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ブルノのおっさん さんのレビュー一覧 

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     2013/12/27

    チャイコフスキーのピアノ作品はあまり知られていないものが多いと思いますが、「四季」は、やはり代表作と呼ぶに相応しく、もっと録音が増えてほしいです。しかし、そうは言っても、このトロップ盤は今後も長く聴き継がれていく名盤であり続けるに違いないでしょう。何よりタッチの柔らかさが格別で、心が自然と安らぐような演奏だからです。ロシアの作曲家のピアノ作品は技巧的で重々しい印象をうけることが多いなか、チャイコフスキーは実に温和な曲を書いたものです。曲の題名を見て、寒冷なロシアの土地の風物を想像しながら、ごゆっくりおくつろぎ下さい・・・。

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     2013/12/26

    まさに類い希な名盤!古楽器による演奏でこれほどまでに活気に満ちた演奏が出来るとは思いませんでした。ルーヴル宮音楽隊(フランス語で「レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル」とも)は、世界で最も有名な古楽器オーケストラのひとつで、当盤においても素晴らしい統率力を見せるマルク・ミンコフスキによって設立されました。ミンコフスキはダイナミックなのに細部に注意がしっかり払われていて、少し変な表現になりますが、「文武両道」みたいな指揮者です。ところで、これまでの古楽器演奏を振り返ってみると、傾向がおおよそ二分されると思います。一つは、理知的でスコアの入念な分析が窺える演奏。特に巨匠ガーディナーは徹底的に分析して、作曲者の意図に忠実な態度をとってきました。しかし、残念なのが、どうしても音の迫力が不足してしまうことです。まさに古楽器の弱点を突きつけられた感じです。では、もう一つの傾向は何かというと、先のスタイルとは逆の爆演系の解釈です。例として真っ先に思い当たったのが、ニケ&コンセール・スピリチュエルのヘンデル録音。ニケも当時の音楽を再現しようとする点では前者に共通するのですが、とにかく演奏が大胆。薄味のイメージだった古楽器演奏に新たな息を吹き込んだ画期的な瞬間だったに違いありません。しかし、今度は粗雑さが表に出てしまうリスクを伴ったのです。そんな中、当盤は生まれたわけですが、贅沢にも両者の長所どちらも感じられる演奏です。ミンコフスキの手腕は本当にお見事です。今後も長く当盤の「水上の音楽」を聞き続けたいと思います。

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     2013/12/06

    ストラヴィンスキーの世界に入りこむのに格好のボックスです。もともとは、3大バレエ「火の鳥」、「春の祭典」、「ペトルーシュカ」ぐらいしか持っていなかったのですが、「結婚」や「カルタ遊び」などを聴いてみて、新古典主義時代の諸作品にも親しみを持つことができました。まだ完璧に全体を聴き通したわけではありませんが、カメレオンことストラヴィンスキーの作風の変遷を丸ごと楽しむことができ、どれも優秀な録音、代表的な演奏です。7枚組で、なかなかの規模ですが、躊躇する必要はないでしょう!

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     2013/11/08

    カラヤンのチャイコフスキー、噂には聞いていましたが、本当に素晴らしいものです!どうしたらこれほどまでに壮大で美しいユニゾンを奏でられるのでしょうか。驚くべきオーケストラ・サウンドです。特に「花のワルツ」は何度聴いても初めて出会ったかのような感動を覚えます。高評価をしたらキリがありません。永久不滅の名盤とは、まさにこれのことでしょう。

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     2013/11/08

    ブルックナーにはそれほど興味のなかった頃、安かったので聴いてみようと思い、購入したのがこのベームのブルックナーでした。ブルックナーというと、大編成で規模の大きい曲だというイメージが強く、ロマン派特有の長大交響曲にやや苦手意識があったのですが、それは全くの聴かず嫌いであったのだと思いました。確かにブルックナーの交響曲は各楽章が密度の大きい大規模なものですが、ベームの演奏はクセがなく、息の長い旋律をべたべたと引きずったりしない、すっきりとしたものだと思いました。しかし、情味に欠けているわけでもありません。ノヴァーク版では第3楽章のハープと弦の絡みは絶品!第8番の代表盤として推薦します。

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     2013/11/08

    曖昧模糊な感じになりやすいドビュッシーの音楽を、これほどまでに輪郭のはっきりしたものに仕上げているのは他にないかもしれません。ベロフのピアノは1つ1つの音が明確なのに、柔らかい含みや余裕を持っており、メロディーが確実に、かつ流れるようにスッと入り込んでくる、最初に彼のリサイタルを聴きに行ったときは本当に驚いたものでした。このような特長が彼の得意とする近現代作品の解釈に活きているのだと思います。折角ですので、まとめてボックスで買ってしまった方が良いでしょう。

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     2013/11/07

    古楽器演奏が主流となっている現在でも、決して色褪せないモダン楽器演奏による不朽の名盤!初めてこの盤を見たときは、クーベリックが「水上の音楽」を振るなんて、と少し驚いたものでした。実際に聴いてみると本当に素晴らしい演奏で、録音は1960年代で古いのですが音質も良いです。はじめにも述べたように、最近は古楽演奏の録音ばかり見られますが、モダンオーケストラもこの流れに臆せず、もっと演奏してほしいと思います。

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     2013/11/06

    ターリヒがロシアものを振っている貴重な録音です。しかもチェコフィルの演奏。どんなものか興味を抱き、聴いてみたところ、思いのほか情熱的な演奏でした。ボヘミア風チャイコフスキーというようなものを想像していましたが、土俗的な表現には陥らず、ターリヒは実はロシアものも上手いのだと思いました。どうしてもドヴォルザークなどのチェコもののイメージが強いターリヒですが、悲愴交響曲においてはむしろ得意分野とさえいえるかもしれません。悲愴の録音の代表格とまではいえないものの、正に隠れた名盤というに相応しいものです。

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     2013/10/21

    室内楽作品については録音が増えてきたシュルホフの作品ですが、ここに収録された2曲の弦楽四重奏曲は、とりわけシュルホフらしい、民族性と近代的な手法が混ざり合う優れた作品だと思います。しかし、これ以上に私が注目したのは「5つの小品」です。アヴィヴ四重奏団の演奏が最大限に発揮されており、特に4曲目の「タンゴ・ミロンガ風に」は、あまりに素晴らしく、何度も聴いてしまいました。弦楽器の大人っぽい響きを是非お楽しみ下さい。

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     2013/10/02

    小さな編成のものから大きな編成のものまで、マルチヌーの管弦楽曲の名作を存分に楽しむことができます。マルチヌー作品ではおなじみの、ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルによる、完成度の高い演奏です。曲目について、「序曲」や「シンフォニア・コンチェルタンテ」は、古典的な様式の中に近代音楽の手法が巧みに盛り込まれた曲で、とりわけ「序曲」はバロック風味を帯びたものです。これとは対照的に、「寓話」は非常に個性的で、マルチヌーの独特な作風が色濃く反映された曲です。

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     2013/09/28

    オリジナル楽器演奏によるベートーヴェンの交響曲全集を買うのはこれがはじめてでした。オリジナル楽器はどうしても音量が小さくなってしまいがちですが、ホグウッドはその弱点をものともせず、それどころか大胆な表現に挑んでいます。迫力満点の、本当に素晴らしい演奏です!ディスク4の「コリオラン」序曲、ディスク5の「エグモント」序曲も贅沢なカップリングです。

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     2013/09/11

    アンチェルの独特な分析が反映された「春の祭典」。楽譜の情報を正確に受け取り、忠実に再現、展開していきます。アンチェルは、ロマン的表現に情熱を注いだカラヤンとは対極をなす存在といえます。しかし、アンチェルが近・現代音楽を得意としていた指揮者であることを考慮すれば、一見、冷徹かと思えるその解釈も十分にうなずけます。近・現代音楽は、論理的な解釈が重要とされやすいからです。アンチェルの「春の祭典」は、そういう点で非常に説得力のある演奏だと思います。管弦楽を巧みに操り、音の偏りがなく、どの音もバランスよく鳴っています。長文となってしまいましたが、結論としては、初めて「春の祭典」を聴く人にはあまりお勧めできないというのが正直なところです。他の録音をいくつか聴いたあとの方が、このアンチェル盤の素晴らしさを理解できると思います。

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     2013/09/10

    プーランクの室内楽の傑作が網羅された、素晴らしい名盤です。演奏者はフランスの人々なので、やはりフランス風味が利いた、豊かな演奏です。騒ぐ、というようなことはせず、落ち着きを保ったクールな印象を受けます。特に、ピアノのアレクサンドル・タローの演奏は絶品!曲目については、前述のとおり代表作が詰まっているのですが、少し珍しいと感じるのが田園詩(ヴィラネル)。リコーダーのソナタのような形式をとり、とても短い曲ではありますが、柔和で美しい旋律に満ちたものです。

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     2013/09/05

    ドヴォルザークの交響詩だけを集めた少しマニアックな2枚。グレゴルの指揮も大変に素晴らしく、チェコ・フィルの美しい音を確実に引き出しています。ところで、有名な「新世界」交響曲を書き終えたドヴォルザークが、交響詩に着手した時期を考えると、19世紀の作曲家にしては遅い交響詩デビューですが、その作品はどれも描写力があり、ドヴォルザークの晩年の底力を見せてくれます。全曲中、特に面白いのが、交響詩「英雄の歌」。交響詩として書いてはいるものの、特に物語性を含まない珍しい交響詩です。また、交響詩「真昼の魔女」は、ヤナーチェクが絶賛したといわれている作品です。

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     2013/09/04

    いずれの曲も、マルチヌーがアメリカからヨーロッパへ移る前後の頃の作品で、それらの旋律はやはり望郷の念や哀愁に満ちています。最も注目すべき作品は、マルチヌー最晩年の「室内音楽第1番」。クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、ハープ、ピアノという珍しい編成の六重奏曲です。マルチヌーの人生の集大成のような作品で、フランス的巧妙さ、ジャズやタンゴを思わせるリズム感、そして祖国チェコの民謡的な愛らしい旋律など、あらゆる要素を含んだ味わい深いものです。演奏も息があっており、安心して聴くことができます。また、ヴィオラのベサは、特に「ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲」で素晴らしい技を見せてくれます。

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