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タッチ さんのレビュー一覧 

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     2016/05/11

    前略。ずいぶん何度もこのレコードを聴いた。イストミンの演奏には - おおかたのイストミンの演奏がそうであるように - 派手なところはほとんどない。中庸的というか、ちょっと後ろに身を引いて、ひずみのない音楽世界をそのまま前に出してくるタイプの演奏である。でもそういう演奏のあり方が、不思議なくらいぴったりとこの曲に向いていた。地味ではあるけれど、教科書的というのではないし、心のこもった穏やかさのようなものがそこにはあった。そのレコードを繰り返し聴いているうちに、ニ長調ソナタにすっかり夢中になってしまったのだ。今でもときどきこのイストミンの演奏を聴くけれど、姿勢のいい演奏だなあといつも関心する。中略。もっともこのイストミンの演奏は世間的にはあまり評判にはならなかったようで、それ以来レコード屋で見かけたことがないし、CDで再発になったという話も聞かない。後略。「意味がなければスイングはない」シューベルト「ピアノソナタ第17番ニ長調」D850(村上春樹)から無断で転記させていただきました。

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     2015/06/09

    「僕が「ほとんど完璧に近い音楽」として今とりあえず思い浮かべられるのは、このモンクのソロと、クララ・ハスキルがフリッチャイの伴奏指揮で演奏したモーツァルトの27番協奏曲の第二楽章と、あとはビリー・ホリデーがレスター・ヤングをバックに歌う『君微笑めば』・・・・それくらいかな(もっとたくさんあるのかもしれないけれど、とりあえず)。でも人生にそういうものが三つあるだけでも、僕は幸福だったと言うべきなのかもしれない。」(「セロニアス・モンクのいた風景」村上春樹編・訳より無断引用させていただきました)。

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     2015/03/14

    「(前略)ハイドンの『交響曲第93番ニ長調』と『第94番ト長調驚愕』(中略)。これなども、名盤中の名盤である。ハイドンだけをきかせて、現代人を心から満足させるのは容易なことではない。セルのハイドンは、そのごく少数の一つであり、私の今日まできいたレコードの中でいえば、(中略)、最高の列に数えられるべきものである。合奏の完璧。明確で柔軟な表情。バランスのよさ。ここに、セルの最良の姿がある。ことに、彼のいう管弦楽の各部門相互間の均衡のうちにうちたてられた、いくつもの声部の流れの共存は、理想的な姿で実現している。主要声部と副声部はきちんと秩序をもって共存しているのだが、また逆に、主要声部が裸のむき出しの形で孤立していることはないのである。セルのいう「垂直でなく、水平な、つまりポリフォニックなきき方」の表れである。本当に、これは室内学的完璧さを達成した交響的音楽演奏の範例だろう。」(「世界の指揮者」吉田秀和著・ちくま文庫より無断引用させていただきました。)

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     2015/02/25

    「1970年代半ば以降、スターンのステージ演奏と録音は、なぜか急激に音楽の求心力を失っていくかに見えた。レコード録音などでは「さらわないでスタジオ入りしたのか?」と思えるものが多くなり(1980年録音の小澤征爾指揮によるメンデルスゾーンの協奏曲、4度目の録音など)」
    「ロストロポーヴィッチ指揮によるチャイコフスキー(中略)などの録音を、それ以前のものと比較すれば、そのちがいは歴然としている。」
    「ヴァイオリニスト33 名演奏家を聴く 増補版」(渡辺和彦著、河出書房新社)から無断で引用させていただきました。
    必ずや購入し、拝聴させていただく所存です。評価の星は個人的な購入意欲を表しました。

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     2009/09/08

    「いつかあなたが作ってくれた楽器で、この曲を吹きます!」と言ってしまった。それから何年も経って、ようやくその機会がめぐってきました。サイトウ・キネン・オーケストラで演奏したのです。このときの録音がCDになっているので、それを彼に送ったらどんなにか喜んでくれるだろうと思うのですが(以下略)」宮本文昭著「疾風怒濤のクラシック案内」(アスキー新書)より。

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