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赤運太郎 さんのレビュー一覧 

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     2018/12/13

    ガンプラ・カーモデル・戦車モデル・飛行機モデルなど
    各種プラモデルの制作に挑戦する初心者向け教本、
    カラー144ページ。

    有名モデラ―の著者が、各講師の指導を受けながら
    組み立てから塗装までを行う。
    一週間程度の作業日程で、見栄えがしながらも
    難し過ぎないレベルを目安にしており、初心者でも
    取り組みやすい内容です。

    はじめはニッパーやヤスリなど使用道具一式の説明、
    オオゴシさんによるガンプラ(MS-06J ザクver.2.0)、
    一ノ戸晃治さんのカーモデル(FIAT500 1/24)、
    金子辰也さんの戦車モデル(ソビエト重自走砲 JSU-152 1/35)、
    一戸寛さんの飛行機モデル(J35F/J ドラケン1/48)、
    巻末は作品のポージングやディスプレイについての解説。

    合わせ目消し・スミ入れといった用語の説明、各作業手順が
    写真とシンプルな文章で分かりやすく説明されており、
    初心者だからこそ知りたい内容がしっかり押さえられています。

    特にニッパーの二度切りや塗装時の持ち手の使用などは、
    初歩的ながら知っていると知らないでは大きな差なので、
    本書で事前に知る事が出来て良かったです。

    またガンプラでは素組みにマーカーを使ったスミ入れと汚し、
    カーモデルでは鏡面塗装、戦車モデルでは筆塗りにウェザリング、
    飛行機モデルではエアブラシとマスキングを使用した迷彩塗装など
    専門的かつ汎用性が高いテクニックが披露され、各種モデルの
    作成のコツもしっかり解説されています。

    ただガンプラのみを目当てで買うと、ページが少なく簡単な
    内容なので、ガッカリすると思います。
    出来ればザクではなく王道のガンダムでの解説、各種講師の
    テクニックを盛り込んだガンプラの作例が見たかったです!

    また同じ様な内容が、著者のコラムやその他ホビー系サイトで
    より詳しく見られるので、電子派の方はそちらで十分かも。

    専門的な内容を期待すると物足りませんが、とてもシンプルで
    読みやすいので、どのプラモを作ろうか迷っている初心者には
    ピッタリの一冊だと思います!

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     2018/12/13

    中世(11~16世紀)の兵士たちがどの様な服や武具を身に着けて
    生活していたのか、当時の記録を基に再現した解説書です。

    項目は
    ・ノルマンの人たち:バイユーのタペストリーの再考、
    図1:1050~1250年の鎖帷子と兜、
    図2:1250~1360年の胴部の防具
    ・13世紀の兵士・14世紀のハンドガンナー(小銃兵)・弓兵・騎士、
    図3:1250~1370年の頭部と首の防具、
    図4:14世紀のキャンベソン、プールポワン、ジポン、紋章付き陣羽織
    ・14世紀の従軍した女性、
    図5:下着と一般市民の服装
    ・15世紀の男性・女性の服装・イタリア兵士・リブリー(そろいの服)
    ・ブルゴーニュ公の護衛の弓兵、
    図6:12~15世紀のリブリー(そろいの服)、
    図7:15世紀のリブリー(そろいの服)と紋章
    ・砲兵隊の主人・音楽と娯楽・フランスの弓兵・
    15世紀のイングランド兵士・ドイツ兵士、
    図8:キャンベソン(綿を縫い込んだ防御用の上着)、
    ジャック、ブリガンディン(胸甲)
    ・ジャックとブリガンディン・ハンドガンナー(小銃兵)
    ・15世紀のスイス兵士・略奪・15世紀の従軍した女性・鎧、
    図9:鎧の下の服装
    ・ランツクネヒト(傭兵)、
    図10:1500~1525年のスイスとドイツの兵士、
    図11:1515~1525年のスイス傭兵とランツクネヒト(傭兵)、
    あとがきの全95ページです。

    「ロビンフッド」や「ウィリアムテル」など映画やドラマで馴染みのある
    中世ヨーロッパの人々が、実際にどのような生活をしていたのか文献を
    参考にして語られています。
    今まで騎士を扱ったものはよく見かけましたが、一般の兵士を
    中心にした点で珍しい本だと思います。

    特に興味深かったのが軍隊には兵士以外にも彼らの恋人や妻、
    武具を整備する職人、稀に女性兵士が同行していた事、
    鎧は暑さや寒さに弱く面倒な手入れを必要とした点です。

    また兵士の正面・横・背面の様子や靴、武具の流行の移り変わりも
    写真とイラストにより紹介されています。
    当時はゴムなんて便利なものはないので、ズボンの代わりにホースと
    呼ばれる長靴下をシャツの端にガーターベルトのように留めて履いていた
    下着と服の着方の写真解説も参考になりました。

    ただ、題名や表紙からファンタジー画の資料としての用途を期待すると
    中世の実際の服装はイメージより地味だったり派手で奇抜過ぎ、
    写真も細部が示されていなかったり武器の描写が少なめなので、
    少々使い難いかも知れません。

    本書は僅かな文献や記録・遺物を研究し、当時と同じ素材と
    方法によって中世の物を再現した成果を記した資料でもあり、
    歴史研究者や愛好者たちに向けられた内容でもあります。

    その為、中世の歴史をある程度知らないとよく分からない個所や
    用語解説が重複してやや読みづらい点も多いので、巻末に
    用語と歴史の簡単な解説ページを付けて欲しかったです。

    ファンタジー画の資料には、武器や鎧の写真が豊富な他の資料本の方が
    良いですが、中世ヨーロッパの文化を知りたい方には値段も手頃で
    興味深い内容の本だと思います。

    ※当時の騎士について更に知りたい方にはオスプレイ・メンアット
    アームズ・シリ―ズの「中世の紋章」、アーサー王の時代に
    興味のある方には同シリーズの「アーサー王とアングロサクソン戦争」も
    資料と丁寧なイラストが載っており、おススメです。

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     2018/05/13

    アニメーションの背景美術を担当してきた著者が、風景画の描き方を分かりやすく教える技法書です。
    第一章「はじめてのガッシュ」では絵具の特徴、溶き方、混色などの扱い方、筆の種類と使い方、グラデーションのやり方、その他の画材について、第二章「14の法則」では風景を描く上での形、色、構図の捉え方、雲や草、木の描き方などについて、第三章「スケッチに出掛けよう」では水のある風景とパノラマ風景の描き方を、下絵から完成まで技法のポイントや使った色まで細かく解説されています。
    巻末の「ギャラリー」では増山さんが描かれた様々な風景スケッチと現場で描く時のアドバイスが紹介されています。
    特に有用だったのが第二章「14の法則」です。
    普段風景画に親しみがないと一見簡単な草地や木を描くにも四苦八苦しますが、ここではその簡単な捉え方、描き方についてのポイントを分かりやすく教えてくれます。
    また意外と難しい影の色の捉え方、「黒」ではない表現についても解説されています。
    そのほか修正などで絵具を拭う時はビジュアル筆を使うなどの筆の種類とその技法、完全に混ぜずにマーブル状で使う絵具の混ぜ方についても役に立ちました。
    欲を言えばページ数がやや少ないので、NHKの番組で紹介していた様な風景や技法なども収録して欲しかったです。

    全体的にとても丁寧で分かりやすい技法書です。
    初めて風景スケッチを描く初心者から、絵に更に深みを持たせたい上級者までおススメの一冊です!

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     2018/05/13

    画家のプイームン・ローさんが教える、透明水彩で描く
    幻想画の技法書、フルカラー208ページです。

    始めに筆や紙などの道具、ウォッシュ(平塗り)・
    グラデーションウォッシュ(ぼかし塗り)・グレージング(重ね塗り)・
    リフティング(拭い取り)・ブレンディングなど基礎になる技法、
    塩やアルコール・ホワイトによる質感表現、アイディアやネガと
    ポジについて簡単に紹介されています。

    水・空・森の三つの世界に分けて、実際の作品の描き方が
    写真と文章により4~15過程で解説されており、
    【水の世界】では魚を始め、ニシキゴイ・ウナギ・タツノオトシゴ・
    ウミガメ、人魚、海藻・宝石・水中にあるもの、海のドラゴンなど
    海の生き物、
    【空の世界】では鳥類、ワタリガラス・フクロウ・ハヤブサ・クジャク・
    クロウタドリ・フェニックス、天使、雲、夕やみの空、石の壁、
    ステンドグラスの窓など空に関するもの、
    【森の世界】では猫を始め、ライオン・キツネ・馬・ペガサス・
    森のドラゴン、妖精、キツネ火やきらめき、庭の植物、森、樹皮、
    遠くにあるもの、丘について紹介されています。

    作例については、表紙の様な手の込んだものではなく、
    シンプルなものがほとんどなので参考にしやすく、特に役に
    立ったのは、塩による質感の表現、羽の構造とポーズについて
    考察されている天使と妖精の描き方です。

    また、おとぎ話などを引用した各章の導入部や説明も、
    想像力を掻き立ててくれますし、日本のファンタジーイラストでは
    キャラクターが主役ですが、海外の作品では全体の雰囲気に
    重きを置いている点も勉強になりました。

    ただ、作例は多くて良いのですが、技法に関するページが短く、
    全体的にやや説明が大雑把なので、もう少し基礎技法や
    紙と絵具の水分量に関してページを割いて丁寧な解説が
    欲しかったです。

    基礎技法やデッサンについてさほど丁寧な内容ではないので、
    初心者の方には「ファンタジーイラストレーションスーパーテクニック」
    「初めての人物画教室 (絵画技法入門書)」辺りを読んでから、
    参考にされる事をオススメします。

    鉛筆と水彩の淡い色彩で、ここまで幻想的な雰囲気を表現
    出来るのかと、目から鱗の素晴らしい内容でした。
    幻想画が好きなら、おススメの技法書です!!

    ※なお、本書の水張りに関する説明で、マスキングテープを
    使用していますが、国内の一般的なマスキングテープでは
    水分のある物の接着は不向きです。
    水張りには、水張りテープの使用をおススメします。
    ただ、乾燥している水彩紙の四隅をマスキングテープでしっかり
    固定すると、ある程度たわみを防ぎ、乾燥すると平らにする事が
    出来ます。
    完璧な水張りとはいきませんが、ご参考までに。

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     2018/05/13

    ホワイト・イーグルが天使と妖精について語る「天使と妖精」、
    日常生活についての抜粋集「優雅な友」を収録した霊言集です。

    「天使と妖精」では彼らがどのような存在であり、如何に
    人間や自然と密接に関わっているか、守護天使と守護霊の違い、
    破壊的側面に関わる闇の天使の存在、妖精の世界と天使との
    関係、妖精物語の真実性などが語られています。

    本書を読むと天使と妖精たちが我々の生活や自然環境と
    どれだけ深い関わりを持っているのか、おとぎ話に登場する
    ノームやサラマンダー、シルフやウンディーネが実は
    存在している事が分かり、喜び驚かれると思います。

    また現代社会で当たり前に行われている事が、如何に彼らを
    傷つけ裏切っているかを知り、ショックを受けるかも知れません。
    しかし、イーグルは同時に神は御心と御手によって全てを善く
    用いられる事も語り、悲観してはならないと諭しています。

    更に、前半の「天使と妖精」はとても興味深い内容ですが、
    読者が神秘主義に傾倒しすぎない様に後半では
    日常生活で霊性を養う為のアドバイス集「優雅な友」が
    収録されている絶妙な構成です。

    ただ、いくら素晴らしい内容でも霊的基礎知識のない方が
    いきなり本書を読むと戸惑うと思いますので、初めは
    江原啓之氏の軽めの本かシルバーバーチ霊言集の
    一巻などを理解された後で読まれると良いでしょう。

    人も自然も全ての存在は霊を通じて一つ「ワンネス」である事を
    感じられ、日常生活を如何に生きるべきか導いてくれる素晴らしい
    内容の霊言書なので、お勧めです。

    ※本書を読んで、特に気に入った霊言を、一部抜粋して紹介します。
    「恐怖は低級な心がもつ弱さです。
    低級な心は限界とか失敗とかを考えます。
    低級な心は霊的な力で世界は救えないと考えます。
    このような否定的な考えに身を置きなさるな。
    神は全き愛、全き智と知りなされ。神の力は無限です。
    神に失敗はありません。
    人は不要な苦を持ち込むこともありましょう。
    しかし、神は常に働きたもう、偉大な医師のように、人の傷を癒し給う。
    否定的な面に心を奪われなさるな、分からないことは横に置いておきなさい、
    しかし、決して神の愛に信を失ってはなりません。」

    「多くの人が内省のために無駄な時を使いすぎています。
    これでよかったのかしら、あれではまずかったのではないか―
    進歩にあまりにこだわりすぎているのです。
    だが、これは弱さでして克服しなければならないものです。
    少々の失敗があってもさしたることではありません。
    大事なことは、貴方がいま何を考えているのか、人類にどれほどの
    奉仕をしているか、これです。」

    「眼をふさいでフラフラと生きなさるな。
    生き生きと物事に関心をもち知的に生きなさい。
    その時その時のことに的をしぼりなさい。
    これが想念統御の第一段階です。
    されば、皆さんは霊師や指導霊にとり、光の通路として
    有用なものとなり始めましょう。」

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     2018/05/13

    色と色との重なりによって出来る美しいグレートーンによる
    水彩・アクリルでの描き方を教えてくれる技法書です。

    Step1 Basic(基礎)では、ホルべインのアクリルと水彩絵具を例に、
    色彩の基本である色相環、混色で濁る三原色と濁らない三原色について、
    三原色によるグレートーンの美しいグラデーションの仕方とグレートーンに
    含まれる色、
    どの組み合わせでどの様な色が出来るのか混色の感覚を養う色彩カードの
    作り方、赤・青・黄の三つの色味での空の描き方の説明、
    Step2 では、グレートーンやグリザイユと印刷されたフレームを利用した
    技法で描かれた7作品で使用した絵具と紙、描き方の手順が2〜4ページで
    解説されています。

    Step3 では、人物を描く上での肌の色、混色によるベース作り、
    緑・青・紫・グレーによる肌の影色の作り方、肌の色の良い例と悪い例、
    肌の塗り方と、紫と割筆を使った髪の描き方、
    モデルを描いた人物画の3ページほどの制作手順、
    Step4 では、使用する紙と筆と基本の画材、水張りの仕方・道具の手入れ、
    マスケットインクやスパッタリングを使用した光と星を描く技法、
    水彩色鉛筆や筆・ペインティングナイフによる技法が紹介されています。

    また「水彩は重ねて描く事が出来るのか?」や「黒の絵具は使っても良いのか?」と
    いった質問に答える「未知のテクニックQ&A」、
    著者の歩みと制作スタイル・作品への思いが語られている
    「玉神輝美の歩みとスタイル」、
    素晴らしい作品と詩が織りなす世界が楽しめる「Portfolio」、
    巻末には使用された下絵やフレームがいくつか載っている「図案集」も
    収録されています。

    著者の作品では黄色と紫が隣り合う色使いが良くあり、
    「水彩画 魔法のテクニック」を読んだ後、一体どうやって塗っているのだろうと
    首を捻っていたのですが、本書ではそういった疑問に思っていた点が
    取り上げられており、とても参考になりました。

    マスキング技法が中心だった前著に比べ、本書では色をどう使えば美しい
    グレートーンに見えるのか、色彩の基本と扱い方を中心に構成されており、
    丁寧に分かりやすく解説されています。

    特に、人物画についての技法解説があるのは嬉しかったです。
    今回は、人物の肌の影はどのような混色を使えば自然に表現できるのかが
    しっかりと説明されており、モデルを描いた美しい人物画のページを
    読んでいる時は、本当に買って良かったと感激しました!

    また、技法の他に作品と詩も10ページほど収録されており、良い作品を描くには
    知識や技法だけでなく、美しいものを見たり感じたりして豊かな感性や個性も
    育む必要があるという事も仰っているように思いました。

    ただ、本書は初心者や「水彩画 魔法のテクニック」を読んでいない方には
    おススメしません。
    内容がより専門的になっており、ページが88ページと短い為か前回と重複する点については
    省かれています。
    分かり易いとはいえ、たった数ページで色彩に関する知識も理解出来ないので、
    基礎が身に付いていないと折角の内容がちんぷんかんぷんになり、
    役に立たないと思います。
    初心者の方はまず「ファンタジーイラストレーションスーパーテクニック」、
    「グラハムおじさんの風景画教室」、「色の本棚」、「水彩画 魔法のテクニック」などを読んだ後に購入した方が良いでしょう。

    ある程度知識と技法を身に付けられ、作品制作をしていて色彩に疑問を感じたり、
    「もっと美しい色使いがしたい」と思っておられる方には、目から鱗の素晴らしい
    技法書だと思います。

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     2018/05/13

    大いなる愛と叡智で多くの人々を癒し導いた、高級霊ホワイトイーグルの
    メッセージの中から、癒しをテーマにしたものを収録した霊言集です。

    訳者序文、如何に生きれば病を克服し、健康で幸福な人生が歩めるかに
    ついて語られた「自己を癒す道」、珠玉の霊言を多数収録した「静寂の心」
    霊媒・グレース・クックとその孫ジェニーが語る、イーグルとの関係と
    エピソード「ホワイト・イーグルとは誰か(グレース・クック)」、
    「ホワイト・イーグルとは誰か(ジェニー・デント)」の全240ページで
    構成されています。

    私は似たような内容の「シルバーバーチ霊言集」をほぼ全て読んでいたので、
    それを超えるものではないだろうが、エドガーケイシーのリーディングの様な
    健康に関する有用な事が書かれているかも知れないと思い、本書を購入しました。
    ところが、読んでみて良くも悪くも期待を裏切られました。

    まず、この本にはリーディングの様な物理的治療については一切書かれておらず、
    その点では見当違いでした。
    しかし、人間とは本来霊的存在であり、全ての問題と病の原因は霊と心の態度に
    起因するもので、その解決と癒しも内部に宿る神性によって行われる事が
    とても分かり易い言葉で語られており、期待以上の内容でした。

    バーチの霊言は、同じように誰にでも理解できる霊的知識を語りながらも、
    彼は人類と世界全体の事を常に念頭に置いて説教と問答をしている為、時には
    身近な問題や悩みには活かしにくい内容もありますが、それに比べるとイーグルは
    一般人が日常で遭遇し悩み苦しむであろう問題に焦点を絞り、それらを解決する叡智を
    寛容で愛に溢れた柔らかい語り口で教えてくれる、更に身近で実用的な内容です。
    桑原 啓善氏の訳も素晴らしく、手触りの良いカバーや頁など装丁にも心遣いがあり、
    そういった点も含めて、今まで読んだ霊言集の中で最も気に入っています。

    ただ、いくら素晴らしい内容でも、知識などの解説はシルバーバーチのシリーズほど
    丁寧ではないので、霊的基礎知識のない方がいきなり本書を読むと戸惑われると
    思います。
    私としても何度も文中に出てくる「大師」という存在が如何なる者なのか、
    イマイチ分かりにくかったので、それについての解説が欲しかったです。
    初めは江原啓之氏の軽めの本か、福田 高規氏の
    「エドガー・ケイシーの人生を変える健康法」あたりを理解した後で
    読まれる事をお勧めします。

    日常生活において悩み苦しむ時、人生の意味と目的を見失いそうな時、
    ぜひこの霊言集を読んでみてください。
    人生のあらゆる問題に通じた、偉大でありながら親しみやすい霊の師であり
    友でもあるホワイト・イーグルが、あなたの悩みを解決する叡智を優しく
    語りかけ、生き抜く魂力を与えてくれるはずです。

    ※本書を読んで、特に気に入った霊言を、一部抜粋して紹介します。
    「…もう一つ、この世の騒音から解き放してくれる方法は呼吸です。
    細く長いゆっくりとした呼吸をすることです。不快な感情は一切捨てて、できるだけ深い呼吸をします。
    ゆっくりと深い呼吸をすれば、いらだった波動がおさまって、オーラに保護力がつくられます。
    この次、人混みに入ったり、群衆の想念や感情でごたごたしている時に、自己を持ってゆっくり静かに呼吸してごらんなさい。
    湧き出る内的な力にびっくりするでしょう…」

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     2018/05/13

    本書はイラストレーター・赤 勘兵衛さんが、鳥の資料画を描く為に
    野鳥たちを観察し、記録したスケッチを一冊にしたものです。

    項目はカイツブリ、カンムリカイツブリ、オオミズナギドリ、オナガミズナギドリ、
    カワウ、ヨシゴイ、アマサギ、コサギ、オシドリ、コガモ、カルガモ、タゲリ、
    ヤマシギ、バン、オオタカ、ツミ、ハイタカ、クマタカ、ノスリ、ハヤブサ、
    チョウゲンボウ、ウズラ、キジ、シラコバト、キジバト、ツツドリ、トラフズク、
    コミミズク、オオコノハズク、アオバズク、フクロウ、カワセミ、アオゲラ、
    アカゲラ、ヒバリ、モズ、ノゴマ、トラツグミ、アカハラ、ツグミ、オオルリ、
    ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、シメ、ニュウナイスズメ、
    スズメ、カケス、ハシボソガラス(五十音ではなく、目・科ごとの並び)、
    野生動物診療所の所長・大山道夫先生が記した野鳥保護についての記録
    「解説1 環境活動からわかること」、
    岩井修一さんが野鳥の形態・分布・生態などのデータ、名前の由来について
    詳しく紹介する「解説2 この本に出てくる鳥」、用語解説、索引・学名索引の
    全180ページです。
    スケッチのページはフルカラーで、見返しでは翼と尾、体と脚のつくりと名称が
    載っています。

    一種類につき2〜4ページの見開きのスケッチと簡単な鳥の特徴解説文、
    鳥の嘴・翼・尾・脚などの細部の特徴や各部の長さについてなど、
    なかなか他の図鑑では知る事が出来ない情報も載っているので、
    とても参考になりました。
    また鳥の飛び方により翼の形にも色々なタイプがある事も、解説によって
    初めて知りました。

    私はこの本を翼を描く為の資料として購入し、その点では収録されている
    精密なスケッチは写真よりも形や特徴が分かりやすく、特に翼上面・翼下面の
    違いがしっかりと描かれており、感激しました。
    欲を言えば骨格標本や筋肉など、もう少し解剖学的な内容についても
    盛り込んで欲しかったのですが、それは本書のコンセプトではないのでしょう。

    ただ本書は、埼玉県東松山市の野生動物診療所で保護された鳥たちを
    もとに書かれているので、普通の図鑑のような種類の豊富さはありませんし、
    持ち込まれる野鳥たちの怪我の状態や雌雄・年齢もバラバラなので、
    種類によって描かれ方に若干の違いがあり、情報の均一性にも欠けます。
    例えば身近な鳥であるはずのハシブトガラスは保護されなかった為、
    収録されていません。

    高価で、情報にややバラつきや不足があるのが玉に瑕ですが、
    他では知る事の出来ない内容と、著者の野鳥への深い愛情が感じられる
    興味深い図鑑です。
    野鳥愛好家はもとより、鳥の形態の資料としてもおススメです!

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     2018/05/13

    この本は松下幸之助氏が機関紙「PHP」の裏表紙に連載した短文を一冊にしたものです。

    「運命を切りひらくために」「日々を新鮮な心で迎えるために」「ともによりよく生きるために」
    「みずから決断を下すとき」「困難にぶつかったときに」「自信を失ったときに」
    「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「自主独立の信念を持つために」
    「生きがいある人生のために」「国の道をひらくために」の11のテーマで松下氏の考えが語られています。

    私があれこれ言うよりも松下氏の言葉を読むほうが内容の素晴らしさが分かり易いと思うので、
    「運命を切りひらくために」から一番好きな一節を紹介します。

    「道

    自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
    どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、
    二度と歩めぬかけがえのないこの道。
    広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、
    かきわけかきわけ汗する時もある。

    この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまると時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。
    しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
    あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、
    ともかくもこの道を休まず歩むことである。
    自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
    自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

    他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。
    道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
    それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
    深い喜びも生まれてくる。」

    私はこの本を一日の終わりに一節づつ読んでいました。
    松下氏の言葉と共に一日を振り返ると深く反省点が見え、明日に向けて新たな気構えが出来たのです。
    また、その日にピッタリな言葉に当たる事もあり、まるで松下氏が語りかけてくれたような
    感じがしたものです。

    松下幸之助氏の言葉や考え方は、時代の移り変わりによって風化する事のない素晴らしいものです。
    仕事を含め人生の様々な局面で悩んだ時に是非読んでみてください。きっと助けになると思います。

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     2018/05/13

    中世ヨーロッパの文化や風俗について
    分かりやすく解説した内容です。
    全242ページ。

    中世の生活全般についての大まかな解説
    『第1章 中世とは』、
    それぞれの階級・土地での暮らしについての
    『第2章 農村と森林』、
    『第3章 都市とギルド』、
    『第4章 教会と聖職者』、
    『第5章 王宮と城砦』の全110項目が
    収録されています。

    1項目に付き1pの簡単な文章とそれを
    シンプルにまとめた図解1Pでの解説、
    教科書のテキストと違い面倒な用語は
    必要最低限、年号などもほとんど出て
    こないので読みやすいです。

    中世でも地球が球体であると知られていたり、
    意外と入浴していたり、領主の手先であるパン屋や
    粉挽きは村人から良く思われておらず、居酒屋の
    主人は彼らをスパイしていたりと、イメージと違う
    面が色々とあり、楽しめました。

    特に権力者が如何に楽に搾取するか苦心する
    社会構造については万国共通。
    中世の日本と似た面もあり、大変興味深かったです。

    ただ広くて浅い入門書的な内容なので、なにかに
    ついて深く知りたい場合は不向き、これを読んで
    大雑把に理解した後に専門書やウェブで詳しく
    調べるのが良いでしょう。

    また、多くの著書を参考にしている為か時々文調が
    変わったり、難しめの漢字にルビが振られていない
    個所があるのが少々残念。

    総合的にはあっさりしてやや地味な内容ですが、
    中世の入門書としては分かり易いので、おススメです!

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     2018/05/13

    水木先生の人生に関するエッセイを集めた一冊です。

    遅刻の常習犯でガキ大将、近所のおばあさんの
    妖怪話に胸を躍らせた少年時代、
    激戦地での部隊の全滅、左腕を失いマラリアに
    感染、死と隣り合わせの戦地で原住民と交流した
    兵士時代、
    紙芝居〜貸本漫画〜雑誌連載と貧乏神に憑かれながら
    必死に働いた漫画家時代、
    ノンビリとした晩年の生活などが語られています。

    「人生をいじくり回してはいけない」という題名に
    惹かれ、何か生きる上でのヒントが得られないかと
    初めて先生のエッセイを読みました。

    どんなに叱られ殴られようと、時代が環境がどうであれ、
    我が道を行く先生の生き方が痛快、「99%のニンゲンは
    無能」、戦中の「日本国民の九割は馬鹿」など現在なら
    大炎上必至のセリフでバッサリ!

    特に美化されがちな戦争の体験談を正直に語った内容は、
    当時を知らない私としては衝撃的、中には胸が悪くなる
    ような話もありますが、日本人として考えさせられる
    貴重な体験談でした。

    ただ内容は時系列ではなく同じ話が重複、お歳の
    せいかな?と思ったら、著者の人生に関するエッセイや
    インタビューを集め一冊にした内容だと最後の記載で
    判明、その点は商品内容でしっかりと説明して
    欲しかったです。

    生きる・死ぬってなんなのか?幸せってどういう
    事だろう? 他人の常識や価値観に阿らずどこまでも
    正直な水木先生ならではの人生観とユーモアが満載!
    押しつけがましくなく自然体で大らかな内容なので、
    人生が窮屈に感じた時、読んでみると良いと思います。

    ※特に気に入った箇所を一部抜粋して紹介します。
    「…好きなことに情熱を注いで、人生を生き切ること。
    うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。
    そんな時に、あたふたと騒がないほうがいい。
    幸福だの不幸だのといちいち口に出さないほうがいい。
    人生にはいろんなことが起こって当たり前。
    それらに一喜一憂するのではなく、放っておくことです。
    人生をへたにいじくり回したところで、何の解決にも
    なりません。
    起こってしまった不幸は、もうどうしようもない。
    ならば自然の流れに身を委ねてしまったほうがいい。
    しょせん人間の力ではどうしようもないことも
    あるものです。
    ラバウルの人たちは、実にわかりやすい人生を送っています。
    神様から与えられた人生を決していじくり回したりしません。
    だからこそ、幸せの空気に包まれているのでしょう。」

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