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Cherubino_492 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/03/21

    半世紀前の録音であり、現代の尺度に照らしてアーティキュレーションがどうのとか批判的に聴くのも無意味とは言わないが、歴史的演奏として楽しめば良いと思う。メニューインも、ハイフェッツも、シゲティも、シェリングも、時代や様式を超える感動がある。
    中でもグリュミオーは美音を屈指して正確な音程でしっかり弾かれていて、流線型の輝かしさのあるバッハだ。当時こうしたスタイルの録音はなく、独自の魅力がある(強いて言うと、マイクがちょっと近過ぎ)。グリュミオーは幾つかの曲を70年代に再録音していて、より表現の幅が大きくなっている。音質も含めて70年代に再録音して欲しかった。

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     2021/03/21

    気持ちの良い演奏だ。グリュミオーは美音でしっかり弾いていて、音程も完璧、作品の質を踏まえれば、これ以上求めるものはない。N響の客演で馴染み深いワルベルクは手堅さが取り柄の人だけれども、この辺りの作品では不満はない。

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     2021/03/21

    ベルクのヴァイオリン協奏曲は名盤揃いで、しかも個性的な録音が多い中にあって、グリュミオーの艶やかな音で伸びやかに弾かれた演奏は独特の魅力がある。初演後30年位で、これだけ自分の個性に引き寄せてしまったとは。マルケヴィッチは質量のある音で切れ味良く進行する。
    ストラヴィンスキーの協奏曲はベルクほど表現力を求められないが、やはりこれだけ歌心のあるストラヴィンスキーは個性的と言えるだろう。カプリッチョでの多彩な表情はさすが。
    ブールはドライに割り切った表現。それが意外と諧謔味を引き出して面白い。

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     2021/03/21

    グリュミオーとしては表情が濃い。相変わらずの美音だが、振幅が大きい。憂鬱なセレナードもしっとりと歌い込まれ聴き応えがある。
    日本でも馴染み深いクレンツの指揮は、反応が早い。多彩なグリュミオーにぴったり合わせている。民族色もそれなりにあるが、引き締まった表現。

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     2021/03/21

    メンデルスゾーンが13歳で作曲したニ短調は、オケは弦楽だけだが、しっかりした構成の曲で、早熟の才能を感じる。グリュミオーは瑞々しい音で伸びやかに弾いていて作品の魅力を引き出している。
    メインのホ短調はグリュミオーにぴったりの作品だけに録音も多い。この録音は中でも表情が濃い。第1楽章と第3楽章は神経を集中させないと多彩な表現に付いて行けない程。第2楽章は意外とストイック。歌に溺れない。
    クレンツは反応が早く完璧な共演者だ。
    グリュミオーの美音が楽しめるのは事実だし、尖った神経質なところはないが、表現主義的な演奏で、気楽にロマンティックな演奏を期待するのはちょっと違う。

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     2021/03/21

    ポップの四つの最後の歌の旧録音は現在この形でしか入手できないようだ。この規格では持っていないが、それぞれは全曲盤を持っているので、その上でのレビューです。
    ポップは声は明るいのに、表現の陰影は深い。「春」が始まるともう心を捉えて離さない。死や諦観が明るい声で歌われると、厭世観といった後ろ向きの感覚ではなく、浄化された世界が広がって行く。
    テンシュテットの起伏にとんだ表現も反応が早く、集中力が高い。
    最晩年に病を押して録音した再録音は感無量だが、曲を聴くならこちらだろう。四つの最後の歌の最高の名演のひとつだと思う。
    「ダフネ」全曲盤からと、サヴァリッシュとの素晴らしいアルバムからの抜粋が余白に入っている。どれも素晴らしい内容だ。ただ歌曲の選曲が「献呈」「夜」「万霊節」といった人気曲が外れているのは疑問だ。「ダフネ」をやめて歌曲アルバムの全曲を収められなかったのだろうか?「万霊節」だけでも大きな感動を得られるのに。

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     2021/03/21

    パールマンは同時期にレヴァイン/ウィーン・フィルと協奏曲全集をセッション録音している。演奏傾向は同様で、構えたところのない、なめらかで柔らかく、それでいてしっかり歌われている。ガラミアン同窓のズッカーマンとは多くの共演をしてきて、意気もこの上なくピッタリでまずは完璧なソロだ。協奏交響曲は協奏曲より作品の充実度が高いことと、ライヴ演奏という事もあって、思い切りが良く、華やいだ趣がある。指揮も没個性のレヴァインよりもメータは踏み込みが効いている。
    オーケストラも歌心に富み、コンチェルトゥーネでのユヴァルのオーボエ、ベルグマンのチェロも不足はない。

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     2021/03/21

    パールマンのヴァイオリンは全く無理がない。それは技術的にはもちろん、表現の上でも構えたところがなく、なめらかで柔らか、それでいてしっかり歌われている。細部まで神経が行き届いているので、楽天的というと語弊があるだろう。一部の隙もないけれど自然体、これは声高に主張するよりも難しい事だ。
    レヴァインはオペラでも歌手を引き立てるのがうまいし、それはこの協奏曲でも同様だ。モーツァルト解釈としての独自性は感じないけれど物足りなさはない。
    ソロも指揮者もオケもみんなうまい。少々落ち着き過ぎているが、古楽器系の鋭い演奏に疲れた後に聴くと、満たされた気持ちになる。
    尚、同時期に協奏交響曲とコンチェルトゥーネをメータとライヴ録音していて、そちらはもっと生気溢れる表現だ。

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     2021/03/21

    K.478は躍動感を持って開始される。とても緻密にコントロールされていて、突っ込んでくるようなとこもあるが、決して雑にならない。第3楽章ロンドも表情が一瞬で切り替わる。
    K.493の駆け抜けるアレグロも緩急のニュアンスがスリリングだ。
    これらの瞬発力は、彼らを高く評価しているアルゲリッチを彷彿とさせる。随所に閃きがあるのだ。

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     2021/03/21

    ベネットは闊達で力強さの中に節度がある。ランパルだと派手な第1番でも躍動感はあるが派手にはならない。第4番もロマン派のようにたっぷり歌うランパルに対し、ノンレガート気味に語りかける。グリュミオーらの弦パートも、落ち着いた中に伸び伸びと奏でる。室内楽としては大柄な方で、気楽に聴くには手応えがある。

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     2021/03/21

    ケンプはベートーヴェンと同じやり方でモーツァルトを演奏している。というよりこれがケンプの演奏スタイルなのだろう。力強いフォルテ、丸みをもった弱音、メリハリのある強弱、ロマン派のようなリタルダンド、大らかなペダリング(これはちょっと問題)、これらがベートーヴェンやシューベルト、シューマンでは曲想に合って、人間的な温かみを引き出してきたが、モーツァルトでは少々場違いな感じはある。K.331など力みが見えて軽やかさに不足する。これを当時はドイツ風と受け止めていたのだろうか?ケンプのファンには、いつものケンプが聴けるので良いのだろう。モーツァルトでもライトナーとの協奏曲では、もっと古典的節度があって、ケンプの良さが発揮されていた。

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     2021/03/21

    カーゾンのK.595は短期間に3回録音されている。64年セル/ウィーン・フィル、67年ケルテス/LSO、70年当盤。録音後すぐに発売されたのはケルテス盤だけだった。
    短期間に録音された割にはそれぞれ個性がある。中ではこのブリテン盤が最も感銘を受ける。
    柔らかく芯のある音。アレグロでも落ち着いた節度ある表現。音楽的密度が高く、例えば第2楽章のピアノパートは音符が少ないけれど、表現が薄くならない。
    ブリテンはレガートの効いた演奏だが、粘ったり引きずったりしないので品格がある。当たりが柔らかいので、結構しっかり鳴らしているのに強面にならない。
    K.466でもカーゾンは適度な陰影があり、端正なのに密度が高い。
    いずれも格調の高い名演だ。

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     2021/03/21

    フォーレのソナタはグリュミオーのフランス物の最高傑作。瑞々しい美音と閃きに満ちた感性が存分に発揮されている。伴奏にクロスリーを得たのも大きい。グリュミオーと同じく感性豊かで、なおかつヴァイオリンを引き立てている。シェベックとのグリーグも民族色はないが美しく歌われている。

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     2021/03/20

    悪くはないが、期待した程ではなかった。グリュミオーはここではハッキリした弾き方で堂々とした方向性を示している。ポルタメントの効かせ方にこの人らしい感性を感じるが、一番の魅力である伸びやかさに欠ける。原因に一つはハイデュのピアノに足を引っ張られている。ハイデュの演奏はこれらの作品としてはぶっきらぼうで、フランクの第4楽章など叩きすぎだ。グリュミオーはハイデュとは小品の録音をたくさん行っているが、ハイデュの表現力はこの3曲には限界がある。

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     2021/03/20

    伸びやかさと気品を合わせ持ったグリュミオーのモーツァルトは絶品で、ソナタはこのあとクリーンとも録音しているし(自身のピアノによる二重録音もある)、協奏曲全集も2回録音されていて、その全てが美しい名演だ。
    中でもハスキルとの2枚のアルバムは、無垢な魂が呼応するかの様な至高の名演だ。K.304の陰りの美しさは特に印象深い。
    両者は実演でも度々共演していたのに、モーツァルトの正規録音はこのアルバム2枚しかないのが残念だ。

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