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風信子 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/17

    不滅の名盤ここにあり 不覚にも今日まで聞き逃していた ケルテス盤に心酔してしたからとはいえ四半世紀もの長きにわたって視界に捉えていなかったとは恥じ入るばかりだ 一聴耳を離せなくなった 演奏録音共に文句ない見事なディスクだ 何より素晴らしいのは”静寂”が表現できている 沈黙 静寂 無音 それは音楽でないとおっしゃるなら そなたは未だ音楽をご存じない 全てのものは 音楽も当然 静寂から生まれて静寂へ還って往く そして生存存在するもその根底には静寂が流れている ”静寂”は様々な言葉に置き換えられる 真実説明できるものではないから 音声物音の対義の言葉を用いたに過ぎない 音楽を奏でて見えざる聞こえざる”気”のごときものの存在を感知させることは至難の業だ これを捉えること感じ取ることなしにRVWの音楽の深層にたどり着くとこはできない バケルス&ボーンマスSOの音楽家たちはそれを見つけている 感動し驚いた 遅れたが賞賛の喝采を贈る 皆さんにお聞きいただきたいが NAXOSのRVW交響曲録音は入手し辛くなっている 貴社には再発売への意欲を期待するものです 

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     2017/06/16

    一天俄かに掻き曇り突風と豪雨が襲い来た ”左手のコンチェルト”のピアノが鳴り出すのと同時だった 慌てて窓を閉じると雷鳴が轟いた 激しい雨音と雷音が協奏するラヴェルとなった ”スペイン狂詩曲”から”ラ・ヴァルス”へ音楽が進んでも天空の雷神風神は鎮まることなく大雨を降らし続けた 夏の夕べにある驟雨の時間が生んだある意味一期一会の音楽体験だった 外界が騒がしいからややスピーカーのヴォリュームを上げて聞いた すると音像が大きくなって音楽の表情が濃くなった 細部の音の陰影がくっきりと立ち上がって来た 夜の室内楽的雰囲気を愉しんでいた気分が消し飛んで ライヴの楽堂にいる心持ちに変化した やはり音楽鑑賞は部屋を音楽堂にして音響を解放してやらなきゃいけないと改めて得心した さあ皆さんお聞きなさい ピリオドなんてと達観なさっているお方こそ耳傾けられよ わたしは初めの”ボレロ”へ戻ってさてもう一度聞きましょうか 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/13

    貴重なセグレ若き日のライヴ 有名ギター・コンチェルトを並べたコンサートとはいやはやなかなか出会わない セグレのギター=音楽は中間の緩徐楽章に顕著だ 語り出すギターと言ったらいいだろうか 実に聞き応えがありしみじみ味わった ”アランフェス”も悠久の大地を往くごとく滔滔と語り出されたが ヴィラ=ロボスの第二楽章後半のカデンツァに等しい長大な独奏部はぐいぐい惹きつけられた またセグレの演奏は三人の作曲家の個性を炙り出した ロドリーゴは劇的 ドラマチックな音楽を表出する ヴィラ=ロボスは独創的 孤高の歌を吐露する カステルヌオーヴォ=テデスコは親和的 対話する音楽の表情は柔和で温かい 人気曲”アランフェス”は挨拶代り 後ろへ行くほど演奏者の共感が強い それはノセダもヴェルディ響も同様と聞こえる カステルヌオーヴ=テデスコではギターはオーケストラの一員になって皆と歌い交わしている この明朗さを”イタリア”は愛するのだろう 御一聴を  

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     2017/06/12

    今も聞こえる遠い山の呼び声 過ぎ去った時の闇から呼ばわる声は何かを伝えようとはしない 物語らず姿を見せず ただわたしに”よく見ろよく聴け”と告げる シノーポリはそしてベルクはそういう音楽家いや音楽だった ベルクが残した二つの協奏曲なるものは複雑な響きを渦巻き漂いだす 襲わず侵食せず浮遊する 聞こうとしなければ何もない空間があるばかり それでも細部にまで秘められた優しさが隠しきれない 抒情を超えて祈りのようだ ヴァイオリン独奏に若き渡辺玲子が起用されている 挑まず巧まず燻し銀の音響世界を導かれて飛行した感じがする 一つの成功以上にこれは渡辺の音楽人生に多大な影響を及ぼしたように思う 少女の墓前に捧げられた音楽を奏でる少女 漱石と同じように知命そこそこで逝った作曲家の最後の作品 そして指揮者も還暦にいたらず世を去った 惜しまれる死が連鎖していると因縁めいて嫌だが 芸術は死なない 日々生まれ変わって来てわたしに目を覚ませ耳を傾けろと叱咤する その声は優しい このディスクが消えさてなくなる前に御一聴を

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/11

    ヴァイオリン弾きの休日 ユニークなディスクだがヴァイオリン好きに限らず広く奨めたい一枚だ ヴァイオリン・ソナタと呼んでいいほど充実した作品 佐野川の”組曲”は抒情に凭れずヴァイオリンの様々な表情を見せ聞かせる優れた聞き応えのある作品 フロシャウアーはあの指揮者ではなくヴィーン・フィルの奏者(だった)とか いかな契機でこの曲集が製作されたか知らないが 実はこのディスクの主体はヴァイオリン組曲ではない その後に納められた13曲の日本民謡を弾くために作られたと考えられる 無伴奏ヴァイオリン一挺で歌われる日本各地の民謡一曲一曲が聴きものなのだ 知らない歌もあるのに何故か懐かしい 我が体内に沈められていた我らが風土と先人が残した歌魂がふつふつと吹き出してくる ヨーロッパ人に呼び覚まされる郷愁とは不思議な思いだ 最後は”荒城の月”でピアノが還ってくるのかと思っていたら ヴァイオリン独奏しかもさわりだけでインプロビゼーションされ断ち切られるように終わる この後の喪失感と寂寥に愕然とした サイケデリックな体験となった  

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/10

    自己の内でタケミツホールと呼んでいる初台の”木のホール”での演奏 消防法の規制を掻い潜った奇跡のホールの音響特性を生かした名録音だ 豊かに響くが濁らず音切れが良い それだけに演奏者の力量を隠しようがない怖いホールでもある 東京シティPOに多少の力みは見られるもののよく健闘し 緊張を持続できている上に音楽を解き放つ喜びを共有している 端正な佇まいの中に柔和な微笑みが漂う演奏はフランス音楽になくてはならない 偏に矢崎の指揮と人柄に導かれたものだ サン=サーンスの”オルガン”は音楽の構造が透過して見えてくる軽やかさが新鮮 オルガンの音量バランスが取れているからオーケストラの一楽器になったのがいい ルーセルの”バッカス〜”はオーケストラ・コントロールが一層見事なものになった オーケストラが雄弁になって 散漫になりがちなバレー組曲から物語性を掘り起こした 起承転結が感じられ明確なクライマックスが築かれた クリアな音響は健在 もう10年前の演奏だが古びていない ご一聴を  

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     2017/06/10

    図らずも辞世の一曲となったクィンテットを繙く 二挺のチェロが使われていることで特異な楽曲と言われる その意図は聴けば自明となる チェロの通奏低音性からの完全なる脱却を図ったのだ 第一楽章からそれは色濃く反映している  Vn組とVc組の対比に止まらず VnとVa VaとVc VnとVcが組んだ音色が主題を担うなど 様々な組み合わせと対比を作り出している 平に言えば低音部以外を自由に奏でるVcが欲しかったのだ これにより弦楽合奏どころか管弦楽にも引けを取らない表現の幅が得られて 室内楽を超えたダイナミズムを持った大曲となった それでいて聴いて長さを感じさせない充実度も高い 調性もハ長調で始まるが Adagioはへ短調の激しい中間部をホ長調の穏やかな部分が挟む形だが単なる三部形式ではない幻想性を展開する Scherzoはハ長調に戻ってPrestoで奔り出すが直ぐ変イ長調に転じ またハ長調に戻っては変ホ長調へ転じては小刻みに転調を重ねていく TrioがAndanteへ減速し変ニ長調で始まる衝撃は大きい それ以上にここからまたScherzoに戻る落差は悪魔的だ フィナーレは前進性に重きを置いて単純な譜面だがよりシンフォニックな力感を増している 聴き始めれば一気に聞かせてしまうミロQ+ハイモヴィッツの演奏だ それにしても最後のシンフォニーとクァルテットで踏み出した音楽の新機軸はどこへ行ったのか メロディーを主体とする楽曲に戻っているではないか この二ヶ月後に世を去るとは本人は知る由もない この後に両者を掛け合わせたそれこそ新時代の音楽を構想していたのかもしれない シューベルトにこそ天才の早生を惜しむ お聴きあれ    

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/09

    故あって毎晩月を見る 季節や空模様の都合で見えない夜もあるが わたしには一服の清涼剤となっている 芒種の満月は小ぶりだがオレンジ色ぽい 夏至が近いのだと思われたら ”真夏の夜の夢”が聴きたくなった シューリヒトもプレヴィンも好きだが やはりこれ ヘルヴェッヘ&シャンゼリゼO.の夏の夜気を感じさせる透明感は何にも代えがたい魅力だ ピリオド楽器の明るく軽やかな響きが幻想劇の趣を伝えて芳しいほど 全曲版だから歌もある ピオー コローの声質も曲想に適っている まだ晩夏の茹だる暑さがないこの季節は あるものなら天上の楽園に暮らす心地良さではないか この”真夏”は夏至のこと ちょうど今の季節に暮らす心持ちが描き出した恋遊びの物語 心身に一番負担のかからない季節であればこその心の遊び いっとき夢幻に微睡むことができる音楽はそうそう生み出せやしない メンデルスゾーンに喝采を そしてまだならご一聴を

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     2017/06/07

    超越した音楽 シューベルトはベートーヴェンの呪縛を 否 バロック以来の巨大な障壁をついに越えた ベートーヴェンですらバッハで頂点に達した対位法音楽から脱しきっていなかった ベートーヴェンの”第九”の衝撃から僅か二年後 同じ街に住むまだ三十歳に達していない青年が新時代を切り開いていた ここからロマンチック和声音楽は始まった ワーグナー ブラームスに至るまで影響を及ぼしたベートーヴェン音楽を軽々と飛び越えていった このグレート・クァルテットを味わえない聴衆は未だに多い ぜひこのミロQの演奏を聞かれることを奨める 長すぎる 繰り返しが多い 果ては魅力が薄いなど不理解による反応をよく耳にする これは単に演奏者に因がある 長すぎて退屈したとは言わせない演奏だ 何より高踏に堕っしていない 自然な息吹に洗われて実に清々しい 音楽が微笑んでいる 平明であり親しみを込めて語りかけてくる 肩の力を抜いて耳傾ければすっと心に流れ込んできて心が広がる この音楽はシューベルトの特色である旋律美もあるが 楽曲をを構成するのは動機の和声的展開であり 転調の連続が心臓部を成している 自ずと曲は巨大化した 第一楽章 スケルツォ ガロップのフィナーレは紛れもなく20世紀のミニマム・ミュージックの魁である 解脱の音楽 それがシューベルトだ   

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     2017/06/06

    心穏やかに暮らしたいものだ 誰しも 狂騒の坩堝に落ちたくはないが 何かに急かされて奔りそれでいて行き迷っているご時世ではないのか ここにはやすらぎの里が広がっている アメリカだろうがボヘミアだろうがそんなことは問うまい ミロ・クァルテットは人一様に心が還っていく広野を歩いている プットのクレドがいかなる信仰告白であるか知らない ただ抵抗なく足を浸けられる泉である そこから先は人それぞれだろう 水辺から上がるも良し 歩を進めるも良し 水際を辿るも良し 対話できる作曲家を発見したことに変わりはない ドヴォルジャークの”アメリカ”からシンフォニックな響きは届かない 草書の筆跡の行方を追うように聞いてしまう 構造的でなく ドラマッチックでなく 流れるようにだ 融和を求めず 阻害せず どこまでも見通せる眺望のようだ ミロ・クァルテットの特徴と言えばそれまでだが この音楽を聴いてしまった僕らは 世界を新たな目で見ていることに気づく クァルテットの新たな地平が開けている ご一聴を  

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     2017/06/05

    フィンランド湾を挟んでタリンとヘルシンキは向かい合っている 東にサンクト・ペテルブルク 西にストックホルム エストニア フィンランド スウェーデンそしてロシアはバルト海を中にして顔を突き合わせていると言っていい このディスクが生まれる環境は日常に備わている わたしたち東洋の島国に生きる者には実感のない文化圏がここにはある 若かりし頃のパーヴォが父ネーメのシベリウス録音と被らない曲目を選んだように見える 声楽入りの管弦楽曲を主体としているが レンミンカイネンの四つの伝説曲に魅きつけられた 聴いては戻りまた戻りを繰り返してしまう 栴檀は双葉より芳し 現在のオーケストラ操縦の巧者を予感させるものが既にある クレルヴォ・シンフォニー以外声楽曲も聞きなれないものが多いが一聴に値する演奏 最後の歌入りフィンランディアは特に聞き物だ いつの日かパーヴォは7交響曲を録音することだろう 楽しみに待つことにしよう  

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     2017/06/04

    アイヴズはいないがアメリカン・クラシックスを見事集約して見せたコンピレーション・アルバム それは様々なディスクから抜粋された演奏家が共演することになって面白いことになった 10人の指揮者が10のオーケストラを揮り分ける ソリストも多彩だ また選曲がいいから期待に応えてくれる だが6枚に150年間を凝縮しようというのだからこれは難しい 先ずガーシュインの1枚 曲目は定番だが三つの異なった演奏者を採用している いずれも達者なピアニストを擁していたが グリモー=ジンマン&ボルチモアSOによるピアノ協奏曲が印象に残った 次はバーンスタインの1枚 ”シンフォニック・ダンス”や”キャンディード序曲”等の定番に加えて”プレリュード、フーガ&リフズ”やバレエ”ファクシミリ”が入っていたのが嬉しかった バーバー コルンゴルト コープランドがまとめられた1枚ではヒコックスの演奏に再会できた喜びと R.カプソン=ネゼ・セガン&ロッテルダムPOによるコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲という掘り出し物に出くわした 4枚目はミニマム・ミュージックの世界 5枚目はミュージカル序曲集 そして6枚目はクラッシック風ジャズと愉しませてくれる お気軽にお愉しみを 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/01

    誰がために鐘は鳴る これは音楽にも言えることだ 聞き覚えのない音楽を他人事と聞いてはいけない 音楽はわたしたち凡ての人に向けて放たれた光の矢なのだ だが このロシアン・ダンスのコンピレーションディスクではどなたも聞き覚えのあるメロディーのひとつに出会えるだろう たとえ記憶がどの岸辺に着かずとも どこか懐かしい念いに辿りつくだろう P.ヤルヴィがフランス放送POと鮮やかな演奏を繰り広げている デカダンとかロシア情緒というどこかで塗られた絵の具は洗い流されている エラートの録音も鮮烈で直截心奥へ呼びかける実在感がある 透明性と十分な空間性とを実体化している 劇場・楽堂と言わず生活・仕事の場に持ち出して聴きたい音楽になっている BGMとしてもいいだろう たくさんの人の耳に届いて欲しい音楽であり演奏である みなさんどうぞ

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/31

    もう伝説になったボッセの遺産 それは東洋の島国に残された友情と誇りのオベリスク バッハとメンデルスゾーンが遺したドイツ音楽の息吹を伝えて止まない ゲヴァントハウスO.で養われた音楽と精神を惜しげも無く授けてくれたボッセの美しい魂に感動せずにいられない 神戸市COは弦楽合奏団で日常は神戸の街の人たちに音楽を以て生活に豊かさと楽しさを齎す仕事をしている わたしも何度かこの日常の演奏を耳にしたが 寛いだ場を心がけながらも真に心養う音楽を奏でている優れた音楽家集団なのだ こうした交響楽団としての活動は年数回だが 管打楽器を加えて見事な演奏を展開する 15年にわたってボッセの薫陶を受けたKCOは幸せだった ボッセも晩年を捧げてくれたのにはKCOの存在意義を理解し愛してくれたのだと確信する ”スコットランド”も第4交響曲も新たな時代感覚を身にまとったもので 若々しい生気が溢れる爽快さと味わい深い抒情が溢れている 決して古びない精神の光輝を放って眩しいほどだ ぜひご一聴を

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     2017/05/29

    風薫るベートーヴェン 青春の息吹に染まる 最初期の合奏曲”八重奏曲”の編曲Op.4は二十歳そこそこのベートーヴェンがマクシミリアン候の食卓に供せられるために書いた ほぼ公に提示された最初の楽曲といってもいいもの 軽やかで爽快な曲調は未だベートーヴェンらしからぬと見られるが 個性云々の前に美しい作品だ その才能には折り紙をつけられる 0p.29は第1と第2交響曲の間に書かれている 交響曲の下書きだったと思われる 第1交響曲と調性が同じであったことでシンフォニーまで育たなかったのではないか しかし緩徐楽章の充実 舞曲楽章がメヌエットからスケルツォに変わっていることで 着々と自己の交響曲形態完成へ進んでいたことが伺える 大変興味深い作品でもっと演奏されていい作品だ エンデリオンSQが弦楽四重奏全集製作に当たって五重奏曲を加えたことは大変意義深いこと 良い演奏でもある ご一聴を

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