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あるまじろ さんのレビュー一覧 

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     2012/06/19

    この演奏自体とは無関係ですが、ゲルギエフ&マリインスキーは2006年1月に東京文化会館でリングのツィクルスを行っています。LSOの首席就任(2007年)以前であるため、今ほどの注目を浴びていたわけではなかっただろうと思われますが……。12日間で2ツィクルス(8公演)行ったというのは相変わらず驚くべき体力ですね笑 ネットで拾ったテレビ東京のニュースリリースによると、「ゲルギエフが1988年にマリンスキー劇場の芸術監督に就任した当初から、”いつかは「リング」を”という想いがあったという」とのことですから、将来的には録音も期待して良いのではないでしょうか?  私自身パルジファルはほとんど聞き込めていないため恐縮ですが、いわゆる「ドイツの音」とは違ったところで、こういったロシア勢によるワーグナー全曲が録音され、しかもSACDで世に出ていることを素直に喜びたいと思います。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/01

    私個人的には、クラシック音楽というのは芸術であって時代活劇ではないし、また時代活劇は芸術とは違う娯楽だと思います。...もちろん前の方が本質的にこういうことを主張されようとしているのではないことを理解しておりますが、少なくとも明治維新前後とかましてや平安時代と現代との比較に比べれば、たかだか100年前にヨーロッパで作曲された作品について、当時の演奏スタイルを考慮して奏でるというのは、全くナンセンスな「実験」ではないと考えます。...ここで仮に芸術の定義を「真実なるもの」と定めれば、Norringtonはまさにこれをartisticallyのみならずacademicallyにも探求しようと試みているわけで、我々一般聴衆にとっては、要は聴いて感動するかしないかの違いしかあり得ないわけでしょうね。E=mc^2を、理解できないなりにも美しいと感じるか、理解できずただ無意味な式だと感じるか。Mahlerの9番なんという曲でも、やはりそうでしょう。...私は、このNorringtonとStutRSの響きが大好きですし、このディスクを聴いて、感動しました。今まではただ「マーラーの」曲だと思っていたこの楽譜も、実は既に彼の手を離れた真実の芸術の音なのであって、敢えて大袈裟に申し上げれば、全人類あるいは神の所有物であるのではないか!という風に感じた次第です。そういうことで、上述の(ように私が見ている)彼の音楽的態度に対しても、誠に尊敬に値するものだと感じています。

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     2010/10/04

    私はこの演奏、とても気に入りました。理由としては、「録音が優秀である」点、「会場が日本のホールである」点、そして「演奏が日本のオーケストラである」点、この3点です。......まず録音面ですが、私が個人的にブルックナーの第8番の音盤については予てより良い録音のものが少ないなあという感じを持っていたことがあり、今回のDENONによるLive-SACD録音が非常に好感の持てる企画・録音であったことを思います。(例えばこのHMVサイトで”Bruckner 8”を検索してSACDで絞り込むと、ほんの10程度の録音しかHitしない現状です。その中にはヤングやインバル/都響の第1稿盤も含まれており、飽くまで正統派のブルックナーを聴きたいときに手に取られるべき演奏として、この録音は受け容れられましょう。).......また、ホールがオペラシティであるという点。海外のホールで録音された良い演奏というのは、演奏の完成度にはもちろん感心させられるものしかありませんが、なかなか自分のオーディオに乗せてみるとその響きに違和感を感じるところがあります。それが優秀録音であればあるほど、折に触れて「疑似・演奏会体験」をするには益々日本のホールであるという点が、私にとっては重要。......サントリーでの「最後の演奏」を収録しなかった点への議論もあるようですが、この「間の公演」の録音というのも、中々演奏家たちの「追加公演だからといって蔑ろにしない」プロ意識を感じられて良いものです。インバル/都響のプリンシパル・コンダクター就任披露の「千人交響曲」でも結局追加の川崎公演がExtonより出版されました。飽くまでプロフェッショナルによる演奏ということを考えれば、一連の演奏会で全て中身が違ってしまうようなら(フルトヴェングラーじゃあるまいし)とても聴いてはおられないというのが正直なところ。もちろん音楽は生き物、生演奏は一期一会というのは間違いない事実でありますが、しかし「常任退官記念公演の中でも、特に最後の一回が一番盛り上がる」というのは、やはりアマチュアが、生演奏に際して、そこに思い入れを以て聴くからなのであって、今後桂冠時代での益々High Qualityな演奏を控えているはずの彼らの、連綿とした演奏活動の一環としてCDで聴いてみれば、発売前からそんなことばかり言っているのは必ずしも適切な評価とも言い切れないのではないでしょうか?......最後に日本のオーケストラである点ですが、特に金管群に関して、やはり日本が吹奏楽大国であることから来るのでしょうか、水っぽい音でビカビカ鳴るのですね(笑)。ブルックナーの演奏に関しては、殊欧米の頑なな音が求められるというのがあります。しかし高価な海外勢の来日公演にはほとんど手が出せず、結局は日本のオーケストラの生演奏を聴いてクラシック・ファンとして育てられてきた私としては、やはり「この音」に愛着があるのです。第1楽章なんか聴いてみるとその日本オケらしいボチャボチャとしたトロンボーンには感涙ものですし、一方で第3楽章の驚くほど純真な楽団の響きなど、「父なる神」の血が通わない日本人の演奏家たちが、楽譜と指揮者だけを頼りに真剣な音楽をしている姿は「子どものよう」で、またはなんとも滅私的な音楽と、そう聞こえました。......演奏の完成度としては第4楽章終盤でややアンサンブルに粗さが出る結果となり、特に最後の「ミレド!」なんかは、明らかにこの演奏ではズレてしまっているので、TVで観たサントリー公演の方が鮮烈度が高いものでした。反対に恒常的な金管の音程ミスが聞かれたサントリー公演と比べたところの純粋な完成度の比較では、Blu-ray盤との聴き比べも楽しみにされるところです。......尚、店頭購入されない方のためにも最後に付け加えなければならないのは、このCD、SACD2枚組3990円で販売されているものの、実際の収録時間が[TOTAL TIME 78’48’’(表記通り)]とのことです。音質的な高水準を目指すのであれば当然シングルレイヤーSACDが発売されるべきであり、拍手収録も20秒程度と短いこの処理、1枚組との差額1000円が何処に消えたのかについては貧乏臭いながらも微妙な厭味が残るポイントではありました。......表記演奏時間:@14’39’’A16’45’’B26’52’’C20’32’’......以上、冗長な文章で失礼致しました。

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     2010/08/04

    再発に際し、嘗ての本盤レビュー欄に於ける「ゲルマン魂」氏やその他の方々による口論の模様は削除されたのですね。当時私はこの盤を支持する立場でしたが、音質向上に異議を唱え頑なに当時の「だめ!」評価を主張していた方がいらしたことは、平等な一つの意見として再記憶しておきたいところです。

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     2010/01/18

    このシリーズのDVDを観るのはこれが初めてですが、良い映像作品を観たというのが、まず一番の感想。BS他でコンサート映像のエアチェックを熱心にやっている身とすると、最近特に不満に思うのが、指揮者の映る時間の短さ。特にN響の映像には顕著と感じることが多いのですが、飽くまでオーケストラがメイン(「指揮者はオケが呼んでやってる」とまでいうのは穿った見方すぎるかも知れませんが…)、指揮者の動作や表情の点で満足いくまで楽しめたことは非常に少ないです。そんな中、このDVDはまさに「『朝比奈隆の』ブルックナー」。音楽の面はもちろん、カメラ面でもですね。朝日放送の十八番か知らないが、画面を2分割3分割して「弦/指揮者\管」みたいに映像を作る手法、普段は感心半分苦笑い半分ってとこなのですが、今回に限っては朝比奈さんの様子が思う存分楽しめて、とても良かった。体感でも、5秒以上朝比奈から映像が離れることはないというくらい、正面が映っている思ったらサイド、今度は背面と、とにかく朝比奈に次ぐ朝比奈。ただしカーテンコールは収録されておらず、1回目に指揮者が袖へと捌ける前に画面が止まっています。心配したフライング・ブラヴォーも控えめ、ホールの残響を考えるともっと待って欲しかった感はあるものの、一人が突発して「怒声」を上げるなんてことはなく、最後の最後にも一安心。長くなりましたが最後に、演奏面では94年サントリーのブルックナー8番は名盤の名高い様子、今更私のような若輩者が述べるところではありませんが、録音面で一言。シンフォニーホールの長い残響が豪華に収録されていて、ピンポイントの音像はボケ気味かも分からないが、音色としては至極鮮明。例えばティンパニなら「打撃」よりも「響き」を聴いている感じがします。ffが飽和する場面でも、特定の金管パートしか聞こえなくなるなんてこともありません。私は朝比奈さんの実演に触れたことはありませんが、先の方が仰っている通り、案外これが客席での印象に近いのかも知れませんね。

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     2010/01/03

    演奏は流石、朝比奈の巨匠型解釈と正統ドイツのオーケストラ・サウンドが手を取って、なんとも無骨で剛健でスケール豊かな音楽が展開されていく。録音も悪くなく、朝比奈の実演を聴いた事がない私でも、彼に憧れるには充分に足るだけの内容。朝比奈に期待するテンポ、音響、表情、全て揃っていると感じる。それだけに本当に惜しいのは、このフライング・ブラヴォー。発音的に日本人の朝比奈おっかけではないか? ドイツのしっかりした聴衆全員が、フライング拍手することなく最後の一音の残響にまで耳を傾けている中、「ぶらぼぅっ!」という「間抜け」な叫び声が静寂を切り裂いている。タイミング的には、フラブラから間髪入れずに全体の拍手に繋がるのだが、私には心なしか、一瞬聴衆が苦笑ともどよめきとも取れる声をあげているような幻聴(?)さえ聞こえてきた。最後に個人的なことを申し上げると、「演奏良ければ全て良し」、「Live録音は拍手有りで」が信条の私。ドイツの聴衆だと安心しきり、本当に演奏会の場に居合わせているような一種の陶酔感を感じてCDを聴いていたのはウカツだった。Weitblickレーベルはよく利用するのだが、このレーベルの出版でフラブラに当たった事がなかったため、それを手に取った時点で油断していたのだと思う。

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     2009/10/31

    購入から半年以上経って、久々に聴き直してみたところ、素晴らしい演奏だった。前回「第4楽章など弱音部での幻想的な響きも大変魅力的」と書いたとおり、大変神秘的で、またユダヤ的でないクールな音響構成が、耳に心地良く鳴ったというのもある。一人で複数投稿するのは、適正な「評価」の星数を妨げるため好まないが、敢えてこうするのは、同じく前回「東欧のオケ(正教圏か?)」と書いた間違いを訂正したいためである。サウンドの雰囲気から推測でこんなことを書いたのだが、地理文化的には中欧、政治的にはNATO加盟など西欧寄り、少し前まではソ連構成国として東欧であったということで、一概に「東欧のオケ」と呼ぶのは誤りでした。また宗教的には、世界的にも立派なカトリック国であります。気付かなかったが、ヨハネ・パウロU世を生んだ国だったのですね。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/24

    他店にて一足先に入荷していたものを購入。紹介文に「中々の合奏能力」とあるが、充分に満足いくもので、特に第4/第5交響曲の第1楽章など、シビれる節回しが多く、大変満足した。録音は残響が多目に取られているが、音色自体は概ね鮮明であり、まあ1999年相応の水準は保っていると思う。ソ連系の録音=粗悪というイメージだけで買い控えるのは損です。 ただし、例えば「チャイコフスキー=美しい旋律」という感じで、カラヤンやアバド他、”上品で素敵なチャイコフスキー”がお好きな方にはお薦めしない。またスヴェトラーノフやムラヴィンスキー、バーンスタインで満足しているという方にも、個人的にはお薦めできない。トビリシ響という名称からも充分に想像できるものでもあるが、とにかく魅力的なのはそのローカルな音色(>技術力/熱気)であるので、専ら「音そのもの」を聴いて、味わって、楽しむという感じが強い。「ユーラシア圏の住民は、日常どんな雰囲気の演奏を聴いて過ごしているのだろうか」という文化的な興味がある方、それかベルリン響辺りのドイツ・ローカルな演奏に惚れているという方なんかも、意外に楽しめるCDかもしれませんね。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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