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一人のクラシックオールドファン さんのレビュー一覧 

検索結果:2357件中16件から30件まで表示

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     2013/11/18

    本盤にはクリュイタンス/BPOによるベートーヴェン交響曲第1番、第3番「英雄」が収録されていますが以前同演奏者のベートーヴェン交響曲全集盤について少しデータ的なレビューを入れていましたのでそれをこのCDレビュー欄にも転用させていただきました→本全集プロジェクトは1957年クリュイタンス52歳の頃からスタートした世界初のベートーヴェン交響曲ステレオ録音全集であり、BPO初の全集でもある記念的なものです・・・もうこのポイントだけでも最高ランクでしょう。私は全曲を聴いたわけではありませんが聴いた曲の範囲では全体に緩徐楽章はそれほど遅くなく、終楽章を落ち着いたテンポで運ぶという伝統的運びが、厚みのある響きでフレーズの出をしっかり弾き込み堂々とした推進するBPOの演奏スタイルに良くマッチしていて聴き出した当時これこそベートーヴェンだなぁと思いました。例によって各収録曲の録音年と演奏タイムをメモして参考に供したいと思います。第1番(1958年、タイム@9’35A6’08B3’31C6’06)、第2番(1959年、同@12’46A11’30B3’49C6’50)、第3番「英雄」(1958年、同@14’27A16’14B5’24C11’33)、第4番(1959年、同@10’16A9’56B6’06C7’02)、第5番「運命」(1959年、同@8’24A9’51B5’29C9’08)、第6番「田園」(1960年、同@10’18A13’44B5’54C3’45D9’53)、第7番(1957年、同@13’34A9’27B8’24C7’04)、第8番(1957年、同@10’37A3’57B5’03C7’46)、第9番「合唱」(1957年、同@18’08A11’35B17’23C25’34、G.ブロウェンスティーン(S),K.マイヤー(A),N.ゲッダ(T),F.ガスリー(Br),ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団)、「フィデリオ」序曲(1960年、同7’12)、「プロメトイスの創造物」序曲(1959年、同5’33)、「エグモント」序曲(1960年、同9’06)・・・以上です。なお、クリュイタンスには1955年同じBPOを指揮した第6番「田園」モノラル演奏(同@10’09A13’38B6’26C2’38D10’21)が唯一本全集以外のベートーヴェン交響曲収録としてあるそうです。このCDももう約二十年前のリリース物で現役からの引退も近いのかもしれませんがとにかく我々の世代には懐かしい演奏分で最高ランクは勿論ですよ。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/17

    ヘレヴェツヘの指揮演奏に対しては大抵のファンの皆さん同様バッハの宗教曲辺りから接し始めました。周知の様に様々なコーラス&オーケストラ等アンサンブルを創設して彼の演奏は何と言ってもバロック時代作品を中心に古楽器演奏にあると思われますが最近はそれに止まらずのみならず古典からロマンそして現代に及ぶ様々な作品表現の積極的な活動を展開しております。そうした点から古楽とは言えなくてもグレゴリオ聖歌的或いはルネッサンス合唱的なフォーレのレクイエムはヘレヴェッヘの実力を測るべき要チャレンジ作品であり競争演奏者も多いわけだと思います。そのフォーレ「レクイエム」には色々バージョンがあるらしく私などのレベル知識では大した内容には及べませんがちょっとだけメモしますと元々のスタートT版は五曲で声楽部もボーイ・ソプラノ&混声合唱、合奏部は管楽器が欠けた1888年版であります・・・カトリックテキストではあるものの通常レクイエム音楽作品に含まれている「怒りの日」が省略されているためか静かな世界が展開されています。続くU版は1893年版となりT版の五曲プラス二曲(AオッフェルトリウムEリベラ・メ)・・・計七曲の現代通常演奏される曲構成となり声楽部はソプラノ、バリトン&混声合唱、合奏部には数種の金管が加えられました。ヘレヴェツヘは先ず41歳1988年の頃にこのU版本盤を演奏録音しております・・・メンバーはA.メロン(S、フランス出身、年齢未確認)、P.コーイ(B、ドイツ出身、当時34歳)、シャペル・ロワイヤル、アンサンブル・ミュジック・オブリーク、サン・ルイ少年合唱団(演奏タイム37’40・・・@7’08A7’46B3’19C4’28D6’31E4’32F3’56)です。この演奏は曲によっては若干遅いと感じる時もありますがまぁ普段よく聴くフル・オーケストラ版・・・私などはこの曲をクリュイタンス指揮のもので聴きました・・・とは少し趣きが異なり正に教会に佇んでの感じで特にソプラノのメロンの清潔で透明感あるノン・ビブラート?歌唱は他に替え難きものがあります。コーイのバリトンも抑制が効いて懐の深い歌唱ぶりでバッハ・カンタータ等で聴いた通りです。次に所謂V版1901年版はU版を基本として更に楽器種類が足されてフル・オーケストラ版となって全体に響きとしては重厚さが加わった感じでヘレヴェッヘは本盤の後年2001年に収録しておりメンバーはJ.ゾメル(S)、S.ゲンツ(B)、シャペル・ロワイヤル&コレギウム・ヴォカーレ、シャンゼリゼO(同37’51・・・@7’45A7’57B3’29C3’46D6’29E4’42F3’43)でありヘレヴェッヘ・ファン、フォーレ・ファンには聴き比べも楽しいでしょう。好みからして私はヘレヴェッヘ演奏については演奏人数の少ない方・・・すなわち本盤U版に傾いており未聴ミサ曲は脇において最高ランクとしたいわけです。ヴァイオリン・ソロが加わった本盤併録の合唱ミサ曲(タイム4’41+4’32+2’04+3’03+3’14)は未聴でありますが世界としては同じなのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/16

    ヨー・ヨー・マがチェロコンチェルト代表曲のドヴォルザークの作品を収録したのは1986年彼が31歳の頃あのマゼール(当時56歳)指揮するBPOのバックでの演奏盤です(演奏タイム@16’11A12’49B13’20)。今改めて思っているのは先ず確かに売り出し中のマがこの曲を収録したのが三十歳を越していた・・・つまり今の感覚では結構な年齢にもうなっていたという事でその割に演奏ペースにもう一つ主張が聴かれない感じがしたのです。こうメモするのが正しいのかマゼールのリードぶりが個性溢れ過ぎていると申し上げるが妥当なのか迷う処ですね。先ず全体としてオーケストラの枠がゆっくりとしかも何かと各楽器群の鳴らしっぷりが多重的でBPOの性能を倍加して随分恰幅良い演奏となっている様です。従って第1楽章前奏から粘り気を催しながらスタートします。バックでは特に管が深く割り込んだ形になって一定の効果は聴かれます。この楽章チェロは程ほどにしんみりと望郷の念を表し最後オーケストラ全奏の重みある見得きりの内にゆっくり〆ます。中間楽章でも中程オーケストラの全奏は力強くマゼール「ここに在り」といった具合。そして最終楽章での伴奏管鳴らしも例の如くです。フィナーレではやはりゆっくり目の伴奏を流しマゼール活躍充分といった感じ。そう終盤での熱気を帯びた追い込みと共に〆直前の一旦沈静する箇所からのクレッシェンの異常に長い溜め等であります。結局良くも悪くもマさん、マゼールさんに方向性が決められてしまった様な印象を受ける演奏となりました・・・今の感覚で30歳を越えて彼がそれを何処まで受け付けたのか本当の処知りたいですね。なおマは1995年マズア/NYPOバックでこのチェロ協奏曲を再録(タイム@15’09A12’32B12’52)しておりちょっと様子が違って来ています。併録の「森の静けさ」(同6’47)、「ロンド」(同8’11)は協奏曲ほど極端な偏りはなくむしろマの瑞々しさがしっかり録られております。本盤全体として聴き様では面白さもあって当面OKランクとさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/15

    本盤、ドヴォルザークの二つの人気交響曲第8番と第9番「新世界」を1975年メータ39歳の頃ロサンゼルス・フィル(LAPO)を振って収録したもので私は別盤で「新世界」交響曲を聴いておりましたので感想をのべさせていただきます。この演奏、タイムとしては@8’51A11’31B7’34C10’40とややテンポを速くとった感じで爽快?に駆け抜けて行く演奏であろうかと思います。第1楽章から攻め際の速さがすぐ耳につきます。前のめりになっているという言葉が適切なのか分かりませんがとにかく次々繰り出して来ます。多分録音のせいもあるのかも知れません・・・LAPOの音色の軽快感が演奏特徴を支配します、そして伸びやかな弦がいつも弾んでいる様です。この楽章のクライマックス付近での音色扱いに少し迷いましたが早々とした片付け具合です。第2楽章もテンポは速めなので時に他の演奏で感じる冗長さはありません。過度の望郷の念とかを強調しないアッサリ味なので何かからり乾いた感じすら覚えます。第3楽章のスタートには鋭ささえあり音が引き締まっています。後段で珍しい凄みをチラつかせますが乱暴には鳴りません。最終楽章は冒頭は普通ペースで進み時折緩急をつけて行きます。マァ演奏具合から次々と展開はして行き・・・ちょっと採り様によっては底浅く感じられましょう。兎に角〆へはせっかちなくらいなステップ運びと申せましょう。全体として実に屈託のない「新世界」交響曲で明るく突き進むところがひょっとしたら雑な印象と聴き飽きに繋がるのかも知れませんがメータ/LAPOというプロ集団が仕上げた作品としての一定の成果は出ておりましょう。私は第8番(タイム@9’33A10’12B5’39C9’50)は聴いておりませんが本「新世界」交響曲演奏と同傾向かと推察いたします。なお、メータは後年2007年イスラエル・フィルハーモニーを指揮して「新世界」交響曲を収録(タイム@9’19A10’41B8’06C11’41)しております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/14

    以前書き込みしておりますが今回データ中心に再書込みしております。クリュイタンスの幻想は現在この盤を含めて前回の4種プラスチェコPO分のトータル後述5種演奏がリストアップされていますが私はLP時代でのこのPHOとのEMI盤(1958年録音・・・クリュイタンス53歳、タイム@13’46A6’19B16’19C4’39D9’18)しか聴いていません。その範囲で述べますとPHOの性格上か無難な出来上がりにはなっております。第1楽章では穏やかな起伏が展開され後半詰めの経過は結構テンションが上がりテンポもアップ。第3楽章「野の風景」での遠くを捉えた立体感が印象的ですし〆のティンパニーと管楽器の遣り取りのニュアンスも素晴らしいです。第4楽章「断頭台への行進」での直接的ティンパニーはあるもののメリハリの効かせ処は押さえてやヽ厚めのクリュイタンス独特のサウンドを楽しめますが終楽章「ワルプルギスの夜の夢」の鐘のスポット音響等が録音のせいか弱かったり興奮を聴く者に呼び起こすにはジェントルマン過ぎるのではと思う時もありました。クリュイタンスの幻想交響曲録音は本盤演奏以外に1955年ケルン放送SO(モノラル、ライブ?タイム未確認)、同年チェコPO(モノラルライブ、タイム47’17拍手込み)、同じく1955年フランス国立放送O(モノラル、タイム@13’26A6’33B15’52C4’26D9’19)、1964年パリ音楽院Oとの東京ライブ分(@13’22A6’32B15’29C4’28D8’59)等がありますが本盤演奏はLP時代の代表盤として素晴らしい盤のランクに・・・。本盤は仕様向上されて期待もされます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/11/13

    広瀬悦子という演奏家は他にもおられますがこちらはピアニストの広瀬さんで私は彼女のCDを聴くのは本盤のシャコンヌ・トランスクリプションと題した演奏CDが初めてであります。アルゲリッチ国際コンクールの最初の優勝者ということで2003年収録された編曲物を集めての演奏で注目しましたが正直な処若い女性ピアニストのCDジャケット写真と共に先ず録音の良さが素敵な商品に仕上げています。まだ24歳の頃である彼女のデビュー盤ということなのか超人的なテクニックを駆使はしているもののそれに溺れる事なく原曲とは一味違う「華やかさ」を持ちつつ持ち前の歌心で難なくヴィルトゥオーゾ時代に愛好された編曲作品集を送り出しています。まぁ、知・情・技を合わせもった彼女ならではのスケール感を感じた次第です。食品業界が偽装に揺れている昨今、クラシックCD界も音質・音色の高品質化による昔の著名演奏家の蒸返し演奏も録音再生技術の高度化による偽装に走りかねない時代でもあり本盤の様な演奏記録は大切にしたいものです。私には収録曲でバッハBWV1004「シャコンヌ」が聴き応えありました。収録曲演奏タイムをメモしておきました→クライスラー/ラフマニノフ編「愛の喜び」(6’23)、ワーグナー/リスト編「夕星の歌」(歌劇タンホイザーより)(6’35)、シューベルト/リスト編「ます」(3’28)、「アヴェ・マリア」(5’48)、「魔王」(4’36)、「菩提樹」(4’43)、グノー/リスト編「ファウスト・ワルツ」(歌劇ファウストより)(10’44)、フランク/デムス編「前奏曲、フーガと変奏曲」(10’47)、J.S.バッハ/ブゾーニ編「シャコンヌ」(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004より)(14’22)。最高ランクにしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/12

    私はほぼ毎週日曜日、佐渡裕の司会するTV番組「題名のない音楽会」を見ています。彼の親しみ易い司会ぶりにも惹かれてのことですが最近彼がBPOを振ってのショスタコーヴィチ交響曲第5番の演奏盤も出るなどしており関西出身者としてのサポートにより力を入れるべきと思っての事であります。先週も当番組で彼が首席指揮者を務めるシエナ・ウインド・オーケストラが演奏していましたがそのシエナ・ウインド・オーケストラの演奏する「タルカス」と題したCDと同時に彼がもう十年以上もの付き合いのあるベルリン・ドイツSO(DSO)を指揮してのベートーヴェン交響曲第7番のライブ録音CDで2011年現地での演奏会模様(演奏タイム@14’24A9’02B9’16C8’13)であります。まぁ、曲は「のだめカンタービレ」のテーマとしても人気と認知度が抜群だけにこのベト・シチ一本勝負のCDで結構な価格もする処が評価の分かれるポイントの一つでもありましょう。オーケストラDSOは設立後フリッチャイやマゼールがしばらく手がけた旧RIASOで流石ドイツ老舗のオーケストラサウンドを誇り演奏自体は通常演奏でスタートから飛ばす処を前半はややセーブ気味にして佐渡の体質に合った上昇気流に乗るべく後半に山場を持って行き最終楽章などのしゃくり上げ展開はただの空元気に終わらせぬ風であります。重厚なサウンドを比較的マイルドに捉え佐渡のスポーティさを活かした録音と思いました。彼はこの演奏会の頃で丁度50歳、益々の今後の活躍を期待しましょう。特にサプライズはありませんが真正面から取り組んだ新鮮さに演奏後の聴衆拍手声援と共に素晴らしいランクということにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/11

    広瀬悦子という演奏家は他にもおられますがこちらはピアニストの広瀬さんで私は彼女のCDを聴くのは本盤のシャコンヌ・トランスクリプションと題した演奏CDが初めてであります。アルゲリッチ国際コンクールの最初の優勝者ということで2003年収録された編曲物を集めての演奏で注目しましたが正直な処若い女性ピアニストのCDジャケット写真と共に先ず録音の良さが素敵な商品に仕上げています。まだ24歳の頃である彼女のデビュー盤ということなのか超人的なテクニックを駆使はしているもののそれに溺れる事なく原曲とは一味違う「華やかさ」を持ちつつ持ち前の歌心で難なくヴィルトゥオーゾ時代に愛好された編曲作品集を送り出しています。まぁ、知・情・技を合わせもった彼女ならではのスケール感を感じた次第です。食品業界が偽装に揺れている昨今、クラシックCD界も音質・音色の高品質化による昔の著名演奏家の蒸返し演奏も録音再生技術の高度化による偽装に走りかねない時代でもあり本盤の様な演奏記録は大切にしたいものです。私には収録曲でバッハBWV1004「シャコンヌ」が聴き応えありました。収録曲演奏タイムをメモしておきました→クライスラー/ラフマニノフ編「愛の喜び」(6’23)、ワーグナー/リスト編「夕星の歌」(歌劇タンホイザーより)(6’35)、シューベルト/リスト編「ます」(3’28)、「アヴェ・マリア」(5’48)、「魔王」(4’36)、「菩提樹」(4’43)、グノー/リスト編「ファウスト・ワルツ」(歌劇ファウストより)(10’44)、フランク/デムス編「前奏曲、フーガと変奏曲」(10’47)、J.S.バッハ/ブゾーニ編「シャコンヌ」(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004より)(14’22) 最高ランクにしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/10

    以前レビューを入れた者でデーター書き込みを今回させていただきます・・・ドイツ後期ロマン派のこのブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番は過剰と思われる程濃厚情緒と奔放さを撒き散らす音楽で下手すると演奏者がそれに引っ張られてこの曲想のクドイ面を強調してしまうことに陥る危惧がありますが1962年演奏収録したハイフェッツ(当時61歳)はその感傷から断ち切ったような本来の「冷たさ」技巧で抑制を加えています。NLSOを指揮伴奏担当のサージャント(67歳)は高揚する情熱を掬い上げて全体として素晴らしい仕上げとなっているように思います(演奏タイム@7’39A7’49B6’36)。ハイフェッツは同じサージャントが振るLSOをバックに1951年この協奏曲を収録(モノラル、タイム@7’36A7’53B6’32)しており印象としては確か同じ様な記憶がありますが音質で本盤第一として差し支えないでしょう、キリッと引き締まった音色は強靭さにも及んでひと頃流行った古楽器演奏のタッチ出来ない世界を展開してくれて「演奏芸術」の奥行きを色褪せる事無く示してくれているようです。なお、本盤併録曲である前年1961年収録のブルッフ「スコットランド幻想曲」(同@7’46A4’36B6’32C6’48)とヴュータン・ヴァイオリン協奏曲第5番(同@12’30A3’34B1’09)は未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/11/09

    チャイコフスキーは別にして本盤に関わっている人達は若いメンバーが多いようです。その若いメンバーによるヴァイオリン協奏曲の名曲の一つチャイコフスキーのオリジナル版の演奏を2008年H.ハーン29歳がロシアの若き指揮者V.ペトレンコ(当時32歳)が振るRLPOのバックを得て見事に仕上げています。第1楽章神妙なVカデンツァに突入する前の猛スピードぶりは特別として概ね落ち着いた運びで演奏タイムは@19’32A6’23B10’31と普段私達が聴き慣れているアウアー版と比べますと省略形でないためもあって若干長めになっている様です。この指揮者とオーケストラは私は詳細不案内ですがそんなにロシア的情念には走らないもののその辺りがヒラリーの流麗な演奏にマッチして私にはちょっと大人の演奏の様に思えました。ちょっと雰囲気のあるチャィコフスキーVコンチェルトの様に受け取りました。併録のJ.ヒグドンは若きアメリカの現代人気女流作曲家であり勿論私はこの作品を始めてこのCDで聴きました。この作曲家はヒラリーのカーティス音楽院(フィラデルフィア)の先生だったらしく色んな作品初演を通じても交流があったらしく本盤への収録と相成ったらしいです。ヒラリーはヴァイオリン協奏曲を収録する場合クラシック名曲と現代曲をカップリングするケースがあり以前はシベリウス/シェーンベルクと言った具合です。さて、このヒグドンの作品は演奏タイム@14’25A12’18B5’09と一人前の時間を要する曲ですが所謂現代曲に有りがちな難解なセンスを要求されない・・・勿論小生などには理解範囲を超えたものなのですが音色自体が第1楽章ヴァイオリンの微かに擦れる様な音色から徐々に弦そして管が参加して行く感じ・・・解説書から引用すると独自の和声的色彩で実に分かり易い感触で展開されています、精密機械の如くのVカデンツァも結構聴き入ってしまいました。中間楽章など難しい事抜きにすればBGMにも相応しそうで管楽器が活き々している処もポイントだろうと思います。最終楽章は速いテンポで鋭い切れ込みが処せられて行き思い切りよく曲が全奏にて閉じられます。まぁ、この2008年作品曲が将来残って継がれる名曲たるや否やはまだ分かりませんが少なくとも私はそんなに併録現代曲に抵抗感は覚えなかった事をお伝えすると共にヒラリーにとって思い溢れる両曲本盤の意欲面は大いに買いましょう。昨日歌手の島倉千代子さんが亡くなりました、「この世の花」でデビューした若い頃が思い出されます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/11/08

    データ中心に再書き込みさせていただきます。私自身トスカニーニのワンパターン演奏にもうひとつ馴染めないものがありました。ブラームス交響曲第1番についてLPではありますがこのCDと同じ演奏のもの(1951年録音演奏、タイム@11’55A8’13B4’25C16’53)を聴いていてCDでは1941年収録盤(タイム@12’05A8’35B4’22C16’25)を聴いているのですが誤解を恐れず申しますと得てして情緒過多に演奏されるブラームスをこれだけ熱意を維持しながらオケをきっちりコントロールし、終楽章コーダでのティンパニーに工夫をプラスするなどそしてモノラル故の迫力も手伝ってどちらも貴重な記録となっています。なお、トスカニーニのブラームス交響曲第1番には他に1952年モノラルライブでPHOを振った演奏(同@12’33A8’43B4’15C7’50)も残っています。次に交響曲第2番はトスカニーニが17年コンビを組むNBCSOとの息の合った明確な印象を持つ1952年・・・なんとトスカニーニ85歳の時の収録演奏です(モノラル、タイム@14’31A8’26B5’23C8’54)。第1楽章はそう彼の演奏にありがちなせっかちに陥る事なくメロディをうたわせながら明晰な造形力を一貫したフローに表出して流石!と感じ入ります。第2楽章が特に中間部でテンポアップする為幾分タイム的には短めですが第3楽章がこざっぱりに過ぎいよいよ最終楽章はティンパニーの打ち込みと管楽器の咆哮が迫力ある終結へと導いて行きます。私見ですがブラームス四曲の交響曲で明るい色調もあってこの第2交響曲が一番トスカニーニに向いていると思っております。多分これらの録音の頃はトスカニーニは80代半ばだったと思うのですがその演奏の気迫から彼の音楽に対する志しの高さは相変わらずであることとこの録音時期からそう遅れることなくワルターなどはステレオで同年齢で多くの曲を収録していることで当時のプロダクションスタッフマネジメントの管理の凄さにも感じ入っています。トスカニーニにはこの交響曲の他の録音としては古いところでは1938年BBCSOを振ったライブモノラル録音(同@14’13A8’17B5’23C8’26)、1952年PHOライブモノラル(同@14’38A8’20B5’16C8’50)等の他にタイムは未確認ですがNBCSOを振ったモノラルライブで1943年及び1951年録音もあったようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/11/07

    LP時代から気にはなっていた存在感のある演奏で1963年クレンペラー78歳の時の収録「新世界」交響曲(オーケストラはPHO、タイム@12’29A11’59B8’30C12’13)であります。マァ一言で言えば天の邪鬼的で頑固な性格だった?クレンベラーの個性的な演奏であり一般受けはしないのではと思っている演奏です・・・しかしマニアなら一度は冷やかしでも聴いておいたらといった辺りなのでしょう。第1楽章等繰り返し演奏もされておりたっぷり時間をかけている事もあって全体として例の如くテンポはゆっくりしたものとなっています。個性的な面はこの曲へのアプローチで所謂民族性、土俗性或いは大陸からの望郷・郷愁の念と言った切り口とはやや異なったテイストを持っていることでそれは響きの上でクレンベラーの特徴である管楽器の扱い(録音技術的なものもあるとは思いますが・・・)にも左右されている事かと思います。第1楽章の出だしはそれこそそっけなく展開部での躍動感も爆発的ではありません・・・それだけに先の管楽器扱いも手伝ってあくまで客観的な感じです。続く第2楽章も本来?なら感傷的に進められる処を到ってサラッと通しています。遅いテンポというよりやや鈍重な感じの第3楽章を経ていよいよ最終楽章なのですがこの楽章においてもそのスタンスは維持され勢いは無い代わり実に安定的で後段の〆はマッシブな塊りが強調されます。結局結果として仕上がった演奏は先にも触れたクレンペラーの質実剛健的な側面に終始したものとなっており、一般的に受けている他の「新世界交響曲」演奏と大いに差別化を図った演奏と申せましょう。本盤は音質向上フォーマット盤で出ており大いにそのこだわり演奏が楽しめましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/11/06

    トスカニーニとレスピーギは時代的にも同国人であることからも当然親交があり本盤に納められたローマ三部作の各初演にも大半関わってきておりこの本盤演奏はモノラルながら(私はLPで一部聴いていました・・・)以前から評価の高いものであります。どの曲もモノラル独特の雰囲気も含めてその迫力が凄いこととトスカニーニのNBCSOアンサンブルコントロールの精緻さに今更ながら舌を巻く始末であります。先ず「ローマの松」は1953年録音で演奏タイムは@2’35A6’36B6’48C4’53、お馴染の第1楽章のスタートからしたこの曲は第2楽章の底から突き上げるような轟き・蠢きそして特にアンサンブル精緻な第3楽章やクライマックスに位置づけられた第4楽章では容赦ないティンパニーの伴うインテンポでの凄さには曲が終わって暫く呆然とします。「ローマの噴水」は1951年録音@3’52A2’45B3’07C5’23なのですが第1楽章の静けさにもトスカニーニのコントロールの上手さが窺えます。いきなりの管での強奏で始まる第2楽章・・・次第に当然盛り上がるのですが決して乱れはしません。第3楽章凱歌的な処もよく整理されており最終楽章は遠くでの鐘なりいろいろな小当たりの打楽器は正しく黄昏的噴水ですね。一番何かと賑やかな「ローマの松」(1949年録音@4’48A6’55B7’08C4’47)での勢いにも単に「勢い」だけではなく底に流れる緊迫感が聴き読み取れます。第1楽章の凄い祭りの始まりと悲しみの行進との対比の絶妙さは聴き物、鐘なども混じっての山作りの上手い第2楽章そして第3楽章では跳ねる弦を管の旋律が縫って行きソロ弦が官能的に魅了します。活発な最終楽章では歌う処と踊る処が最後渾然一体となり決して力任せでなく説得力ある演奏であることを改めて認識させてくれます。ともすれば一様的演奏の印象を持っていたトスカニーニの存在感に脱帽! ローマ三部作ではいろいろな仕様盤があり夫々楽しみでもありますがこと演奏だけは最高と思って間違いないでしょう。オーケストラは勿論NBCシンフォニーで1950〜1953年に演奏されたイタリアオペラ序曲が本盤では併録されています。HMVレビューにちゃんと載っていますが一応和文紹介しておきますね→ロッシーニ・・・「アルジェのイタリア女」序曲(タイム7’20)、「セミラーミデ」序曲(同11’46)、「ウィリアム・テル」序曲(同11’58)、カタラーニ・・・「水の精の踊り」(歌劇「ローレライ」同6’25)、四幕前奏曲(歌劇「ワーリー」同6’35)、ドニゼッティ・・・「ドン・バスクァーレ」序曲(同6’31)、ヴェルディ・・・「運命の力」序曲(同7’07)、ポンキエッリ・・・「時の踊り」(歌劇「ジョコンダ」同9’37)(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/11/05

    C.ハスキルやL.クラウス等に続く女流モーツァルト弾きとしてI.ヘブラーはモーツァルト作品の独奏曲、協奏曲集を録音完結しております。ここではピアノソナタ集について触れますが周知の通り彼女は二度全集を収録するという偉業を達成しており旧は1963〜1967年37〜41歳(生年1926年説による年齢、1929年説も有るそうです)そして新は1986〜1991年60〜65歳(前記同様)の頃のものです。先輩ハスキルの時に零す脆さ、クラウスの躍動感と比べてヘブラーの演奏は一音一音丁寧で柔らかく暖かい音色からもたらされるその演奏はやはり先輩が東欧系でありウィーン出身の彼女との違いが多分にあると思います。その穏やかな演奏というか大体容姿からしてセカセカしない感じがして演奏そのものにも反映している様な気にさせてくれたものです。モーツァルトの曲自体に深さを視る向きには彼女の演奏にそこまで接点を見出せるかは別として、彼女は1952年のジュネーブ国際音楽コンクールで田中希代子(懐かしいピアニストです・・・)と賞を分かち合ったとかで・・・概ねそんな世代の演奏家だということです。私は旧盤時代は何故か彼女の優雅なロココ調な演奏スタイルに反発を覚えていました。何か問題意識がないような上辺だけの演奏に受け取った時代もありました。さて、旧録音から二十数年後再録された新録音である本盤は当初単品バラで販売されていたものが現在HMVカタログには全集以外には売れ筋の「トルコ行進曲付き」ソナタを含んだCDしかないのは各レコード会社が過去の演奏家の録音分は何枚かのセット物で売り出し商品価値余命を図っている感じがし価格はともかくちょっとこうした何でもセット企画物に私自身は余程の特定ファンアーティストでないと同演奏者収録分では聴き飽きする場合があるので用心・・・。さて、両端楽章は概ね旧より若干速く、中間楽章を逆に遅めに採った演奏で楷書的な運びの中にも演奏する方も聴く方も年齢を経ただけ「味わい」が出て来たのかなと自己満足しております。しょう。本盤リリース会社からは別にピリス演奏盤もほぼ併行した形となってそれだけにHMVレビューにも載っていますように会社スタッフとしては注力したことでしょう。録音もマァマァでありますから一般的には最高ランクであります。旧新モーツァルト・ピアノソナタ集の演奏タイムを比してデータ資料に供しておきますのでご参考下さい。第1番K279(トータルタイム旧14’02,新14’39)、第2番K280(同14’34,13’36)、第3番K281(同15’39,14’58)、第4番K282(同12’03,13’19)、第5番K284(同13’52,13’39)、第6番K284(同27’11,27’50)、第7番K309(同20’06,19’32)、第8番K310(同19’01,18’59)、第9番K311(同17’14,16’49)、第10番K330(同17’42,19’49)、第11番K331(同25’14,24’38)、第12番K332(同21’04,19’45)、第13番K333(同22’34,23’07)、第14番K457(同20’18,19’37)、第15番K545(同9’55,10’43)、第16番K570(同18’54,18’33)、第17番K576(同15’05,15’33)、第18番K533/494(同25’41,25’10)、幻想曲K475(同12’36,12’27)(タイムについては盤により多少異なる場合があります)。

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     2013/11/04

    ブラームス交響曲第2番はトスカニーニが17年コンビを組むNBCSOとの息の合った明確な印象を持つ1952年収録演奏です(モノラル、タイム@14’31A8’26B5’23C8’54)。第1楽章はそう彼の演奏にありがちなせっかちに陥る事なくメロディをうたわせながら明晰な造形力を一貫したフローに表出して流石!と感じ入ります。第2楽章が特に中間部でテンポアップする為幾分タイム的には短めですが第3楽章がこざっぱりに過ぎいよいよ最終楽章はティンパニーの打ち込みと管楽器の咆哮が迫力ある終結へと導いて行きます。私見ですがブラームス四曲の交響曲で明るい色調もあってこの第2交響曲が一番トスカニーニに向いていると思っております。多分これらの録音の頃はトスカニーニは80代半ばだったと思うのですがその演奏の気迫から彼の音楽に対する志しの高さは相変わらずであることとこの録音時期からそう遅れることなくワルターなどはステレオで同年齢で多くの曲を収録していることで当時のプロダクションスタッフマネジメントの管理の凄さにも感じ入っています。トスカニーニにはこの交響曲の他の録音としては古いところでは1938年BBCSOを振ったライブモノラル録音(同@14’13A8’17B5’23C8’26)、1952年PHOライブモノラル(同@14’38A8’20B5’16C8’50)等の他にタイムは未確認ですがNBCSOを振ったモノラルライブで1943年及び1951年録音もあったようです。併録の1948年収録の「大学祝典序曲」(同10’13)もトスカニーニらしい如何にも晴れ渡る様な演奏です。繰り返しになりますがトスカニーニのブラームス交響曲ならばこの二番のこの演奏がベストではないでしょうか(タイムについては盤により多少異なる場合があります)。

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