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mitemira さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/11

    歴史上最も偉大なる芸術家のひとりであり、バッハの生まれ変わりとすら言われるカール・リヒター。しかし、1981年にわずか54才で亡くなってしまった。その後のスキを突いたかのように隆盛した古楽器演奏ブーム。どちらを聴くか、もちろん音楽を聴く側には選択権がある。バロック界のこの現状は、クラシック音楽の演奏における全体の現象を示している。問題はどちらの演奏が良いということではない。問題は音楽が「小手先勝負」になってしまったということだ。音楽界は圧倒的なカリスマ達が支配していた時代から、多数の音楽家達が自ら自身を守るための「集団」が強くなり支配する時代になった。音楽家達が自らの知識や技術の高さの競り合いをしている世界である。音楽とは何か。芸術とは何か・・。全人類と生けるもの全てのために、自らと魂と音楽を全身全霊で捧げる、それはリヒターである。

    バッハと言えば今でも多くの人は「やはりリヒターに限る」と言うだろう。バッハを聴いて背骨の温度と心臓の動きを感じることができるのはリヒターだけである。その音楽はまさに神がかったものとしか言いようがない。名盤はたくさんあるが、なかでも絶対押さえておくべきなのがこの「ブランデンブルク協奏曲」である。「マタイ」や「カンタータ」とは違いBGMにもなりえるので、気軽にさりげなく聴くのでもいいい。そういった聴きかたこそ素敵だ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/11

    彼が10代で「神戸国際フルートコンクール」で優勝した時は衝撃だった。こんな凄い若者がとうとう出たんだと! 好き嫌いは別よして一般目線で見れば、日本には工藤重典をはじめ、少し前の世代の高木綾子まで、これまで優れたフルーティストがたくさんいた。ただそれら大先輩方をいとも簡単に「ああ、超えたな・・」そう思わせたのはこの小山裕幾と、後に同じく10代で「ランパル国際フルートコンクール」で優勝した上野星矢である。「時代は変わったな」と思わせた。サッカーで例えれば本田圭介や香川真司のような存在といったところだろうか。

    世界の第一線で活躍するフルーティストであるパユやブリアコフと比べても、素質の部分では全く見劣りしないし、後にも先にも日本でこの2人を超える素材が現れるのはしばらく難しいだろう。最近変なのが出てきてはいるが…、惑わされないで欲しい(^_^;) 小山,上野の両氏は日本フルート界のみならず日本クラシック音楽界の将来を担っていく存在になるべきなのだろうが、日本でも存在感を出しつつある上野氏に比べ、小山氏はもう少し世にどんどん出てもいのでは、というのが正直なところである。

    このCDは彼の魅力である知性とブレない強靭なテクニックが存分に発揮されている。欲を言えば「素晴らしい演奏」の範囲で収まっているところが物足りなさを感じさせてしまうが、聴きこんでいけば音楽自体はその深さに感銘を受けるのである。しかし、演奏内容以外の部分で、彼の音楽の魅力を引き出せるような何かがもう少しあるとよいのではと思う。

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     2013/01/05

    フランスの管弦楽は、やはりクリュイタンスに限る。何が良いって?やはりフランスものは「音色」がそれでないとお話にならない。言語と一緒で、いくら勉強したって、頑張ったって身に染みついた本物の言語にはならない。かといってフランスの指揮者がフランス音楽が素晴らしい、というわけでもないのだが…。う〜ん、音楽は不思議だ。そんな中でクリュイタンスは本物のフランスの香りを聴くことができる唯一の盤。やっぱりここに辿り着く。

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