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くるとん さんのレビュー一覧 

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     2011/07/30

    私の母が頭痛持ちで、小さい時の私は、頭を抱えて寝込む母の姿を不思議そうに眺めていたものです。・・・・しかし、とうとう、私にも来たようですよ、慢性的な頭痛が(血は争えない)。私が頭痛に襲われて寝込む時に必ず流すのがこれのアルバムです。ハープという楽器は特性上、音がすっと明滅してゆくので、ものすごく「静けさ」や「間」というものを感じます。その静けさが、日ごろ使い過ぎている(←ほんとかいな)脳味噌に、優しく沁みいってきます。そして、選曲がまた良い。懐かしい旋律に溢れた「子供の領分」に、子供むけに書かれた(でも書法は本気)のフォーレの「ドリー」、そしてこれまた子供向けに書かれたファンタジー「マ・メール・ロア」・・・まるで自分んのために録音されたんじゃないかと思うほど好きな曲が並んでいます。このデュオ・ビリティスの新譜が出ないかなぁと首を長くして待ってるのですが、なかなか出ないようですね、残念…。原曲を一気に味わいたい方は、このロペス=コボスの盤がお勧めですよ。「ミュージック・フォー・チルドレン」https://www.hmv.co.jp/product/detail/1440066スイス・ロマンドもそうですが、なぜスイスでフランスの楽器が使われているのか浅学でよく知らないのですが、このスイスの地方オケもしっかりフランスの音がしますよ。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/30

    ブルックナーの第5番にハマり、いろいろ聞いてきました。ケンペ、チェリビダッケ、ヨッフム、オーマンディ、ボルトン、シューリヒト、フルトヴェングラー・・・他にもあったかな。あ、あとショルティとかかな。そして、そのどこかの地点でこのクナッパーツブッシュ版も聞きました。その時の印象は「クナにしては早いテンポだなぁ、録音がいいなぁ」というものでした。シャルク改訂版ということも相まって、「まあ、まともに聞く盤ではないな」とタカをくくっていたのでしょう。いろいろ聞いた中で、ケンペとオーマンディが一番いいかな〜と思ってました。あぁあと、ヴァントも聞きましたね(記憶があちこち行ってしまってすいません…)。ヴァント/ベルリンpoの最晩年の記録もなかなか素敵ですが、フィナーレに重心を持ってきているようで、他の楽章に愛着が感じられないようにも思いました。もちろん、ブル5を愛好している方々はフィナーレをかなり楽しみにしていると思うのですが、やはりどこかで「頭から通して聴く」という「交響的感興」をやはり求めていると思うんです。だからヴァントは評価が割れているのかなと思ったりしています。フィナーレ用のCDでしょうね。でもそういうCDはCDとしてあまり価値がないと思いますね。やはり総合点でオーマンディ、ケンペかなと思うのです。ブル5はとても複雑な曲ですので、これだけたくさん聞いても空ですべて歌える様にはなりませんが、大体小節をカットされたら「あれ?」と思うくらいには私も曲を覚えたと思いました。そこで、「だったらシャルクがどのあたりをいじくってるもんだか、一つチェックしてやろうじゃないか」と、このクナッパーツブッシュ盤をまた再び聞いてみたのです。前置きがすごく長くなりましたが、ぶっ飛びました…。これはとてつもない演奏です。僕はクナッパーツブッシュという指揮者が好きで、これまたいろいろCDを持っています。クナの実力を見せつける録音と言えば、私にとっては56年、57年、58年と録音が残っている「ニーベルングの指環」でしょうか。あんなに長大な音楽を、ろくに練習時間も取れないのに、あれほどまでに自由自在にオケを操り、表情もたっぷりと付けられ、さらには歌手に合わせてゆくなんて、これは「神」としか言いようがない。レコードもろくにない時代に、スコアを丹念に読み、そこからしかるべき表情を考えてゆく。もちろんそれだけではダメで、それを棒でオケに的確に伝える術もなくてはならない。それは「術」という具体的なものだけではだめで、容姿や雰囲気みたいなものも必要でしょう。○ーベリックがカリスマになれなかったのは、あの容姿がすでにだめだからでしょう。あれは3流哲学者、ないし大学教授の容姿です。さぞかしオケに馬鹿にされていたのではないでしょうか。話がずれましたが、とにかくクナッパーツブッシュというのは、才能、技術、カリスマ、すべて兼ね備えた、まさに「神」レベルの指揮者であると私は考えています。同じく音楽に詳しい知り合いにこの「指環」の録音をどう思うかと聞いたら、同じ答えが返ってきました。ほんとうに「神」の技としか思えない、と。同時に、どうして練習もろくにしないのにあんなに濃厚な表情が付くのか不思議だとも言ってました。また話がそれてしまいましたが、まず、シャルクのカットですが、僕は正直全然気付きませんでした。これは僕がブル5という曲を完璧に把握してないせいかもしれませんが、大事なポイントは抑えてるつもりです。さすがにそこをカットするということはなかったようです。ただ、オーケストレーションの変更をかなり行っており、そこに多少の違和感は残ります。ヴォイシングも変わっていたり、たとえば終結の和音なんかは、どちらかというと通俗的な「チャンチャン」的なものに聞こえたりしますが、それはそれだけオケが効果的(通俗的?)に改変されているということで、その改変されたオケの効果を十分に発揮して、ものすごいスケール感を獲得している部分もあるのでしょうから、痛み分けと言った感じでしょうか。このスケール感をしっかり録音したデッカの録音陣も本当にありがとうと言いたい。クナッパーツブッシュは録音に協力的ではなかったそうですが、カルショーの自伝を読んでも分かるように、その実力は十分に制作陣に認められており、その「音」をしっかり取ろうという情熱が感じられます。クナのデッカのステレオ録音は、どれもがとてつもない音をしていますが、おそらくクナの良い耳と演奏とデッカの制作陣の相乗効果でしょうね。このカップリングの「ジークフリートのラインの旅」を初めて聞いたときにそのド迫力に腰を抜かしたのをつい昨日のように思い出します(キング盤でした)。そして、先述したクナの「魔法」の棒さばき。これは繰り返しますが「神」の領域です。どうしてこんな多彩な表情が自然と即興性を持って紡ぎだせることが出来てしまうのか。私のような凡人が分かるのは「余りリハーサルをしていないんだな」ということだけです。「作りあがった表情」を録音してゆくのではなく、今ここで音楽が作られてゆく、そういう力を音楽に持たせるには、リハーサルをあまりしないことしか私には思いつきません。大げさに言うと、宇宙の創造をいまこの目の前で体験しているようなかんじとすら言えるでしょうか。こういう即興はシューリヒトも持っていたものだと思います。彼はウィーンフィルとの「未完成」のセッションで、録り直すたびに違う解釈で棒を振るので、制作陣もウィーンフィルもうんざりしてしまったそうですが、狙った効果としてはクナと同じものでしょう。けれど、シューリヒトの場合は、各地を転々としていたために、馴染みのないオケを振る時に、解釈を固定させないことによって「自分の目指すところは即興性である」と分からせていたのではないでしょうか。シューリヒトが芸術家として生き残ってゆくために身に付けざるをえなかった悲しい性ということもいえるでしょう。話をクナに戻しますが、クナは解釈が毎回違うということはありません。それはやはり親密慣れたオケを持てたこと、これが一番大きいのだと思います。クナの旋律の歌わせ方というのをオケも熟知しているのが、リハなしでも濃厚な表情が付けられる大きな原因だと思います。そうすれば、あとは、リハをしなければ純粋な即興性とそれに伴う心地よい緊張性を生むことが出来る。そんな風に私は考えています。特にブルックナーのこの第5というのは、休止がたくさん出てくるので、指揮者の棒が演奏に強力に作用するし、それゆえ、クナの「技」というものが普段よりとても強く感られるのではないでしょうか。クナはブルックナーという作曲家を本当は理解してなかったのではないかと言われることもあります。でも、聞き手もブルックナーを理解しているとも言えないでしょう。自分の理解を揺るがし、刷新してくれる演奏こそが、良い演奏であり、そこには「ブルックナーの真実」みたいなものはお呼びでないと思います。とにかく、第5の決定盤であることは間違いなく、それはふらふらと、いろんな盤を聞き漁ってきた自分に向けられた「鉄拳」のような思いがし、これに勝る説得力を持った演奏は、ついぞ巡り合えなかったということを認めさせられた瞬間でもあるということです。ぜひ皆さんも、ふらふらと、いろんな盤を聞いてみてください。そして「最後に」これを聞いてみてください。この演奏を享受できてしまうというのは、とても不幸なことです。そして、「改訂版」である「不完全性」を有してるからこそ救われているということに気づくでしょう。もう一度言います。「最後に聞いてみてください」。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/25

    ヴァントのブルックナー観がよく分かる演奏です。ワーグナー風のブルックナーが今までの(今でも?)の主流だったのですがヴァントは響きを肥大化させず、あくまでポリフォニーのように奏でます。だからこそ、トランペットはバロックトランペットのように鋭く奏でさせているのではないでしょうか。オケはヴァントに共感しているらしく、しっかり指揮者の意を汲み奏でているようです。ワーグナー風のブルックナーに飽きた人はぜひ聞いてみるといいかもしれません。頭がシャキッとします。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/06

    サティはねぇ、あのねぇ、バルビエさんで決まりなんだよね〜。チッコリーニも安いからいいけれど、ちょっと値段出してバルビエを買った方がいいです。バルビエは「サティは実はシャイでしゃれたおっさんだった」という感じで弾きます。チッコリーニは「サティは実は立派な作曲家だった」という感じで弾きます。私はバルビエの方が好きですねぇ。VOXのFlank Glazerも美音で良く流れて美しい♪

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/03

    この演奏内容は神がかってるとしか言えない。なんという鋭さ、そして深さ。ブレンデルというピアニストは、音楽や伝統というものを最後まで信じ切れなかった人だと思うのですが、まさに、音楽の神と伝統に真っ向から挑戦状を叩きつけ、勝利を収めた記録がこれだと思います。この音楽にはハイドンとかクラシックとかいうカテゴリーすら消えてしまっているような気にすらなってきます。それこそブレンデルが演奏休止まで求め続けた音楽の理想形だったのではないでしょうか。ハイドンの音楽はそれこそ何百年も演奏され続けていたのですが、どれも「ハイドンらしさの再演」にとどまっていました。これほどまでに深いものがハイドンの作品には込められていたのだとしっかり提示したのはブレンデルが最初で最後だったのかもしれません。ステレオタイプ、演奏流儀、言語的先入観を徹底的に排除し、音符と表情のみで再構築することが演奏者の当たり前の必要条件であるのにもかかわらず、結局はそこが芸術性の差となって表れてくるのだということがよく分かります。そういう意味で、ブレンデルの様な問題意識を持った人間に、これほどまでのテクニックの冴えを与え、私たちに音楽というものの意味を問いかけるくる(時には不愉快なくらい)だけでも、私たちは幸せなのかもしれません。ちなみに、私もフリップスのプレスで聞いています。ドキンとするくらいいい音です。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/28

    愛のない人はレビューを書かないでいいですよ…。ビョルリンクは私に「声楽の魅力」を教えてくれたテノールです。それは、SP録音の「誰も寝てはならぬ」でした。余りの素晴らしさに気が遠くなるほど。妙な話ですが、朝、寝起きの際に毎日聞いていたことがあります。暖かくて、英雄的で、そして優しい声で、元気をもらえます。最高音でたっぷりとリタルダンドをかけるのですが、それがピタッとはまっていて、これを聞いてしまうと、どのテノールもそっけなくて聞いてられません。録音状態もあるのでしょうが、私には、カルーソやジーリといった歴史的テノールより、ビョルリンクの方が一枚上手だったのではないかと思っています。カルショーの自伝にも出てきますが、デッカのリングのジークフリートは、もしかするとこの人だった可能性もあるほど(急死で実現の可能性が途絶えた)、人気、知名度、実力共に兼ね備えた、最後の巨人といっても間違いないでしょう。よく知られたエピソードですが、重度のアル中であり、臆病もので、破滅的な人間でもあったようです。演技も下手くそだし、キャンセル魔でもあった。しかし、そんなどうしようもない人間なのに、彼が歌うメロディの端々に音楽の女神がほほ笑みかけるのですから、天とは不条理なものです。声のキャラクターはパヴァロッティに似ているような気もするのですが、この「高貴さ」はパヴァロッティは持ち合わせていないような気がしますね。とにかく、彼を知らないのは本当にもったいない。僕はこのボックスの告知を見て、椅子から5センチ飛び上がりましたね、いや、本当の話。こんなに安くていいの?クラシック好きの友達が近くにいたら配って回りたいくらいですよ。ぜひぜひ、聞いてみてください。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/04/18

    これは素晴らしいね。楽しさが昇華されるとため息が出るのですね。ユリナッチの作曲家、粋がっている、けれど憎めないチャーミングな容姿と演技に思わず引きずり込まれます。「ナクソス」とか「カプリッチョ」とかは、映像がないと半分も魅力が伝わらないですよね。それにもまして、このオペラが唯一無二の愛着を感じさせるのは、シュトラウスには珍しい少数の室内楽風のアンサンブル。ウィーン・フィルの独壇場でしょう。今はもう聴くことのできない極上の音色です。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/23

    ブダペストSQはジュリアードSQに似て伝統を感じさせない国籍不明なカルテットである。けれど明らかにジュリアードに比べて、音符の解釈に流儀があり、歌い回しがよく粘る。国籍不明がいわゆる「グローバル」と評価されるのならば、ジュリアードSQに軍配を上げるのが妥当であり、ブダペストSQが常に陰に隠れていたのは当然だった(レコード会社が同じだったことも運が悪かった)。だからこそ、今の時代になってこそ、ブダペストSQの個性がより見えるようになってきたのではないだろうか。「無駄な音符など一つもない」という真摯な姿勢をこの団体の演奏から常に感じるが、このステレオの全集では、美感を損ねてまでも核心に迫ろうとする迫力がすごい。「やる気」と言っては変だけれど、ベートーヴェンもこの「演奏態度」に喜ぶであろう。○ルバン・ベルクSQのような、音程が酷いのをウィーン流儀だと開き直ってしまうような団体とは志が全然違うのです。

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     2010/08/30

    交響曲、協奏曲はそこまで面白いもんではないと思います。オピッツの独奏で聴きましたが眠りました。シューベルト同じで、メロディーメーカーの才が、形式にはばまれているのです。本人も弾いていた、チェロをメインにした管弦楽曲は、ヴォーン=ウィリアムズのような管弦楽曲が好きでしたら気に入ると思います(実際、イタリアにヴォーン=ウィリアムズの音楽の紹介に注力した人であるらしい)。そして、それより圧倒的に群を抜いて美しいのが「追憶の歌」。この作曲家の最良の部分が一番よく出ていると思います(柔らかく厚いオーケストレーションにカンタービレ)。これはもっと知られてしかるべき。懐かしく、美しい、音楽です。歌手は無名ですがこれ以上ないというほど決まっています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/30

    安くて、手っ取り早いけど、ブランディス四重奏団のキラキラした音色がどうもブラームスらしくなくて、ライスターの音色と溶け合わない。それはボークナーのピアノも同様。古いものに執着するわけじゃないけれど、ブラームスのクラ・ソナタは、ピアノはベーゼンドルファーのような柔らかい音色じゃないとだめなんじゃないかなぁ…。ウラッハ/デームスのコンビと比較してしまう。まあどんなもんか曲だけ聴いてみたい人向けです。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/30

    ジャケットは変わったけど、よかった〜再発されたのねー。前のただアマティ・トリオが映っているだけのジャケも「廉価盤、されど…」って感じがして好きだったけれど。ホールトーンを含んだムード的だけどしっかりしたいい演奏です。

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     2010/07/03

    なんでテネシー・ワルツがはいっているか分かる人のための元歌コンピ

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/11

    そんなに名演やろか〜?断頭台の行進でテンポを上げてゆくセンスはちょっと首をかしげるわぁ。ザク、ザク、とインテンポで刻んでこそ、死の現実味がそくそくと迫ってくるんやないやろうか…クレンペラー盤で育ったからなぁ。クレンペラーいいで。

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     2008/08/10

    そうです!王子の狐が最高に楽しいんです!志ん生さんの動物の描写はすごく愛らしくて大好きです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/07/14

    アナログでもリイシューされるなんて…でもLP3枚はちょっとボリュームありすぎと思いません?1枚で出た絶対買います!!

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