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5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
フルヴェン、カラヤンのどろどろねっとり路線とはかなり方向性のことなる、すっきりとした、若々しく、リリカルな演奏。よい演奏だと認めつつもクライバーならもっと劇的で高揚感のある演奏が出来たのではと思う。彼の70年代の一連のスタジオ録音ほど圧倒的には感じなかった。今いち指揮者が乗り切れていないのだろうか?劇的な部分も唐突で場当たり的に感じてしまう。ワーグナーらしい息の長いフレーズが途切れがちに聞こえてしまうのは惜しいように思う。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
通常のハルサイらしいリズミカルさや野蛮な音響がなく、美しいオーケストラと平板なリズム感が不思議さを増幅させる(カラヤンって実はあんまりリズム感がよくないのか?)おそらくこのようにハルサイを振る人はいないので他にはない魅力を持っている。とにかく面白い演奏である。ライブ版は大暴れでこれとは全然印象が異なる演奏だったが唯一無二という点でこちらの演奏の方が聴く価値は高いと思う。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
一番劇的で生々しいのがショルティのサロメ。緊張感あふれるすさまじい演奏である。特に、場面転換の音楽と、七枚ベールの踊りから終幕にかけての盛り上がりではこの演奏が一番だと感じる。この作品の前衛性を前面に押し出し、グロテスクでえぐさのある表現を実現している。シュトラウスのワーグナーの後継者としての側面とシェーンベルクの先駆けとしての側面の両方を味わうにはもってこいの演奏である。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
ベームは後期ロマン派ものでも古典的なたたずまいがするが、この曲の前衛性をもう少し押し出したようなショッキングな演奏のほうが個人的には好みである。であるが短い楽劇なのでベームの劇的で一気呵成に聴かせる指揮は聴きやすく魅力的で優れていると思う。ライブの良い時のベームはこのような本当に乗りの良い、いい演奏をする。 この盤で真に素晴らしいキャストはディースカウのヨハナーンとジョーンズのサロメである。前半のディースカウの威厳とうたごころあふれるヨハナーンにジョーンズの若々しくヒステリックでだだっこのようなサロメのやり取りはこの演奏の白眉だ。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
ブーレーズのようなとげとげしさや殺伐とした雰囲気はないが、かなり緊迫感のある踏み込んだ演奏をしており、アバドの録音の中でも特に素晴らしいと感じた。とにかく聞きやすいしオペラとしての面白さにあふれた演奏でシモン・ボッカネグラとならび、アバドの演奏の中でも特に気に入っている演奏である。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
アバドの最高傑作は間違いなくこれだと思う。作品と指揮者の個性がぴったりくるという演奏に時たま出会うがこれもその一つ。彼のいつもの柔らかで暖色系の音色はこの作品に似つかわしく、和解ドラマに対して慈愛あふれる表現を欠かさない。実に素晴らしい。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
モノラルだが結構音が良くて迫力と広がりの感じられる音質。安心した。このワルキューレでは要所でフルトヴェングラーばりのアッチェレランドをかけ、アンサンブルの乱れを厭わない、おそろしく緊張感のあふれた劇的な演奏をしている。カルショウがショルティはライブで煽りすぎるので録音で聞くのはスタジオの方がよいというニュアンスの文章を残しているが解らないでもない。ワルキューレのリリカルさに重点を置いた有名なスタジオ盤とはかなり異なる印象をうける。ただホッターがスタジオほど衰えがないのでその点は優れているといえるだろう。 しかしこのように何かに取り付かれたような演奏を音楽監督としてコヴェントガーデンで日常的に行っていたとしたらとんでもない指揮者である。
ワルキューレが一番すぐれており、ライブでノッた時のベームが味わえる。ワルキューレの二人の恋人が破滅にむかって一直線に向かう感じが実によい。ただそのほかの楽劇ではワルキューレの水準には達していないと思う。同時代だとショルティやカラヤンと比べて軽いので重厚でうねるワーグナーが好きな人にはあまり魅力的ではない。ベームは元々大ざっぱな所があるので細部の完成度も完璧主義者の2人にはどうしても劣ってしまう。
ところどころ大見得を切るのはクナッパーツブッシュにちかい。ただ、テンポを速めたりして劇的にやろうとするところはクナとはかなり異なる。いづれにせよ形式のかっちりしたオーケストラ作品だとわざとらしさが鼻につき演奏の流れがとまる事のあるティーレマンだがオペラだと不自然さがなく巧妙に感じる。いい指揮者だと素直に思えるようになったセット。
クーベリックはビブラートを控えめにする指揮者で清楚で無垢な表現が特徴である。となるとワーグナーだとローエングリンやパルジファルに適性を見せる。このローエングリンはヤノヴィツのおなじく清楚な歌唱とあいまって夢想的な演奏を繰り広げる。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/10/28
オーケストラが凄まじい音を出しておりピアノが押され気味にも感じられる。カラヤンとワイセンベルクの全集もそうだがカリスマタイプの巨匠指揮者はソリストに対して優しくない。ただし、いかにも伴奏ですよという風に流す演奏が多い中こう気合いが入った伴奏はかえってありがたい。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
非常に生真面目な演奏で一つ一つの音を大事にしたベートーヴェンである。指揮者がベートーヴェンにたいして正対しているのが感じられ面白い。特に5,7,9は八十年代全集より力強さとアグレッシブさが前面にでておりよいと思う。
すべての音を明確にならしきったショルティ盤。バーンスタインがマーラーの歌謡性に重きを置いたのに対しショルティはポリフォニーの表出とオーケストレーションの再現が主眼となっている(五番の終楽章のフーガが典型的)。マーラーの書いた音符を偏執的に再現しようとした結果、マーラーのグロテスクさが全面に現れておりなかなか現代的な演奏である。
今まで聴いた中で一番壮絶なマーラーの9番、一楽章冒頭のとんでもないクレッシエンドでたまげて思わず笑ってしまった。ショルティの9番は終楽章の異様な激しさに特徴がある。苦しんだ末に最後に救いがあるバーンスタインとはちがって、あがきのたうち回った上に全く救いがない。死に対して非常にリアリスティックな解釈。ユダヤ人としてナチの時代を生き抜いたショルティらしい。
第一チクルスより指揮、オケ、ホッターの出来が明らかにいいのでこちらのワルキューレは十分推薦できる。録音も第一チクルスでものすごく気になった耳がいたくなる非音楽的な金管の強奏が多少ましになっている。 カイルベルトの演奏は高揚感があって所々オケをあおるのが実にうまい。劇的な場面でテンポを詰めるのが大変かっこいい。F=ディースカウがこの指揮者をフルトヴェングラーに近いと高評価していたのがわかる第二チクルスのワルキューレと神々の黄昏はショルティ盤と比べてもそん色ない演奏だと思う。
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