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Pulnoc さんのレビュー一覧 

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     2013/06/04

    「Saved by Zero」のPVが頻繁にオンエアされていた当時、NAKED EYESの「Voices in My Head」と混同していた。
    さらに別のシングルが全く趣が異なるという共通点もある余計混乱のタネとなった。

    結局、the FIXXのアルバムは聴かずじまい、そのうち次作で「アーウイ・アーウイ」なんてとんでもない邦題のシングルがヒットし(原題は「Are We Ourselves?」)、余計遠ざけることになった。WEAのコンピで音源だけは持ってたけど。

    でも、ルパート・ハインなんだよね、プロデューサー。

    ずっと気にはなってたけれど、ようやく聴けた。

    これは10年前にリマスター、ボーナストラック追加で再発された内容で今回紙ジャケットでリリースされた日本盤。

    ジャケットのアートワークが表しているように、案の定ルパート・ハインの醸し出す独特な閉塞感に包まれている。

    ところで、このアルバム、そう言えば1stではなく2ndなんだ。

    UK勢が全米チャートを席捲していたあの頃、ちょっと異色なバンドだったのは、やはりルパート・ハインのサウンドによるものだったのだと、つくづく思う。

    にしても、帯の「何もかもが妖しい!」というのは如何なものか。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/01

    二束三文でフリマで売られていたのは、世界にたった1枚のアセテート盤というのも如何にも胡散臭い話で、それがその筋では2003年の最重大ニュースとなり、
    やがて音源が流出するというのも極々必然的な流れだった。

    蒼く未熟なバナナをあしらった「UNRIPENED」と名付けられたスウェーデンプレスのレコードは半ば公然と販売される現象となった。

    それから10年近く経っても、ここで終わらないのがヴェルヴェッツのヴェルヴェッツたるゆえんで、
    モー・タッカー所蔵のアセテート盤の音源やら、
    スターリング・モリスンの没後発見されたアセテート盤やら、
    どう考えても怪しい音源が出回ることになる。
    実に“らしい”。

    そいつは黒地のジャケットを纏っていた。


    やがてそれらを駆逐するかのように、2012年秋に6枚組の45周年記念盤がリリースされた。
    もちろん、1966年4月25日アセテート盤音源を含む3枚が今回の目玉。


    今回初めて聴くことになる(はず)のファクトリーでのリハーサルは、
    これまでヴェルヴェッツとは対極にあるはずだったブルーズのノリでジャッムってるのが驚きだ。
    「俺たちはブルーズだけは決してやらない」のような発言をしてきたL.Reedがブルーズ・マンを描いた映画のサントラで“カミングアウト”したもう10年くらい経つから、
    このような音源も解禁されたのだろうか。

    そういえば、4thアルバム「LOADED」は、ゴスペルを思わせるナンバーもあったし。

    どれもが針飛びやノイズまみれの音源に比べると音質は雲泥の差だ。
    まるで別物のようにノイズが除去され、リマスタリングが施術されている。

    これで45年めのバナナが収穫されたわけだ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/10

    ライナーによれば、同名の映画のサウンドトラックとして1968年に録音されたもので、2006年にマスタリングされたらしい。

    その映画の監督はPiero Heliczerで、「Joan of Arc」は11分あまりの映画だが、調べていくと意外なことがわかった。

    アンディ・ウォホールの「ファクトリー」と密接な関係がある人物だった。

    ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの前身バンドがサントラを手掛けた「Screen Tests」に役者として出演、VUの曲でも有名な「Venus in Furs」という作品も1965年に撮っている。
    いずれも彼の作品は現存するものが少ないという。

    トニー・コンラッド自身も、VUの名付け親だという都市伝説が残っており
    (道で拾ったボロボロのペーパーバックのタイトルが「VELVET UNDERGROUND」だったというもの)
    VUとの関係は密接なのだが、どちらかというとドイツのFAUSTとの究極反復ミュージックでの共演の方が良く知られている。

    さて、肝心の本編だが、11分あまりの映画の為に1時間以上もの音楽が作られたということになる。

    予想と大きく違わないドローンが続く。64分1曲勝負。
    時に荘厳、時に切なく。

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     2012/10/10

    Lou Reedを新譜で買うのは実に11年振りだ。これ位の贅沢は許されるだろうと、この仕様にした。

    届いてびっくり。人の背丈ほどあろうかという段ボール箱だった。
    中を開けてみると、ここから先は何とも表現しづらいのだが、
    とにかく筒の中にCDが”ぶら下がって”いた。
    インクの匂いにむせ返る。
    1900年頃のマネキンを使ったアートワークが息を呑むほど素晴らしい。
    儚くも切ない欠落したフォルムが美しい。

    全ては2009年「ロックの殿堂」25周年ライヴでの共演が始まりだった。

    .....あれ? アコースティック・ギター。

    !!!うわぁ、やっぱそう来たか。

    紛れもなく「Ecstasy」の頃のアグレシッヴなLouだ。

    時おりストリングスを交えながらも、これでもかと どてっ腹に風穴を開け続ける。

    クレジットには懐かしいRob Wassermanの名前が。

    アントン・コービンによる写真を見てつくづく思った。
    こいつら、早いとこ養老院にぶち込んどかないと今にとんでもないことしでかすぞ、と。
    それにしてもこれが69歳の出す音かよ、とんでもない作品だ。

    DISC1を聴き終えたら既にOverload。生半可な体力と気力じゃ受け止めきれない。

    形式上は大作4曲で構成されるDISC2だが、曲順としては7曲目。
    今度は音量を落としたストリングスで始まる。同じ手は二度と喰わないと思ったが思うツボだった。

    Louは、ここ数年来MMM(メタル・マシーン・ミュージック)と本気で向き合い、新たな創作意欲も湧いてきたと思う。2002年、ドイツでの奇跡的なフル・オーケストラによるライヴ。アンビエント版MMMともいうべき「hudsOn River WinD meditatiOns」(2006年)。2008年、ロスでの「METAL MACHINE TRIO」によるライヴ。
    そして、実現不可能と思われたリマスター。

    それらを辿る道のりで再び鎧を身に纏い完全武装したLouが出会ったのがメタリカ、というわけだ。

    アントン・コービンによる写真には、さながら戦国武将のように佇むLouと、それを取り囲む軍師たちのようなメタリカの面々。
    一番怖い写真は、Louがメタリカ相手に太極拳の型をつけてるショットかな。

    8曲目はアコースティック・ギターがメインだが、じわじわと今にも攻め込んできそうでウズウズしてるバックの音が素晴らしい。

    9曲目を聴いてつくづく思った。
    確かに、このベースはジョン・ケイルには出せない(出す気もないだろうが)、このドラムスもモー・タッカーでは叩けない(叩こうともしないだろうが)、メタリカをバックにLouが唄う、と知った時の懸念はすぐに吹っ飛んだ。
    圧巻なのがラスト 20分にも及ぶ「Junior Dad」
    Louの唸り声で始まり、この90分間の火照った空気をクールダウンするような、そして何もかも浄化してしまいそうな穏やかな旋律に乗って唄声に変わっていく。

    45年前、ほぼ同じ長さの曲「Sister Ray」をヴェルヴェッツとして生み出したLou、聴き手を決して離さないパワーは全く衰えを感じさせない。

    「Ecstasy」以来の名作が11年の年月を経て降りてきた。
    久しぶりに聴き終えてしばらく動けなかった。

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     2012/10/10

    ライナーによると、1979年8月25日(金)〜27日(日)にFACTORYとZOOというふたつのレーベルが共同で開催したイヴェントで、チケット代は3日間通しが5ポンド、単日は3ポンド。

    後にエレクトロポップバンドとして名を馳せるOMDも、この時ばかりはオルタナティヴな匂いがプンプンする。
    このヴォーカルのノリならFACTORYレーベルでジョイディヴィジョンと共存するのもうなづける。
    サウンドは全般にチープながら、また違う側面が窺えるのがとても新鮮。「Electricity」の次の曲としてVUのカヴァー「Waiting for the Man」のイントロが流れるところでフェイドアウト、残念!権利の都合でカットされたのだろうか?

    ZOOレーベルのエコバニも同じ日曜に出たけど、これも“大人の都合”でここには収録されていない。

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     2012/10/10

    何より嬉しかったのが、「Spanish Fly LIVE IN SPAIN」には未収録だった「Turn to Me」がちゃんと入ってること。

    このナンバー、1984年リリース「New Sensations」に収録されている。

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     2012/10/10

    満を持して1993年ヴェルヴェッツ再結成ツアー。
    大黒柱のスターリング・モリスンが支えているから破天荒な3人が好き勝手に振舞えた。
    「White Light/White Heat」や「Rock & Roll」のギター・ソロでは、ジョン・ケイルとルー・リードが二人ともいたわる様にスターリング・モリスンに目を向けている。
    上辺は無関心、そしらぬふりして...the velvet underground。R.I.P.

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     2012/10/05

    この人を覚えているだろうか?

    「Church of the Poison Mind」のPVで強烈なインパクトを残した彼女は、
    「5人目のカルチャー・クラブ」として記憶に留まっているかどうか。

    既にカルチャー・クラブの1stアルバムに参加していたのは後で知った。

    あの頃の、ソウルフルな女性ヴォーカリストといえば、アニー・レノックス、アリソン・モイエットが思い浮かぶけど、二人にひけを取らない歌唱力を持っていたのがヘレン・テリーだ。

    ソロ・デビューを果たし、映画「エレクトリック・ドリームズ」のサントラに抜擢されたものの、同時期のアリソン・モイエットほどには売れず、正直その後の消息は気にしてなかった。

    この1stアルバムは1986年にリリースされたもので、プロデューサーはドン・ウォズ。
    2009年にボーナストラック7曲が追加され再発され、80分近いボリュームで聴き応え十分。
    但し、12インチシングルなどの音源は全て網羅されているわけではない。

    ジョン・ケイルの「Close Watch」をカヴァーしてるとこがニクい。

    1989年に活動を停止したみたいだけど今でもどこかで唄ってるのかな。

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     2012/10/05

    30年間話し中。

    結成のきっかけとなった初のギグ(1976.11.16)から30年を記念してリリースされた2枚組。
    DISC1はスタジオ録音から19曲。1stシングル「Hygiaphone」から始まり、一番好きな「Un Autre Monde」などお馴染みのナンバーが並ぶ。
    DISC2は1977年〜1981年のギグ音源から15曲。「ルート66」のカヴァーが聴きもの。リマスターされている可能性大、クリアな音になってるので多分何らかの処理はされているはず。

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     2012/10/05

    世の中、待っていれば良い出来事もあると、つくづく思った瞬間。
    当初の発売予定日より遅れること約半年、ようやく届いたアイシクルワークスの3枚組BOXセット。1984年のデビューアルバムのリマスター再発の一環としてリリースされた。通常仕様(2枚組)に加えBBCセッション音源が収録されたDISC3まで何れも紙ジャケット。
    実はこの1stアルバム、聴いたことがなかった。当時は日本盤も「木霊(こだま)」という邦題でリリースされたのだけど何故か縁がなく今日まできてしまった。
    今回改めてジャケットを手にすると、見慣れた表面ではなく裏面がいかにもベガーズバンケットレーベルのノリなので妙に納得。
    分厚いブックレットにもジャケットに関する記述が載っている。

    ライブなどでお馴染みのナンバーも収録されたこの1stアルバムを聴くことができて本当に良かった。「1982-1984 SESSIONS ・ MIXES ・ B-SIDES」と銘打たれたDISC2も「Birds Fly(Whisper to a Scream)」の12インチヴァージョン他が収録されている。最大の聴きものであるDISC3「THE BBC SESSIONS ALTERNATE VERSIONS」はBBCのジョンピールショウなどからのセレクション。ラストに未発表ナンバーという嬉しいオマケ付き。
    時代を一気に25年前に戻してくれた、ありがとう。

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