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ブルノのおっさん さんのレビュー一覧 

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     2014/03/10

    一般にピリオド楽器演奏は、伸びやかな音が出しにくかったり、素朴な様になりがちですが、寺神戸のヴァイオリンは驚くほどメロディーを歌い上げています。ピリオド楽器の弱点なんてへっちゃら、と言わんばかりです。とにかく音色の美しさに感動しました。無論、技巧も素晴らしく、とりわけ最後の「フォリア」で、その見事な技を楽しむことができます。

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     2014/03/08

    チャイコフスキーについては、全体的な仕上がりは十分かと思いますが、何か心を動かすようなものがないような気がします。特に第4楽章はこだわりたいところで、もっと力強さが欲しいですね。汚くなっても本末転倒ですが・・・。ところで、ブラッヒャーの作品がカップリングされているのが本当に珍しいと思います。あまり詳しくないのでよくわかりませんが、この「パガニーニ変奏曲」はラフマニノフやリストのものに比べると知名度は劣るものの、近代音楽の重要な作品であることには間違いなさそうです。カプリースの主題が、近代的な新しい感覚で変奏されます。ここではインバルは本領を発揮していて、音を確実に拾い上げています。

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     2014/03/04

    まことに素晴らしい「シンフォニエッタ」を聴きました!これまで何人か別の指揮者による録音を聴いてきましたが、今のところ、このアンチェル盤にかなう演奏には出会っていないと思っています。アンチェルの演奏にはいつも、余計な情感とか陋習とかを打ち破るような確固たる力を感じます。理知的で、そうだというのに情熱に溢れている、そんなパラドックスにいつしか引き込まれてしまいます。この姿勢が、祖国のヤナーチェクの音楽に対しても貫かれていると思います。また、当時ターリヒ以来の黄金期が再来していたチェコ・フィルは、アンチェルの影響もあるのか鋭角的で力強い演奏をしています。「シンフォニエッタ」は意外にも第2楽章が印象的でした。あまり盛り上がりのない、比較的地味な楽章だと思っていたのですが、アンチェルの演奏には楽器の使い方やリズム変化に巧みさがあり、終始興味が尽きませんでした。続く「タラス・ブーリバ」で印象的だったのは、第2曲オスタップの場面。この曲は人によってテンポの運びなど、解釈の分かれやすいところですが、アンチェルは冒頭から速めのテンポをとっていて、緊張感のある雰囲気が特徴的です。

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     2014/03/03

    ショパンのピアノ協奏曲、特に第1番は通常の管弦楽版のみならず、弦楽五重奏を伴う室内楽的な編成など、多様なスタイルが見られます。本盤は弦楽合奏版ということで、どんなものになるか期待していましたが、少し物足りなさを感じました。弦楽合奏で伴奏をするぐらいなら、管弦楽版を思いきりやったほうが良かったのではないか、と思います。しかし、演奏自体はなかなか優秀で、シェプスのピアノとシュトゥットガルト室内管との緊迫感のある対話は聴きものです。また、シェプスのピアノについては、タッチの明確さがあるのに、音が汚くならないところが良い点ですが、音の深みというか、音の大小のグラデーションがまだ細かく描かれていないと感じます。とは言うものの、今後の彼女のさらなる活躍を望んでいるところです。

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     2014/02/28

    「ライモンダ」は「四季」と並ぶグラズノフの傑作バレエのひとつです。バレエの内容のせいか、その音楽はそれほど派手ではなく、あくまで背景としての要素が強いように思います。しかし、所々にグラズノフらしい、叙情的な旋律が用意されていて、場面を調度良く盛り上げてくれます。さて、演奏・録音についてですが、録音は特に悪いところは見当たらないのですが、演奏が若干素朴なものに感じます。もう少し迫力があっても良いと思います。全体的には、満足できる演奏です。

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     2014/02/25

    本盤で初めて本格的にヴィラロボスの曲を聴きましたが、どの曲も実に多彩な書法で書かれていて、面白い作曲家だと思いました。また、ヴィラロボスの管弦楽曲や協奏曲の代表的な作品が揃っているものはそれほど多くないので、重宝しています。演奏については、オーケストラの迫力がおしみなく発揮されていて、そこにバティスらしさを感じました。オーケストラを歌わせるというより、唸らせるといった感覚は人によっては好まないこともあるかもしれませんが、ヴィラロボスの曲はある程度勢いで持っていってちょうど良いところだと思います。余談ですが、個人的には「ブラジル風バッハ」の第4番が非常に素晴らしい仕上がりだと思いました。

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     2014/02/21

    素晴らしい演奏。特に管弦楽のための「映像」は躍動感にあふれ、録音の優秀さも加わって、大変きれいに仕上がっていると思います。近頃は自身が率いるラ・シャンブル・フィルハーモニクで古楽の世界にも活躍の場を広げている指揮者クリヴィヌ。斬新で清々しい感じのする彼の指揮スタイルは、このリヨン国立管弦楽団の音楽監督時代にも当然反映されています。また、同じペアによる別のデンオン録音( COCO-70891)には、「小組曲」や「幻想曲」などが収録されており、当盤と併せて買えば、ドビュッシーの主要な管弦楽作品がほとんど揃います。

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     2014/02/19

    クーベリック若き日の記録ということで、古い音源が多く、音質の悪さは否めません。しかし、どれもが大変珍しい音源で、特にヴァーツラフ・ドビアーシュ(1909-1978)のカンタータ「スターリングラード」については、作品どころか作曲家すらほとんど知られていないことと思われます(アンチェルはチェコ近現代音楽をたくさん録音しているので、ファンの方なら、ご存知かもしれません)。貴重な1枚として、チェコ音楽ファンなら絶対に持っておきたいものでしょう。(それにしても、若い頃のクーベリック、かっこいいですね(笑)。ブックレットに写真たくさん載っています。)

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     2014/02/18

    スラヴ舞曲は録音が多いために、どの録音を最初に聴いたらよいか迷うところですが、少なくともこのクーベリック&バイエルン放響の演奏は確実におすすめできるものです。ドヴォルザークの曲に表出されてしまいがちな田舎臭さや特殊性が抑えられ、より普遍的で一般的な世界になっています。他の録音をそれほど持っていないので説得力に足らないところがあるかもしれませんが、これほど表現が豊かで、かつ聴きやすいものはなかなか見つからないと思われます。また、スラヴ舞曲といえば第1集の第1・2・8番や第2集の第2・7番あたりがポピュラーだと思いますが、ぜひマイナーな番号の曲もじっくり聴いてみて下さい。実は、私はずっと第1集の第2番が好きだったのですが、この録音を聴いてから他の曲の魅力に気づき、結果的に全て気に入ってしまいました!

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     2014/02/13

    愛らしい舞曲に似合う優しく繊細な演奏で、自然と落ち着いてしまいます。シェプスというピアニストは聞いたことがありませんでしたが、シューベルトの舞曲集という珍しい曲目に惹かれて買ってしまいました。(ジャケットの彼女が可愛らしかったからという不純な動機も否めないところですが(笑))ともかく、シューベルトの馴染みのない一面を窺わせる作品ばかりで、これまでの固いシューベルト像をやわらげてくれる意義深い1枚といえそうです。

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     2014/02/12

    ついにビエロフラーヴェクがチェコ・フィルに帰ってきました!本当にうれしい限りです。コンサートをはじめ、録音もたくさんやっていってほしいですね。さて、リターン後初となる今回は早速ドヴォルザークの傑作協奏曲。注目したのはやはりワイラースタインのチェロです。非常にエネルギッシュな演奏で、驚くべき存在感を表出しています。自信のこもった彼女の主張には、聴き手も納得せずにはいられません。続く小品集も絶品。特に「家路」はオリジナル(管弦楽版)を損なうことなく、チェロの低音も生かされたきれいな仕上がりとなっています。

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     2014/01/25

    2曲ともに弦楽作品の巨頭ともいうべき作品ですね。個人的にはドヴォルザークのセレナードの方が好きなのですが・・・。ところで、指揮者デイヴィスはこの演奏において普遍性、一般性を見出すことに成功していて、民族の壁を越え、よりインターナショナルなものに仕上げています。特にドヴォルザークのセレナードは民族色の濃い曲なので、独特の土臭さから抜け出すのはなかなか難しいと思われますが、デイヴィスは見事に純粋なセレナードへと昇華させています。バイエルン放送の弦セクションも申し分ありません。確実に名盤だといえます。

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     2014/01/22

    交響曲全集で唯一持っているのが、このマゼール盤なのですが、ラフマニノフの曲にあまり強いロマン性を求めない私にとっては、十分に良かったと思います。しかし、もっと(大げさなくらいの)感情表現が豊かなものを好む人にとっては、若干物足りなさがあるかもしれません。また、交響曲第2番で連続して聴けない(第3楽章がCD2枚目からである)ことが少し残念ですが、CDの時間の都合上仕方がないでしょう。

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     2014/01/20

    マルチヌー作品の中でも比較的親しみやすい協奏曲を3曲収録しています。オーボエ協奏曲は、民謡的な旋律が盛り込まれた、晩年のマルチヌーの故郷へのオマージュともいえる最大の傑作!セキアルトのオーボエは本当に見事で、技巧と表現の双方を備えています。続くチェンバロ協奏曲は、新古典的な作風で、美しい緩除楽章が印象的です。最後のピアノ協奏曲第3番は、全5曲のピアノ協奏曲の中でもひときわ重々しい性格の曲です。ピアノのパーレニーチェクは、ヤナーチェクやマルチヌーなどを得意としており、やはり説得力のある演奏です。

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     2014/01/17

    極めて美しい旋律を世に残したグラズノフ。同時代の作曲家の多くが前衛的な音楽語法を模索する中、グラズノフはチャイコフスキー譲りの国民楽派のスタイルを生涯貫いた人でした。当盤に収録された初期作品(「ロマンティックな間奏曲」や「2つの小品」)は、とりわけ美しく、何度も聴いてしまいました。有名でないことが不思議なくらいです。「仮面舞踏会」は同じ劇音楽である「四季」や「ライモンダ」などに比べるとあまり有名ではない(今のところ当盤以外の録音は見たことがありません。)と思いますが、合唱も随所に交えた(無伴奏合唱の場面はとりわけ美しい!)完成度の高い作品です。物語の進行に合わせて、曲の雰囲気が次々と変化していくのが聴きどころであり、面白いところでもあります。

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