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風信子 さんのレビュー一覧 

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     2018/12/28

    究極か最高かあるいは最後かは知らないが このシューベルト・アンソロジーは聞き応えがある(聞かずにレビューは書けない) ハイティンクの”ロザムンデ”と”未完成”は個性が出て面白かった ケルテスの”第5と最後の交響曲”は全集でも馴染んでいるが 改めてそのフォルムの美しさに聴き惚れた 生命の火は未だ消えずの感深し イタリア・クァルテットの”死と乙女”はカンツォーナ感が横溢して味わいがあった ボザール・トリオらの五重奏”ます”は柔軟に伸び縮みし音楽をする歓びが溢れた ウェラー・クァルテットらの”弦楽五重奏曲”ではシューベルトの最晩年が真に傑作の森だったのだなあと感じ入った 全曲に散りばめられたシューベルトの創造力の豊かさに目が眩む カーゾンは”
    第17番ソナタ”と小品群で問いかけて来る 旋律と伴奏の区別がない 突き詰めて言えばカーゾンは弾いていない 描いているのでもない カーテンを窓をドアを開けただけかもしれない そこにはシューベルトの心のフィールドが広がっていた あなたも聴いては如何  

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     2018/12/27

    並みいる強豪がいるフィールドに敢然と加わったストゥールゴールズに歓呼を 演奏は強弱の幅を最大限にしたデュナーミクを個性とする これはシベリウスの管弦楽法の性格を如実に描き出すことになった これが吉と出たか否かの世評は分かれるだろう ソロが多く響きが薄くなるところと数少ないトゥッティ部分が激烈に飛び出して聞こえるところとの落差に違和感を覚える人も多かろう だがシベリウスがそう書いていることも事実なのだ さらに特筆したいのは 7つの交響曲の性格が明確に描き分けられたことだ これはありそうでなかなか無かった 前半と後半の違いを感じさせる程度で 指揮者の色で全曲染められていることが殆どだった だからだろうか ストゥールゴールズ盤で最も優れているのは第2番の演奏だと感じる 久々に新鮮な感動を覚えた これは楽曲が優れているのだ 長年にわたる世の評価を裏付けた そしてもう一つ 第7交響曲を4つのトラック(楽章)に分けている ここに指揮者の理解と主張がある あなたも如何  

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     2018/12/26

    天晴朗なる海に出た 劇性を排したこの幽き趣きを英国人以外で感受できる人はいるのだろうか だからマンゼのRVW交響曲全集も後一枚を残すところまで来ても世評を賑わすことがない おそらくまたわたしの言が孤独を託つことになるのだろう この声楽交響曲を異形のものとして触れなば障らんと避けて通る もったいないことだ ホイットマンの”草の葉”を読めと奨めはしないが わずか1時間で原作詩集のエッセンスを味わえる福音を捨てることはない ”草の葉”を貫くホイットマンの精神と呼びかけに心打たれない人はいない 世界を愛せるようになる 人間を信じて生きていける RVW最初の交響曲にして最高傑作”海の交響曲”をマンゼは声高にならず力まずさらりと歌い過ぎた これでこそ身に沁みてくる エーネス・ソロの”揚げひばり”も同様の精神で一筆書きのように描かれた 陸の自然がやはり晴朗な空の下で煌めいている 世界は儚く美しい 生命は一瞬一瞬に輝く あなたも如何  

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     2018/12/25

    RVWの詩情を愛する ここで歌うのはテノールとヴィオラだ ギルクリストのテノールには演ずる素振りすらない 巧まずして言葉とする歌とする心の丈にRVWが住んでいる 組曲”旅の歌”と四つの歌は柔らかい風のようにわたしの頬を撫でて過ぎていった デュークスのヴィオラは触れなば鳴り出で歌となるのではない 客観の眼を通して智の広野に放ってから巻き紡いでいる音には意思の芯が通っている ”6つの習作”と”ロマンス”は銘版に刻まれた文字だ 風に吹かれ雨に打たれても長く留まって意味を語るだろう 最後にピアノのティルブルックと三者で歌う”4つの賛歌”は思わず居住まいを正してしまう とは言っても固くなることはない 何ものにも促されるものではない 自らの営みの中から湧き起こってくる力を掴もうとする思いに貫かれている 小さな旅へ立つこの時に聴くに相応わしい歌だった あなたも如何   

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     2018/12/24

    ”トランペット吹きの子守唄”を吹いた少女のコルネットの音を思い出した 昔々子供たちのバンドをお世話していたことがある クリスマス・シーズンになるとルロイ・アンダーソンをよく演奏した 子供たちの顔が次々に現れて困った 小さなプロムナード・コンサートはいつも幸せに満たされていた アンダーソンを聴いて涙ぐんでいる爺いは他人には奇妙に映っただろう 少年のころ どちらかというとケテルビーで育った アメリカナイズを良しとしない妙な反抗心があった 頑なさも年とともに溶けて愉しむようになったのだが 難しいことを言わずに耳傾けられる音楽があっていい 先に触れた例にあるように 特に子供たちには親しめて音楽のエッセンスを伝えるに格好の素材だと思う 忘れられることなくいつまでも演奏され聞かれることを願う アンダーソンを聴くとチャップリンの映画を見たときと同じ気持ちになる ここには音楽にとって最も大切にしたい愛とウイットと品がある それはいつでも人間が持ち続けたいものでもある 自作自演は宝 あなたも如何
     

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     2018/12/24

    ヘルヴェッヘによるシューベルト交響曲全曲がようやく揃った 足掛け六年もかかった 次は次はと期待して待っていたが次第に間が伸びて オーケストラ名が変わっていたこともあってか 第2と第5が出ていたことに一年以上も気づかなかった R.フランダースpoが名称を変えたことも知らなかった この二曲は調性が同じだ 変ロ長調はベートーヴェンの第4交響曲と同一 ベートーヴェンは同じ調性の交響曲を二つと書いていないが シューベルトは偏っている 1と3がニ長調 2と5が変ロ長調 6と8がハ長調と繰り返し 4「悲劇的」はハ短調 7「未完成」はロ短調だが さらにスケッチだけが残された三曲の内二曲がまたニ長調なのだ さてこの第2と第5だが 同じ変ロ長調で書かれた時期も一年しか違わないにも拘らず 全く個性を異にする シューベルトの作曲技法の変化というか進歩したことがよく分かるプログラムになった 第2番は旋律を力にして音楽を進めているが 第5番では変奏のアイディアが豊富になり より小さなモチーフを活用して変奏力を高めている分 音楽の陰影が深まり味わいも増した ヘルヴェッヘの演奏に注文はない 実に豊かで美しいシューベルトが聴ける あなたも如何  

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     2018/12/24

    ボストリッジのシューベルトを愛する以上に興味深いのはライヴ録音であることだ 音楽は三位一体 作曲者と演奏者そして聴衆が出会って実体となる オーケストラ演奏でも同様だが 聴衆の存在を別の時空に置いて演奏録音したものがライヴを上回る感動をもたらすことはない 況してや歌唱という肉体そのものが発音体となる音楽において 聴き手の眼差しと肉体の壁が音楽に与える影響を無視することはできない 知的で繊細な声質と感性を持つリリック・テノールのボストリッジにはなおのこと好ましい応援となったと思う 心成しか声に一段の芯が入ったように感じるがどうだろう 実は”歌”は苦手だ すぐ飽きてしまうが シューベルトは飽きない 歌い手がボストリッジなら一層心配ない いつまでも聴いていられる このウィグモア・ホールのシューベルトは足掛け二年の間に4回行われたが その録音がこの一枚以外すでに手に入りづらくなっているのは困ったものだ 冬の夜長にリートはいい あなたも如何  

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     2018/12/22

    好きこそ物の上手なれ プレヴィンの性に合う随一がプロコフィエフの音楽だったのだとよく分かる まるで自分の音楽のような語り口だ 自然に口をついて出た音楽がそこにあるようだ 音楽の表情が伸び伸びとして自由に変化する様は愉しい 溢れ出す色彩は音楽そのものを彩り輝かせ 演奏者はもちろんわたしたち聴き手をも幸福感に包んでしまう 音楽をする喜びが満ちている この”古典”と”青春”を聴きながらモーツァルトを思ってしまった 音楽への憧れがここにはある プレヴィンとプロコフィエフの音楽が希求したものがここに結晶している これはLSOの演奏の白眉でもある 音楽に刺激や耽溺を求める向きには肩透かしとなろう ここには柔らかく暖かい風しか吹いていない草原があるばかりだ わたしはずっとここにいたいと思う あなたは如何  

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     2018/12/22

    現代あるいは過去の何ものかと比較して人はものを評価しがちだ 経験が創造の源であることは自明だが 自らの経験値を尺度にして他人の創造を測って見て 色が変わっていたり枠からはみ出せば切り捨てることを評価とわたしはしない 純粋な客観性が存在しないことも自覚しつつ ミンコフスキのモーツァルトを見ると テンポは適切だ オーケストラの規模や楽器特性と奏法からそれは割り出されたと見る 大オーケストラのヴィブラートに揺れるモーツァルトの洗礼を受けてしまった人から違和感は消えないだろう 人は慣れたものを美しいと感じなければ生きていけない わたしのようにハイドンやモーツァルトが退屈で仕方がなかった少年時代を過ごした者には これでやっと古典派の大家たちと対話ができるようになった歓びが大きい 音楽否芸術は対話だと思う 決して出会わない人の声を聴き心を汲む そして問いかける 音楽から多くを学んでわたしという人間がいる 音楽は糧である ミンコフスキを通して多くの声を聴いてきた あなたも如何  

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     2018/12/20

    おそらく価格を見て躊躇している向きが多いのではないかと推察する プレヴィン ・ファンを公言するわたしでもクリックする瞬間に若干の間があったことを告白する ラインアップもその指揮生活の初期に属するものが中心で ほとんどが半世紀前後以前の録音で占められている それだけに現在では単体で手に入らないものが多々収められている わたしに回顧する趣味はないので聞き逃していた多くと出会えるワクワク感で封を切った 自作自演やピアノ演奏は新鮮だった でもやはり指揮者プレヴィンにこそシンパシーを持つ者にとって 先ずベートーヴェンのシンフォニー群と出会えたことが嬉しかった ピリオド信奉者なので聞かずにいたのだ 驚き聴き惚れた カーネギーホールのクリスマス・コンサートも楽しかった プライスとの”Right as the Rain”も垂涎ものだ RVWの交響曲全曲は感動を新たにした 今はもう聴く機会がなくなった名ソリストとの協奏曲の数々も素晴らしい 聴けばあなたをきっと幸せにしてくれるプレヴィン集を如何

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/12/20

    もう半世紀近く前の録音とはいえ 生み出された音楽はエナジーを失っていない それはラフマニノフの音楽の精華であり プレヴィンの音楽への愛ある傾注故と知る 演奏とは生まれた瞬間に消えゆくものであるにも拘わらず 録音技術がそれを未来へ伝える力となって百年余 音楽そのものの価値も意味も様相を変えた これには功ばかりがあったわけではない 悪弊や悪習すらも伝えられてしまう害も数多く 未来を侵食している弊もある それにしてもこのプレヴィン &LSOの鮮烈さはどうだ 新鮮な風が今も吹いたいるではないか ここにロマンへの耽溺はない 音楽そのものに語らせる姿勢はプレヴィンの立志である 見事な交響曲の殿堂が屹立している 揺るぎない造形を打ち立てたからこそ溢れんばかりのラフマニノフの抒情が流れ出す 今も心打つ演奏である 音楽を愛し音楽に生涯を賭した者だけが到達できる高い峰であり美しい山容である もしまだなら あなたも如何

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     2018/12/18

    優れた美しい音楽と演奏 バッハの時代に南のミュンヘンの宮廷でこれら協奏曲が鳴り響いていたことを知らなかった イタリア人ダッラーバコの作品2, 5&6から9曲のコンチェルトが紹介されている いずれも弦楽と通奏低音によるものと思って聴いていたら 作品5ではフラウト・トラヴェルソあるいはオーボエが登場して単調を回避した 曲名辞典によると楽器編成は弦楽合奏となっているが 当時の慣習からスコアに楽器指定はなかったものと思われる 構成に定型というものはなく三つから五つの緩急ある楽章が組み合わせられている イタリア様式をベースにしながらも バロック晩期の創意工夫が随所に見られる 極めて高い創造性を持った音楽だったと分かる コンサート曲目に並ぶべき価値がある コンチェルト・ケルンの学究的演奏活動に共感する もしまだなら あなたも如何  

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     2018/12/18

    半世紀以前のプレヴィンがLSOの常任になる前の録音 指揮者としてのキャリアを積み始めた頃の演奏だが 未だに色褪せない こうしてDiscが存在し続けていることが驚くとともに嬉しい これは別々のレコードだったものを合体させたCDで LSOとRPOとオーケストラも異なり プログラムにつながりはないが両曲ともプレヴィン唯一の録音となっている ニールセンは第1交響曲だけでついに他は録音されていない これを残念なことだと思う人が多いほど素晴らしい演奏だ ニールセンというと第4番を中心に後期のものに目が行きがちだが 二十代で書かれたこの誇りに満ちた第1番にはニールセンの音楽の真実と意志が克明に刻まれている 若きプレヴィンは核心を射ている ハチャトゥリヤンのピアノ協奏曲も若き日に書かれたもので アルメニア人としての民族性を色濃く留めながらもロマン主義に陥ることを避けた20世紀に自立した音楽だ コンサートで聴く機会に恵まれないが名曲である あなたも如何 

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     2018/12/16

    70年の生涯に作品45までしか出版できなかったラフマニノフの最後から2番目が”第3交響曲”だ 63歳になっていた ピアノ・ヴィルトゥオーソとしての生活がなければこの倍は作曲できていただろう 作曲に勤しむ時間が限られていたからか その音楽は豊富なメロディー素材を内包しながらも その構成は目が詰んでいる ひとつの旋律に陶酔する間を与えない 待ちきれないように音を重ね劇性を高めずにいない この焦燥にも似た畳み掛けがラフマニノフ音楽の好悪を分けている 第2番に比して第3番に巷間の指示が薄い因となっている 隙がないその音楽は聞き手を疲れさせてさえいる だがプレヴィンは高い評価と共感を持って演奏に臨んでいる リズムの律動を生かしディテールを丁寧にしかし大胆に彫り起こしていく 普遍的な存在感が浮かび上がった もっともっと演奏されていい名曲だ あなたも如何 

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     2018/12/15

    半世紀を経てもまだ生きている録音 ”劇場支配人”は序曲と四つの歌しかない オペラではなく”歌入り劇”とあって聴くべきものは僅かだ にも拘らずディスクから消えないのは優れた音楽がそこにあるからだ グリスト ラスキンの二人のコロラトゥーラ・ソプラノを擁したプレヴィン盤は輝きを失わない 男声を加えた”三重唱”が一番の聴きものかもしれない 王からの依頼とあって ”フィガロの結婚”作曲中に書いている 円熟期を迎えたモーツァルトの創造性と技量が遺憾なく発揮されている 短くとも一聴に値する もしまだなら 消えてなくならないうちに あなたも如何  

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