮にも無理がなく、音楽が自然体で流れていくのが良い。
    迫力とふくよかさ、緊迫感があり、インテンポで、ブルックナーにはうってつけの音が鳴っていて素晴らしい。
    7番のときには解釈のしすぎが気になったが、この曲ではムリな部分は感じられない。
    バルビローリは8番のほうが合っているようである。
    これがあの7番の時と同じ指揮者とは信じがたい。
    バルビローリの最良の面が出た、名演。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/12

    総体的に、解釈のしすぎという印象。気性は激しいが、涙もろいような所のある演奏で、静かで情緒あふれる部分ではテンポを落とし、足を引きずるような重い演奏をする。かと思えば、突然スパートして突っ走り、美しい部分もすっとばす。何となく、ブルックナーを聴いていると言うよりも、マーラーでも聴かされているかのような気分になった。もう少し、楽譜を信頼して、自然に湧き出てくる音に身を任せてみた方がよかろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/11

    気迫十分、これぞ世界に冠たるブルックナーである。
    ひょっとすると、2001年7月のサントリーホールのライヴCDに演奏内容、味わいの深さでわずかに及ばないかもしれないが、年齢を重ねた朝比奈の演奏上の深みの問題か、CDとDVDというメディアの音質上の問題かもしれない。
    この日聴きに来ていたシカゴ響の総裁は、この演奏が決定打となり、朝比奈をシカゴ交響楽団に客演させる事になったそうだ。
    僕も1992年に大阪フェスティヴァル・ホールでこのコンビ(朝比奈/大阪フィル)によるブル8を最前列で聴いたが、それは素晴らしい演奏であった。
    朝日放送の録画であるが、画面が全体に白く飛び気味なのはきになった。しかしながら、この映像をDVD化してくれたことには、感謝の意を表したい。
    この映像で見れる朝比奈は元気いっぱいで、年齢からくる衰えは見られない。指揮台までの足取りもしっかりとしている。そして、ひとたび指揮棒を持つや、オケをグイグイと引っ張ってゆく。
    これは朝比奈絶頂期の貴重な録画と言ってよかろう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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