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ROYCE さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/03/27

    バルビローリを未熟にしたような軟派なブラームスといえようか。コンサート会場で聞いたらさわやかな淡い抒情をたたえた演奏として、それなりに満足したかもしれないが、後々まで残ってしまう録音は過去の名演奏と比べられてしまうから、繊細なアプローチが青臭さとして感じられてしまう。この録音は時期尚早だったのではないだろうか。現在のネルソンスはレコード会社の思惑で過剰に持ち上げられているように思う。

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     2019/03/17

    ノリのいい快活な演奏を繰り広げている点は、かつてのグルダを思い出させる。切れ味鋭い打鍵の強さと、揺れ動くテンポの組み合わせは、どちらかといえば異端に近いが、教科書的なまじめさだけが取り柄の演奏より100倍面白い。この程度の弾き崩しではベートーヴェンの音楽はびくともしないけれど、ファーストチョイスとしてはお勧めいたしかねる。グルダやグールドが好きな人には大推薦。

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     2019/03/03

    カペラ・イスポリターナの実体はスロヴァキアフィルだから、中欧の地方都市で日常的に行われている演奏会の雰囲気がする。よそ行きの気取ったスタイルじゃない、着流しというか日常的なモーツアルト演奏も悪くない。キリっと締まった端麗辛口的な音色は土地柄だろう。ノーザン室内オケが担当した初期の交響曲も過不足なく曲の魅力を伝えてくれる。ファーストチョイスとしてもお勧めできるが、いろんな演奏を体験した後でこれに出会うと、一服の清涼剤のようなすがしさを感じるかもしれない。

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     2019/03/02

    ヒスノイズは目立つが、かつての東芝EMI製疑似ステレオ盤と比べると、こちらの方が音の鮮度が高く、細部のきめが細かいため、より上質な雰囲気がある。ブライトクランクCDは初期盤、HS-2088盤、オタケン盤(LPからの板起こし)・・と買い足してきたが、これが一番好印象。

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     2019/03/02

    EMIのSACDと比べると音質面でのアドバンテージは感じないが、電気的なステレオ効果を付与してない純正モノラルらしい素直でカッチリ締まった音には好感を抱く。しかし、EMI盤があればわざわざ買い足すほどでもないだろう。元の音源が古いので改善効果はあまり期待できない。

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     2019/02/26

    演奏、録音、ともに上出来の端麗辛口。某国営放送交響楽団ではこういう演奏はついに聞けなかった。CD本体には録音時期、録音会場のデータは一切記載されていない。HMVの商品解説を信用するしかないが、今時のCDでこのルーズさは無いと思う。

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     2019/02/26

    端正なスタイルでニュアンスに富む演奏を繰り広げている。ころころと玉が転がるようなピアノの音には明確な個性を感じる。惜しむらくはノイズリダクションのかけ過ぎによる音像の揺れがオーケストラの音に付きまとう点。ピアノの音は綺麗なので残念に思う。60年代の録音だからテープヒスがあるのはやむを得ない。多少ノイズがあっても生成りの自然な音で聞けたらよかったと思う。

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     2019/02/04

    エロイカはSACD盤と聞き比べたが、ビビッドな生命感に溢れたオタケン番の方がはるかにいい演奏に聞こえる。SACDは低音を増強した音作りで、ピラミッド型の骨太なスケール感は悪くないものの、高音に頭打ち感がある。一方、オタケン盤はどこまでも突き抜けてゆく抜けの良さ、輝かしさが魅力的で、シューリヒトの指揮のテンションの高さをストレートに感じさせる。演奏の迫力がだいぶ違うのだ。普通のCDの音質がSACDより優秀とは驚いた。鏡面CDおそるべしだが、それよりもリマスターを行うエンジニアのセンスがものをいうのだろう。

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     2019/02/04

    板起こしとしては上々の出来で、プチプチノイズはほとんど気にならない。肝心の音質は疑似ステレオゆえピントがボケ気味でモヤモヤ感がつきまとうのは仕方ない。弦が柔らかく響くため、EMIから出た正規ブライトクランクCDよりは質感が良いと思う。コーラスは舞台奥から残響を伴って聞こえてきて、モノーラル盤よりも聞きやすいのは確かである。EMI系の正規CDに感じるデジタル処理による音の漂白作用があまり感じられない点は評価できるけれど、古い音源であるので過度な期待はしない方が無難だと思う。

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     2019/02/04

    この指揮者はデビュー当初の録音からわざとらしい演出が鼻についたが、相変わらず作為が目立つ演奏をしている。オペラならそれでもいいのだろうが、管弦楽曲では音楽の流れが不自然でいただけない。盛り上げ方が設計図通りというか、いかにもという感じなのだ。頭でっかちで常にシラケていて、呼吸が不自然な音楽を作る指揮者の典型はラトルだが、ティーレマンにも同様の資質を感じる。ドレスデンという一流ブランドを使った録音であるが、指揮者の音楽性が一流かどうか、他の多くの名演名録音と比べた場合疑問が残る。わざわざこれを選ぶ理由が見当たらないのだ。後々まで聞き継がれる価値は、この録音には多分ないだろう。ティーレマンの演奏には違和感が残ってしまう。

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     2019/02/02

    一聴して、このオケのいぶし銀の魅力というか、脂っこくない清涼感のある響きに魅了された。ドレスデン・フィルのベートーヴェン交響曲全集といえばヘルベルト・ケーゲル盤が思い出されるが、あの録音が好きな人なら、ミヒャエル・ザンデルリンク盤にも満足するだろう。HMVの商品説明には快速テンポとかノン・ヴィブラートの言葉が出ているけれど、ピリオド派のせっかちな演奏とは一線を画す落ち着きのある(しかし、もたれない)中庸のテンポ設定が好ましい。第九の終楽章の冒頭などを聞くと、しっかりコントロールが行き届いて、勢いで流されることがないクレバーさに感心する。全般にさらっとしたタッチなので淡泊な印象も受けるが、シャープな反応性とドイツの老舗オケらしい腰の強さがいい塩梅に調和していて安心して聞いていられる。セッション録音なので音質は大変良好。対抗配置によりオケの内声部がよく聞こえてくる。この全集録音はドイツ風のベートーヴェン演奏を求める向きには第一にお勧め出来る。あまり期待しないで買ったが、掘り出し物的な良品だった。

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     2019/01/18

    鋭角的なシャープさの無いまろやかなバッハ。微温湯につかっているような心地よさがあるけれど、結局は毒にも薬にもならない凡庸な演奏だと思う。今時、この程度のバッハ演奏をありがたがる人はアシュケナージというブランドが好きなのだろう。彼の多くの録音に聞かれる美音はデッカの録音マジックの賜物だが、このバッハでは残念ながら往年の冴えた音は期待できない。

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     2019/01/16

    クイケン盤は禁欲的な枯山水の趣、こちらは薔薇が咲く春のフランス庭園といった雰囲気。名前ではクイケンの知名度に負けているけれど、官能的な音の魅力ではストリングフィッツが勝っている。同種の録音であるアグライア四重奏団盤やドビュシー四重奏団盤よりも面白く聞けた。これはお勧め。

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     2019/01/03

    SPからの板起こしだが、ノイズカットに残響付加と、いろいろ加工した結果、いじりすぎて妙な歪を生じ、かなり聞き疲れする音質になっている。パールから出た板起こしCDの方がノイズはあるが素直な音で聞くことが出来る。DGのリマスターは総じて感心しないが、このCDは特に出来が悪いと思う。

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     2018/12/25

    ローランス・ブーレイによるクラヴサン曲集全集を目当てにして買ったが、録音も演奏も古臭いのでがっくり。古楽器の復元モデルを弾いているが、金属的な硬い響きで、一瞬モダンチェンバロかと思った。1970年代の録音を24/96でリマスターしたそうだが、元の音源がさえないから如何ともしがたい。安モノ買いの何とかになってしまった。

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