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たくわん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/04/23

    とにかく美しい演奏で胸を打たれました。第1楽章も随所に魅力的なアンサンブルが聴かれ曲のイメージが変わりました。第2楽章後半はもう陶然と聞き惚れてしまいます。プレリュードは2019年東京オペラシテイでのコンサートアンコールで演奏を聴くことが出来、もしかして天上の音楽かと思いましたが、しっかり録音されたCDで繰り返し聴けるのが有り難いです。 フェドロヴァ自身の解説によると、やはり古き良きロシアにルーツを持つ音楽家の家庭にてラフマニノフを弾きながら育ったのですね。今回のレコーデイングではスイスのラフマニノフハウス(summer residence と紹介)を訪れ彼のピアノにも触れたうえでレコーデイング出来た喜びを語ってくれています。 既発売のStoryteller も4つの幻想曲も素晴らしいです。彼女の演奏は演奏技巧の誇示や意図的なテンポの操作などと無縁で装飾音も使わない、自然な流れで、しかし1音1音に込めた情感の豊かさが圧倒的で心に届くのだと思います。だから踊るように演奏するのですね。 YouTubeでも大変美しい録音で楽しめますがやはりCDが良いですね。COVID-19で外出もままならない今日この頃、繰り返し親しんでみてはいかがでしょうか。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/04/28

    奇跡の名演です。ずっと聴いていたい。聴き終えたらまた最初から聴きなおしたい。1日何度も聞いてしまい、飽きない。幾多の録音があったけれど、はてさてこんなに良い曲だったとは、と正直思います。開始早々からオーケストラとぴったり合った足取りで、分厚い響きを支え、雄渾。たちまち耳を奪われ、何て情感豊かな音、生命感あふれる演奏なんだろうと、またまた没入してしまいます。 テンポは遅めで妙に動かさず作為とは無縁、どこまでも自然な感興が大河のように流れ、身を任せていられる。1音1音の音色、タッチ、強弱など表現の幅がとても広く変幻自在、切実な感情がこめられ、すべての楽音が心に響き、何度聞いても、どこを聞いても高貴で熱い、深い味わいに満ちている。伸びやかに響くオーケストラ(鳴りきっています)を支えたり支えられたり、一体感はことのほか素晴らしく、混然一体、聴く者を魅了します。このピアニストは、一所懸命「弾きこんだ」のではなく、この曲を「弾きながら育った」のに違いない・・ラフマニノフピアノ協奏曲2番の本当の魅力を教えてくれた若いアンナ・フェドロバに乾杯!  チェロソナタでは、チェロを寄り添うように支えたりキラキラと光るようなパッセージで花を添えたりと、素晴らしい舞台を得たチェリストが思いのたけを歌いつくし、何とも幸せそう。最近は室内楽に力を入れているようで楽しみですが、丁寧に慈しむような演奏をする庄司紗矢香とのヴァイオリンソナタなんていいだろうなと思ったりもします。どうしてこんなに耳を引き付けるのか、YouTube(そろそろ1700万回再生)でその秘密が少しわかるようです。曲への没入・共感が深く、熱い。MozartのピアノソナタK333は踊るように演奏し、新しい生命が吹き込まれたよう。ラフマニノフ3番では誰よりも柔らかい音で開始される冒頭テーマから懐かしさを掻き立て、3度目で極まり、華やかにはじけるオーケストラへ渡すのだけれど、ここで多くのピアニストが華麗にピアノを打ち鳴らすところ、フェドロバはピアノの音量を、絞るんですね(YouTube 18分8秒〜)。オーケストラの花を下から支え、何とも美しい瞬間、このCDも欲しいです。外国では発売されているようなので、HMVさん、お願いします。それから、MozartのピアノソナタK333も、新たに録音してもらってでもお願いします。ウクライナに本当の平和が訪れますように、と願いながら、今宵もまた聞き入ってしまう私ですが、皆様にもお勧めします。きっと宝物になると確信します。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/07

    大地の香りがするような素晴らしい合唱を中心として、ゆったりと進行するのにいささかも「遅い」と感じさせることがなく、終始深い祈りを感じさせる見事な演奏だと思います。Deep south とも言われる土地の歴史がこのような音楽を生み出すのでしょうか? 
    大きなホールに合唱団の柔らかな声が広がっていく響きを見事にとらえ、特にDisk 2 では本当にAtlanta Symphony Hall で聴いているかのような感覚を味わえます。クレドの美しさはどうでしょう、Et Incarnatus Estの神秘もホールいっぱいに展開しますし、Telarc ならでは、入魂の録音で初めて可能だったのではないかと思います。使用したマイクやケーブルまで細かい技術的情報まで書いてあり興味をひかれます。 Crucifixusはぐっとテンポを落として深々と歌い尽くしています。アトランタで生まれたキング牧師への敬愛、人種差別撤廃への祈りなど南部の人々の魂が自然に込められているようで、羊皮紙に書かれた故事に基づく歌ではなく、現代の祈りの歌を聴く思いがします。
    独唱陣も心に語りかけるように聴かせてくれますが、1部で合唱団との距離がありすぎるのか、不自然に宙に浮いたように聴かれるところもありました。
    歌う喜びがはじけるかのようなエリクソン合唱団ともまた異なるアプローチですが、これもまた素晴らしい録音です。 聞くところによるとロ短調は演奏されるあてもないのに営々と書き残してくれたとか。家族に恵まれたことも晩年のバッハには支えになったのでしょうね。偉大な、暖かなバッハ。私のミサ曲への旅は始まったばかり、オーデイオを磨きもっと多くの声に聴き入り、様々な盤を楽しみたいと思っています。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/04

    プロプリウスレーベルは大変美しい録音で有名だったように記憶しております。ヘンゲルブロック版を合唱曲ボックス(30CD)で入手以来ミサ曲を集め始めましたが、早々にこの名盤を探してもらい感激しました。最新の優秀録音と比較しても全く聴き劣りしませんし、臨場感は非常に豊かでライブ録音の良さが満喫できます。
    男声はもとよりアルトパートの透明で力強い合唱が特に印象的です。 ソプラノはその翼に乗るかのように、縁どるように、華やかに、そして消え入るように、思いの丈を込めて歌い上げ、圧倒的。ソリスト達も素晴らしく、ドロットニングホルムアンサンブルの名人芸もなんとも爽快で、モーツアルトのフィガロや魔笛(レーザーデイスク版)の名演を思い出しました(DVDまたはBlue-rayでの再発売、お願いしたいです。)。 冒頭のキリエからこの合唱団特有の熱唱が全開、第5曲「地上に平和を」ではリズムの軽快さ推進力、あらゆる声を駆使して歌いつくす喜びが頂点に達しているさまが胸に響き、はや音楽を聴く喜びが極まります。ヘンゲルブロックの深々とした表現とはまた異なるのですが、聴いて味わえる幸福感は素晴らしいものです。また、これだけ各パートが鮮明に聴き取れる、磨き上げられた合唱と録音であれば、 やっぱり合唱はいいなと思うのです。
    特徴的8なのはビブラートを遠慮なく用いていることでしょうか。思うにこのDiva, マイスタージンガーたちはバッハの作品であろうと現代の作品であろうと、いずれにせよ、優れた作品は現代に生きる自分たちのために作曲された「歌の翼」と思っているのではないでしょうか。そう思えた時に初めて歌い、またそう思えるまで歌い込み、だからこそ現代に生きる本当の自分の生の感興:哀しみ〜慰め〜癒し〜希望〜夢〜愛といったあらゆる感情の全てを託し、だからこんなにも生命感に溢れた音楽を歌いきるのだろうな、と思います。これは先に購入したモテット集(BWV225〜230)でも強く感じられたところです。表現は悪いですが抹香臭いようなところが微塵も感じられず、最初から最後まで歌う喜びがひしひしと伝わり、聴く者に幸福感と充実感を与える、ひょっとして歌の伝道師なのかも、と私には思われます。 
    もしあなたがミサ曲への旅の途中でしたら、ちょっと寄ってみたらいかがでしょうか。ついでに合唱曲ボックス(30CD、なんと5619円!)でのヘンゲルブロック版も併せお聴きになることをお勧めしたいと思います。私は?・・やっぱり旅を続けそうです。これだけの名曲、いろいろ聴いていきたいと思います。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/04

    このような記録が映像もついて安価に視聴できる良い時代ですね。バッハの
    モテット集は声の厚みやリズム感が良く聴き応えがあります。ラーデマンとリアス室内合唱団によるDVDでは省かれていた229番(Komm, Jesu, komm!)も収録されており溜飲を下げました。いいですね。 ハイドンの四季も気に入っております。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/29

    マルムベリ&スウェーデン放送合唱団版を聞き、デュリュフレが好きになり購入しました。リーズ大聖堂の響きが異常に美しく、オルガンもオーケストラ伴奏もかつて聴いたことがないほど美しく感動しました。楽器の位置感覚も含めた実体感が素晴らしく、柔らかく力強く冴え渡り、大聖堂にいる感覚を味わえます。合唱はどこか鄙びた懐かしい響きで、解説によりますと少年合唱団を含み、また成人合唱団員にはリーズ大学の学生を多く要しているとのことです。スウェーデン放送合唱団とは違いますが、こういうのも好きです。とても良いですね。
    2枚目のオルガンも威圧的な部分がなく、何回も聞いてしまいます。素晴らしいですね。

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     2013/11/29

    森の中の静かな教会で聴く、透明な情緒をたたえ磨き上げられた合唱による静謐なレクイエム、伴奏はオルガンとソロのチェロのみで、愛聽版となりました。メゾソプラノのピエ・イエズはこの上なく気高い歌唱で圧倒されます。素晴らしいですよ。 フォーレも良いのですが、オーケストラ伴奏が恋しくなり、やはりデュリュフレの方を主に聴いております。CD層でもとても美しく聴くことができます。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/15

    素晴しいです。これだけの名盤30枚で下手なJ-pop2枚分のお値段とは嬉しいような、悲しいような。アーノンクールのブラームスドイツレクイエムが欲しくて探していたらヒットし思わず注文し、依頼机上に陣取り続けています。ありがたいことです。最も感銘を受けましたのはDisk8&9、ヘンゲルブロック、フライブルグ・バロックオーケストラらによるバッハミサ曲ロ短調です。冒頭のキリエからして感動、第5曲では天国の花園が本当に咲き乱れる様が眼前(耳前)に出現、第9曲Qui Tollis や2枚目のEt IncarnatusやCrucifixusで聴かれる深い味わいには抗し難いものがあり、本当に素晴しいです。以来ミサ曲を集めていますがこれを超える録音にまだ出会えておりません。HMVさんでヘンゲルブロックバッハミサ曲ロ短調を求めるにはこれだけのようですが、5619円は安い、あと28枚も名盤が付いてきます。アーノンクールでは、むしろメサイア(もっともこれはオールバル&スエーデン放送合唱団によるとてつもない名録音があります:別に報告します)が良かったです。Disk7のベルニウスによるバッハ・モテット集、Disk25のやはりベルニウスによるブラームス合唱曲集、Disk30のヤルヴィによるアルヴオ・ベルトなど素晴しいものばかりです。合唱曲が好きな方もそうでもない方にもお勧めします。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/21

    生き生きと、美しい、素晴しい音楽。人生の宝物です。再発売していただいて本当にありがたいです。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/19

    全曲、美の極み。終曲のブラームス:宗教的歌曲Op.30は、伴奏オルガンの音色も素晴しく、最後に男声が加わってくるところなど、CDで聴いていますが、素晴しい広がりとなり聴きてを包み込みます。 お勧めします。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/28

    一言の無駄も無くまっすぐ歌い上げられた至上の鎮魂歌と思います。「中学生にしては」とは思いません。彼らのような中学生だからこそここまで心を込めて歌えたのだと思います。八軒中学校といえば仙台市中央部やや東で、あの惨劇があった荒浜への途中でもあり大切な人を失った生徒もいるでしょう。けれども、このように立派に育っている若者の渾身の歌を聴けること自体が「明日への希望」になると思います。だから無上の鎮魂歌と思うのです。
    凛として終始励ますように響くピアノが最初から耳を捉え、熱く、やさしい歌に心を揺さぶられます。難しい吹奏楽伴奏にチャレンジしているのも聴きものです。
    かなり反響の多い場所で収録されたようで女声が近くに生々しく聴かれ、男声はやや遠く透明に響きます。体育館かと思っていましたが、中学校の武道館で収録とのこと。残響音を避けマイクを近くに配置して録音したのでしょう。通常のホールでの収録に比べ苦労があったのではないかと思いますが、良いレコード・記録になったと思います。(少なくとも私のオーデイオでは良い響きに聴こえました)
    是非、多くの方に聴いていただきたいと思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/12

    超名盤と思います。1370円の時に購入し、「美しい!美しい!」と聴いていましたが、スピーカーを改良・調整し再度聴きなおし、伝わってくるものの凄さに圧倒されました。 弦楽器群がここまで美しく生き生きと再現される録音が有ったでしょうか? そこに絡み、寄り添う木管楽器と、かもし出すハーモニーの凄絶なまでの美! 第2楽章は特に好きですが、終結部、14分40秒からの楽節を、これほどまでに心躍る美しさで表現できる指揮者が他にいるだろうか? 原典版だからという理由だけではないと思います。ヤングは楽譜に本当に「生命」を吹き込んだのだと、素直に思います。それも極上の。 Laetzschさんやhohohohoさんも言っておられるように、ブルックナーが色々なことに挑戦し、試しているような「現代性」も特に3楽章では強く感じられます。 確かに2−3−4−5−6と続く流れの中にこの原典版はあるのでしょうね。 第3楽章は「変てこ」かもしれませんが、通して聴いてみると、改訂版は逆に俗受けねらいになってしまったのじゃないかとさえ思えてきてしまいます。 超お奨め版だと、心から思います。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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