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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2018/10/20

    フランスの名指揮者ピエール・モントゥー(1875〜1964)は89歳で亡くなるまで生涯現役として活躍した人であった。このラヴェルの作品集は死の5ヶ月前である1964年2月の録音で、オケは手兵ロンドン交響楽団。モントゥーとラヴェルは同い歳で公私にわたり親交のあった間柄で、モントゥーはラヴェルの音楽の紹介者として大きな役割を果たしてきていた。演奏を聴いてみても作品が完全にモントゥーの手の内に入っているな、というのが伝わってくる。最晩年ということもあり枯れた味わいがあり、飄々としていてあざとい作為などは一切感じられないが、経験豊富な名人による円熟しきった名人芸を堪能できる。高雅な品格とフランス人らしいエスプリに満ちた名盤であろう。音質は若干の古さを感じるが鑑賞には支障なし。

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     2018/10/13

    8人から5人体制となったこぶしファクトリーのニューシングル。正直解散の危機もささやかれていただけに、ニューシングル発売を知らされたこぶしFのメンバーは感涙にむせんだという。『これからだ!』と『明日テンキになあれ』の両曲ともそんなメンバーの背中を押すような前向きな内容で、ヲタも勇気付けられる楽曲たちである。

    初回限定盤と通常盤の両方を購入したのだが、通常盤には特典としてポストカードとトレカサイズの生写真がランダムで封入されており、僕の購入した盤にはあやぱん(広瀬彩海)の写真が入っていた。

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     2018/10/13

    元Dream5のメンバーで新進グラビアアイドルである大原優乃ちゃんのファースト写真集。Dream5のイメージが強かったので彼女がグラドルデビューした時はちょっと驚いたが、そのプロポーションを見れば納得だ。顔立ちはまだあどけなさが残っているだけにその抜群のプロポーションとのギャップが凄い(笑)。等身大のJKとしての瑞々しさ、健康的な魅力もよく撮られていて、とても出来の良い写真集と評価できる一冊。

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     2018/10/08

    アンジュルムを卒業しミュージカル女優への道を歩みだした田村芽実(めいめい)、女優業と並行して歌手活動も行う事になり、このシングルがソロシンガーめいめいのデビュー盤となる。アンジュルム時代から定評のあった歌唱力はさらに磨きがかかり、独特のうねるようなビブラートは一段とダイナミックになった感がある。豊かな声量と幅広い音域を駆使して、まるで演技を演じるかのように歌いあげていて、改めて彼女は「歌う女優」なのだな、という印象を抱いた。ハロプロ時代の先輩鈴木愛理は「15年目の新人」というキャッチフレーズで売りだされているが、めいめいも14年のキャリアがあるので、さしずめ「14年目の新人」と言ったところか。

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     2018/09/21

    ドヴォルザークの管弦楽付き宗教音楽集。ミサ曲と『テ・デウム』、ドヴォルザークの作品としては演奏機会の少ない楽曲であり、資料的価値も高いと言える。2015年5月30日&6月4日、スペイン・パンプローナ、コンサートホールでの収録。指揮のアントニ・ヴィットはナクソス・レーベルの常連として知られるポーランドの名匠で、本盤ではスペインのナヴァラ交響楽団を指揮している。堅実かつ丁寧な指揮はヴィットならではだが、オケがやや自発性に欠けるように感じられた。彼の手兵であったワルシャワ国立フィルだったらもう少し良かったかな?という気はする。コーラス、独唱声楽陣は好調。音質はややオフマイク気味ながらまずまず。

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     2018/08/14

    『きっと私は』はつんく♂Pの作詞・作曲・プロデュースの楽曲。つんく♂PがこぶしFのために新曲を書きおろしたのはこれが初めてである。等身大の女の子の微妙な心情を描写しつつ、その背中を押す青春の応援歌である。浜ちゃん大佐(浜浦彩乃)はブログで「こぶしファクトリーにとって、初めてのつんくさん曲なので、大事に歌いたいし」とコメントしていて、その喜びが伝わってくる。『ナセバナル』は大御所作詞家の及川眠子さんが作詞を担当した楽曲で、壮大なスケールの熱いバラード。歌唱力・表現力がさらにアップしたこぶしFの魅力が堪能できる。

    8月7日付オリコンデイリーランキングは第3位のスタート。

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     2018/08/12

    Juice=Juice待望のセカンド・アルバム。まなかん(稲場愛香)が加わり8人体制となったJ=J、ビジュアルとパフォーマンスの両面で極めて完成度の高い、隙のないグループとなった感がある。オリジナルメンバーの5人は勿論の事、追加メンバーのやなみん(梁川奈々美)、るーちゃん(段原瑠々)もオリメンと遜色ないパフォーマンスを披露、そこへ実力者まなかんが加入してきたのだから隙がなくなるのは当然であろう。

    個人的にはNEXT YOU名義の楽曲がCDやブルーレイに収録されたのは嬉しいし、隠れた名曲としてヲタからの評価が高かった『TOKYOグライダー』が収録されたのも喜ばしく思う。TVスポットが特典映像として収録されたのはアップフロントにしては気が利いているかな(笑)。購入して十分満足できるアルバムである。

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     2018/06/10

    セルゲイ・イヴァノヴィチ・タネーエフ(1856〜1915)は日本ではイマイチ馴染みがないが、ロシア音楽史上重要な音楽家である。作曲家・指揮者・ピアニスト・教育者・理論家など様々な顔を持つ多芸多能の才人であった。スクリャービン、ラマニノフ、プロコフィエフらを育てた名教師、対位法研究の大家としての功績が特に大きいが、作曲家としても少なからぬ数の作品を残している。厳格な対位法と後期ロマン派に立脚し、かつ母国ロシアの風味をまぶした重厚で堅実な作風である。彼の作品集というのは滅多にないので貴重。

    演奏の指揮を担当しているトーマス・ザンデルリンクはかの巨匠クルトの息子で、父クルトがナチスの迫害を避けて旧ソ連に一時亡命していた1942年にノヴォシビルスクで生まれた、ということもありロシアには深い縁をもつ。生まれ故郷のオケを指揮して清新で力感ある演奏を聴かせてくれる。

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     2018/06/10

    1978年6月23〜25日、ウィーン、ジメリンガー・ホーフでの収録。オケは当時のジュリーニの手兵ウィーン交響楽団。当時絶好調であったワイセンベルクと、巨匠として声望を高めていたジュリーニとのコンビによる、スケールの大きなモーツァルトである。ジュリーニは構えの大きな指揮でゆったりとしたテンポでよどみなく音楽を流し、オケに歌わせている。その伴奏に支えられつつクールでありながらカラフルで力感あるソロを披露するワイセンベルクもさすがである。音質良好。

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     2018/06/08

    ℃-ute、そしてハロプロのエースとして君臨していた鈴木愛理。その実力はハロヲタ界隈ではよく知られていたが、外部までは広く知られていたとは言い難かった。その愛理がついにソロアーティストとしてデビューする。彼女の魅力を少しでも多く知ってもらう為にアルバムデビューというスタイルを取ったのであろう。CDの帯にある「15年目の新人」というキャッチフレーズはまさに愛理の現状を表したものだと言える。

    愛理の歌唱力の高さは今更事挙げするまでもないが、それにしてもその表現力の高さには舌を巻かざるを得ない。時にパワフル、時に繊細、それでいて彼女の歌のキモであるしなやかさはいつ何どきたろうと失われる事が無い。ハロプロ時代に培ってきた実力と、さらに磨き上げた技術を武器に愛理はソロアーティストとしての第一歩を踏み出した。

    本盤では愛理は作詞にも挑戦し、マルチアーティストとしてさらなる領域に踏み出し始めた。愛理の今後の活躍が非常に楽しみだ。

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     2018/04/24

    7人体制となって初のJuice=Juiceのシングル盤。先日東京ドームシティ内ラクーアで開催された当盤のシリイベは大盛況、4月22日付のオリコンデイリーシングルランキングでも第1位を獲得し順調な滑り出し、現在すべての面で充実しているJ=Jの勢いがひしひしと感じられる。

    『SEXY SEXY』はJ=J育ての親つんく♂Pの作詞・作曲・プロデュース作品。少女から大人からへと成長しようとしているヒロインの心情をつんく♂P独特の表現で歌い上げるナンバー。「SEXY」というワードからは一番縁遠そうなやなみん(梁川奈々美)をセンターにもってくるあたりもいかにもつんく♂Pらしい仕掛けと言えよう。『泣いていいよ』は青春の応援歌的内容の爽やかなバラード。大森祥子さんの清冽な詞をJ=Jメンバーが伸び伸びと歌っていて聞き応えあり。『Vivid Midnight』は今やハロプロでもお馴染みの作詞家児玉雨子さんの作品で、詞・曲調・衣装・MVなどK−POPテイストを感じさせる軽快なナンバー。最近急増してきている若い女性ヲタのみなさんへのアピールを狙ったよ
    うに思えるが、若い女性ヲタのみなさんからの評判も上々のようで狙いは当たったようである。

    僕は初回生産限定盤SPを購入したのだが、付録DVDは3曲のMV。それぞれの楽曲にあわせたバラエティに富んだ内容が楽しめる。新メンバーやなみんと段ちゃん(段原瑠々)が実力者揃いの先輩たちに伍してヒケを取らないパフォーマンスを披露していて実に頼もしい。J=Jの未来は明るい、と確信した。

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     2018/04/16

    カラヤンは『アイーダ』を2度録音しているが、当盤は旧盤のほうで、1959年9月、ウィーン、ゾフィエンザールでの収録。レナータ・テバルディ、カルロ・ベルゴン
    ツィ、ジュリエッタ・シミオナートなど、戦後イタリア・オペラ界黄金期を牽引したスターたちの競演が聴きもの。歌手陣、指揮者、オーケストラ、いずれも名人揃いで、劇的起伏も豊かであり、イタリア・グランド・オペラの魅力を堪能できる。このオペラの持つ祝祭性、神秘主義的な側面を見事に表現したカラヤンの辣腕ぶりはさすが。ウィーン・フィルもカラヤンのタクトによく付いていっている。50年以上前の録音ながら音質良好。

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     2018/04/16

    カントリー・ガールズ、最初のオフィシャルブック。『U.T.B』誌の連載のまとめやメンバー個々へのアンケートとインタビュー、後半は富士登山のドキュメントという構成。もちろんグラビアも盛りだくさんで、巻末には富士登山の模様を収録したDVDも付録として付いていて、中々にボリューミーな一冊。

    アンケートではやまっき(山木梨沙)が「カナダとのハーフ」であることを告白していたり、PMももち(嗣永桃子)の「影響を受けた人物」がマザー・テレサだった
    りと、初めて知る情報がいろいろ入っていて興味深い。『U.T.B』誌の連載のまとめには体調不良で休養する前のまなかん(稲場愛香)の姿もあって、改めて彼女の不在が残念に思えてならない。富士登山ではおぜこ(小関舞)が途中で体調を崩してリタイアするというアクシデントがあったものの、残りの5人が奮起して見事登頂を達成。DVDの映像を見ているとさらに臨場感が増し、以前に富士登山をやったアプガとの個性の違いも浮き彫りとなって、何かと面白い。非常に出来映えのいい一冊と評価できる。

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     2018/04/09

    大バッハの平均律クラヴィーア曲集は「ピアノの旧約聖書」とも称される、鍵盤楽曲史上に残る記念碑的大作。その「旧約聖書」的大作の「旧約聖書」的録音と言えるのが巨匠ヘルムート・ヴァルヒャの1961年盤である。アンマー社製造のモダンチェンバロによる演奏で、堅固にして峻厳、バッハに人生を賭けた盲目の哲人ヴァルヒャの確信にあふれた、堂々たる名演。一音一音をゆるがせにしない、楷書の演奏である。ことにフーガの部分の精緻な表現には引き込まれる。音質はさすがにやや古さを感じるが鑑賞には支障なし。1961年1月、旧EMIレーベル録音。

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     2018/04/01

    クラシック楽曲解説の古典的名著であり、僕のクラシック知識の根っこになっている本である。元になっている『名曲をたずねて』が1934年の本であり、また著者による加筆・修整がなされてからも40年以上経ているということもあり、楽曲の解釈や作曲家・演奏家の情報の古めかしさは如何ともし難いものがある。それでも僕はこの本を折に触れて手に取り、愛読し続けている。神保氏の格調高い、品のある文章を愛するがゆえである。もう今ではお眼に掛かれない、いかにも戦前の教養人らしい文体である。また神保氏の文章には独特のリズムがあり(「ステージの実演を第一とし、レコード録音を第二としていたが」など)、慣れてくると楽しく読めるからである。今後、新しい読者のために情報面での手直しは必要だが、文章そのものは手をつけないでもらいたい。神保氏の名文こそ、本書のキモなのだから。

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