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エステ荘の噴水 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/03

    古楽器使用のオケによるベートーヴェンが次々と発表されていた中で、この旧録音は、独りよがりで説得力に欠ける、ということで評判はサッパリだったように記憶しています。一方新録音は現代楽器使用のオケに古楽奏法を適用し、それをライブで一気に録音したもので、解釈自体に大きな変化は認められませんが、一層劇的で流麗になっており評判ははるかに高かったでしょうか。今聴いてみて当時の評価はおかしくはないと思いますが、10年後だと別の聴き方もあるかな、と思ってしまうのは時代の流れか、私の嗜好の変化でしょうか? 旧録音は、いわゆる奇数番号曲の迫力今一つですが、偶数番号曲は大変面白いですね。次はいつ聴けるかわかりませんが、今回は結構楽しめました。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/15

    この演奏は豪快で男性的なものです。ベスト・セラーとなったクチャル盤とはまったく違った印象を受けますが、こちらの方が曲の本質に根ざしておりロシア的なのかもしれません。大いに聴かせてくれます。しかしながらこのCDの最大の欠点は、先のレビューアー3名が続けて指摘しているように、「トラック間のポーズが短か過ぎる」ことです。これはかなり気になります。これから購入を考える方はその点承知されていた方がよろしいでしょう。「お買物お奨め度」の評価としても、とても星5つはつけられません。ちなみに、ヤルヴィ盤は洗練された見事な演奏で、CD全体の評価としてはそっちが上ですかね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/15

    どなたかも書かれているように、この曲が注目されたときスヴェトラ盤は入手困難、ヤルヴィ盤は正規盤価格で全曲揃えるのに2枚必要であったため、このCDがベスト・セラーになり曲の普及に大いに貢献しました。まさに“歴史的”録音です。ヴァイオリニストからキャリアを始め、指揮者に転向したクチャルのほとんどCDデビューに近いかと思いますが、この録音を若手の「丁寧で誠実な仕事」とみるか、未熟で「霊感にも盛り上がりにも欠ける」と感じるかは聴く側の経験とも関係しているかもしれません。なお、たしかに下手をすればムード音楽になってしまいそうな曲ですが、親しみ易く愛すべき曲であることを否定できる人はいないでしょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/13

    必ずしも「全曲」をレパートリーとしていないのにカラヤンがアナログ時代末期に次々と「交響曲全集」を録音したのは、まさに「全集のレコードを作るため」だったことは、このサイトを閲覧したり投稿したりする人達にとっては常識でしょう。商業主義と揶揄されることもありましたが、完成された録音はいずれも、オーケストラを操る稀代の魔術師が、超高性能オケの能力を全開させて構築した“美しく壮麗で立派な”音響世界です。これをどう評価するかは、それらの曲とカラヤンの演奏手法との“相性”とでもいうべきものに対する聴く側の好み・主観でしかないかもしれません。私の現時点での好みは、このチャイコフスキーそしてブルックナーとの相性はバッチリ、シューベルトは「美しい演奏なら文句のつけようなし」、シューマンは「住む世界が少しずれているかな?」というものです。
     ちなみにあの大震災から4か月たちました。人生観が少し変わり投稿する気になかなかなりませんでした。しかし、削除されてしまった投稿があるようで、また気が向いたら投稿しようかと思っています。よろしく。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/05

    ブルックナーの交響曲を3カ月で全曲(10曲)演奏し録音して発表するというのは、かつてはまったく考えられなかったことで驚いてしまいます。やると思えばなんでもやっちゃうマゼールだから成し得たのでしょう。聴衆の賛否なんて気にせずに、いずれの曲も期待を裏切らない癖の強い演奏を展開し、しかも一定の説得力をちゃんと確保しているのですからたいしたものです。なお、BPO音楽監督資格試験であったと私が勝手に思い込んでいるBPOとのEMI録音(7番と8番。アッバードに“敗れた”のでこのまま打ち切り?)と比較すると、7番では油が抜け、一方8番は粘っこくなっているのはなぜなのか、量りかねています。ちなみに、録音はややこもりがちで、迫力も今一つという印象です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/02

    バーンスタインとカラヤンの比較は色々な意味において興味深い。レスピーギのローマ三部作に対する態度も決定的に違っている。二人とも曲として一番優れている「松」を録音しているのは当然として、カラヤンがゴチャゴチャした猥雑さを特長とする「祭」の録音を避け、一方バーンスタインが写実的でオケの魅力を聴かせる「噴水」を取り上げていないことには完全に納得してしまう。このCDはバーンスタインの魅力満載。でもやはり「噴水」も聴いてみたかったなあ。その意味で4つ星。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/27

    解釈は素直で見通しも良く分かりやすい、オケの音も華麗で超一流の豪華な響きが満喫できる。聴いている最中は非常に立派な演奏と感心し、幸せな気分にもなれる。しかし、時間を経るに従ってその感激は徐々に薄れていく・・・・。カラヤンの演奏についてよく使われた表現ですが、その最たるものがこのシューマンの全集でしょうか。大変立派な録音であることは間違いないのですが、今回久しぶりに聴いてみて、やはり全集を録音した必然性は感じられませんでした。シューマンにはもっと毒っ気が、たとえそれが指揮者の独り善がりであったとしても必要なのでしょうね。ただ、彼の唯一のレパートリー(?)だった4番だけはさすがに堂に入ったもので、旧録音やVPOとの再録音とも別の魅力を持っていて聴き応えがあります。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/31

    第9の録音も随分と集め聴いてきましたし、実演も限りなく聴いてきました。その中で合唱に関しては、これとスウィトナー&SKB盤(全集)が双璧であると確信しています。「クリーヴランド(管弦楽団)合唱団」とはいかなる素性なのか不明(合唱指揮はロバート・ショー)ですが、ドイツ語の発音の正確さ・明瞭さ、セルが指揮するオケともども自在に動き回り、鮮やかに振る舞う音楽性の高さ。特筆ものです。第9を“合唱”と呼ぶのであれば、これこそはバイロイトを凌駕する演奏と言えるかもしれません。
    ちなみにこの投稿、別バージョンに行ったのにこちらには反映されないようなので再投稿です。贔屓の引き倒しです。御免なさい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/31

    第9の録音も随分と集め聴いてきましたし、実演も限りなく聴いてきました。その中で合唱に関しては、これとスウィトナー&SKB盤(全集)が双璧であると確信しています。「クリーヴランド(管弦楽団)合唱団」とはいかなる素性なのか不明(合唱指揮はロバート・ショー)ですが、ドイツ語の発音の正確さ・明瞭さ、セルが指揮するオケともども自在に動き回り、鮮やかに振る舞う音楽性の高さ。特筆ものです。第9を“合唱”と呼ぶのであれば、これこそはバイロイトを凌駕する演奏と言えるかもしれません。
    ちなみにこの投稿、別バージョンに行ったのにこちらには反映されないようなので再投稿です。贔屓の引き倒しです。御免なさい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/27

    第9の録音も随分と集め聴いてきましたし、実演も限りなく聴いてきました。その中で合唱に関しては、これとスウィトナー&SKB盤(全集)が双璧であると確信しています。「クリーヴランド合唱団」とはいかなる素性なのか不明ですが、ドイツ語の発音の正確さ・明瞭さ、セルが指揮するオケともどもに自在に動き回り、鮮やかに振る舞う音楽性の高さ。特筆ものです。第9を“合唱”と呼ぶのであれば、これこそはバイロイトを凌駕する演奏と言えるかもしれません。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/16

    RCA専属だったモントゥーの録音をDECCAが行うことになったのは両社の提携に伴うバーターだったようですが、ジョン・カルショウによれば、モントゥーのレコードの売り上げが不振であったので実際には“押し付けられた”ようですね。しかしモントゥー自身は「RCAの縛りから解放され」「DECCAの優秀録音ができる」と歓迎していたとか。そんなモントゥーの喜びが感じられる録音です。1875年生まれのモントゥーはこの録音時既に80歳を超えています。確かに強烈なエネルギーを発散する猛演・爆演ではありません。でも老いた感じはまったくなく丁寧な素晴らしい演奏が繰り広げられています。また、ここで演奏している作曲家たちの大半はモントゥーにとって“同時代人”で初演を担当したケースもあります。こんな指揮者の演奏が優れた録音状態で残されたことはとても幸福なことです。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/15

    冷戦下の1958年“敵国”ソ連で行われた「チャイコフスキー・コンクール」で優勝し、一躍米国のアイドルになった時代の寵児でもあったことから「抜群のテクニックを駆使してバリバリ弾きまくる」というイメージをもっていたのですが、この協奏曲集を聴いてみると、良い意味で期待を裏切り、結構誠実に弾いているという印象を受けます。やはり“好いピアニスト”だったのでしょう。ただ、ベートーヴェンやブラームスでは、本人も意欲をもって挑んだんでしょうし、バックも“何でもやってあげられる”ライナーやオーマンディなのに、陰影に乏しく突出した魅力を持っているものとは言い難いようでそれが残念です。一方ピアニズムを追及しているチャイコフスキーとかラフマニノフ(2番、3番とラプソデイ)はやはり聴かせてくれます。このあたりの持ち味を十分に活かし切れなかったものでしょうかね。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/03

    この録音がなされた1987年当時は、アバドが心技体ともに最も充実した時期だったと実感させる録音です。BPOが、ウィーン国立歌劇場の音楽監督であり、NYPの音楽監督就任内定とのうわさもあったアバドをあえて新しい監督に迎えようとしたことは、当時は意外と受け止めましたが、今になると納得できますね。この複雑なオペラを、ベーム盤に劣らぬ緊迫感を最初から最後まで持続させ、早めのテンポで一気に聴かせてくれます。しかもライブだというのに、歌手達の水準も含め演奏の完成度が非常に高く、録音も私には優秀に聞こえます。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/03

    20世紀オペラの最高傑作の一つと称されます。しかしストーリーは悲惨だし登場人物達にもさっぱり共感できません。歌手達は調子はずれに勝手に歌っているようにしか聞えませんし、音楽もちっとも気持ち良いものではありません。なんだこれは?と思ってしまいます。しかし、その音楽には緊迫感、それにうまく言葉にできない奇妙な美しさがあります。結局時々は取り出しては聴いてしまう、不思議なオペラです。レコード・アカデミーの大賞をとったベーム盤、アバド盤がともに強い緊張感をもって一気呵成の迫力で聴かせるのに対し、本ブーレーズ盤は内容を掘り起こそうと表現を色濃く進めているようで随分と違った印象を受けます。どちらが好いか私には判断がつきません。なお、バス役である医師を歌うデンヒがテノール(あるいはハイ・バリトン)にしか聞こえず、テノールの大尉との対比があまり際立っていないと感じるのは私だけでしょうか?

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/12/03

    ちょうどこの頃行っていたバイロイトでのワーグナーのように、非常に強い緊迫感に貫かれた演奏で圧倒されます。このような演奏で聴いてみて初めて私には理解ができるような気もします。またベームで聴いているとこのオペラが『トリスタン』からの流れにあることも実感されます。もちろん『トリスタン』はおよそ“形式”というものを持っていない一方、『ヴォツェック』は、各幕がそれぞれ5曲からなるバロック時代の(声楽付)管弦楽組曲のような形式をとっているのであくまで音楽の印象・響きについてだけの話ですが。なお、第3幕第2場と第3場でCDが切り替わるという編集には私も疑問を持ちますが、各場間の「場面転換、管弦楽後奏」部分を別トラックにしてくれており全体としては許容できるかと思います。

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