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mulder さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/22

    DGはこれまでのセットと同様,全てOIBP化されている。DGのオペラは,《指環》などごく一部を除いてリマスタリングされていなかったので,嬉しい限りである。しかし,「カラヤンゴールド」シリーズなど初期のOIBP化とは違い,旧盤との違いはちょっと聴いただけではよく分からない。タイミングが旧盤と全く同じだったりするので,本当にリマスタリングされているのかと不審に思ってしまう(初期のものは,曲前後の空白が長くなったり,トラックの切れ目が微妙にズレたりするのが通例だった)。DECCAのものは,特に記載がないのでリマスタリング盤かどうかはよく分からない。ブックレットには解説・リブレットはなし。これはオペラなので非常に残念。一番の問題は,CDがものすごく出しづらいこと。2枚組まではまだ輸入盤にありがちな普通の紙ケースだが,3枚組と4枚組のこんな紙ケースは初めて見た。出し入れしづらいことこの上ないし,うまく出さないと傷だらけになる(既に傷ものになっていたのも何枚かあった)。国内盤なら絶対こんなケースは使わないだろう。ドイツ人はこういうところには全く無頓着なのだと思った。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/06/16

    小澤さんのこんな演奏を聴くのは,とても悲しい。小澤さんのベートーヴェンに何か新しさを求めはしないが,じゃあ何があるかと言えば,何もないとしか言えない。小澤さんの表現を別にすれば,あまりにひどいのはオーケストラだ。三流オケもいいところだ。全体的に音のバランスが悪い。これは小澤さんのせいかもしれないが。まずは管楽器。特に金管はひどい。音が汚い。汚い音で内声部ではブカブカ吹きまくり,逆に旋律になると音が聞こえない。アマチュアオケだってもう少しいい音で吹けるだろう。聴いていて気持ち悪くなる。木管も,第7番で出番の多いフルートが特にひどい。荒いビブラートをたっぷりかけて,これまた汚い音である。それからティンパニ。集合住宅の隣の部屋から聞こえてくる不快な音楽のようだ。締まりのない嫌な音で,でかい音を出して,オケのバランスをメチャクチャにしている。ティンパニが鳴り出すともうどうしようもなく,気持ち悪くなる。弦は並みの出来だが,やはりバランスが悪い。中・低音の内声部が,メロディーに覆い被さって,音楽を壊している。今誰がメロディーを弾いていて主役なのか,全く考えずに力いっぱい弾いているだけのようだ。小澤さんがよくリハーサルで言う「室内楽的に!」というのはこういう演奏なのか?お互い音を聴きあって,出たり譲ったりしている感じが全くない。こんな録音しか出せない小澤さんがかわいそうでならない。3点つけたが,ほんとは1点。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/01/26

    待望の再発売。ウィーン・フィル唯一のモーツァルト交響曲全集だが,おそらく最初で最後になるだろう。この時期にレヴァインと録音できたのは幸運だった。これほど楽しく,美しく,それでいて変な癖のない録音は,今後はもう望むべくもない。録音も,スタジオ録音で優秀。もっとも,口の悪いウィーン・フィル団員は今何と言うだろうか。レコード会社に録音させられたもので,団員が望んだものではないと言うだろうか。ショルティとの録音のように。しかし,そういう録音に名盤と言われるものが多いのは皮肉だ。この再発を期に,レヴァインの仕事が再評価されてほしい。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/21

    全部CDを持っていますが,写真を見るとOIBP化されているようなので(レーベル面のデザインが1960s,1970s同様,「オリジナルス」と同じなので),これは買うしかありません。1980年代の録音はOIBP化が遅れており,ずっと待っていました。国内盤はSHM-CDで何度も再発されているものがありますが,OIBP化によりどれだけ音質が向上するか(SHM-CDより効果が高いはず),今から楽しみです。特に1980年代初めのものと,最晩年のものはどちらも音が硬めの傾向があったので,どのように変化するか。もちろん,今持っている非OIBPのものは,聴き比べるため,処分せず手許に置いておくつもりです。ちなみに,これまでOIBP化されたときに音質の変化に特に驚いたのは,1986年のボレロの冒頭の小太鼓と弦のピツィカートのバランス(非OIBPの方が好き),1983年のツァラトゥストラのオルガン(非OIBPでははっきり聴こえなかった),1970年代のものですがマーラーの5番(OIBP化前のものは,とても聴けたものでないほどひどい音だった!)です。今回,音質の変化に驚かされるものがあるかどうか。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/08

    ウィーン・フィルのおかしくなる前の最後のベートーヴェンの全集です。このCDの端正な音もいいけど,1987年3月の来日公演をCD化してほしい。このCDもライヴとは言うが,燃え具合が全然違います!特に3,7,9番は凄いです。ウィンナ・ホルン好きにはたまらないと思います。NHKには音源が残っているのでしょうか。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/08

    ベルリン・フィルのものとは別人のように聞こえるかと思いきや,アーティキュレーションはこの録音から一貫しているところが多いようだ。しかしやはり,アバドはウィーン・フィルとの相性が一番だった。ベルリン・フィルに行くべきでなかったし,ウィーン・フィルもアバドを切るべきでなかった。いまだにウィーンに復帰しないのはクラシック音楽会の不幸である。より激しく壮絶な1987年3月の来日公演のライヴをCD化してほしい。何とかしてください,NHKさん!

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/29

    カウフマンの声は重く暗くてバリトンのようなので,はっきり言って好きではない。特に,イタリアオペラは全く聴く気がしない。しかし,このCDを聴いて,それでも凄い声を持っているのだと思い知らされた。特に1曲目。「ヴェーーーーーーーーーーーーーーーーーーールゼ!」で完全にやられてしまった(特に2回目が凄い!)。ここだけでも聴く価値あり。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/29

    著者はレコード芸術などでよくピアニスト相手のインタビュー記事を書いており,大いに期待して読んだが,全く期待外れだった。特にクラシック初心者は絶対に買ってはいけない。クラシック音楽が嫌いになるに違いないから。一言で言うと,意味不明。ピアニストの演奏の特徴などが書かれていることを期待すると,完全に裏切られる。書かれているのは,著者の哲学的な思想らしきもの(それがまた難解で意味不明。わざとそう書いているのは明らか)と,過去のインタビューで,具体的な音楽的なことはほとんどない。著者の経歴を見ると書けない理由が分かる。音楽を勉強した人ではないのだ。だから演奏法とか,曲の解釈とかは,書けないのだ。それを,抽象的な言葉を難解に並べて自己満足にふけることで誤魔化している。インタビューの部分は読む価値のあるところも多いが,それだけだし,過去のインタビュー記事から引っ張り出してきたものなので,目新しい内容ではない。また,ピアニストによって書く内容にかなりムラがあり,多少ましなものと本当にどうしようもないものとが混ざっている。今年買って一番損をした1冊。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/29

    インバルと言えばマーラーの5番である。私にとっては。それは1987年11月3日の来日公演。今回の録音はそれに迫る壮絶な演奏である。前回のチェコ・フィル盤が大人しすぎて(インバルにしては)全く期待外れだったので,今回は購入するのをためらったのだが,買ってよかった!第5楽章の最後の追い込みこそ1987年の来日公演に及ばないが,インバルの表現はどの部分を取ってもピタリとはまっており,完全に曲と一体化している。都響は弦が素晴らしい。インバルの意図を完全に理解しており,迷いが一切ない。相当練習したのではないか。ほかのセクションも総じて立派だが,ホルンはノイネッカーが率いていたフランクフルト放送響には及ばない。特に音色に魅力が乏しいのは残念。一つ理解できないのは,ここまでこのシリーズは(第4番は未聴だが)最後の拍手はカットされていたのに,本盤ではカットされていないこと。エクストンはよくこういう意味不明なことをするが(最近のグラモフォンもそうだ),統一性がないのは購入意欲をそがれる。これだけ凄い演奏なのでカットするのがためらわれたのかもしれないが解説書に一言あってもいいのではないか。最後に,やはり1987年の来日公演(かつてLDで出ていた)のDVDまたはBD化を熱望する。LDは音がイマイチだったので,最新の技術でリマスタリングした上で出してほしい。そのときは,LDでは収録されなかった前半のモーツァルト《ハフナー》も入れてほしい。買う人はたくさんいるに違いない。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/15

     著者は音楽プロデューサーで,ヨーロッパ在住の経験があり,多くの有名オーケストラの団員や指揮者と知古のある方のようである。ここで取り上げている「ヨーロッパの3大オケ」とは,ウィーン・フィル,ベルリン・フィル,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の3つ。それぞれの楽団と関係する指揮者について,楽団関係者からの直接聞いた貴重な情報が披露されている。中には噂に基づく出所のはっきりしない情報もあるが。ウィーン・フィルとベルリン・フィルについては,既にいろいろなところで語り尽くされており,それほど新鮮味のある情報ばかりではない。著者はこういった本にありがちな,カラヤンをこき下ろしてフルトヴェングラーを神格化するようなことはなく,公平な目で書かれていると言ってよい。ただし,アバドやラトルには厳しい。コンセルトヘボウについては,日本ではそれほど情報が豊富とは言えないので,初めて聞くような興味深い話が多かった。私は今まで(今でも)なぜコンセルトヘボウが世界の3大オケに入るくらいの評価がされているのか全く理解できなかったのだが,そういう評価がなされるだけの歴史があるということは分かった。こちらについても,評価が分かれている(らしい)シャイーについて,きちんと正当に評価していると思う。いろいろなエピソードの中で一番興味深かったのは,それまでウィーン・フィルと長期にわたり非常に密接な関係を築いていた2人の指揮者,アバドとレヴァインが,ある時期以降全く登場しなくなってしまった理由について書かれているところであった。2人とも大好きな指揮者で,ウィーン・フィルとの相性も抜群だと思っている指揮者なので,これだと今後も共演の機会は二度とないものと思われ非常に残念であった。なお,本書では「コンセルトヘボー」,「クレッバース」など通常とは異なる表記がされている(あえてそうしたのだろうが,一言コメントがあってもよかったのでは)ので注意が必要であろう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/13

    若きアバドによる名演です。好みから言うとウィーン・フィルとの再録音を採りますが,これもまた別な魅力があります。こちらの方が,録音(会場を含め)のせいか,よりエッジの立った音がしています。テンポはこちらの方が若干遅め。推進力という点では,特に最近のメトロノーム指示重視の演奏に比べるとかなり劣りますが,それでも若々しい迫力はあります。新盤ほどではありませんが,要所でホルンを強奏させているので,ウィンナ・ホルン好きにはたまらないでしょう。ハイトーンが鳴り響きます。タワーレコードビンテージコレクションでも聞かれた第7番全般で聞かれるノイズは,残念ながら改善されてはいないようです。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/11

    「Kissin’ Christmas (クリスマスだからじゃない)」だけで「買い」です。この曲と「悲しい気持ち」と「BAN BAN BAN」が私の桑田さんの音楽の原点です。この日をずっと,25年以上待ってました。いや,待たされました。桑田さん,ありがとう。今年の後半はいいことがありそうです。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/23

    NHKの中継を観ての感想です。去年のヴェルザー=メストが全く期待はずれだったこともあり,ほとんど期待せずに観たのですが,とてもいい演奏でした。鍛冶屋のポルカのようにふざけすぎてちっとも面白くないものもありましたが,全体的には,乗りがよく,かなりレベルが高かったと思います。珍しい曲が多かったようですが,単に珍しい曲を探してきたというのではなく,聴いて楽しめる曲が多かったようにも思いました。圧巻はポルカ「雷鳴と電光」で,クライバーの演奏を彷彿させる見事なものでした。その後BSプレミアムで放送された大晦日のヴェルザー=メスト指揮による「こうもり」でもこの曲が挿入されていましたが(クライバーと一緒),何ともつまらない演奏で興ざめだったのと対照的です。最近のニューイヤーコンサートの中では出色の出来だったのではないでしょうか。

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     2011/09/25

    レコード芸術2011年8月号の特集「時代を創った名盤たち」で取り上げられ,山崎浩太郎氏が絶賛していた(不滅度4,影響度3,衝撃度5)ので買ってみたが,正直なところそれほどではなかった。確かに刺激的ではあるが,並み居る名盤を差し置いて「時代を創った名盤たち」に挙げるほどとは思えない。時にやたら速いテンポで進が,あんなにせかせかする必要はあるのだろうか。響きも美しさよりは暴力的な方に傾いている。歌手は総じて小ぶり。立派で名も通っているのはキーンリーサイドとキルヒシュラーガーくらい。あとはおおむねよく歌っているのでそれほど不満はないが,スザンナのチオーフィだけはもっと華のある歌手の方がよかったと思う。コンティヌオはフォルテピアノだが,チェンバロの方が好みだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/09

    インバルのマーラーの5番といえば,フランクフルト放送交響楽団(FRSO)との全集での録音のほか,1987年11月3日のFRSOとの初来日公演(NHKが放送し,後にLDでも出た。DVD化を強く望む!)での驚異的な名演があり,さらに,東京都響とのライヴCD,2000年10月24日のFRSOとの来日公演(NHKで放送された。キタエンコ体制になってかつての鳴りっぷりはなくなっていた・・・)が聴けた。今回のチェコ・フィルとのCDがこれらと比べてベストとは言えないが,録音は間違いなく今回のものがベストだろう。DENONの録音は妙に音が軽く,来日公演での音やテルデックに録音したブルックナーのシリーズと比べて,同じオケとは思えなかったものだ。演奏は,いいところもあれば,それほどでもないところもある。全体に音をしっかり鳴らしているのが印象的。特にホルンが強調されているように思うが,このホルンの音が今回はくせ者である。おもちゃのような音で,巧いのか下手なのかよくわからない,非常に独特な音である。かなり好き嫌いが分かれるのではないか。私は好きではない。勢いは以前の録音の方があるが,骨太な安定感は今回の録音が勝ると思う。ただ,金管はお世辞にも超一流とは言いがたい。弦の響きは素晴らしい。それでも,数あるこの曲のCDの中では,かなり上位に入るのは間違いないと思う。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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