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John Cleese さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/03/29

    ・・・ かつてドナルド・キーン先生は、日本のある音楽評論家が、小澤征爾先生の指揮による新世界交響曲をブラインドで聴いて、その悠然たるテンポから指揮者はチェコ人に違いないと断言したという話を紹介し、表層だけで指揮者の国籍など分かるはずがないのにそういった評論がまかり通ることの奇妙さに触れておられました。一方でやはり現在のようにオーケストラが国際化していない時代には、たとえばブーレーズ先生も昔のバイロイトでは勝手にオーケストラがコブシをつけてしまうので、それを取り除くのに苦労した、などということがあったなどという話も耳にします。かつてはそういったローカル色があったことも否定はできないのでしょうね。ムラヴィンスキー先生のレパートリーの中では極めてマイナーなブルックナーでも、有名な第9番の演奏では、いやがおうにも金管などに西側のオーケストラにはない癖が聴き取れ、違和感があるのですが、この第8番にはほとんどそういった違和感は感じません。実はこの録音の存在することは知ってましたが、私にとっては幻の演奏でした。今回初めて触れて、録音の聴きやすさ(グランドスラムの復刻の素晴らしさ)に感激しておりますが、同時に恐れていた(期待していた?)西欧との違い、違和感、ブルックナー演奏としては好事家向きの異端、といった要素の低さ、ロシア臭の無さ、に驚きました。ムラヴィンスキー先生の峻厳さはそのままに、本当に純粋に、これは何よりもまずブルックナー第8番の普遍的な素晴らしさが表現された盤です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/02/25

    シングルレイヤーSACDです。今こうしてレヴューを書きながらも当ディスクを聴いております。以前から、内容は無論のこと、58年録音とは思えない録音の優秀さでも有名な盤ですが、現時点では、つまり本盤の発売前までは最も優れた音質とされたSHM-CDの音質すらほとんど比較の場にも立たせないような優れた音質です。いままでのCDは、あくまでスピーカーの向こう側で鳴っていた音。これはスピーカーよりこちらの方に出てくる音です。何より音が3Dです。奥行きがあって立体感があるのです。ヘフリガー先生が、フィッシャー・ディースカウ先生が、今、目の前にいらっしゃる。凄い。
    近年、ほとんどピリオド様式演奏が鑑賞の中心となってしまい、時折リヒター先生のこの演奏に戻ると、さすがに当時としては革新的だった本演奏も、現代の演奏に慣れた耳ではさすがに大時代的だなと感じる瞬間もありました。しかし、今この瞬間に生まれたかの様な、こんな新鮮な音で聴くとその様な感想も何処かへ吹っ飛んでしまいました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/24

    師匠のチェリビダッケ大先生を彷彿させる遅いテンポ、この9番でいうと遅いテンポの代表例として私などはジュリーニ先生、バーンスタイン先生が晩年ウィーンでやった遅いテンポが思い浮かぶのですが、本演奏は、それらに輪をかけて遅いテンポです。しかし、これが少しももたれないのですね。両大先生のCDは、一度聴くとお腹いっぱい、次の半年間ぐらい聴く気がおきないのですが、このレミ・バロー先生盤は、全く暑苦しくなく押し付けがましいところがないので、何回も繰り返し聴いてしまいます。残響の多いブルックナーゆかりの聖フローリアン教会での大変臨場感のある超優秀録音で、録音そのものも既出の3番、8番より進化した感じです。SACDマルチチャンネル再生ですと、本当に自室が教会内になってしまったような錯覚すら覚えると言っても過言じゃない。豊かな響きの中にも透明感が保たれ、何よりも作品に対する虚心坦懐、作為や恣意の感じられない謙虚な姿勢が好感が持てます。付録のピアノ版は大変珍しいものですが、本演奏の方に圧倒されまだよく聴いてません。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/14

    以下は最新SHMーCDの音質面に関する情報です。この有名な演奏に関してはすでに多く語り尽くされているので、演奏内容のレヴューではありません。
    従来、私個人としては、古い音源がスペック向上を謳い文句に再リリースされても、シングルレイヤーSACD化またはブルーレイでのリリース以外にはあまり音質向上は期待してはいませんでしたので、音源がリマスターもされずにSHMーCD化されてもあまり食指は動きませんでした。それほど従来盤と比較してハッキリそれとわかる音質向上が見られないリリースが多かったのです。リヒター先生の最初のマタイ受難曲あたりからでしょうか、明確な改善が見られるようになったのは。このバーンスタイン先生の名盤もそれとわかる改善が見られます。音場の従来の甘さがなく、金管楽器の輝かしさは従来盤とは比較になりません。購入して良かったと思えるだけの改善はあります。これは将来SACD化を期待しますね。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/27

    発売以来、長期に渡ってレギュラープライスを維持してきた名盤マタイ受難曲を含めて、さらにサイトウキネンとのベートーベンとブラームスの交響曲全集も入ってこの価格は非常にお徳用だと思います。演奏者に申し訳ないくらい。装丁がシンプルすぎるくらいかな、問題があるとすれば。マタイは当時は実演とそのCD化はかなり話題になり、いまでも個人的には30種以上所有している同曲CDの中でも際立った個性を放つ名盤だと思います。優れた映像もあるはずなんですが、いまだ商品化はないですね、版権問題ですかね。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/21

    祝!交響曲全集完成、それも習作、0番も含めて原典版での初めてのブルックナー交響曲全集というだけでも価値は高いのに、知っているはずの曲でも思わず耳をそばだてさせる新鮮さでは右に出るものがない全集です。ついにこの5番で完結。これがまた全集の掉尾を飾るに相応しい素晴らしい出来だと思います。直前リリースの第9番に少々対位法の処理にあれ?と思う部分があって、また9番にしてはやや早めのテンポが個人的には疑問符で、やや肩透かし。多少の不安も抱えて到着したてのこの5番に接したのですが、うーん、大満足の名演です。5番の対位法を速いテンポながら鮮やかに浮き立たせ、怒涛のクライマックスは、今度はぐっとテンポ落とした大きな構えで締めくくります。この終楽章コーダに突入する呼吸がまたいいんだなあ、その直前まではやはり昔風の泥臭さとは無縁の、いかにも現代的なオケの高機能を駆使した演奏という印象が強いのですが、ここにきてこれはまた私好みの、かつてのヨッフム大先生、朝比奈大先生を彷彿とさせる堂々たる大伽藍を築いてくださいます。もしかして、倍管か?いまどき。と一瞬思うぐらい。だれが何と言おうがここはこうでなくちゃ。ひさびさに溜飲が下がる思いです。ヤング先生は1999年ウィーンのシュターツオーパーでのリング以来のファンですが、あのころもすでに一部の保守的なウィーンの聴衆の批判や、過渡期にあって予算をケチって貧血気味となった舞台装置などのマイナス要素をはね返すような、スケールの大きい音がオケピット聞こえておりました。あれからさらに経験を積み、いまでは押しも押されぬ巨匠の風格をたたえております。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/05

    重厚なベートーベン、今時第一線の指揮者でこんな伝統的大編成の迫力を全面に出すベートーベンをやってくれるのはバレンボイム先生、ティーレマン先生(先月、バイロイトでトリスタン拝見して来ました、仰天の凄演!)ぐらいかな、と思ってましたが、うーん、素晴らしい、元祖草食系・永遠の青年、ティルソントーマス先生もそうだったんですね!でも暑苦しさはないんだな、これが。マーラー全集にも通じる透明感は確保されてるからでしょうね。

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  • 23人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/07/20

    あまりに有名な82年ショスタコーヴィチ8番ライブ。もう何回めか分からなくなったリマスターのさらなるリマスター、しかし今回はオリジナルが未亡人所有のオリジナルテープからの再生でしかもSACD化。というわけでファンとしては矢も盾もたまらず購入。まず冒頭の低弦からして、粒立ちの良さは従来のCDとは比較になりません。音が柔軟で聴きやすくなった反面、初めて本演奏に接したときのような戦慄は緩和されていますが、それは当方の問題。この演奏の絶対的な凄さは変わりません。ところで、メーカーさんもリリースの時期をCDとほんの少しだけズラすのは勘弁して頂きたいですね。コンドラシン先生の同曲ライブはシングルレイヤーSACDとCDは同時リリースでしたので選択の余地があり、迷わずSACDの方を購入です。しかしこちらの方は、最初にCDリリースされたときその際にはSACD発売に関しては未定、などと宣伝されてましたよ。まずファンとしてはCD購入せざるを得ない。半年とか1年後にSACDが出るのなら納得もできますが、わずか2ヶ月ほど後にSACDリリースってそれはないでしょう。私のように両方購入するはめになった方も少なからずいっらしゃるのではないでしょうか。ウィーンでのショスタコ5番と未完成交響曲ライブなどの前例もあり、早晩SACDは出るだろうと分かっていましたが、こんなにインターバルが短いなら、なぜコンドラシン盤のように同時リリースで選択の余地を与えるようにしていただけないのか。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/18

    最新リマスターSACD盤の感想です。一聴して判る音質の改善により、従来より音量をかなり上げても、耳障りな硬くて団子状の古さを感じさせる音になりません。どなたかのレビューにもありましたが、従来、大変遅いテンポにより、クレンペラー大先生の特にこのマタイ受難曲は、聴き手にとっても「受難」みたいな捉え方が一般的でしたが、この最新リマスターSACDなら、耳当たりの良さから抵抗感なく鑑賞できるのではないかと思います。事実、私はここのところ毎日のように繰り返し聴いてます。LP時代や初出CDのころは、よほど時間と精神に余裕がないと棚から取り出すのがためらわれた盤です。しかも聴き始める当たっては覚悟の深呼吸をする‥‥なんてことが全くなくなってしまいました。いいことかどうかはわかりませんが。
    テンポが遅いってのは定説ですが、第一曲と最終曲の両端が遅いのは否定できませんが、リヒターと比較しても聖句場面なんかそれほど遅いわけでもないし、近年のピリオド演奏が速すぎじゃないんですかね。かく言う自分も最近はピリオドのマタイが鑑賞の中心だったのは事実で、ヘレヴィッヒ先生の新盤、鈴木先生盤がベスト、リフキン方式ではさすがにマクリーシュはなんぼなんでもテンポ速すぎ、クイケン先生のSACDが清々しい、なんて思っていましたが、ひさびさに大指揮者、大オーケストラ、大合唱によるマタイ受難曲にじっくりお付き合いさせていただいております。同世代の方々にとっては、マタイは何と言ってもリヒター、クレンペラー両先生が原点、ふるさとではないですかね、やはり。ひさびさに懐かしい故郷に帰ってまいりました。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/17

    ペンタトーンです。今さら分かりきったことですが、録音は物凄く優秀です。マルチチャンネル再生で、例えば4番1楽章最後のホルンのとこなんて、本当に自室がコンサートホールになった錯覚を起こします。録音の優秀さ、生々しさでは現在進行中であと5番と7番を残すのみのハンブルクにおけるヤング先生の原典版のブルックナー全集と双璧でしょうね。しかし、それだけに、余計に比較してしまうのですが、ヤノフスキ先生のこの全集は、予定調和に終始する、手堅いといえば言える、安心して鑑賞できるブルックナーではあるのですが、ヤング先生のように思わす耳をそばだてさせる瞬間に事欠かない演奏に触れた後では、少し物足りないと言うか‥‥これだけ立派なブルックナーを聴いて何が不満か、という声もあって当然ですが。ヤング先生の方は原典版だから、ということもありますが、8番のように第1稿とその後の版との間に大きな差異がない6番のような曲でもヤノフスキ先生との違いは歴然。ヤノフスキ先生はこの4月は上野でワルキューレ拝見しましたが、ここで引っ張って盛り上げてやろう、なんてバレンボイム先生みたいな山っ気は全然なく、やはり手堅いという印象でした。次回は8月にはバイロイトでお目にかかります。宜しくお願いします。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/05/17

    迷わすシングルレイヤーSACDの方を購入しました。高価ですが、対価に見合う満足度です。当方、コンドラシンのショスタコ交響曲全集はもちろん、亡命後の西側でのライブ、たとえばバビヤールのバイエルンライブなども同曲一押しの名盤として愛好しておりますが、これは久しぶりの大ヒットであります。
    客演で、しかもユニオンの力が強く練習時間に妥協を強いられることが多いと聞くフランスのオケをどれだけコキ絞ればこんな演奏ができるのでしょう?客演でも見事にコンドラシン流儀の第8となっております。第8といえば、間もなく有名なムラビンスキー82年盤が、もう何回めか分からなくなったリマスターのさらなるリマスター盤がやはりAltusから出ますね、そちらとの比較も楽しみです。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/04/30

    早晩、カラヤン先生のオペラ集は出ると思っていましたが、DGに特化したセットだろうと思ってさして期待はしてませんでした。だってもうほとんど高価なレギュラー価格で揃えてしまってますもの。本当に。しかし、実際に発売が決まり、これは驚き!のセットです。なんとデッカ録音も一緒じゃないですか。ザルツブルク音楽祭ライブも。結果、2種類のトスカ、2種類の薔薇の騎士!リングも、あの至高のパルジファルも、一気にかつてのこれらの単品CDのわずか2倍の価格でそろっちゃうなんて…かなり、というかDGのものはほとんどダブってますが、あまり細かい計算したり迷ったりするような理性は、ああ!一瞬にして吹っ飛びクリックしてしまったのです。。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/24

    はるか昔の10代からずっと聴き続けてる名盤ですが、やっと納得のゆく素晴らしい音質の媒体に到達した、という感じです。とにかく良い音です。昔のCBSソニーのLPは何か水っぽい音で、絶対にこれはオリジナルから相当間引きされたものを聴かされていると思ってましたら、その後やはりアメリカで買ったコロンビアLPの方がはるかに音に厚みがありました。しかしポツポツと新品のうちから雑音がある盤質の粗悪さはいかんともし難く、CD時代になったらデジタル臭プンプンの音、高弦のキンキンは何度かリマスターされても改善はみられず、スペックが向上すればするほど刺激的になる音、もうあきらめておりましたが、今回期待以上の成果にようやく出会えて、初めて満足しました。ああ、もとはこういう音だったんだ、やはり。アナログの温かみがあって。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/13

    いや、これは凄い演奏が現れたものです。10代の大昔に買ったショルティ先生のデッカLPを皮切りに、おそらく三桁の数は収集しているであろうこの曲のディスクのなかで、はじめてです、マーラーの全交響曲の中でも突出してまとまりの無い音のコラージュであるかのような、この曲の持つ前衛性をまるで感じない演奏は。月並みな言い方ですが、もはやマーラー7も古典だな、と強く感じました。尖がってもいないし、それほど奇怪な曲だという印象もこの演奏からは感じられません。普通に名曲。オーケストラの名人芸が生きる立派なシンフォニー。それほどドゥダメル先生は、前の9番ではまだ生硬だった面影はここでは微塵も無く、次から次へと変化する曲想にほとんど本能的といいますか、直感的に付与していく表情がまことに軽快、リズミカルで自然なのです。生き生きしているっていいますか、この生きのよさは、前にリリースされているベートーヴェンの3番に通じるものがあります。前のマーラーの9番はロス・フィルだったですが、今回の7番の肩の力の抜けた自然さは、気心の知れたシモン・ボリバルってこともプラスに作用しているのかもしれません。よく論議の的になる謎めいた数々の曲想もパロディだろうが自己韜晦だろうが、そんなことどうでもいいじゃん、こんな楽しい音楽なんだよ、って言っているように思えます。7番でベスト一枚選べって言われたら、クレンペラー大先生の怪演かテンシュテット先生の熱いライヴを選ぶことになりそうですが、実はいまだによく取り出して聞くのは朝比奈先生の八方破れのライヴ盤だったりします。しかし本演奏も結構この先繰り返し聴く頻度が高くなりそうな予感です。録音もいいです。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/28

    以外なほどに毀誉褒貶入り乱れることが多い、カラヤン先生の80年代録音。マーラー第九のように評価が最高峰で確定しているものあれば、ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集のように70年代の方が完成度が高い、いや60年代の方が芸術性は高いだの、どうも80年代にあまり好意的でない評価を下す方もかなりおられるようですね。マイヤー問題などもあり、ベルリンとの蜜月時代が終わり、先生御自身の健康問題などもあり、統率力の衰えが指摘された時代です。
    しかしそれゆえに、私などはむしろ強引なまでの完璧性が消え、オーケストラを力で制御するのではない、自然な感興を感じて好感が持てるのはむしろこの時代の録音なのです。とくにウィーンでのブルックナー、チャイコフスキーに強くそれを感じます。最新プレスで音質がどのように向上しているか楽しみですので、もちろんかなりの量の重なりは承知で購入です。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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