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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2016/05/12

    今月でモーニング娘。’16およびハロプロを卒業し芸能界からの引退を表明している鈴木香音(ズッキ)の卒業記念盤。『泡沫サタデーナイト!』はガールズバンド「赤い公園」のリーダー津野米咲さんの楽曲提供で、カバー曲を除けばつんく♂P以外の作家の楽曲が娘。のシングルの先頭を飾るのはこれが最初
    である。往年のファンキーなディスコサウンドをイメージさせるアレンジで新曲なのにどこか懐かしさを感じさせる。メロディラインやリズムの刻み、歌詞で使用されている言葉のチョイスなどはかつてのつんく♂Pの作風を意識させるものだが、津野さんはハロヲタであることを堂々と公言している人なので意図的にそうした作りにしたのであろう。センターに起用されているズッキの伸びのある安定したメゾソプラノがもちろんポイントで、これで引退してしまうのがもったいないなと思わせる。現在の娘。の歌の中核である「まーさく」(佐藤優樹&小田さくら)のヴォーカルも輝いている。付録DVDは『泡沫〜』のMVで、DJブースに入ったズッキがはっちゃけたパフォーマンスを披露している。歌詞が黄色の大文字でドーンと表示されたり、残り秒数のカウントが表示されたりと遊び心満載の演出が楽しい。サビのダンスも振りコピしやすくて、これからライブの鉄板曲になっていくだろう。

    『Tokyoという片隅』と『The Vision』はいずれもつんく♂Pの楽曲提供で『Tokyo〜』は現在のつんく♂Pの作風の中心であるEDMと硬派なギターサウンドを融合させたロックナンバー。曲中にフォーメーションダンスで矢印の隊形を作るのがユニークである。『The Vision』は流麗なピアノのインストが美しいミディアムテンポのナンバーで、歌詞はズッキの娘。での5年間を振り返りこれからの目標に向けて歩みだす彼女の背中を押すような内容。つんく♂Pからズッキへと贈られた「卒業証書」であろう。両曲とも歌唱の中核はやはり「まーさく」だが、特にまーちゃんの進境が著しいなと感じられた。おださくの安定感抜群の歌声と、まーちゃんのイノセントで透明感ある歌声はこれからの娘。の売り物となっていくであろう。

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     2016/04/30

    私が購入したのは初回限定盤(C)なのでそれについて。『恋ならとっくに始まってる』はアンジュルムになって初めてのつんく♂Pによる楽曲提供曲。「つんく♂
    さんの曲を歌いたい」と希望してきたメンバーにとっては待望の楽曲で、リーダー
    和田彩花(あやちょ)と田村芽実(めいめい)はブログで喜びのコメントをしていた。アンジュルムにとっては初の本格的なラブソングでありめいめいの卒業曲でもある。詞は恋愛に仮託してめいめいのこれまでのアイドル人生を振り返り、ミュージカル女優という夢を叶えるために卒業するめいめいを応援する内容。EDMと切れ味鋭いギターサウンドの融合とか転調のクセとかはいかにもつんく♂節といった印象のナンバーである。

    付録DVDは『恋なら〜』のMV。白亜の殿堂で歌い踊るメンバーがかっこいい。冒頭のセリフ語るめいめいはすでに女優の顔になっている。最後はあやちょの肩にめいめいが顔を寄せるシーンで締められる。

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     2016/04/29

    ロジェストヴェンスキーの指揮のはさすがに腕達者というか、卓越した棒さばきで多角的な視点から曲想をとらえ、巧みな演出で楽しく聴かせてくれる。特に第1番『古典』と第5番が出来がいい。旧ソ連の国策レーベルであったメロディアの録音技術が余り高くなかったせいもあって音質がいま一つなのが惜しいが、演奏はユニークで一聴に値する音盤集である。

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     2016/04/23

    ヴェルディの歌劇『仮面舞踏会』はスウェーデン国王グスタフ3(1746〜1792)の暗殺事件を題材としている作品だが、「国王暗殺」という内容が当時のイタリア当局の忌避に触れたため設定を変更、物語の舞台をアメリカのボストンとし主人公をボストン知事リッカルドとすることで上演許可を得たという経緯があった。以降この改訂版が長く上演されてきたが近年は原典尊重主義の観点からオリジナル版での上演や録音も増えてきた。このカラヤン盤もオリジナル版による演奏である。

    1989年1月27日〜2月3日、ウィーン、ムジークフェラインでのセッション収録。カラヤン生涯最後のオペラ全曲録音である。この年のザルツブルク音楽祭で上演を予定していて、そのリハーサルも兼ねて録音されたものだが結局カラヤンは体調不良により上演を断念、この録音のみが残された。主人公の国王を
    演じるプラシド・ドミンゴの雄渾でありながら知性的で精妙な歌唱が圧倒的である。ヒロインのアメリア役のジョセフィン・バーストウ、オスカル役のスミ・ジョーも好調。この頃のカラヤンは体調の衰えが顕著であり以前のようにオケを自在にドライブすることはできなくなっていたため、第一幕はやや精気に欠ける感なしとしないが、第二幕以降は奮起していつものカラヤンらしい華麗な美音と豊かな劇的起伏で興趣を盛り上げていく。ウィーン・フィルも老巨匠を良く支えている。この録音から半年足らずでカラヤンは逝去し、文字通り「遺産」となってしまった名演である。音質良好。

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     2016/04/23

    2015年12月21日、東京・ディファ有明で行われたモーニング娘。’15鞘師里保(りほりほ)のソロスペシャルライブを収録したDVD。センターとして娘。を牽引してきたりほりほの功労に報いるための、これまでに前例のない形式のライブである。『大好きだから絶対許さない』で小田さくら(おださく)とデュエットした以外はひたすらりほりほが歌って踊るというシンプルな構成。元気一杯でパワフルなダンスは相変わらず見応えがあり素晴らしいが、ヴォーカリストとしても大きく成長したことを印象付ける内容であった。繊細なファルセットからたくましい低音のシャウトまで自在にこなしており、りほりほがダンスと同じくらい歌を愛し研鑽を怠らなかったことがよく理解できる。ゲスト出演したおださくとのデュエットでの息の合ったハーモニーが美しい。特典映像の『キラリと光る星』でもさすがの歌唱を披露しており、娘。の中核として活躍してきた2人の実力の程を見せ付けている。2度目のMCの時にはダンスパフォーマンスコーナーが設けられ、ダンサーとしての向上を目指して娘。を卒業するりほりほのソロライブらしい構成である。

    『抱いてよ!PREASE GO ON』や『Do it! Now』などの懐かしい曲から新曲『冷たい風と片思い』まで、バラエティに富んだ選曲が楽しい。デビュー曲『まじでスカスカ!』では客席内を練り歩くファンサービスも。そして締めの楽曲としてりほりほが歌ったのは『自身持って 夢を持って 飛び立つから』であった。彼女が新メンバーとして加入した時のリーダー高橋愛ちゃんの卒業曲である。この曲の歌詞の内容はそのままりほりほの心情でもあるのだろう。約1時間弱のライブを務め上げ、りほりほは颯爽と去っていった。りほりほヲタはもちろん、ハロヲタならば必携のライブ盤である。

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     2016/04/13

    昨年大晦日のカウコン、スカパー編集版やライブビューイングなどで既に内容については詳しく知られているので、中身についてくどくど書くのは無粋のように思われるので個人的に気の付いたポイントを2、3点書いてみよう。第1部のハイライトはなんといっても鞘師里保(りほりほ)卒業ライブだと思うが、彼女がなぜ中野サンプラザで卒業することを選んだのか、ライブを視聴するまではイマイチ納得がいかなかった。武道館、横浜アリーナクラスの会場でやるべきではないか、と考えていた。しかし当日のライブでのりほりほの幸せそうな表情を見て理解できた。彼女は自分にとっての原点であり思い出のいっぱい詰まった会場である「中野」で、大好きなハロプロの仲間たちに囲まれて卒業したかったのだ。会場の規模などはりほりほにとってはどうでもいいことだったのだろう。とても温かい卒業ライブだった。それ以外では前日にレコード大賞の最優秀新人賞を獲ったばかりのこぶしファクトリーの勢いが目に付いた。

    第2部は私個人としては思い入れのあるメンバーたちが数多く登場し非常に堪能できた。高橋愛・新垣里沙・光井愛佳の「プラチナ娘。」たちと娘。現役年
    長組のコラボ、そして久しぶりのBuono!復活。愛ちゃんは一時期のノドの不調から完全に脱し全盛期に迫る歌唱を披露していたし、ガキさんの安定感満点のパフォーマンスは職人芸とさえ言えるほど。Buono!のコーナーでは現カンガルPMももちが「ヴォーカリスト・嗣永桃子」に戻ってキレのある歌声を聴かせ、ステージで歌うのは久しぶりの雅ちゃんも相変わらずの華やかさ、そしてそんな2人と一緒に歌えるのが嬉しくて仕方が無いといった風情の愛理が印象的。大トリの℃-uteはさすがの貫禄。お腹一杯になるライブ盤である。

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     2016/03/12

    ハロプロ研修生より船木結(むすぅ)と梁川菜々美(やなみん)を新メンバーに迎え、7人体制となったカントリー・ガールズのシングル盤。『ランラルン〜あなたに夢中〜』はオールディーズのカヴァーで、テレビ番組『マツコの知らない世界』のオープニングテーマとしてもお馴染みの楽曲。『ブギウLOVE』のゴージャスなブラスのアレンジによる新しさと懐かしさが同居したようなユニークさ、『恋はマグネット』の流麗な叙情性、どの楽曲も工夫が凝らされていてインストで聴いても楽しめる。歌唱では稲場愛香(まなかん)のスウィートなキャンディーボイスとむすぅのルックスに似合わぬ大人っぽいハスキー・ボイスが存在感を発揮、PM嗣永桃子(ももち)は高度な歌唱力が要求される『恋はマグネット』でヴォーカリストとしてのスキルの高さを見せ付けている。

    私が購入した限定盤Aの付録DVDは『ブギウギLOVE』のMV。ダンス番長まなかんの俊敏でキレキレのダンスは圧巻。今やカンガルのエース格と言っていい森戸知沙希(ちぃちゃん)にはエースに相応しい「華」が備わってきた。ムードメーカー小関舞(おぜこ)のはっちゃけた明るさはかつての徳永千奈美を想起させるし、お姉さん格の山木梨沙(やまっき)の知的で品位ある佇まいは他のハロメンにはない彼女独特のもの。むすぅ&やなみんはルックスこそさすがに幼いが先輩たちに伍してソツなくパフォーマンスをこなしていてこれからの成長を大いに期待できる。総大将ももちはさすがの貫禄、締めは堂々のセンターでスターのオーラを発散している。新生カントリー・ガールズ、好発進!

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     2016/03/04

    リーダー和田彩花(あやちょ)ともに初期メンバーとしてスマイレージ〜アンジュルムを牽引してきた福田花音(かにょん)の日本武道館での卒業コンサートを収録したブルーレイ盤が待望のリリース。内容についてはスカパーの生中継やライブビューイング等で広く知られているのでくどくど書くのは避けたいが、気がついた点を何点か書いていこう。

    モーニング娘。などの卒紺では在籍メンバーが卒業メンバーへメッセージを送るセレモニーが恒例となっているが、かにょんの卒紺ではそれは無かった。その代わりとしてかにょんと在籍メンバーとによるデュエット曲のメドレーコーナーが中盤に設けられた。このコーナーの選曲はかにょんのリクエストによるものだそうで、それぞれのメンバーの個性に合わせた選曲になっていた。長年の「戦友」あやちょとのデュエットでかにょんが選んだのは『ふたりはNS』。スマイレージ〜アンジュルムの持ち歌ではないが、二人の長年にわたる歩みにふさわしい歌詞で聴く者をジーンとさせずにはおかない。コーナーのトリは中西香菜(かななん)との『ヤッタルチャン』、曲の冒頭のセリフがかにょんによるかななんへのメッセージになっていてニヤリとさせる。かにょんは卒業後作詞家を目指すことを宣言しているがプロデュースの才能もあるな、と感じさせた。

    そしてアンコール後にドレスを着たかにょんがソロで『私の心』を歌うシーン、ここでは人工の雪を降らせる演出が成された。気付いた人もいるだろうがこの演出はかにょんの「心の師匠」とも言うべき安倍なつみ(なっち)の卒紺での『ふるさと』のソロ歌唱の際の演出をなぞったものだ。なっちを尊敬し目標としてきたかにょんの先輩へのさりげないリスペクトが心憎い。

    涙の場面もあったが全体的にはさっぱりとして明るい、いかにもかにょんらしい卒紺であったと思う。新メンバー上國料萌衣(かみこ)のお披露目やハロプロリーダー矢島舞美による送辞などにも注目。

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     2016/02/22

    昨年の日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞し登り調子のこぶしファクトリーのセカンドシングル盤。事務所の大先輩KAN氏の作詞・作曲による『桜ナイ
    トフィーバー』、ヒャダインこと前山田健一氏作詞・作曲の『チョット愚直に!猪突猛進』、星部ショウ氏作詞・作曲の『押忍!こぶし魂』の3曲が収録されていて、アレンジの統一されたコンセプトは「ファンク」である。それぞれの楽曲ごとに工夫がこらされていて聴く人を飽きさせない。『桜ナイト~』はハロヲタにはおなじみのダンス☆マン氏のアレンジで、『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション21』を聴き馴染んでいる年季の入ったハロヲタには懐かしい。『猪突猛進』は鈴木俊介氏&竹上良成氏のアレンジで、ブラスとハモンドオルガンが大活躍するゴージャスなファンクサウンドに仕上がっている。『こぶし魂』は平田祥一郎氏のアレンジで、往年のファンクバンド「アースウィンド・アンド・ファイアー」を彷彿とさせるクラシカルなファンクサウンドがうれしい。インストゥルメンタルで聴くといかに手間隙をかけて収録された楽曲であるかが良くわかる。

    エースはまちゃん(浜浦彩乃)、リーダーあやぱん(広瀬彩海)を中心とするこぶしメンの歌唱力、表現力もさらにアップした印象を受ける。特にレコード大賞においてその美少女ぶりがクローズアップされ一躍注目の存在となったれなこ(小川麗奈)の進境が著しい。

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     2016/02/13

    戦国時代、関東・東北を拠点に活動した画僧、雪村周継の評伝。きわめて個性的でダイナミックな画風で知られているが、その生涯については謎が多く生没年も今だに確定していないが、著者赤澤氏は1492年頃に生まれ1573年頃に82歳で亡くなったという説を唱えている。雪村は関東の名門佐竹家の一族の生まれだが幼くして仏門に入って画僧としての修行を積んだと考えられているが前半生については不明な点が多く推測の域を出ない状態である。ただ分かっているのは雪村が若い頃から精力的に絵を描いていたこと、絵の修行のため関東・東北の各地を巡歴していた、ということである。雪村の作品は現在でも比較的多く残されていてその内容などから彼の足取りの大まかなところはつかめるようである。

    雪村が活躍していた時期の関東及び東北南部はまさに群雄割拠の乱世であった。彼の生家佐竹のみならず北条・上杉・田村・武田・芦名など有力大名たちが時に手を結び時に争うといった状態を繰り返していた。雪村は故郷常陸を出て芦名氏の本拠会津を訪問(45p〜 )、その後北条氏の本拠地小田原や古都鎌倉で画業の醸成に努め(65p〜 )、会津を再訪した頃にはその画業は完成の域に到達していた。晩年は田村氏の本拠三春に移住、隠棲しつつも創作意欲は衰えず多くの作品を残したが自らの死期を悟って故郷常陸に戻り亡くなったと考えられている(135p〜 )。

    雪村は画僧の大先輩である雪舟等楊を尊敬しその画風を研究したが彼自身の画風は雪舟とは違った方向性を持った。緻密で端整、堅実な画風の雪舟に対し雪村はダイナミックで大胆なデフォルメも厭わない極めて特徴的・個性的な画風を確立した。雪村は『説門弟資云』という書物において「多年雪舟に学ぶといへども画風の懸絶せるを見よ」(92p)と豪語している。著者赤澤氏はこの言葉について「雪舟を師と捉えながらも、自らの画風を追究した、雪村の自信みなぎる言葉であろう」と指摘している。

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     2016/02/10

    Juice=Juice主演の連続ドラマ『武道館』の主題歌である『Next is you!』は彼女たちが劇中扮するアイドルグループ、NEXT YOUの名義で歌われていて劇中においても披露される。立ち位置もドラマの設定に合わせてあり、センターには堂垣内碧こと植村あかり(あーりー)、リーダーは坂本波奈こと金澤朋子(かなとも)が務めている。一方『カラダだけが大人になったんじゃない』はJ=J名義の新曲で、両曲ともつんく♂Pが楽曲プロデュースを担当、ジャケットの右隅に小さく印刷された「Produced by つんく♂」の文字がなんとも頼もしい。J=Jはつんく♂Pへの思い入れが強いグループで、宮本佳林(かりん)はつんく♂Pのプロデュースが決ったと知った際は飛び上がって喜んだというし、先日行われたドラマのイベントでつんく♂Pがサプライズゲストで登場し彼女たちの成長を評価した際には、感極まってかりんとあーりーと高木紗友希(さゆべぇ)が泣き出してしまうという場面も。彼女たちの思い入れの強さが改めて感じられた。

    両曲ともつんく♂Pお得意のキレのあるEDMサウンドで、『Next is you!』は「次は君だ」というフレーズが印象的なメッセージ性の強い内容で、武道館を目指す彼女たちへのつんく♂Pなりのエールともいうべき楽曲。『カラダだけ〜』はJ=Jの元々のコンセプトである「ちょっと背伸びした、クールでセクシーな女の子」のイメージを復活させたような、原点回帰とも言うべき内容の楽曲に仕上がっている。このところ急激に表現力が向上してきた感のあるさゆべぇのパンチの効いた歌声、かなとものセクシーでイタズラっぽい絡み、かりんのキュートで切なさを感じさせる表現がそれぞれ魅力的。つんく♂Pから「成長した」と評価されたあーりーも頑張っているし、リーダー宮崎由加(ゆかにゃん)のオンリーワンな存在感も忘れてはなるまい。ドラマだけでなく現実においても武道館を目指すJ=Jの背中を押してくれる両曲であろう。

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     2016/02/06

    インターハイ千葉県予選団体戦決勝、火ノ丸vs沙田、国宝同士の再戦。肉を斬らせて骨を断つ、とでも表現すべき凄まじい激戦の末、火ノ丸が勝利を収めダチ高が団体戦優勝。その直後からは個人戦がスタート、これまでのチームメイトが敵となって戦い合う。その個人戦でも勝利を積み重ねていく火ノ丸の姿に、これまで縁の下の力持ちとして部員たちを支えてきた小関の心境に変化が・・・・

    この第8巻では『黒子のバスケ』とのコラボ企画による、川田氏と藤巻忠俊氏による共同執筆作品『キセキの待ったなし対決!!』が収録されているのがポイント。さらに川田氏による『ドラゴンボール』や『キン肉マン』のトリビュートイラスト、『キセキの待ったなし対決!!』の脚本・構成を担当した高橋一郎氏によるレイナ&咲のセクシーイラストなど盛りだくさんの構成である。買って損なし!!

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     2016/02/03

    著者の我那覇真子さんは『琉球新報・沖縄タイムスを正す県民国民の会』運営代表委員であり、チャンネル桜の報道番組『沖縄の声』のキャスターを務める
    26歳の若き才媛である。真正保守の立場から故郷沖縄を侵食する中国とその尖兵である左翼勢力と戦う勇気ある女性。本書はそんな勇気ある若き才媛と彼女を支える人々の戦いの記録である。

    沖縄県の言論・マスコミ界は琉球新報・沖縄タイムスの2大ブロック紙によって牛耳られており、しかもその2紙がどちらも極左的な論陣を張っているため「左翼にあらずんば沖縄マスコミにあらず」とも言うべき状況となっている。その2紙と沖縄社会大衆党・共産党などの革新政党が連携、さらに保守勢力の一部を取り込んで作り上げたのがいわゆる「オール沖縄」体制である。その「オール沖縄」の代表的存在なのが翁長雄志現知事だが、我那覇さんはこの翁長県政と「オール沖縄」体制の実態を「革命を下心に内蔵する民主連合政府の亜種」(133p)と結論付けている。翁長知事は自民党沖縄県連幹事長も務めていたほどの地元保守政界の重鎮であったがその立場をあっさりと捨てて革新勢力と手を結んだ。イマイチ理解し難い行動だが我那覇さんに言わせると「翁長
    氏の本質に何ら変わりはありません」(113p)という。要するに翁長氏は選挙に勝つ為なら手段を選ばないプラグマティズムの持ち主であり「生粋の政治家
    であり徹頭徹尾政治判断を優先する」(109p)人物なのである。当時の仲井眞弘多知事に選挙で勝つ為に革新勢力や琉球新報・沖縄タイムスを手を結び、そして当選したのである。その背後には中国の黒い影がある。翁長氏は福建省の指導者であった頃の習近平現国家主席と面識交流の可能性があり平成17年には名誉福州市民の称号を贈られている人物であることは知っておくべきであろう(121〜122p)。

    我那覇さんは一見おとなしそうな、穏和な風貌のお嬢さんだが極めて行動的な運動家でもある。与那国島で自衛隊のレーダー基地配備の賛否を問う住民投票が実施された際には自ら与那国島に乗り込み配備賛成の街宣活動を行ったし(54〜55p)、平成27年9月にはジュネーブの国連人権理事会において翁長知事と直接対決し、「基地問題は人権侵害だ」とする翁長知事側の主張に反駁、「沖縄で人権侵害はない」「知事は尖閣諸島を狙う中国の脅威を無視している」と主張した。ジュネーブ国際機関日本政府代表部の嘉治美佐子大使も翁長知事の主張に反論、2人の女性の活躍により翁長知事のたくらみは見事に打ち砕かれた(12p〜 )。翁長知事応援団の琉球新報・沖縄タイムスもベタ記事の扱いながら我那覇さんのカウンタースピーチを報道せざるをえなかった。巻末には我那覇さんと翁長知事のスピーチの全文が掲載されているので読み比べてみるのもよいだろう(230p〜 )。

    我那覇さんはまえがきにおいて自分の活動を「小冒険」(4p)と謙遜しているのだが、沖縄の現状を考えると彼女の活動は文字通り命懸けの大冒険である。
    しかし彼女は「沖縄を、そして日本を守りたい」という一心で活動を続けており、これからも命懸けの奔走、大冒険の日々を送ることになるであろう。衷心からのエールを送りたい。

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     2016/01/29

    デヴィッド・ボウイの遺作となったアルバム。彼は自分の余命が残り少ないことを承知していて、「スワン・ソング(白鳥の歌、音楽家の遺作の意)」にするつもりで制作されたアルバムであるという。アルバムタイトルにもなっている『Blackstar』は10分に及ぶ大曲で、ボウイは繰り返「I’m a blackstar(俺はブラックスターだ)」と歌っている。ギャングスターでもなくムービースターでもなく、ポップスターでもアメコミのスターでもない、俺はブラックスターだと。迫りくる死を冷静に見つめ、真摯に分析しそして歌うボウイ。『Lazarus』ではさらに「I’m in heaven(俺は天国にいる)」、「You know I’ll be free,Just like that bluebird(俺はあの青い鳥のように自由になるんだ)」とまで歌っている。死におびえ嘆き悲しむでもなく、眼を逸らして知らん振りをするでもない、まっすぐに死を見つめそして音楽として表現する。音楽家としての矜持と覚悟をもってこのアルバムを制作したのだな、と感じた。

    ボウイ独特のうねるようなセクシーな歌声は最後まで健在、常に斬新さを追求する実験精神も最後まで衰えなかった。「自身の死の運命と組み合った男の姿に、思いを巡らした作品」(CNNのコメント)、心して聴くべき名盤である。

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     2016/01/24

    5代目桂文枝(3代目小文枝)のライブ録音集。『莨(たばこ)の火』は1978年7月、『胴乱の幸助』は1988年3月、『軽業講釈』1963年4月の収録。30代から40代にかけての生きのいい小文枝師の話芸が堪能できる。「はめもの」(上方落語特有のお囃子による音曲を取り入れた演目)を得意としていた小文枝師らしくこのアルバムにおいてもにぎやかなお囃子が随所に登場、興趣を盛り上げていく。上方落語ファン必聴の名盤である。

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