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ピョートル さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/08

    画像も音声もよくなつてゐると思ひます。マニアは細かいところを気にするやうですが、私はDVDからの買ひ替へで文句はありませんでした。

    怪獣の造形のよさ、破壊と格闘の迫力にかけては、日本の特撮中一番出来のいいものです。この点ではQもセブンも及びません。いはんや後続のマンネリ作品群をや。その質の高さは、これだけ年月を経て見返される日本のテレビドラマはほとんどない、といふ事実に表れてをります。

    この第一巻は放送が始まつたばかりで、制作側のやる気がみなぎつたいいエピソードがふんだんにあります。湖中からおもむろに醜怪な容貌を現すベムラー、バルタン星人の鮮やかな分身術、ネロンガの凄まじい発電所破壊、丸の内のビルを叩き壊すグリーンモンス、それを空中から蹴り倒すウルトラマン、古代の城壁を嬉々として粉砕するアントラー、レッドキングやチャンドラーの凶悪な顔の大写し(怪獣がカメラのアップに堪へるのは、昭和のゴジラもの、ガメラもの、そしてQとマンとセブンだけです)、岩で爪を砥ぎ尻尾で地をはらひ咆哮するマグラ―、ウルトラマンの豪快な一本背負ひ…かういふところにどれほど特撮班は張り切り、あるいは苦心したことでせう。つまらぬ「社会派テーマ」が稀薄な分、初代ウルトラマンは純度の高い、怪獣特撮の名場面が目白押しなのです。

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     2011/11/13

    先行の映画館上映を見ました。81年ツアーのレッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザーなど比べものになりません。素晴らしいライブ・パフォーマンスです。ストーンズ絶頂期の姿をとらへた最高の映像です。

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     2010/03/16

    非常に腕の立つメンバーが、さほどリハーサルせず録音したといつたところでせうか。荒々しい演奏ですが、下手ではありません。私は練りに練つた整へられた音よりも、「激しい雨」のライブ同様、かういふ自然な感じが好きです。1981年にこのアルバムの曲を引つ提げ世界を廻つたやうで、部分的に聞く限りとても熱気に溢れ、全貌ををさめた正式のライブアルバムが欲しいところです。次のinfidelsから、多重録音の気配が漂ひ始めます。
    内容はディランによるゴスペルです。私はキリスト教など信じてをらず、リチャード・ドーキンスのcreationistに対する嘆きこそもつともだと思ひますが、誰も黒人のゴスペルのレコードを耶蘇臭いといつて非難したりはしますまい。ディランが自作にせよ歌つても同じことであります。それにやはり、彼の歌には心揺かされるものがあり、危ふく聖書を読まうかといふ気になつてしまふのであります。

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     2010/03/16

    ディランにはめそめそした歌が少ないのですが、奥さんと別れた時に作つたこの「血の轍」は例外であります。それが一般受けする理由でもあります。
    このアルバムは最初の録音の半分が差し替へられて発表されましたが、後に「バイオグラフ」や「ブートレッグ」にをさめられたテイクを聞けば、ディランにとつては調子がセンチメンタルにすぎたのが理由だつたことは明白です。私はyou’re a big girl nowにせよtangled up in blue にせよ、そのセンチなテイクの方が素直でいいと思つてゐるのですが。

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     2010/03/16

    ディランを「傷つきやすい」と評する人が時にをりますが、それは詩人一般に対する漠然とした思ひ込みのなせるわざで、私は正反対だと思つてをります。ballad of a thin manなど典型的ですが、彼の詩は皮肉・揶揄・嘲弄・非難に満ち満ちてをり、いはば攻撃的な人格であることを思はせます。後年、彼はマスコミその他にあれこれ質問され追ひ回されるのにうんざりし、一時引きこもつてしまひますが、そもそも彼の歌が人を挑発する性質を帯びてゐるのであつて、身から出た錆であることは否み得ないのであります。
    それはlike a rolling stoneのやうな決然たる歌を生み出した強さの源でもあります。この歌はあらゆる余計なものを剥ぎ取り、「何一つ失ふもののない」姿で、転がる石のやうに生きてみろと、聞き手と己れをあふり、焚き付け、けしかけてゐます。こんなに気概のあるポピュラーソングを、当時誰も聴いたことはなかつたでせうし、その後もないでせう。
    そしてtombstone bluesやdesolation rowの豊富でシュルレアリスティックなイメージの連続。特にdesolation rowは初めて聞いた高校生のころから大好きで、30年以上たつた今もなんだかよくわからないものの、シンデレラやらロミオやらオフェリアやらカサノヴァやらタイタニックやらの、ひとつひとつの情景を思ひ浮かべながら一緒に歌つてをります。

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     2010/02/20

    ウディ・ガスリーが切り拓いた、アメリカの放浪者や農民、炭鉱夫などの貧困層の悲哀を歌ふフォーク・ソングを、初期のディランは受け継ぎ深化させました。「ホリス・ブラウンのバラッド」のyour babies are cryin’ louder now, it’s poundin’ on your brain. your wife’s screams are stabbin’ you like the dirty drivin’ rain、あるいは「ノース・カントリー・ブルース」の、the room smelled heavy from drinkin’ といつた表現と歌唱は到底忘れられません。「ノース」を聴くと私は、ジョン・フォードの「わが谷は緑なりき」を想起します。
    このアルバムを今聴けば、ディランがこの分野でやるべきことがなくなつたと感じ、新しい世界に目を向けた気持ちはわかります。しかしそれは所詮、後世の解釈であり、同時代人にとつてみれば、こんな素晴らしい歌が作れる、前途洋洋たるプロテスト・フォーク・ソングの天才が、誕生したばかりの、海のものとも山のものともわからない、軽薄なロックン・ロール(何せビートルズだつてまだ「前期」だつたころです)に突如鞍替へするのは、ショックであり裏切りと映つたのは無理からぬことです。
    我々大衆が天才を認めるのに相当な時間がかかることは、いつの世も同じであり、また、いつたん認めると、今度は盲目的に屈従するのも、また同じであります。

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     2010/02/19

    ポップな音楽しか好きでない人は、あまりメロディーらしいメロディーがないので、なかなか馴染めないでせうが、素朴なアメリカ音楽の伝統に根ざし、しかも独創性のある、いつまでも飽きのこない音楽です。口のひん曲がつたやうな皮肉でふざけた歌ひ方が面白く、かつバックが一流で、全曲大変いい演奏を聞かせてをりますので、機会があればぜひ。旧LPでいひますと第2面、I want you, memphis, leopard, just like a womanと続くところが一番好きです。最後のlowlandsもこの人らしい長大な、いい歌です。シュルレアリスティックな夢のやうな詩はこのアルバムを以て頂点とし、この後は分かりやすく(従つて少し物足りなく)なつていきます。visions of Johannaは「バイオグラフ」のライブも名唱です。バングラデシュにおけるjust like a womanは、このアルバムとは違つて素直な、しかも素晴らしい歌ひぶりです。またmemphisはライブ盤「激しい雨」のテイクも、歌詞を省略してをりますけれど、迫力のある演奏です。

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     2010/02/19

    a day in the lifeが名曲であることはもちろんですが、私はMr. Kiteも大好きで、ビートルズ全曲中のベスト10曲に、この2曲を数へます。ほかにけだるいfixing a holeと、茶目つ気のあるlovely Ritaが気に入つてゐます。バーンスタインが誉めたとかいふshe’s leaving homeはちつともたいしたものとは思はず、世評の高いLucyも好きではありません。全く聴く気にならないのがwithin you, without youであります。
    私のビートルズ・ベスト10曲は、順不同で、ob-la-di, ob-la-da, Eleanor Rigby, a day in the life, back in the U.S.S.R. don’t let me down, I’ve just seen a face, being for the benefit of Mr. Kite, yer blues, paperback writer, 最後の一曲が困るのですが、I am the walrus, lady madonna, get back, come togetherからどれかといふことにいたしませう。
    ではベスト20まで選ばせていただいて、上記のほかにhelp, fool on the hill, I’m so tired, glass onion, two of us, dig a pony, helter skelterを。
    落穂拾ひでa hard day’s night, ticket to ride, got to get you into my life, revolution(シングル), I’ve got a feeling, day tripperを。
    ジョージの曲が全く入つてをりませんので、番外としてtaxman, piggiesを。
    どのアルバムが最高傑作か、といはれても、いい曲が数多く入つてゐるほど、払つたお金に見合ふアルバムである、としかいへません。並び方には無頓着です。 若いときならともかく、今は順番どほりに通して聴くことなどありませんから。

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     2010/02/19

    サブタレニアンやオールライト・マももちろんいい曲ですが、何と言ってもミスター・タンブリン・マンが一番の聴きどころです。英詩の好きな方は、この歌を暗記なさるとよいでせう。かなり自信があつたやうで、ミック・ジャガーに向かひ、「僕にはサティスファクションは書けるけど、君にはタンブリンマンは書けないだらうね」とのたまはつたさうです。またラブ・マイナス・ゼロはバングラデシュのコンサートで名唱を披露してをります。イッツ・オール・オーヴァーは「バイオグラフ」に収録されてゐるイギリス公演のライブも聴きものです。マギーズ・ファームはライブ盤「激しい雨」と比べてみてください。とても同じ曲とはいへません。

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     2009/12/30

    70年代半ば、ディランの全盛期のライブです。バックはdesire(「欲望」ではなく、「望み」あるひは「願ひ」と訳す方が適切です)のメンバーです。同時にテレビ用に録画され、日本でも放映されました。現在、某有名動画サイトで投稿されてをりますので、是非ご覧ください。そのうちジョーン・バエズとのデュエットが、このアルバムに入つてゐないのが残念です。

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